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    システムエンジニア(SE)とはどのような職業なのでしょうか?

    システムエンジニアは過去に「キツイ、帰れない、給料が安い」の3Kで揶揄されていた時代がありました。しかし時代は変わりシステムエンジニアの暗いイメージは払拭されていき、2019年度ソニー損保の「中高生が思い描く将来についての意識調査」では、高校生の「将来なりたい職業」で1位となるほどの人気職業になっています。

    システムエンジニアとは実際どのような職業なのか、平均年収は高いのか、システムエンジニアになるには資格などが必要なのか? 詳しく解説していきます。
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システムエンジニア(SE)とは?仕事内容や年収、資格を解説

  • DATE
    2020.04.02
  • WRITTEN BY
    DIGITAL DIY編集部

システムエンジニア(SE)とはシステム開発のほぼ全般に関わる職種

システムエンジニア(SE)とはシステム開発のほぼ全般に関わる職種です。

  1. 要求のヒアリング、定義づけ
  2. システムの基本設計
  3. システムの詳細設計
  4. プログラミング
  5. テスト

システム開発は大まかに上記の順番に進んでいきますが、プログラミング以外は基本的にシステムエンジニアが行います

なお、プログラマーとはプログラミングを行う人のことです。また、要件の分析からシステムの詳細設計のことを上流工程ということもあります。

IT業界は深刻なエンジニア不足により、人材確保が急務とされています。そのため、若い時からエン…

システムエンジニア(SE)の具体的な仕事内容

続いては、システムエンジニアの具体的な仕事内容を紹介します。具体的な仕事内容を知ることにより、システムエンジニアに求められるスキルを実感できるでしょう。

  • コミュニケーションスキル
  • 技術に関する知識や技能
  • システムも含めた全体を俯瞰するマネジメントスキル

なおシステム開発の流れや詳細はチームによってまちまちな部分が大きいため、あくまで一例として参考にしてください。

要求のヒアリング・要件定義

システムエンジニアの最も重要な役割のひとつが要件定義です。

クライアントの潜在的な要望をいかに上手く聞き出せるか、また聞き出した要望を予算、スケジュール両面で現実的なシステム仕様としてまとめられるか。このふたつにプロジェクトの明暗がかかっているといっても過言ではありません。

ヒアリング

ヒアリングが不十分だとプロジェクトが頓挫し炎上にもつながりかねないため、コミュニケーションスキルはシステムエンジニアにとって最重要なものです。

クライアント自身も、システム開発によって本当に達成したいことが明確になっていないケースは珍しくありません。コンサルタントになったつもりで、クライアントが日々感じている課題や要望を全部引き出す、くらいの心構えが必要です。

要件定義

ヒアリングをもとに、下記の要素を明確化する要件定義を行います。

  • 現行の業務フロー
  • 既存システムの構成
  • 作成するシステムの全体構成
  • 最終的なゴール
  • ロードマップ(スケジュール)
  • 予算

またシステム導入後の業務フローやシステムのUI(実際のユーザーの操作)など機能要件、セキュリティやシステム運用など非機能要件も定義する必要があります。

  • 技術に関する知識や技能
  • システムを含めた全体を俯瞰するマネジメントスキル

これらのスキルはシステムエンジニアにとって欠かせないものとなります。

基本設計

基本設計とはシステムの概要をまとめる作業で、「システムのどの部分で何を実現しているのか」を決めていくパートです。

  • 業務フローチャート
  • データフローチャート
  • 入力相関図

実際に作成するまとめ図として上記をイメージすると、実感が湧きやすいのではないでしょうか。

最終的には基本設計をクライアントと共有した上で統合テストを行うため、社外の方にも見せるものになります。

詳細設計

詳細設計とは、システム内のそれぞれの機能をどのように実現するかを考える作業です。基本設計とは違い、主にプログラマー向けのアウトプットになります。

具体的にはプログラムの構造やデータの受け渡しなどを、プログラマーが見てプログラミングの実感が湧く程度に詳細な設計を行います。基本設計に対応するのが統合テストなら、詳細設定に対応するのは単体テストの位置づけです。

テスト

システムが正しく、各種計画のとおりに動いているかを確認する作業がテストです。テストとひと言でいってもその難易度はさまざまで、専門的な知識や経験が必要なテストから、マニュアル通りに進めるだけで実施可能なテストもあります。

  • システム全体の動作をテストする「総合テスト」
  • クライアントや運用担当が問題なく運用できるかどうかを確かめる「運用テスト」
  • システムの処理速度を確認する「ベンチマークテスト」

これら、システムや要件定義に応じてさまざまなテストを行います。

システムエンジニア(SE)の平均年収は590万円

平成30年賃金構造基本統計調査によると、システムエンジニアの平均年収は590万円でした。同年の調査では不動産業(570万円)や鉄鋼業(552万円)、保険業(566万円)よりも高い水準であり、システムエンジニアの平均年収は高めといえるでしょう。

また転職・求人サイトdodaの平均年収ランキング(2020/1/20公開)によると、IT/通信は446万円でした。同ランキングでは建設/プラント/不動産が417万円、金融が436万円、メーカーが454万円と、業種同士の比較でも国の調査と同様の結果となっています。

システムエンジニアは平均的に、不動産業や保険業以上の収入を得られると考えられます。

システムエンジニア(SE)の年収は幅広い

平均年収が高めとはいえ、システムエンジニアの年収は幅が広く、稼げる人と稼げない人の差が大きい現状があります。

年収の幅の原因はスキルや経験によるものもありますが、業界として多重下請け構造になりやすい点も大きく関係しています。ある程度システムエンジニアとして経験を積んだ上で、下請け構造の上流に転職することが昇給の近道です。

システムエンジニア(SE)の年齢別年収

平成30年賃金構造基本統計調査を参考に、システムエンジニアの年齢別年収をまとめました。

年齢 年収
~19歳 216(万円)
20~24歳 337(万円)
25~29歳 425(万円)
30~34歳 523(万円)
35~39歳 586(万円)
40~44歳 653(万円)
45~49歳 709(万円)
50~54歳 778(万円)
55~59歳 772(万円)
60~64歳 503(万円)
65~69歳 333(万円)
70歳~ 323(万円)

システムエンジニア(SE)の男性女性別、年齢別年収

平成30年賃金構造基本統計調査を参考に、システムエンジニアの男女別年収をまとめました。

男性 女性
~19歳 210(万円) 224(万円)
20~24歳 340(万円) 331(万円)
25~29歳 436(万円) 401(万円)
30~34歳 540(万円) 468(万円)
35~39歳 610(万円) 483(万円)
40~44歳 689(万円) 507(万円)
45~49歳 742(万円) 550(万円)
50~54歳 811(万円) 584(万円)
55~59歳 809(万円) 498(万円)
60~64歳 530(万円) 307(万円)
65~69歳 352(万円) 278(万円)
70歳~ 392(万円) 220(万円)

システムエンジニア(SE)になるには

平均的に高い収入が期待されるシステムエンジニア。では、実際にシステムエンジニアになるにはどうすればよいのでしょうか?

まず大前提として、システムエンジニアになるために必須の資格はありません。IT業界はシステムを作れるだけの、もしくはプロジェクトを回せるだけのスキルが物をいう実力主義の世界。資格ではなく実力を身につけましょう。

未経験でシステムエンジニア(SE)になるにはポートフォリオが重要

未経験でシステムエンジニアになるにはポートフォリオが重要です。

とあるシステム開発メーカーの採用担当の方に「未経験でも採用してもらえるか」と聞いたことがあります。返事としては「自分で一定のサービスを作った上でポートフォリオとしてお見せいただければ、その熱意を評価いたします」ということでした。

もちろん採用はタイミングなども重要な要素となるのでポートフォリオがすべてではありませんが、少なくとも何人かの採用担当の方に同様の質問をしたところ誰の口からも「資格」という言葉は聞かれませんでした。

未経験・初心者の場合は、まずはポートフォリオを作りましょう。勉強するにしてもただ勉強するのではなく、ポートフォリオの完成を第一目標に学習を進めましょう。「就職したい会社が要件に出している言語で制作できるもの」の自作を目標にするとよいでしょう。

2020年プログラミングをはじめる初心者にとって大きな問題のひとつは、「どのプログラミング言語…

未経験でシステムエンジニア(SE)になるには資格も有効

未経験でシステムエンジニアになるために、これといった資格は必要ありませんが、資格を持っていると就職・転職に有利に働くことがあります。

「さっきと言っていることが違う」となりそうですが、それにはちゃんと理由があります。資格を取るための勉強をすることでITに対するリテラシーが身につくのです。そして資格を持っていることは「最低限のリテラシーは習得した」という証明にもなります。

もちろん資格を持っているだけでは、就職・転職時に特別な優遇をされることはありません。とはいえ学歴職歴が同じくらいで面接の印象も似たりよったりのふたりが、同程度のクオリティのポートフォリオを提出した場合、最後のひと押しになるのが資格です。

初心者・未経験の方におすすめの資格は情報処理技術者試験です。中でも基本情報技術者(FE)は「SEの登竜門」という声もあるほどで、プログラミング初心者が頭の中にITに関するロードマップを作るのにぴったりです。

まとめ

システムエンジニアには「キツイ、帰れない、給料が安い」の3Kと言われている時代がありました。

もちろん納期前には拘束時間が長くなり、精神的にも「大きなバグなどありはしないだろうか」とプレッシャーがかかるなど、キツさは今でもあります。

とはいえ、上記の通り平均年収は一般より高め。さらに経験を積むことでPMとしての道がひらけたり、フリーとして独立したりと、どんどん高収入を目指せる点からも、システムエンジニアは大変将来性の高い、目指す価値のある職業といえるでしょう。


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