佐倉おりこさんが体験!「アイビスペイントⅩ」と「CLIP STUDIO PAINT」を連携してスマホで描いたラフをPC仕上げ!【PR】
普段からマンガやイラストを「CLIP STUDIO PAINT」を使って描いているという佐倉おりこさん。「アイビスペイントX」との連携は今回が初体験ということで、使用感や連携操作についての感想を教えていただきました。
そして、使い慣れた「CLIP STUDIO PAINT」の便利な使い方や使い始めたきっかけ、佐倉さんの世界観が反映されたこだわりのアトリエについてもご紹介します! 記事の後半では、イラストやマンガを描き始めた経緯についてもお伺いしました。
第1弾の記事はこちら!
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佐倉おりこさん
イラストレーター兼マンガ家。児童向け書籍、キャラクターデザイン、装画、イラスト技法書、楽曲イラストなど幅広く活動中。著書に『メルヘンでかわいい女の子の衣装デザインカタログ』(玄光社)などがある。角川つばさ文庫『四つ子ぐらし』シリーズイラストや児童向け雑誌『キャラぱふぇ』でもコーナー連載中。COMICジャルダンの連載『すいんぐ!!』1巻が発売したばかり。
Twitter:@sakura_oriko
Web:https://www.sakuraoriko.com/
まずは「アイビスペイントX」を使ってスマホでラフを描く
「アイビスペイントX」は、スマホアプリとは思えないほど多機能なお絵かきアプリで、なんと累計6000万ダウンロード突破! さらさらと自然な線が描ける気持ちよさ、豊富な素材やブラシ、スクリーントーンなど、便利な機能が無料で使えます。
イラストソフトの定番「CLIP STUDIO PAINT」との連携も可能。例えば、外出時や空いた時間にスマホやタブレットでイラストラフを描き、PCの「CLIP STUDIO PAINT」で仕上げるという作業もシームレスに行えます。
普段は自宅のアトリエで、PCを使って作業されているという佐倉さんに、今回初めて「アイビスペイントX」でラフを描く作業を試していただきました。
佐倉さんが使ってみて便利だと思ったのは、画面を指で拡大したり、回転させたりする機能。
「直感的な操作ができるのがいいですね。液晶ペンタブレットでも設定できるものもあるのですが、ときどき手に反応して誤って動いてしまうこともあって私は使っていませんでした。誤作動もほとんどなく、この機能はラクでいいなと思いました」
指2本でピンチイン、ピンチアウトができて回転も自在
さらに便利なのは、ブラシの種類の多さ。使える数はなんと330種類以上ということで、微妙なニュアンスも表現できます。
「普段、濃い鉛筆というブラシを使うことが多いのですが、それもちゃんとあったのでとても描きやすかったです。ペンの描き味もいい感じで、さっと思うように描けますね。私はデフォルメキャラを描くことも多いので、そういったキャラを描くのにすごく向いていると思いました」
下段のツールバーからブラシツールを選択し、好みのブラシをタップ
お話をしながらさくさくとイラストを描いていく佐倉さん。アトリエから少し外にでて休憩するときにも、スマホを持って行って描いてくれました。
「普段はほとんど自宅で描いていますが、たまに打ち合わせに出かけるときにはiPadを持ち歩いてラフを描いています。「アイビスペイントX」だったらスマホでも無料で描けるので便利ですね」
アイビスペイントX[iOS:無料版]
アイビスペイントX[Android:無料版]
スマホから書き出してPCで仕上げていく
スマホで描いたラフを「CLIP STUDIO PAINT」に書き出して仕上げをしていきます。「CLIP STUDIO PAINT」はイラストやマンガ、アニメーションを描く方から絶大な信頼を得ているペイントソフト。佐倉さんはマンガを描くための機能が満載の「CLIP STUDIO PAINT EX」のユーザーです。
まずはラフをPCに書き出す作業をしていただきます。手順は簡単。アイビスで描いた絵を「マイギャラリー」から選択。「共有」ボタンをタップして「クリップスタジオ(CLIP)」を選び、CLIP STUDIOアカウントにログインしてアップロード。あとはPCで「CLIP STUDIO」のクラウドサービスにアクセスし、「CLIP STUDIO PAINT」で開くだけ!
「学生の頃はUSBメモリーを使ってデータ移行するのが定番だったのですが、そのままCLIP STUDIOのクラウドにアップロードできるのはとても便利ですね」
「クリップスタジオ(CLIP)」というファイル形式で「CLIP STUDIO」のクラウドにアップロードするだけ
このような形で「CLIP STUDIO」のクラウドにアップロードされる
そして、「アイビスペイントX」から取り込んだラフから、「CLIP STUDIO PAINT」で仕上げる工程を見せていただきます。F線を足したり、彩色したりと仕上げでかなり書き込むという佐倉さんですが、なるべくレイヤーは増やしすぎないようにしているとのこと。
「黄色に塗るパーツはまとめてひとつのレイヤーにします。レイヤーが増えすぎると、あとの管理が大変になるので」
同じ色に塗るパーツはまとめてひとつのレイヤーにすると管理がラク
下塗りが終わったら線を引き直し、彩色して影をつけるといった細かい作業に入ります。そこからさらにキャラクターのまわりを描きこんで完成に近づけていきます。
細かい丁寧な作業を素早くこなしていく
居心地のいい空間にするためのこだわり
今回お邪魔した佐倉さんのアトリエ。すでに気になっている方もいらっしゃるかと思いますが、佐倉さんが描くイラストの世界観にぴったりの素敵な空間でした。
大きく目立つのが27インチの大きな液晶ペンタブレット。その目前には3台の24インチ液晶モニターが並んでいます。
右にある縦型の液晶モニターは、タスク管理や音楽、SNSなどの表示用。真ん中は、作画時にイラスト全体を常に表示し確認するためのもの。左は動画などを見るのに使っているそうです。
注目は、ペンタブレットとモニターの間に置かれたキーボード。ペンタブレットで作画するときにはキーボードを併用することが多いということで、キーボードがちょうど使いやすい位置にセットされています。この木製のキーボードスタンドはなんと、佐倉さんのお父様の手作り!
「ペンタブと併用して使うので、ちょうどいい高さにセットできるものが欲しかったのですが、売ってなかったので高さ調整ができるスタンドを父が作ってくれました。どこかのメーカーさんがこういうものを出したら売れると思うんですけど(笑)」
他にも、部屋にあった木製シェルフなど、お父様のDIYによるものがアトリエにはたくさん。まさに「DIGITAL DIY」です!
細かく丁寧に描き込む作業を見せていただき、イラスト1枚にも相当な時間がかかることがわかりました。忙しいときには長時間アトリエで作業することも。だからこそ居心地のいい空間にしたいと、デスク周りやインテリアにはこだわっているそうです。
イラストやマンガに便利なコピックのマーカーの並べ方もかわいい
ついに完成!「CLIP STUDIO PAINT」を使う理由とは
「チョコミントちゃん」
線画がチョコミント色に彩色され、細かい部分まで丁寧に描かれた素敵なイラストがついに完成! 佐倉さんが便利だと思う「CLIP STUDIO PAINT」の機能について教えていただきました。
「ツールや機能が豊富で使い切れないくらいです。以前はSAIを使っていたのですが、3Dの機能を使ってみたくてCLIP STUDIO PAINTに乗り換えました。ずっとキャラクターを描いてきたのですが、背景を描くのにパース定規などが便利そうだなと。始めは操作性の違いに戸惑いましたが、使い慣れてくると機能がとても豊富で大満足です。写真を取り込むのも簡単で、素材も豊富なので本当に便利です」
マンガの枠線があらかじめいくつも用意されているので、取り込んでアレンジすれば簡単にコマ割りが可能。3D素材を使って背景を描く様子も見せていただきました。
「パース定規」でパースに沿った直線をフリーハンドで描くことが可能
「例えば、イスの3D素材を画面に取り込んで、それをベースに自分で線を描いていきます。その時点でパース線ができあがっているので、机などを描き足していくと、簡単に背景が描けるんです」
イラストレーターとしてスタートし、現在はマンガ家としても活躍している佐倉さんですが、絵を描くきっかけはどんなことだったのでしょうか。
「小さい頃から絵を描くのが好きで趣味でずっと描いてきましたが、イラストレーターになりたいと本気で思ったのは高校生の頃。ただ、親に絵の道に進むことを反対されていたのでバイトをして学費を貯めて、高校卒業後にイラスト系の専門学校に進学しました。専門学校卒業後はWeb制作会社に入り、デザインの仕事をしていました。会社の仕事をしながらイラストを描いてSNSに投稿したり、イラストの求職サイトなどに登録したりしているうちにイラストの仕事をいただけるようになっていきました」
ある日、関わりのあった会社から「マンガの連載をしませんか?」という連絡が来てマンガ家に。先日1巻が発売したばかりの『すいんぐ!!』は、もともとはそのときにWEBサイトの連載として描かれたものをリニューアルしたものだったとか。
ゴルフ部の女子高生が繰り広げるキュートな青春日常コメディ!『すいんぐ!!』第1巻発売中
マンガの仕事を続けているうちに「生活していけるかも?」と思えるくらいの収入が入るようになり、会社を辞めることを決意。イラストレーター・マンガ家として独り立ちされたそうです。
「とりあえずフリーランスになりましたが、2〜3年やってだめだったら、また会社に戻ろうと思っていました(笑)。デザインの仕事も経験していたおかげで、個人サイトや同人誌などのデザインも、一人でもそれなりのクオリティにもっていけるので経験しておいてよかったと強く思います」
独立後少しして連載は終わってしまったものの、SNSなどに定期的に上げていたイラストを見た方からイラストの仕事がたくさん来るようになり、忙しい状態が長く続いているとのこと。
まるでお店のような、これまで手掛けた作品がズラリと並ぶ作品棚
そんな佐倉さんに、これからイラストを描きたい、イラストレーターになりたいと思っている人へのアドバイスを伺いました。
「とりあえずイラストを描くことを好きになることです。好きになれば自然に描きますし、努力とも思わずに勝手に描けるので、それがいいと思います。女の子の顔を描くのが好きなら、ひたすら描いてマスターする。そこから身体を描くスキルを身に付けていけばいいと思います。やっぱり好きじゃないと途中で辞めたくなってしまうんですよね。人の評価ばかりを気にして、反応がないと辞めちゃう人が多いような気がしていて。好きなことだったら反応が悪くても落ち込まずにずっと描き続けますから。目標をもって長く継続していけば自然と上達して自分自身も楽しくなり、そして上達に伴い少しずついろんな方に見てもらえるようになることで、さらにモチベーションも上がると思います。『人を楽しませたい』という思いで絵を描くことはもちろんですが、私はそれ以上に『自分が絵を描くことが大好きだから』という思いの方が強いのでくじけることなく長く続けられているのかなと思っています」
佐倉さんが好きで得意なのは女の子のデザイン。「女の子自体が好きで、顔や表情を描くのも好きですし、洋服などのデザインを考えるのも好きです」と嬉しそうに話してくれました。
キャラクターのイラストが多い佐倉さんの、キャラクターを描くときのこだわりとは?
「カメラ目線にすることが多いですね。イラストを見たときにキャラクターと視線が合うように。でもキャラが二人以上いるときは、キャラ同士の視線を合わせるようにするとか、関係性を意識して描くことも最近は多いです」
クリエイターとして気をつけているのは、「SNSなどにネガティブな要素を書かない」こと。「仕事の関係者も見ているので、愚痴やマイナス要素のあることはあまり書きたくないんです」と佐倉さん。実際、仕事はSNSや携わった仕事などから自分を知ってもらって、個人サイトから依頼がくることがほとんどだとか。
「フリーランスは信用が第一なので、安心して任せられそうなイラストレーターと思われるよう、インターネットを上手く活用しています。あとは、あたりまえのことですが、納期を守り、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)をしっかりすることも、継続してお仕事をいただいていく上ではかなり大事なことだったりします」
多忙な佐倉さんに、今後やってみたいお仕事について聞いてみると、「アニメのキャラクターデザインをやってみたい」という答えが。子ども向けアニメのキャラクターや、衣装のデザインなどをやってみたいと思っているそうです。現在も子ども向け雑誌などで活躍している佐倉さんが描くアニメキャラクターはぜひ見てみたいですね。
イラストのかわいらしい世界観が、多くの女性や子どもたちから支持されている佐倉さん。緻密で丁寧な作業。佐倉さんも愛用している「CLIP STUDIO PAINT」は、マンガやイラストを描く人たちのあらゆるニーズに対応してくれる豊富な機能が魅力のグラフィックソフトです。さらに、快適なPC環境があればサクサク楽しくイラストが描けちゃいます。
おうち時間が増えたことによって、イラストを描いてみたいという方も増えているようです。ぜひ「CLIP STUDIO PAINT」と「アイビスペイントX」でお絵かきにチャレンジしてみてください!
ツクモがオススメするCLIP STUDIO PAINT推奨PCはこちら!デスクトップ、ノートPCなど豊富なラインアップ!
PHOTO&MOVIE BY_橋本千尋