ドラゴンクエストX の推奨スペック&ベンチマークとおすすめグラボまとめ
ドラゴンクエストXは「ドラゴンクエストシリーズ」の10作目として、2012年にWii版、2013年9月にWindows版が発売されました。MMORPGとして長くサービスが続けられているタイトルですが、その分アップデートも重ねられています。
そこで今回は、現在のドラゴンクエストXがどのくらい重量級になったのか、あるいはPCパーツの進化により相対的に軽いタイトルになったかを公式ベンチマークを使用し、検証していきます。
目次
ドラゴンクエストXを遊ぶための推奨スペック
ドラゴンクエストXは、シリーズとしては初となるオンライン版のタイトルとなります。Windows PCのほか、PS4やNintendo Switchなどでも遊ぶことができ、家庭用ゲーム機の場合はゲーム機のスペックは固定化されているため、どのユーザーでも一定水準の動作が保証されています。
一方、PC版は持っているPCのスペックにゲーム内の動作が左右されます。ドラゴンクエストXでは、ゲームの動作に必要なスペックの目安が公開されています。まずは必要スペックを確認していきましょう。
ドラゴンクエストXの必要動作環境・スペック
必要スペック | デスクトップ | ノートPC |
---|---|---|
OS | Windows8.1 32/64bit 日本語版 Windows10 32/64bit 日本語版 |
|
CPU | Intel® Core™ i3 2.0GHz 相当以上 | Intel® Core™ i3 2.0GHz 相当以上 Intel® Core™ m 2.0GHz 相当以上 |
メインメモリ | 3GB以上 | |
ハードディスクドライブ/SSD | 空き容量 24GB 以上 ※アップデートの際、一時的にこれ以上のサイズが必要となることがあります。 |
|
グラフィックカード | NVIDIA® Geforce® GT 220 VRAM 256MB 以上 ATI Radeon™ HD 5550 VRAM 256MB 以上 Intel® HD Graphics 4000 VRAM 256MB 以上 |
NVIDIA® Geforce® GT 230M VRAM 256MB 以上 ATI Mobility Radeon™ HD 5650 VRAM 256MB 以上 Intel® HD Graphics 4000 VRAM 256MB 以上 |
引用元:https://hiroba.dqx.jp/sc/public/playguide/guide_1_1_win
「必要動作環境」とは「ゲームを動かすのに必要な最低限度の要求スペック」です。
上記のスペックのPCでは、ドラゴンクエストXを「遊ぶこと自体は可能」です。とはいえ実際にこの水準でゲームを起動すると、画面のカクツキなど違和感が多く、プレイに集中できないことも多いです。
ドラゴンクエストXの推奨動作環境・スペック
推奨スペック | デスクトップ | ノートPC |
---|---|---|
OS | Windows8.1 32/64bit 日本語版 Windows10 32/64bit 日本語版 |
|
CPU | Intel® Core™i5 2.4GHz以上 AMD A10 3.4GHz以上 |
Intel® Core™i5 2.0GHz以上 AMD A10 2.8GHz以上 |
メインメモリ | 4GB以上 | |
ハードディスクドライブ/SSD | 空き容量 24GB 以上 ※アップデートの際、一時的にこれ以上のサイズが必要となることがあります。 |
|
グラフィックカード | NVIDIA® Geforce® GTX 650 VRAM 1GB以上 ATI Radeon™ HD 5800 Series VRAM 1GB以上 |
NVIDIA® Geforce® GT 640M VRAM 1GB 以上 ATI Mobility Radeon™ HD 5800 Series VRAM 1GB 以上 |
引用元:https://hiroba.dqx.jp/sc/public/playguide/guide_1_1_win
スムーズな動作で快適にプレイしたい場合は、必要動作環境ではなく「推奨動作環境」を参考にすると良いでしょう。
ドラゴンクエストXの推奨CPUはIntel Core i5。世代やコア数などの指定は無く不明ですが、同時に記載されている「AMD A10」は4コア4スレッドのCPUなので、同等以上のCPUならば問題ないでしょう。
推奨グラフィックカードは、かなり古い世代のものです。2021年現在のグラボならエントリーモデルでも楽に推奨スペックをクリアできます。ドラゴンクエストXの推奨スペックを満たす自作PCを組む場合、2021年現在ではおおよそ10万円程度で作ることができるでしょう。
ドラゴンクエストXのベンチマークソフトの使い方・やり方
ドラゴンクエストXにはゲーム内の動作環境を模したベンチマークソフトがあります。これを使い、手持ちのPCでの快適動作が可能か否かを事前に知ることが出来ます。
引用元:https://hiroba.dqx.jp/sc/public/playguide/guide_1_1_win
ベンチマークソフトのダウンロード先は、こちらになります。推奨環境の表の下部に、ダウンロードボタンリンクがありますので、クリックしインストーラーを取得してください。
ダウンロード元:https://hiroba.dqx.jp/sc/public/playguide/guide_1_1_win
ダウンロードしたインストーラーを起動します。インストールするにあたっての質問が表示されますので、問題が無ければ「次へ」を選択していきます。
ダウンロード元:https://hiroba.dqx.jp/sc/public/playguide/guide_1_1_win
途中に使用許諾契約への同意が求められます。内容を確認して問題が無ければ「同意します」にチェックを入れて次へを選択。
ダウンロード元:https://hiroba.dqx.jp/sc/public/playguide/guide_1_1_win
ベンチマークソフトを実際に保存するストレージを指定できます。そのままであればCドライブ内に保存されます。他のストレージを選びたい場合は参照より選択します。
ダウンロード元:https://hiroba.dqx.jp/sc/public/playguide/guide_1_1_win
ダウンロード前の確認です。インストール先のフォルダに間違いが無いかを確認してください。筆者はゲームやベンチマーク関係のデータは、DドライブとなっているSSDに保存しているので、今回もDドライブを指定しました。問題が無ければ次へを選択。
ダウンロード元:https://hiroba.dqx.jp/sc/public/playguide/guide_1_1_win
以上でベンチマークソフトのダウンロード完了となります。
最後にデスクトップ上にショートカットを作成するかを問われます。ショートカットを作成するのであればチェックマークを付けたまま完了をクリックし、インストーラーを終了します。
ベンチマークスコアの目安
引用元:https://hiroba.dqx.jp/sc/windows/benchmark/
ベンチマーク結果はドラゴンクエストのモンスター達と共に表示されます。一番上は「はぐれメタル」の「すごく快適」判定。以下「キラーマシン」の「とても快適」、「スライムナイト」の「快適」と続きます。
引用元:https://hiroba.dqx.jp/sc/windows/benchmark/
さらに下がっていくとゴーレムやばくだんいわが現れるようになり、最後は「動作困難」の「くさったしたい」となります。
筆者のPCでベンチマークした結果
実際に筆者のPCでベンチマークを実施し、スコアを計測してみました。なお筆者のPCの構成は以下の通りです。
CPU | AMD Ryzen5 3600 |
---|---|
CPUクーラー | AMD Ryzen5 3600 |
メモリ(RAM) | Crucial CT2K16G4DFD8352A[DDR-PC4-25600 16GB×2] |
GPU | GIGABYTE Radeon™ RX 480 G1 Gaming 8G(1290MHz) |
結果はスコア20000以上の「すごく快適」判定に。
CPUは一世代前のミドルクラス、GPUは2世代前ほどのミドルクラスですが、この組み合わせでも問題なくベンチマークは完走できました。
MSI Afterburnerを使ってグラボの稼働状況を見てましたが、GPU稼働率は高い場面があるものの100W以下の電力で動いており、かなり余力を残していたという印象でした。
ドラゴンクエストX をプレイしているユーザーのグラボ・構成とベンチマークスコア
これから新規でゲーミングPCを組む場合、「どのような構成を組むと、どのぐらいのスコアが見込めるか」は分かりません。
そこで参考となるのがYouTube。実際にYouTubeに投稿されているベンチマーク動画を参考に、ドラゴンクエストXユーザーのグラボや構成の例を紹介します。
【スコア19025】Core i9-9960X × RTX2080 Ti SLI
Core i9-9960XとRTX2080 TiのSLI構成。CPUは世代こそ第9世代ですが、16コア32スレッドのハイスペックなもの。さらに組み合わせられているGPUは4Kゲーミング対応のRTX2080 Tiを2枚使っています。
ドラゴンクエストXがSLIに対応しているという点は、筆者にとってはやや意外でした。調べてみたところ、過去にはGTX700シリーズを2枚使った「ドラゴンクエストX推奨モデル」のゲーミングPCも見つかりました。当時としては、快適な動作にはグラボの二枚挿しが必要だったようです。
とはいえ、スコアは19000程度と思ったほど伸びず。2021年現在ではドラゴンクエストXの動作にはSLIを使わずとも、RTX2080 Tiのみで十分な性能です。二枚挿しをしてはいるものの、SLIの処理性能をうまく使いこなしきれていない印象です。
【スコア10186】Ryzen 5 2400G
AMD製APUによるベンチマーク。Ryzen 5 2400Gは4コア8スレッドの内蔵グラフィック付のCPUです。AMDは自社でCPUとGPU(※Radeon)の両方を手掛けており、CPU内に小規模なRadeonグラフィックを搭載した製品をAPUと位置づけています。
グラボを搭載していないにもかかわらず、スコア10000以上の「すごく快適」判定を得るまでに至りました。ドラゴンクエストXのリリース当初の技術水準と比べ、今日のCPUとGPUの性能が大幅に向上したことを示す1つの例でしょう。今の技術があれば、ドラゴンクエストXは非常に軽量級なゲームになったということでもあります。

155,980円(税込)
ゲームを心から楽しめるのは、まさに技と気持ちが同体になったとき。 余計なものを削ぎ落とし洗練されたスペックが、快適なプレイアビリティを実現。
ドラゴンクエストX を遊ぶためのおすすめグラボ
ここまでのベンチマーク結果も踏まえて、おすすめグラボを3つ紹介いたします。
RTX2080 Ti
引用元:Amazon
4K対応のフラッグシップグラボです。2021年時点では一世代前のモデルになります。
上位モデルという事もありSLI環境を構築する事も可能。ただ単体性能的にはRTX3070Tiとほぼ同じになり、より性能の高い3080や3090もあります。
ドラゴンクエストXのみをプレイするにはオーバースペックですが、「ドラゴンクエストXだけでなく、他のゲームタイトルにも興味がある」という場合には活躍する機会が多くなるでしょう。
GTX1660シリーズ
引用元:Amazon
フルHDゲーミングに対応したミドルクラスグラボ。筆者のRX480に近い性能という事で選びました。
RTXシリーズの下位モデルに位置づけられていますが、レイトレーシングを必要としないゲームにおいてはコスパも良く、2021年時点でも新品で流通しています。無印、SUPER、Tiの3種類があり、中でもSUPERがコスパの良さで人気があります。
GTX1650
引用元:Amazon
エントリークラスのグラボ。補助電源不要で、スリム型PCにも対応できるロープロファイルモデルがあるグラボでもあります。
GPUの性能向上によってドラゴンクエストXが相対的に軽くなったので、エントリークラスのグラボであっても十分な性能となりました。
ドラゴンクエストX を遊ぶのにおすすめのゲーミングPC
先に紹介したおすすめグラボを、実際に搭載したゲーミングPCを見てみましょう。
パソコン工房 LEVEL-G059-LC117K-UAX-Riddle
引用元:パソコン工房
CPU | Core i7-11700K |
---|---|
RAM | DDR4-3200 DIMM (PC4-25600) 16GB(8GB×2) |
GPU | GeForce RTX 3070 Ti 8GB GDDR6X |
SSD/HDD | 1TB NVMe対応 M.2 SSD |
OS | Windows 10 Home 64ビット [DSP版] |
価格 | 税込 252,978円~ |
引用元:パソコン工房
パソコン工房のゲーミングPCブランド「LEVEL∞(レベル インフィニティ)」のハイエンドゲーミングPC。
グラボはRTX2080Ti相当の性能を持つRTX3070Tiを搭載、CPUは第11世代のCore i7-11700Kとなっており、ゲーミングPCとしてもハイスペックな仕上がりとなっています。
ドスパラ GALLERIA RM5C-G60
引用元:ドスパラ
CPU | Core i5-10400 |
---|---|
RAM | 16GB DDR4 SDRAM(PC4-21300/8GBx2/2チャネル) |
GPU | GeForce GTX 1660 6GB GDDR5 |
SSD/HDD | 512GB NVMe SSD |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
価格 | 税込 134,979円~ |
引用元:ドスパラ
ドスパラのゲーミングPCブランド「GALLERIA(ガレリア)」のミドルクラスゲーミングPC。
CPUは第10世代のCorei5-10400、グラボはGTX1660となっています。主にフルHDゲーミングを対象としており、幅広いゲームに対応しています。
ツクモ G-GEAR ドラゴンクエストX オンライン 推奨パソコン | スタンダードモデル
引用元:ツクモ
CPU | Core™ i5-11400 プロセッサー |
---|---|
RAM | 8GB (8GBx1枚) DDR4-3200 |
GPU | GeForce® GTX 1650 4GB |
SSD/HDD | 500GB SSD(M.2規格 / NVMe接続) |
OS | Windows 10 Home (64ビット版) |
価格 | 税込 114,800円~ |
引用元:ツクモ
ツクモのゲーミングPCブランド「G-GEAR(ジーギア)」のドラゴンクエストX推奨モデルのゲーミングPC。
CPUは11世代のCore i5-11400、グラボはGTX1650となっています。特筆すべきなのがPC本体が小さいことで、マザーボードがmini-ITX規格となっています。
ゲーミングPCというとグラボの消費電力が高くて発熱もあり、大きな冷却機構を組み込む為にケースそのものが大きくなってしまうのですが、補助電源を必要としない省電力なGTX1650ならコンパクト化しやすいのです。
ドラゴンクエストX 向けグラフィックボード選びについてよくある質問
ここからはドラゴンクエストXを快適にプレイするために、グラフィックボード選定する上で発生する質問へ回答していきます。
まずグラフィックボード選定にあたり、性能不足にならないことは大前提に重要なポイントとして、性能が有り余っていても余分な出費と電力が発生してまた問題となります。つまり「いかにグラフィックボードの性能を余すことなく使い切れるか」が、ゲーミングPCを選ぶ上で重要であり、各種パーツもそれに合わせて選ぶ必要があります。
CPUの選び方は?
2021年現在では、公式ページの推奨動作環境をそこまで気にする必要はありません。第10世代のCore i3-10100でも4コア8スレッドがあり、推奨スペックを満たす事が出来ます。実際に各ベンチマークの結果を見ても、CPU性能としては4コア8スレッド以上あれば十分です。
組み合わせるグラボとの関係は考えたほうが良いですが、目安としては「第10世代 Corei3-10100で可。Core i5-10400以上が推奨」と考えます。
ちなみにツクモの推奨モデルゲーミングPCはCore i5-11400。長く使う事も考慮する場合は、6コア12スレッドにして余裕を持たせると良いでしょう。
ドラゴンクエストX と同等スペックで快適に遊べる他のおすすめゲームは?
ツクモの推奨モデルをベースに「Core i5-11400×GTX1650×RAM 16GB」のゲーミングPCで、他に快適に遊べるゲームタイトルを紹介します。
軽量なゲームタイトルであれば「マインクラフト」「VALORANT(ヴァロラント)」辺りは、200fps以上も可能です。ただしマインクラフトはMODを入れる事で動作が重たくなり、MOD前提という事であればGTX1660以上が必要となるでしょう。
また「FF14」はフルHD標準設定であれば、60fps前後で動作すると考えられます。ゲーム性を考えれば60fps程度でも十分と言えるのですが、高リフレッシュレートモニターを使っているのであれば物足りなさを感じるでしょう。
まとめ
ドラゴンクエストXの必要・推奨動作環境やベンチマークから、快適にプレイできるスペックをご紹介しました。リリース開始から8年もの年月が経っているため、やはり必要とされるスペックの変動はありました。以前はSLI構成の推奨モデルPCが発売されており、その当時からすればハイエンドなPCを必要とするユーザーも居たようです。
ところがCPUとGPUの進化に伴い、2021年現在では補助電源無しのエントリークラスグラボでもドラゴンクエストXは快適に動作するようになりました。またCPUもかつてのCore i7が今ではCore i3と同等になりました。
これから初めてゲーミングPCを購入する方にとっては、エントリーモデルのPCで国民的なゲームタイトルを快適に遊べることを意味します。「入門編」のゲームタイトル及びゲーミングPCとして、おすすめです。
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