【ウィッチャー3 ワイルドハント】推奨スペックとおすすめゲーミングPC/グラボまとめ
2015年に販売され優れた映像美とゲーム性を誇る、オープンワールドの大作「ウィッチャー3 ワイルドハント(The Witcher 3: Wild Hunt)」。PS4版は全世界で800以上ものメディアアワードを獲得・ノミネートされるほど評価され、現在でも人気の高いタイトルとなっています。
その一方で、本作は映像美を追求したタイトルでもあるため、負荷が高くPCスペックが要求されます。そこで今回は、PC版ウィッチャー3を快適にプレイするために必要なスペックとベンチマーク結果、おすすめのグラボとBTOゲーミングPCをご紹介します。
目次
【ウィッチャー3 ワイルドハント】を遊ぶための推奨スペック
シリーズ三部作の完結編である「ウィッチャー3」は、重厚な世界観やストーリーはもちろん、写実的なグラフィックでも有名です。そのため、本作を快適にプレイするためにはPCスペック、特にグラボ(GPU)のスペックが重要です。まずはウィッチャー3の「必要動作環境」と「推奨動作環境」を確認し、必要なスペックを検証していきましょう。
【ウィッチャー3 ワイルドハント】の必要動作環境・スペック
OS | 64-bit Windows 7 64-bit Windows 8 (8.1) 以降のWindows OS |
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プロセッサ | Intel CPU Core i5-2500K 3.3GHz AMD CPU Phenom II X4 940 と同等以上のCPU |
メインメモリ | 6GB以上 |
グラフィックカード | NVIDIA GPU GeForce GTX 660 AMD GPU Radeon HD 7870 と同等以上のグラボ |
ハードディスク/SSD空き容量 | 40GB以上 |
DirectX® | Direct X 11以降 |
引用元:CD Projekt S.A.
GTX 660やHD 7870は2012年前後に登場したグラボで、そのスペックは2020年前後のグラボならエントリーモデルでも大幅に上回ります。ただし、「必要動作環境」は「プレイに最低限必要なスペック」なので、ギリギリのスペックでは快適なプレイは期待できません。快適にプレイするためには、後述する「推奨動作環境」を意識するようにしましょう。
【ウィッチャー3 ワイルドハント】の推奨動作環境・スペック
OS | 64-bit Windows 7 64-bit Windows 8 (8.1) 以降のWindows OS |
---|---|
プロセッサ | Intel CPU Core i7 3770 3.4GHz AMD CPU AMD FX-8350 4.0GHz と同等以上のCPU |
メインメモリ | 6GB以上 |
グラフィックカード | NVIDIA GPU GeForce GTX 770 AMD GPU Radeon R9 290 と同等以上のグラボ |
ハードディスク/SSD空き容量 | 40GB以上 |
DirectX® | Direct X 11以降 |
引用元:CD Projekt S.A.
GTX 770やR9 290は2013年前後に発売されたグラボで、こちらも2020年前後のグラボならエントリーモデルでも上回る水準です。しかし、上記のスペックは「フルHD解像度・中画質~高画質で60fpsでプレイできる」というものなので、より高解像度・高画質でプレイしたい場合は求められるスペックも高まります。
【ウィッチャー3 ワイルドハント】をプレイしているユーザーのグラボ・構成とFPS値
ウィッチャー3では公式ベンチマークがないため、実際のプレイ動画がフレームレートの参考になります。そこで本章では、ウィッチャー3 ワイルドハントを実際にプレイしているユーザーのPC構成と、平均フレームレートを下記3パターン紹介します。
- 【4K最高画質:平均80fps】「NVIDIA GeForce RTX 3080」×「AMD Ryzen 7 5800X」
- 【WQHD最高画質:平均70fps】「NVIDIA GeForce RTX 3060」×「AMD Ryzen 7 5800X」
- 【フルHD最高画質:平均70fps】「NVIDIA GeForce GTX 1660 Super」×「Intel Core i5-8500」
【4K最高画質:平均80fps】「NVIDIA GeForce RTX 3060」×「AMD Ryzen 7 5800X」
グラボ「NVIDIA GeForce RTX 3080」×CPU「AMD Ryzen 7 5800X」の構成では、4K最高画質設定で平均80fpsとなりました。戦闘シーンはなく歩くだけの検証となっていますが、混雑した街中も巡っているためベンチマークとしては十分。膨大なオブジェクトがある森の中を歩いても、80fps~90fps以上を維持できているのはさすがです。
なおこの動画では、2分47秒からWQHD最高画質、5分30秒からフルHD最高画質での検証も行っています。平均フレームレートはWQHDが130fps、フルHDが180fpsと圧倒的。フルHDでプレイするのであれば、144Hzモニターでプレイしても快適です。ウィッチャー3の世界観・映像美をフルに堪能したいなら、RTX 3080が第一候補となるでしょう。
【WQHD最高画質:平均70fps】「NVIDIA GeForce RTX 3060」×「AMD Ryzen 7 5800X」
グラボ「NVIDIA GeForce RTX 3060」×CPU「AMD Ryzen 7 5800X」の構成では、WQHD最高画質設定で平均70fpsとなりました。3分0秒からこの設定での検証が始まります。街中ではフレームレートが少し低下する印象ですが、それでも70fps以上は維持できています。
なお0分0秒から4K最高画質、6分0秒からフルHD最高画質での検証も行っています。平均フレームレートは4Kが40fps、フルHDが100fpsです。さすがに4Kでのプレイは厳しいですが、フルHDなら余裕。WQHD解像度ならRTX 3060が第一候補となるでしょう。
【フルHD最高画質:平均70fps】「NVIDIA GeForce GTX 1660 Super」×「Intel Core i5-8500」
グラボ「NVIDIA GeForce GTX 1660 Super」×CPU「Intel Core i5-8500」の構成では、フルHD最高画質設定で平均70fpsとなりました。1分45秒前後のシーンのように、街中で負荷が集中すると一瞬60fpsを下回ることもありますが、それ以外は街中でも70fps以上を維持できています。CPUのスペックが高ければ、フレームレートもさらに安定するでしょう。
なおこの動画では3分20秒からWQHD高画質、6分37秒から4K低画質での検証も行っており、平均フレームレートはそれぞれ65fps・45fpsでした。画質設定を下げればWQHDでも快適にプレイできますが、さすがに4Kは画質を調整しても厳しい印象です。一方で、フルHD解像度でプレイするのであれば、 GTX 1660 Superで十分だといえそうです。
画質別【ウィッチャー3 ワイルドハント】を遊ぶためのおすすめグラボ
ウィッチャー3 ワイルドハントはアクション性が強いタイトルなので、快適にプレイするためには安定して60fpsが出せるグラボが欲しいところ。本章ではプレイする解像度ごとに、おすすめのグラボを紹介します。
- フルHD(最高設定)の場合 | GTX 1660 SUPER
- WQHD(最高設定)の場合 | RTX 3060
- 4K(最高設定)の場合 | RTX 3080
フルHD(最高設定)の場合 | GTX 1660 SUPER
引用元:NVIDIA
「GTX 1660 Super」は2019年発売のグラボですが、コスパの高さから現在でも多くのゲーミングPCにも採用されています。先ほどのベンチマークのように、GTX 1660 Superを選べばフルHD最高画質でも快適にプレイできます。ウィッチャー3以外のほとんどのタイトルにも対応できるため、コストを抑えてゲーミングPCを組みたい人に最適なグラボです。
WQHD(最高設定)の場合 | RTX 3060
引用元:NVIDIA
「RTX 3060」は現行ミドルエンドのグラボです。先ほどのGTX 1660 Superよりハイスペックで、ウィッチャー3をWQHD最高画質・60fps以上でプレイできるスペックがあります。スペックに余裕を持たせたい場合は、上位モデルのRTX 3070もおすすめ。これらのモデルを選べば、ウィッチャー3以外の多くのタイトルもフルHD・WQHDで快適に楽しめます。
4K(最高設定)の場合 | RTX 3080
引用元:NVIDIA
「RTX 3080」は現行のハイクラスモデルです。「4K解像度のためのグラボ」といっても過言ではなく、最新のAAAタイトルも4Kでプレイできるスペックを備えています。高負荷のウィッチャー3も、RTX 3080なら60fps以上で安定してプレイ可能。ウィッチャー3以外にも高画質なゲームをたくさん楽しみたい場合は、RTX 3080を選ぶのがおすすめです。
ノートパソコンのオンボードグラフィックのみで遊ぶことは可能?
ウィッチャー3は、CPUのオンボードグラフィックスでもプレイ自体は可能です。エラーでゲームが落ちるようなことはなく、画質設定を調整すれば下記のベンチマーク動画のように、グラボがなくても遊べます。
これは「AMD Ryzen 5 5600G」に内蔵された「Radeon Vega 7 Graphics」のベンチマーク動画ですが、フルHD低画質設定の平均フレームレートは35です。決して快適な水準とはいえませんが、ウィッチャー3の世界観は十分に味わえます。
ウィッチャー3を遊ぶのにおすすめのゲーミングPC
ウィッチャー3 ワイルドハントのプレイには、ハイスペックなパーツを搭載したゲーミングPCがおすすめです。今回は下記3種類のBTOゲーミングPCをご紹介します。
- ドスパラ GALLERIA ZA7C-R38
- ツクモ G-GEAR GA5J-F220/ZB
- パソコン工房 LEVEL-M066-124-RJX
ドスパラ GALLERIA ZA7C-R38
引用元:ドスパラ
OS | Windows 11 Home 64ビット |
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CPU | インテル Core i7-12700K (3.60GHz-4.70GHz/12コア/20スレッド) |
メモリ | 16GB DDR4 SDRAM(PC4-25600/8GBx2/2チャネル) |
グラボ | NVIDIA GeForce RTX 3080 12GB GDDR6X (HDMI x1,DisplayPort x3) |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
電源ユニット | 850W 静音電源 (80PLUS GOLD) |
参考価格(税込) | 329,980円 |
引用元:ドスパラ
「GALLERIA ZA7C-R38」は、CPU「Core i7-12700K」・グラボ「GeForce RTX 3080」を搭載した、ハイスペックなゲーミングPCです。CPUのマルチスレッド性能、グラボの演算能力が非常に高いため、ウィッチャー3を4K最高画質で快適にプレイできます。メモリやストレージの種類・容量もカスタマイズできるため、さらなるハイスペック化も可能です。
ツクモ G-GEAR GA5J-F220/ZB
引用元:ツクモ
OS | Windows 11 Home 64bit版(ディスク付属) |
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CPU | Intel Core i5-12400 (P6コア / 12スレッド / P2.5GHz、Boost時最大4.4GHz) |
メモリ | 16GB (8GB x2枚) DDR4-3200 メジャーチップ採用 |
グラボ | NVIDIA GeForce RTX 3060 / 12GB / LHR (HDMI 、DisplayPort x3) |
ストレージ | [高速M.2 Gen3] 1TB WD BLUE SN570 (読込最大 3500MB/s, 書込最大 3000MB/s, NVMe) |
電源ユニット | 【80PLUS GOLD認証】 CWT製 GPS750S-T (定格750W) |
参考価格(税込) | 199,800円 |
引用元:ツクモ
「G-GEAR GA5J-F220/ZB」は、CPU「Core i5-12400」・グラボ「GeForce RTX 3060」を搭載したミドルエンドのゲーミングPCです。各パーツのスペックが十分高いため、ウィッチャー3をWQHD最高画質で楽しめます。また、メモリや電源など各パーツの品質にこだわっているため、ウィッチャー3以外のゲームをプレイするときも頼もしいです。
パソコン工房 LEVEL-M066-124-RJX
引用元:パソコン工房
OS | Windows 11 Home [DSP版] |
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CPU | Core i5-12400 6コア/12スレッド (最大クロック数4.40GHz) |
メモリ | 16GB (8GB×2) DDR4-3200 DIMM (PC4-25600) |
グラボ | GeForce GTX 1660 SUPER 6GB GDDR6 |
ストレージ | 500GB NVMe対応 M.2 SSD |
電源ユニット | 500W 80PLUS BRONZE認証 ATX電源 |
参考価格(税込) | 139,980円 |
引用元:パソコン工房
「LEVEL-M066-124-RJX」は、CPU「Core i5-12400」・グラボ「GeForce GTX 1660 SUPER」を搭載した、コストパフォーマンスが優れたゲーミングPCです。約14万円というゲーミングPCとしては安価な価格でありながら、フルHDゲーミングには十分なスペックがあります。このモデルなら、ウィッチャー3をフルHD最高画質で堪能できるでしょう。
ウィッチャー3向けグラフィックボード選びについてよくある質問
ウィッチャー3 ワイルドハント向けのPC選びについて、下記3つの「よくある質問」をまとめました。ゲーミングPCを選ぶときの参考にしてみてください。
- CPUの選び方は?
- 【ウィッチャー3 ワイルドハント】と同等スペックで【グウェント】は遊べる?
- その他の同等スペックで遊べるおすすめゲームは?
CPUの選び方は?
CPUは「推奨動作環境」を満たしていればOKなので、現行のゲーミングPCならどれを選んでも問題ないでしょう。ただし、WQHD以上など高解像度でプレイする場合は、グラボのパフォーマンスが重要です。CPUスペックが低いとボトルネックになるので、できればCore i5-11400やRyzen 5 3600以上のCPUを選ぶことをおすすめします。
【ウィッチャー3 ワイルドハント】と同等スペックで【グウェント】は遊べる?
「ウィッチャー3 ワイルドハント」をプレイできるPCがあれば、「グウェント ウィッチャーカードゲーム」も余裕で遊べます。グウェントはウィッチャーシリーズを題材にした「基本プレイ無料」のカードゲームで、ウィッチャーファンに親しまれています。
引用元:Steam
筆者がCPU「Intel Core i7-6700K」とグラボ「NVIDIA GeForce GTX 1080」の構成でプレイしたところ、フルHD最高画質設定で平均フレームレートは360を大幅に上回りました。ちなみにGTX 1080は2016年に発売された旧世代グラボですが、RTX 2060 SUPERと同等のスペックがあり、フルHD最高画質設定くらいであれば未だに現役です。
どんなシーンでもヌルヌルと滑らかに動き、カクつきを感じるシーンは皆無。ウィッチャー3本編と比べると遥かに負荷が軽いので、ウィッチャー3をプレイできる環境ならグウェントも余裕で楽しめるでしょう。
その他の同等スペックで遊べるおすすめゲームは?
ウィッチャー3を楽しめるスペックのPCがあれば、「The Elder Scrolls V: Skyrim – Special Edition(ジ・エルダー・スクロールズV スカイリム SE版)」や「FF14」も快適にプレイできます。スカイリムはウィッチャー3に近いオープンワールドRPG大作、FF14は国産RPGの名作です。RPGが好きな人は、ぜひこれらのタイトルもプレイしてみてください。
まとめ
「ウィッチャー3 ワイルドハント」は映像美を追求したゲームなので、要求スペックは高めです。フルHD解像度でのプレイにはGTX 1660 SUPER、WQHDはRTX 3060、4KならRTX 3080以上のグラボがおすすめ。今回ご紹介した3つのゲーミングPCは、どれもコスパと品質が高いモデルです。ウィッチャー3向けのPC選びの参考にしてみてください。