いまさら聞けない・・・・・・ゲームの世界の一般常識を学ぼう
ゲーム内のルールにしたがわないと退場や警察沙汰も
オンラインゲームにはゲームを運営する事務局が設定しているルールや利用規約があります。もし違反すると、やってしまったケース別でさまざまなペナルティを受けることに。最悪の場合は警察への通報や訴訟へと発展する可能性もあるので、ぜひ一度目を通しておきましょう。
- ゲームのルールをちゃんと読もう
ゲームのルールや利用規約はオンラインゲームに登録するとき、チェックすることが求められています。基本的にオンラインゲームは、利用規約などの内容を読んでユーザーが承諾して初めて、ゲームが始められるしくみになっているからです。
各ゲームの事務局が設定したルールや利用規約には、安全で楽しくゲームを進めるための注意事項や禁止事項が明記されています。
- パスワードは慎重に取り扱うこと
オンラインゲームでまず大切なこと。それはアカウントのパスワード管理です。オンラインのゲームの世界では、常に他人のアカウントを狙う犯罪者がうようよ。「自分だけは大丈夫」と思うことなく、誰でもアカウントが狙われて知らないうちにパスワードや個人情報が盗まれる危険性があると肝に銘じましょう。
まず、パスワードを作成するときに気をつけることがあります。アカウントに使用するメールアドレスやユーザーIDと同じアルファベットや数字を使わないこと。他のオンラインゲームをはじめいつも使っているメールアドレスやWEBサービスのログインパスワードと同じ文字列を使うのもやめましょう。とくにネットバンキングや通販サイト、クレジットカードのユーザーログインパスワードなど、お金やクレジットカードの情報が登録、記録されるアカウントサービスのものとは同じにしないことが絶対です。
また、誕生日や住所の番地、電話番号など他人から類推されやすいパスワードも控えましょう。さらにもしできるのであれば、面倒でも定期的にパスワードを変えて、アカウントが狙われた際のリスクをできるだけ減らすように心がけてください。
もし遊んでいるオンラインゲームのログインにワンタイムパスワードのような高いセキュリティサービスがあるならぜひ利用してください。ワンタイムパスワードとは、リアルタイムにパスワードが変動する使い捨てパスワードのサービスで、同じパスワードを一定期間使い続けるより、飛躍的にセキュリティレベルがアップします。パスワードが入れ替わる時間は約30秒ごと。これだけ短時間でパスワードが変わり続けるので、万一アカウントが狙われてパスワードが読み取られても、安心です。
- 禁止行為とは
ゲームの世界の禁止事項は、主に他のアカウントへのいやがらせ、他人のアカウントののっとり、不正ツールの利用や他のユーザーへの配布、差別的発言、などです。
よく発覚するケースとして、他のプレイヤーや運営事務局のスタッフになりすましてプレイヤーをだましたり、他のプレイヤーの個人情報を広めたり、勝手に他のアカウントの決済情報で自分の支払をしたりするなどが見られます。また、ゲーム内で他のプレイヤーを脅迫や差別、誹謗中傷する行為も禁止です。単にゲームの利用規約に触れるだけではなく、運営事務局による重い処分や警察沙汰になる可能性もあります。
また、オンラインゲームで知り合ったプレイヤーにゲーム内でストーカー行為やネズミ講、詐欺、宗教の勧誘を持ちかけたり、わいせつな画像や言葉を拡散したりするのもNGとなっています。
このほか、ゲームの設計内部そのものを改変する、ソースコードを解析する、サーバーエミュレーターやユーティリティーなど外部ツールや外部プログラムを使ってゲームを修正・開発することも禁止されています。
- アカウントの停止や最悪警察への通報も
もし、利用規約やルールに違反した場合、違反行為の重大さに応じたペナルティが課されます。
まずは、運営事務局が違反したと判断したアカウントのユーザーに対して、注意や警告を出します。また、不適切と判断した画像や文章などデータを削除します。違反行為によってはさらにアカウントのサービス利用の制限や会員サービスの停止、これまで利用してきたデータを削除、そして最後は強制退会となります。
なお、詐欺や差別的発言、侮辱行為など、犯罪に当たる可能性が高い行為をした場合は、警察への通報や被害を受けたユーザーから裁判を起こされる場合もあるので、絶対にゲーム内での不用意な発言や行為はやめましょう。
個人情報は絶対に教えない
顔をあわせないぶん、オンラインゲームで仲良くなったり、話しかけたりするうちに、相手から個人情報を聞かれたり、オフラインで会おうと誘われたりすることがあります。
- オンラインで個人情報は教えない
第一に、オンラインゲーム上はもちろん、ゲームの外でも気軽に自分の個人情報を教えることは止めましょう。本名や電話番号、住所、決済情報などは大切な個人情報です。一度教えてしまうと、勝手にネット上で拡散されてしまったり、詐欺などの犯罪に悪用されたりなど、取り返しのつかないことに発展する場合もあります。
- 個人情報を教えるとトラブルの元に
個人を特定できる情報は、リアルでのいやがらせやストーカーやなりすましで第三者を詐欺にかけるなど、犯罪に発展するおそれも。基本的に、オンラインゲームを楽しむのに、プレイヤー同士の個人情報は必要ありません。個人情報を聞き出そうとするプレイヤーがいたら、たとえゲーム内で信頼している相手であっても、念のため運営事務局に相談することをおすすめします。
また、直接教えなくても、個人情報を第三者が知る可能性はあります。たとえば学校や職場、ネットカフェ、セキュリティの甘い無料の無線WI-FIなどは、たくさんの利用者がパソコンやネット回線を使用することから、アカウントや個人情報が狙われやすい場所です。不特定多数が利用するパソコンでゲームを楽しむときは、アカウントとパスワードをパソコンの履歴から削除し、ゲームを終了するときにしっかりログアウトをするようにしましょう。
- オフ会の参加は慎重に
オンラインゲームで仲良くなると、リアルでも友達になったり、中には恋愛や結婚に発展したりすることも。とはいえ、オフラインでアカウントのプレイヤー同士が会うのにはよっぽどの注意が必要です。たとえ、大人数で開催されるオフ会への参加でも、とくに未成年は親に相談したうえで、万一何かあったときのセーフティネットを用意し参加を決めましょう。
誹謗中傷はNG
ゲーム上のキャラクターで会話すると、つい普段と違う自分が出てしまいがちです。リアルでは無口な性格でも、オンラインではたくさんおしゃべりをしたり、相手の顔が見えないからつい言い過ぎたり、きつい悪口を言ってしまったりなど。しかも、相手の表情や声でニュアンスを感じ取れないので、ちょっとした会話でも相手を怒らせてしまい、想像以上のトラブルに発展することもあります。
- 相手の顔が見えないからこそ発言は気をつけて
オンラインゲーム内のチャットや掲示板での交流は楽しいですよね。オフラインゲームにはない魅力、それが他のアカウントのプレイヤーとのコミュニケーションと言えるでしょう。
しかし、ゲームのキャラクターになりきっていると、つい悪口や差別的な発言をしてしまうことも。キャラクター自体は勇者だったり、向かうところ敵なしの猛者だったりするかもしれませんが、コミュニケーションを取っている相手のキャラクターを動かしているのはあくまで生身の人間です。
誰かと直接話すときは、相手の気持ちを考えながら言葉を選ぶと思います。オンラインゲームでも、リアルの会話をするときと同じくらいの気持ちで発言に気をつかいましょう。もし、他のアカウントのプレイヤーから悪口を言われたり、差別的な発言を受けたりしても、その場で言い返すのではなく、運営事務局のサポートに相談するようにしてください。
- SNSでは誹謗中傷による事件が多発
昨今、TwitterやInstagramなど、SNSの利用者が飛躍的に増加しました。そのため、リアルとオンラインの区別がますますわかりづらくなっています。誹謗中傷で芸能人が自殺を選ぶといったショッキングなニュースも耳にすることが増えてきました。
相手が有名人かどうかにかかわらず、SNSの世界では年々誹謗中傷による差別や侮辱などが増加傾向にあります。
オンラインゲームの世界でも、SNSのように誹謗中傷による事件が今後増えていく可能性は高いと考えられます。自分は気楽な感じの発言でも、誰かを傷つけているかもしれません。そんな思いを常に意識しながら、オンラインゲームを楽しんでいきましょう。
ゲームの世界はまだまだ奥が深い・・・・・・
オンラインゲームを始めてから、ゲームの常識や各ゲームの利用規約やルールを見返すことはあまりないかもしれません。
しかし、トラブルに巻き込まれない、そして自分がトラブルを起こさないためにも、個人情報の管理を徹底する、他のアカウントのプレイヤーとのコミュニケーションでルールを守った言動を心がけるなど、ときどきゲーム内の常識やルールを振り返って、気持ちよくゲーム生活を楽しんでください。