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    半導体不足などによるグラボ高騰は、2021年下旬頃をピークに下落に転じ、例えば「ASUS TUF-RTX3080-O10G-GAMING」は同年5月には24万円程度でしたが、10月時点では16万5千円に価格が低下しました。さらにGPUメーカー各社は、次世代製品の倉庫スペースを確保するためにさらなる値下げを実施しています。この記事では「グラボの値下がりの要因」「今後の価格推移」について解説します。
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グラボ/GPUの値下がりが起きている要因は?主要グラボの価格推移と投げ売りの背景

  • DATE
    2022.11.09
  • WRITTEN BY
    amarunba

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半導体不足などによるグラボ高騰は、2021年下半期頃をピークに一転し、下落に転じています。例えば「ASUS TUF-RTX3080-O10G-GAMING」は2021年5月に24万円程度でしたが、2022年10月時点では16万5千円に価格が低下しています。さらにGPUメーカー各社は、次世代製品の倉庫スペースを確保するためにさらなる値下げも実施しています。
そこで今回は「グラボの値下がりの要因」「今後の価格推移」に関する情報などを解説します。


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主要グラボの価格推移 | カカクコム、eBayの価格推移

まずはRTX3090など主要グラボの価格推移を対象に調査しました。日本国内の価格推移は「カカクコム」、海外の価格推移はテラピークを用いて「eBay」のデータをまとめています。

総じて国内外を問わずにGPUの価格は25%~30%以上の下落が見られ、eBayの中古品は半値以下になっているケースが多いです。

RTX 3090

カカクコムの値動きは店頭に並ぶ新品ベース、対してeBayはグラボ高騰の終わりによる「中古品の投げ売り」も含まれます。よってeBayの方が価格の上下動が激しく見えます。

ASUS TUF-RTX3090-24G-GAMING

2021年12月の平均価格 2022年9月の平均価格 価格推移
カカクコム 364,480円 226,093円 -138,387円(-37%)
eBay 3000ドル 800ドル -2200ドル(-73%)

国内では21年12月時点で、RTX3090は軒並み30万円を超える値段が付きました。しかし、2022年9月時点は20万円前後に落ち着いています。eBayも同時期に3000ドルを記録した後、70%以上の値下げとなっています。

特にeBay中古品も含めての価格ということもあり、マイニング需要が無くなったことなどでRTX3090を投げ売り状態で手放したユーザーが多数いたと見られます。

RTX 3080

ASUS TUF-RTX3080-O10G-GAMING

2021年9月の平均価格 2022年9月の平均価格 価格推移
カカクコム 229,800円 170,191円 -59,609円(-25%)
eBay 1,600ドル 550ドル -1,050ドル(-65%)

RTX3080は2021年8月時点、国内では在庫僅少となったためカカクコムにデータがありません。よって2021年9月のデータをご紹介します。
RTX3080は2021年9月に229,800円、そこから丸1年後には10万円近く値を下げ170,191円となりました。eBayは1,600ドルから550ドルとなり、半値以下まで下がっています。

RTX3080は3090と比べればリーズナブルな価格で購入可能な、4Kゲーミング対応グラボです。そのためPCゲーマーとマイニングの需要が重なったことで、一時期は店頭から消えたことで価格高騰につながりました。

RTX 3070

MSI GeForce RTX 3070 VENTUS 2X OC

2021年8月の平均価格 2022年9月の平均価格 価格推移
カカクコム 150,068円 81,030円 -69,038円(-46%)
eBay 1300ドル 400ドル -900ドル(-69%)

アッパーミドルクラスのRTX3070ですが、こちらもRTX3080と同様の理由で店頭から消えていたため、日本国内は2021年8月のデータとなります。

ミドルクラス以下のグラボは需要が高い分、生産数も多いです。そのため早い段階で市場に復活して、店頭在庫としての復活も早かった印象。値下がりが始まったのもかなり早く、値下げ幅も大きくなっています。

RTX 3060

ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Twin Edge OC

2021年12月の平均価格 2022年9月の平均価格 価格推移
カカクコム 77,622円 54,928円 -22,694円(-29%)
eBay 650ドル 300ドル -350ドル(-53%)

ミドルクラスのRTX3060も売れ筋モデルとなります。
中古市場も含むeBayでは50%以上の大幅な値下がり。国内の新品価格は約30%OFF程度となっていますが、更に安いモデルもあるので実際にはもっとお得に購入する事が出来ます。

GTX 1660 Super

MSI GeForce GTX 1660 SUPER VENTUS XS OC

2021年12月の平均価格 2022年9月の平均価格 価格推移
カカクコム 69,800円 38,486円 -31,314円(44%)
eBay 550ドル 130ドル -420ドル(-76%)

エントリークラスのGTX1660ですが、このシリーズ自体は2019年から存在しています。
販売直後は国内で25,000円程度でしたが、後に訪れた半導体不足の影響で大幅な値上がりを見せて2倍以上の値上がりとなりました。その後国内外ともに値下がりして、ようやく初値ぐらいまで戻ってきたという印象。

eBayでの価格が低い理由としては中古品である上に、元々エントリークラスのグラボということで、消費者が考える妥当なラインが150ドル以下の値段になったと思われます。

グラボ/GPUの値下がりの要因は?

グラボの価格下落は需要の低下によるものです。では「それまでの需要」とは具体的に何だったのでしょうか?

結論から言えば、グラボ高騰の要因は「仮想通貨の採掘=マイニング」によるもの。この時採掘対象になっていたイーサリアムのPoS移行が需要低下のきっかけ。イーサリアムはPoS移行と同時に、GPUマイニングができなくなります。
よって、特にeBayの価格推移から分かる通り、新品/中古問わず投げ売りが相次ぎました。こうした市場での値動きを踏まえ、メーカー側も値下げの動きが強まっています。

グラボ価格は今後高騰する?

グラボ価格は2022年秋時点だと「投げ売り」に近いものの、今後、値上がりが予測されます。その理由は次世代GPUのチップの仕様と、為替相場です。

次世代GPUの採用チップと「半導体不足」

次世代GPU(RTX4000シリーズ、RX7000シリーズ)はNVIDA、AMD、共にTSMCにチップ製造を委託するとされています。
ただしチップ製造を請け負うTSMCは、市場の半導体不足に伴ってチップ価格を上げることを表明しています。チップ価格の値上げは、最終的にグラボ価格に反映されます。
メーカー各社も値上げに賛同しており、2023年には6%程度の値上げが予定されています。

為替相場の影響

日本で流通している主なグラボは、いずれも輸入品です。よって、グラボ価格は為替相場の影響も受けます。円安に傾くと国内価格は上昇するため、為替相場による価格変動にも注視する必要があります。

【2022年10月現在】価格帯的に狙い目のグラボ

前述の通り、2023年以降はグラボの値上がりが予測されることから、投げ売りが続く2022年10月時点のグラボ相場は「買い時」でしょう。

特に2022年10月時点では、ミドルクラスからエントリークラスのグラボの購入がおすすめです。このクラスはハイエンドと比較し、次世代モデルでの登場が後回しになるためです。加えてこれらのグラボは既存モデルでも十分快適なゲーム動作が可能で、PCゲーマーからの需要も大きいです。
ミドルクラスからエントリーモデルまでの中から、価格帯的にも狙い目の4種類のグラボを紹介します。

おすすめグラボ:RTX3070

引用元:Amazon

ミドルクラス中でも性能の高いアッパーミドルとなるグラボ。WQHDゲーミング対応で、軽いゲームなら4K画質でのプレイも可能です。

おすすめの理由としてはコストパフォーマンス的に優れている点。元々このアッパーミドルクラスはコストパフォーマンス的に美味しいとされており、売れ筋となるグレード帯になります。次世代モデルが登場してもミドルクラス相当の性能はあるので、長く使い続けることができる点も評価できます。

おすすめグラボ:RX6600

引用元:Amazon

フルHD対応のミドルクラスグラボ。こちらはコストパフォーマンスとワットパフォーマンスの両方が優れています。

価格はエントリークラス相当で安価ながら、性能はキッチリとミドルクラス級になっており、フルHD対応ゲームでの動作は快適。そしてゲーム中の消費電力は120W以下で駆動する事が多く、GPU温度も低くてファンも低速回転傾向のため静音性でも有利です。

おすすめグラボ:RTX3050

引用元:Amazon

フルHD対応のエントリークラスのグラボ。NVIDIA GeForceの中では初めてRTXとなった50番台モデルです。
主な処理性能としてはGTX1660シリーズ相当ですが、RTXとなったことでレイトレーシング機能に対応。DLSS対応ゲームならフレームレートを向上させることもできます。

おすすめグラボ:RX6400

引用元:Amazon

2022年10月時点で最も手軽にゲーミングPCを作りたいなら、 Radeon RX6400がおすすめとなります。

GPUに動画エンコードなどの機能が付いていないので、動画編集などではGPUの支援を受けられず、完全なゲーム特化型のグラボとなります。ですが補助電源不要の省電力設計ながら、レイトレーシングに対応しています。

さらにロープロファイル・1スロット仕様モデルもあり、多くのスリムタワーPCでも組み込み可能なので、中古PCなどを使って安価にゲーミングPCを組むのにも適しています。

まとめ

イーサリアムのPoS移行によって、GPUによるマイニングが終わり、グラボに対する需要は大きく下がりました。市場動向を受けて、メーカー側による値下げも始まっています。

加えて巣ごもり需要で増えたゲーミングPC需要に関しては、ある程度グラボを必要とするユーザーに行き渡った感も強いです。よって次世代モデル登場後も、店頭在庫自体はある程度安定するでしょう。
ただしTSMCでの製造コストの値上げ、更に為替相場における円安など、国内流通価格の値上げにつながる不安材料もあります。

そのため、モデルチェンジに伴い新旧両方のモデルから選べる今の時期はグラボの買い時と言えます。値下がりを狙ってグラボを購入したい方は、今回ご紹介したグラボからお好みのものを選び、実際に利用してみてはいかがでしょうか。

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