イラストレーター・ののこさんが「CLIP STUDIO PAINT」で構築!光と色彩を駆使したかわいい女の子とファンタジックな世界観【PR】
今回は、かわいい女の子を描くことで人気のイラストレーター・ののこさんに登場いただきました。ののこさんのイラストは女の子のかわいさはもちろん、光の表現や色使いの美しさで評判です。そんなイラストを「CLIP STUDIO PAINT」でどのように描いているのかを、制作の工程とともにご紹介します。また「イラストを描き始めたのは社会人になってから」というイラストレーターとしては珍しいご経歴などもうかがいました。
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プロフィール
ののこさん
イラストレーター。PixivやTwitterでの発信を中心に、ゲームのキャラクターや製品のパッケージイラストなど多方面で活躍。東方Project関連の仕事も多数受けている。2019年のデジタル塗り絵コンテスト「塗りマス!」第七回で「雪ミク賞」を受賞。
Pixiv:https://www.pixiv.net/users/2458/artworks
CLIP STUDIO PAINTを使い始めて1年。便利で機能的なツールが魅力
ののこさんが「CLIP STUDIO PAINT」を使い始めたのは、約1年前。「それまではずっとPhotoshopで着色していたのですが、周りのみんなが『CLIP STUDIO PAINT』を使っていたので、ずっと使いたいと思っていました」
使い始めたきっかけは、デジタル塗り絵コンテスト「塗りマス!」第七回に応募して雪ミク賞を受賞し、CLIP STUDIO PAINTを賞品として受け取ったことだそうです。「お絵かき専用ソフトだけに機能がたくさんあって、正直最初は戸惑いました。でも慣れてくると便利な機能が多くて使い勝手がとてもいいですね」とのこと。
今回、イラストを描き下ろしていただくにあたって、ののこさんの作画方法を教えていただきました。「キャラクターに関しては、はじめに大ラフでシルエットやポーズをざっとアナログで描いて、それをスキャニングしてデジタルで詳細ラフを描いていきます。背景に関しては基本アナログで描いて、デジタルで着色。それからキャラクターと組み合わせて、背景に合わせて着色して仕上げていくというやり方をしています」
実際にそのイラストの制作手順を見せていただきました。まず手描きで大ラフを作成。それをCLIP STUDIO PAINTに取り込んで、詳細ラフに仕上げていきます。
できあがった詳細ラフを下書きにして、今度はペン入れの作業です。ペン入れにかかる時間は、描き込み具合によっても変わるそうですが、今回のイラストなら2時間くらいで仕上げられるとか。
実はののこさんにとって、いちばん時間のかかる作業は、ラフの構図を決めるときだそうです。「どんな構図で描くかを考えるのにいちばん時間がかかって、ときには1日、2日かかることもあるんです。逆に構図が決まってしまえば、ペン入れや塗りはあまり考えない作業なので進みます」とのこと。
またペン入れの際によく使うペンをうかがいました。「はじめはデフォルトで搭載されているブラシを使ってみて、それからダウンロードできるブラシをひととおり使ってみました。なかでも『主線も水彩も厚塗りも一本でやる怠けものブラシ』が人気で、実際に使ってみたらすごく便利でした。細くすればペン入れに使えますし、太くすれば着色にも使えるんです」
ほかにも、いろいろなツールを使ってみたというののこさん。「ブラシの中には、線を引くだけで髪の毛が描けるものもあるんです。そういうツール素材や背景素材などがたくさんあって、さっとダウンロードして使えるのもCLIP STUDIO PAINTの便利な点だと思います」
着色した詳細ラフを下敷きに、上からペンを入れていく
下敷きを外して、キャラクターのペン入れは完了
背景と着色作業が効率化。美しい光の表現も自由自在に
ののこさんは制作する際液晶タブレットと目の前に2つのディスプレイを並べているそう。液晶タブレットでイラストを描き、正面のディスプレイで予定やSNSなどを表示しているとか。「PCのことはまったく詳しくなくて、お店に行ってこういうことをしたい、と店員さんに伝えてDellのデスクトップPCを買いました」
キャラクターのペン入れが終わったら、背景や着色の作業に入ります。「Photoshopを使っていたときは、ペン入れのときに線の周りが少しぼやけるような感じがあって、着色のときも塗り残しがでることがありました。でもCLIP STUDIO PAINTでは、線の周りもしっかり描けて、隙間なくきれいに塗れるので、感動しました」と言います。
そして「CLIP STUDIO PAINT」でもっとも便利な機能をうかがうと、「パース定規ですね」と即答。「背景を描くときに消失点*を作れるんですけど、Photoshopにはそういう機能がなくて、背景を描くのにすごく苦労していたんです。それがパース定規で簡単に描けるようになったので、画期的でびっくりしました。背景はかなり早く描けるようになりますね」
*消失点:遠近法で描くときに、実際は平行線になっているものを斜めに描いたときに、それらの線が交わる点のこと。3次元の物体を2次元の平面上にリアルに描ける。
ののこさんのイラストでは美しい光の表現が特徴的ですが、これは「CLIP STUDIO PAINT」のどのような機能を使っているのでしょうか。「レイヤーの『加算発光』を使って表現しています。ちょっとギラギラした感じになってしまうときには、『ハードライト』や『スクリーン』モードを使うこともあります。でも『加算発光レイヤー』がいちばん好きでよく使っているんです」
ほかにもイラストを描くときに心がけている点についてうかがいました。「最近は、見た人が『こういうシチュエーションなのかな』とすぐにわかるような絵にしたいと思っています。いつ・どこで・誰が・なにをしている絵なのかを感じられるように心がけています」とのこと。たしかにイラストに描かれている光や色味などを見ているだけで、シーンや情景、空気感まで伝わってくるようです。
CLIP STUDIO PAINTの機能が、クリエーターの意図や思いを的確に表現できるのですね。
着色の最終工程では、背景に合わせてキャラクターにも光と影をつけていく
イラストが完成!「イラストレーターは何歳から目指してもいいんです」
最終的な色塗りや仕上げの工程を経てできあがったイラストがこちらです。女の子のかわいさと、窓から入る日差しの光が美しい、ののこさんならではの世界観のあるイラストが完成しました。
イラストレーターになった時期やきっかけをうかがうと、予想外の答えが返ってきました。「実はイラストを始めた時期は、すごく遅かったんです。学校を出たあと、会社に就職をして働いていたのですが、体調を崩して辞めてしまって。そのとき家ですることがなくて、なんとなく描き始めたという感じです」
とはいえ絵は子どもの頃から好きだったのでは、と思って聞くと「いえ、そうでもなくて。活躍しているイラストレーターさんって『子どもの頃から描いていました』とよくおっしゃってますが、そういうことも全然なくてお恥ずかしいです。本当に仕事を辞めてから、パソコンを買ってイラストを始めてみたという感じなんです」とのこと。
それからはTwitterやPixivなどで作品を発表し、同人活動などを行っているうちに、SNSなどを通じて仕事の依頼がくるようになったそうです。「わたしにとってSNSはなくてはならないものですし、これがなければ今の自分はなかったです」と言います。
ののこさんのPixivページ。PixivやSNSから仕事につながることも。
「よく周りのイラストレーター志望の人や親御さんから『高校や大学から描き始めるのでは遅いですか?』という質問をされるのですが、もちろんそんなことは全然ないです。わたしは実際イラストレーターになっていますし(笑)。やりたいと思ったら今から始めれば大丈夫です。ただ、それを続けるのは大変です。どうしてもモチベーションが続かないので。そんなときはSNSを活用して、人に見てもらうことでモチベーションを維持してください」
イラストレーターとして仕事を続けていくうえで、楽しいこと、難しいことについても聞きました。「好きなことをずっと仕事にできるのはやっぱり楽しいし、やりがいがあります。今はネットにきれいな絵の描き方などがすぐにでてきますので、うまい方がとても増えているんです。その中から、自分を選んでもらうことや見つけてもらうことは大変だし、難しいことだなと思っています」
最後に、これからやりたいことや挑戦したいことはあるか、尋ねました。「あまり目標などはなくて、『この仕事が絶対したい!』みたいな欲もないんです。でも、これからもずっと仕事がなくならずにイラストレーターを続けられたらいいなと思っています。いつもどおり、仕事でも楽しんで絵が描けたら、と思っています」
インタビューのあいだ、ずっと自然体で答えてくれたののこさん。絵を描くのが好きで楽しい、と何度もおっしゃっていました。イラストを始めるのはいつからでも大丈夫、というののこさんの言葉に勇気づけられた人は少なくないと思います。イラストを描いてみたいと少しでも思ったら、まずは「CLIP STUDIO PAINT」を手に入れて試しに使ってみてはいかがでしょうか。
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