原神に必要な通信速度(回線速度)・Ping値・ラグ改善のコツまとめ
2020年に中国のゲーム会社miHoYoより配信された「原神」。広大な世界を自由に旅できるオープンワールド型アクションRPGとして人気で、特に美麗グラフィックに定評がありますが、そのグラフィックを存分に堪能するにはネット回線の速度も重要です。
そこで今回は、原神を快適にプレイするために必要なネット回線の通信速度とPing値について詳しく解説します。ラグの改善方法や乗り換え先としておすすめの光回線も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
原神に必要な通信速度(回線速度)・Ping値とは?
ネットの回線環境を表す数値として「回線速度」や「Ping値」がよく用いられます。回線速度はデータの送受信を行うスピード、Ping値はネット回線のレスポンス時間を指す数値です。
数値 | 意味 | 単位 |
---|---|---|
Ping値 | ms | ネット回線の応答速度 |
下り速度 | bps | データの受信速度 |
上り速度 | bps | データの送信速度 |
Ping値は数値が小さいほど、回線が快適であることを意味します。回線速度は「下り」と「上り」に分けられ、こちらは数値が高いほど回線品質が良好です。これらの数値はWebサービスを活用すれば、下記のように簡単に計測できます。
原神に必要な通信速度(回線速度)・Ping値の目安
原神はアクション性の強いオンラインRPGなので、それなりに安定したネット回線が必要です。下記の条件を満たした光回線であれば、おおむね快適にプレイできるでしょう。
下り通信速度 | 30Mbps以上 |
---|---|
Ping値 | 50ms以下 |
アクションゲームなので、「応答速度」を示すPing値が比較的重要になります。50msのPing値ではラグが気になる可能性があるので、快適さを重視するのであれば20ms以下を目安にするといいでしょう。
原神の通信量の目安
原神のゲーム中にあるデイリークエストやイベントなどをこなすと、45MB程度のデータ通信が発生します。ダンジョンを攻略するなどしっかり遊んでも、1日100MBくらいの通信量です。これはほかのオンラインゲームと比べても、通信量が少ない水準だといえるでしょう。とはいえ前述したように、アクション性が高いためある程度の通信速度は必要です。
自身の通信速度(回線速度)・Ping値を確認する方法
「Speedtest」を利用すると、ネット回線の通信速度とPing値を計測できます。「GO」ボタンをクリックしてチェックしてみましょう。30秒前後で計測が完了し、下り・上りの通信速度とPing値がわかります。通信速度は「DOWNLOAD」の部分を確認してください。
より詳細な情報を得たい場合は、「USENのスピードテスト」がおすすめです。「測定開始」をクリックすれば、約30秒で測定が完了します。通信速度やPing値はもちろん、用途ごとの快適さも表示してくれるので、回線品質を判断するときに役立ちます。
これらのサービスで通信速度を計測し、通信速度30Mbps以上・Ping値50ms以下であれば、原神をプレイできる環境だといえます。
原神で10Mbps未満の速度の場合に起きる不具合
原神で下り通信速度が10Mbpsだと、ゲーム画面が不安定になるので快適にプレイできません。筆者がプレイしたところサーバーによってはPing値が高く、技の発動が遅れる・発動しない、敵を倒したときのドロップアイテムの場所がおかしいなどの現象が発生しました。
通信速度はプレイするタイミングによっても大きく変動します。平常時で30Mbp出ていても、平日夜間など混雑する時間帯では10Mbpsを切ることもあるので、できるだけ通信速度に余裕を持たせておくほうが無難です。
プレイする時間帯の変更や、LANケーブルでの有線接続などでラグの改善は可能です。プロバイダが「IPv4 over IPv6」に対応している場合は、IPv4 over IPv6接続に切り替えるのも効果的。それでもラグが気になる場合は、光回線の乗り換えを検討してみましょう。
原神をプレイするのにおすすめの回線
通信環境を改善する最も効果的な方法は、光回線の乗り換えです。下記3つの光回線はゲーマーからの評価が高いため、ぜひ検討してみてください。本章では各回線の特徴やメリットなどを解説します。なお戸建てと集合住宅によっても細かな回線料金は異なるため、詳細と最新情報は各公式サイトをご参照ください。
- NURO光
- auひかり
- ドコモ光
NURO光
引用元:NURO光
ソニーネットワークコミュニケーションズの「NURO光」は、ゲーマーから最も評価が高い光回線のひとつです。NTT系列の光回線とは異なる独自回線を採用していることから、混雑が発生しづらく常に高い通信速度を維持できます。NURO光の概要は下記のとおりです。
月額料金 | 5,200円 (現在はキャンペーンで1年間月額980円) |
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最大通信速度(下り) | 2Gbps |
対応エリア | 北海道、東京、神奈川、埼玉、千葉、群馬、栃木、茨城、愛知、静岡、岐阜、三重、大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良、広島、岡山、福岡、佐賀 (上記都道府県の一部地域) |
「みんなのネット回線速度」によると、通信速度の実測値は500MbpsでPing値は13ms前後です。国内トップクラスに速い光回線だといえるでしょう。現在はキャンペーンで1年間980円で利用できるため、通信速度とコスパの高さを兼ね備えた光回線です。
しかしNURO光は対応エリアが限られていて、四国と東北など多くの地域で利用できません。NURO光が対応していない地域では、後述するauひかりを選ぶ必要があります。居住地域でNURO光を利用できるのであれば、第一候補として検討してみましょう。
auひかり
引用元:auひかり
KDDIの「auひかり」は、通信速度の高さからゲーマーからの人気が高い光回線です。NURO光と同じく独自回線を使用しているので、混雑が発生しづらく高い安定性を誇ります。そんなauひかりの概要は下記のとおりです。
月額料金 | 5,610円 (「auスマートバリュー」適用で月額5,060円) |
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最大通信速度(下り) | 1Gbps |
対応エリア | 沖縄・関西地方・東海地方の一部地域以外 |
「みんなのネット回線速度」によると、平均的な通信速度は420MbpsでPing値は20ms前後。auスマホのユーザーなら「auスマートバリュー」の適用で、月額料金550円引きで利用できるのでコスパも優れています。対応エリアも広いため、NURO光が利用できないエリアでの選択肢になるでしょう。
しかし沖縄・関西地方・中部地方などには対応していないので注意が必要です。関西地方は「eo光」、東海地方は「コミュファ光」、沖縄県は「auひかり ちゅら」を選ぶと、通信速度が高い光回線に乗り換えられます。
ドコモ光
引用元:ドコモ光
NTTドコモの「ドコモ光」は、対応エリアの広さが魅力的な光回線です。フレッツ光と同じNTT回線を使用しているため、エリアの心配をする必要がありません。ドコモ光の特徴を確認しておきましょう。
月額料金 | 5,720円 (「ドコモ光セット割」適用で月額4,620円) |
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最大通信速度(下り) | 1Gbps |
対応エリア | 全国的に対応 |
フレッツ光や光コラボを契約している場合は、工事なしで気軽に乗り換えできます。ドコモのスマホユーザーは、「ドコモ光セット割」で月額料金が最大1,100円引きになることも魅力。NURO光やauひかりが利用できない場合、ドコモ光を検討してみるといいでしょう。
しかしドコモ光は、NURO光やauひかりと比べると通信速度は控え目です。平日夜間のような混雑しやすい時間帯にプレイすることが多い場合は、「IPv4 over IPv6接続」を利用するのがおすすめです。
まとめ
通信速度が安定して30Mbps以上出る回線を使用すれば、原神を快適にプレイできます。アップデート時はさらに通信速度が必要なので、余裕のある回線でプレイするほうが望ましいです。ラグが気になる場合は、プレイする時間帯の変更や有線接続を試してみましょう。
現在の光回線でどうしてもラグが気になる場合は、「NURO光」「auひかり」「ドコモ光」への乗り換えるのがおすすめです。第一候補としてNURO光、それが対応エリア外の場合はauひかりやドコモ光を検討すると、快適なプレイ環境を整えやすくなります。