Unreal Engine 5の推奨スペック｜おすすめのクリエイターPC3選

Unreal Engine 5はEpic Gamesによって開発されているゲームエンジン。無料で公開されており、多くのゲーム開発に利用されてきたUnreal Engine シリーズの最新バージョンとなります。

もちろん個人でも利用可能で、個人製作のゲームも多数あります。これからゲーム制作を行いたいという企業や個人にとってはありがたいツールです。

そんなUnreal Engine 5を利用するにはどういったパソコンを用意すれば良いのか？この記事ではUnreal Engine 5の推奨要件から、より快適動作が期待できるPCスペック、BTO PCなどを紹介しつつ解説していきます。

Unreal Engine 5の推奨ハードウェア

引用元:https://docs.unrealengine.com/5.0/ja/hardware-and-software-specifications-for-unreal-engine/

Unreal Engine 5の推奨ハードウェアですが、この要件だけを見ればグラボを搭載したパソコンであれば動くということが分かります。

しかし実際にUnreal Engine 5を利用してゲームを作成していくと、ゲームデータが膨大な大きさとなっていき、動作が重たくなっていきます。

パフォーマンスに関する注記

引用元:https://docs.unrealengine.com/5.0/ja/hardware-and-software-specifications-for-unreal-engine/

では、実際にUnreal Engine 5を快適にどうさせるにはどうすれば良いのか？というと、PCスペックを上げるしかありません。公式ページでもこの事に関する言及があります。

一番目を引くのが64GB以上のRAM＝メモリを搭載するということ。通常のゲーミングPCは16GBや32GB程度なので、それよりも多いメモリ容量が要求されることになります。データを保存するストレージも2TB以上のSSDとなっているので、扱うデータの大きさが桁違いです。

またCPUは開発ツールパッケージが使えない場合12コアないし16コアが良いとされるので、Core i9シリーズやRyzen9シリーズを用意する必要があります。

一方でグラボに関してはGeForce RTX2080 SUPERが例として挙げられているので、主にゲーム用途で使用されるGeForceシリーズのハイエンドモデルであれば良いということになり、この点ではゲーミングPCと変わりありません。

クリエイターPCとなるとグラボがプロ仕様の物を要求されることもあるのですが、Unreal Engine 5に関して言えば「ゲーミングPCをベースとしたパソコンを使うことができる」ということになります。

Unreal Engine 5でゲーム開発するためのおすすめクリエイターPC

GeForceが使えるという点でゲーミングPCを流用することができることがわかりました。あとは要件を満たすクリエイター向けPCの購入、もしくはゲーミングPCの転用によってUnreal Engine 5を快適に利用できます。

ここではベースとなるクリエイターPCもしくはゲーミングPCを紹介していきます。

パソコン工房 SENSE-F0X7-LCR79W-XLX

引用元:Ryzen 9 7950XとGeForce RTX 4090搭載 SENSE-F0X7-LCR79W-XLX [CG MOVIE GARAGE]

引用元:Ryzen 9 7950XとGeForce RTX 4090搭載 SENSE-F0X7-LCR79W-XLX [CG MOVIE GARAGE]

ZEN4世代のRyzen9とRTX4090を組み合わせたクリエイターPCです。

CPU、GPUともにフラグシップ級のパーツを使用。クリエイターPCとしてメモリ容量が64GBとなっており、クリエイティブ用途に対応しています。ストレージ容量は1TBとなっていますが、追加ストレージのカスタマイズが可能です。

フロンティア

引用元:BTOパソコン通販のFRONTIERGB-Z790 シリーズ: 直販

引用元:BTOパソコン通販のFRONTIERFRGBZ790/D: 直販

13世代Core i9とRTX4090を組み合わせたフラグシップ級ゲーミングPCです。

メモリが32GBとなっていますが、カスタマイズから増加可能。ストレージに関しても同様に追加カスタマイズ可能となっています。

アーク arkhive CREATOR Limited CL-A9G48R AG-AR16X67AGL8-FT

引用元:https://www.ark-pc.co.jp/i/72002252/

引用元:https://www.ark-pc.co.jp/i/72002252/

ZEN4世代のRyzen9とRTX4080を組み合わせたハイエンド級PCです。

ワークステーションPCとして意識されていることもあり、メモリは64GB、ストレージは複数のSSDで合計4TBを標準装備しています。
一方でOSに関しては非搭載状態となっていますので、お好みでOSを選択する事が出来るようになっています。

ツクモ クリエイターPC WA9J-H231/ZB　RTX4080 搭載モデル

引用元:https://www.tsukumo.co.jp/bto/pc/creator/2023/WA9J-H231ZB.html

引用元:https://www.tsukumo.co.jp/bto/pc/creator/2023/WA9J-H231ZB.html

13世代Core i9とRTX4080を組み合わせたハイエンド級PCです。

メモリとストレージは追加カスタマイズが可能。M.2 SSDは最大4スロット搭載可能なので、非常に大きな容量を扱うこともできます。

まとめ｜最新スペックのゲーミングPCがあれば利用可能

やはりゲーム開発用のPCとして扱われるだけに、PCの価格も高価になってきます。とはいえ構成自体をよく確認すると、基本的にはゲーミングPCであればUnreal Engine 5は利用可能です。

ただ本格的にゲーム制作しようとなった場合、問題となってくるのが肥大化してくるゲームデータの存在。出来上がったゲームをプレイする分には気にすることは無いのですが、開発する場面においては非常に大きなデータを扱います。なのでメモリとストレージ容量の確保が必須です。

ただ最新スペックのゲーミングPCが手元にあるのならば、メモリとストレージを増設することで解決できますし、その増設作業も比較的容易にできます。ゲームプレイだけでなくゲーム制作にも興味があるのでしたら、ゲーミングPCとUnreal Engine 5を利用してみると良いでしょう。