自作PCのネジには種類がある!ネジの使い方がわかれば自作が楽に!
自作PCはドライバー1本で作れる
自作PCはパーツの寄せ集め
自作PCに挑戦する前に、どのようなパーツが必要かを説明します。
基本的なパーツはマザーボード、電源、CPU、CPUクーラー、ケースファン、メモリ、HDD(SDD)、光学ドライブ、そしてこれらのパーツを組み込むケースです。
パーツはネジで組み立てる
基本パーツの中でネジを使って組み立てるものはマザーボード、電源、ケースファン、HDD(SDD)、光学ドライブです。
これらのパーツはケースにネジ止めして組み立てます。ケースにはネジ止め用の穴が空いているので、そこにプラスドライバーを使って装着するだけです。
ネジの種類について
各パーツの組み立てに使用するネジは、大きく分けるとミリネジとインチネジの2種類です。
ほかにはケースのサイドパネル(側板)を止めるローレットネジ、ケースファン用のネジ、マザーボード用のスペーサーネジがあります。
このパーツにはこのネジを使う
マザーボード
マザーボードをケースに取り付けるネジは六角スペーサーといって、ネジ山の部分が六角形になっています。PCケースを購入すると付属品としてついてきますが、ケースによってはネジ式スペーサーを使わない場合も。
六角スペーサーにもミリネジとインチネジがあり、ほかのケースには使えないことも。マザーボードはPCの心臓部にあたるCPU、CPUクーラー、メモリを装着する基盤ですので、慎重に取り付ける必要があります。静電気防止用の手袋をするなど、特に気をつけて取り扱ってください。
ケースのサイドパネル
PCケースはパーツの組み立てがしやすいよう、サイドパネルが取り外せるようになっています。このサイドパネルの取り付けに使われるのがローレットネジ。手回しネジ(ハンドスクリューネジ)ともいいます。
ネジ山に厚みがあり、ドライバーを使わなくても手でネジを締めることが可能。購入したケースにはサイドパネルが装着されているので、自作する際にはローレットネジを外してサイドパネルを取り外してください。
光学ドライブ、2.5インチHDD(SSD)、カードリーダー
光学ドライブはOSをインストールする時に使いますが、最近は外付け用を使う場合もあるので必ずしも自作に必要なパーツとは限りません。カードリーダーも同様です。
HDD(ハードディスク)はOSやデータの保存に使いますが、最近は読み込み・書き込み速度が速いSSDを使う人が増えています。
これらのパーツをケースに取り付ける時に使用するのが、ミリネジです。光学ドライブや2.5インチHDD(SSD)によっては、本体に「M3×5」などの刻印があります。これは「ミリネジ・直径3mm、長さ5mm」という意味です。
電源、3.5インチHDD
電源ユニットや3.5インチHDDはインチネジでケースに固定します。ミリネジと間違いやすいので注意が必要です。
ケースファン
ケースファンはケース内部の熱を外部へ排気する役目があり、PCケースの前部と後部に装着します。ケースファン専用の取付ネジがあり、購入時の付属品として用意されているので、それを利用して取り付けてください。
ちなみに、ミリネジやインチネジと間違いやすいので要注意です。またファンは常に羽が回転しているので、しっかりネジ止めしないと騒音の原因になります。
ネジで気をつけること
インチネジとミリネジの見分け方
間違いやすいインチネジとミリネジ。見分け方のポイントはネジ山です。ネジ山のピッチが大きくて丸みを帯びているのがインチネジ、ネジ山のピッチが小さく平たいのがミリネジ。
インチネジのネジ部の直径は約3.5mmで、ミリネジよりネジ山の間隔が長くなっています。一方、ミリネジのネジ部の直径は約3mmで、インチネジより細いです。ネジ山の間隔もインチネジより短くなっています。
ネジ山をつぶさない
インチネジにしろミリネジにしろ、気をつけたいのがネジ山をつぶさないことです。しっかり止めようとしてドライバーで締めすぎると、ネジ山がつぶれやすいので要注意。
自作PCには各パーツを交換できる楽しさがありますが、ネジ山をつぶしてしまうとパーツの取り外しに苦労します。
ネジを無理に回さない
ミリネジとインチネジは直径が違うので、取り違えるとネジを無理に回すことになります。無理にねじ込んでしまうと、ネジが取り外せなくなったりネジ穴がバカになってしまったりすることも。
ミリネジとインチネジを間違えそうな時は、いきなりドライバーで締めるのではなく、指先でネジ穴に入れて軽く回してみてください。もし入らなければ、間違ったネジです。
ネジセットを用意する
ネジはたいていパーツの付属品としてついてきますが、自作PCを作る時は各パーツや工具、説明書きなどを広げたりするので、なくしてしまうことがあります。
あらかじめパソコンショップなどで売っているネジセットを用意しておくと、万一の時でも安心です。
プラスチックのケースでネジの種類ごとに分けられているので、間違いの防止になりますし、余ったネジの保管用にも使えます。
ネジとドライバーで自作PCを作ろう!
自作PCに使うネジについて説明してきました。自作PCは難しいと思われていた人には、ネジとプラスドライバーがあれば作れるとわかっていただけたでしょう。
各パーツによって使うネジが違うので、それさえ間違えなければ誰でも簡単に自作PCにトライできます。ぜひ挑戦してみてください。