ゲームクリエイター・麻野一哉さんに聞くPC性能とゲームの関係。ゲームに最適なサイコムのBTOパソコンを体験! 【PR】
さまざまなメーカーからゲーミングPCが販売されている昨今。新たにリリースされたOS「Windows 11」を搭載したPCに買い替えを検討中のユーザーは、どのメーカーのPCを選んだらいいのか迷っているのでは?
そこで今回は、『弟切草』や『かまいたちの夜』でサウンドノベルと呼ばれるジャンルを開拓し、近年は位置情報ゲーム『テクテクライフ』など数多くのゲームを手がけてきたゲームクリエイターの麻野一哉さんに、サイコムのBTOパソコン「G-Master Hydro X570A II」を体験していただきました。
これまでPCはだいたい自作しているという麻野さんから見て、最新のBTOパソコンはどのように映るのか。実際にゲームをプレイしてもらった感想も含めてお話を聞きました!
(プロフィール)
麻野一哉
1963年生まれ。大学卒業後にウチダエスコを経てチュンソフトに入社。『弟切草』や『かまいたちの夜』を手掛け、サウンドノベルという新たなジャンルを確立する。『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』では、日本におけるローグライクゲームの礎を創出。近年はスマートフォン向け位置情報ゲーム『テクテクライフ』を手がけるほか、ゲーム関連書籍の執筆やイベントでの講演、大学での講義などでも活躍中。
Twitter:@asanokaz
麻野さんとゲームとの出会い、仕事の流儀に迫る!
――まずは麻野さんとゲームとの出会いや、青年期の思い出についてお聞かせください。
麻野:小学生の頃、ボーリング場に置いてあった『PONG』がビデオゲームとの初めての出会いでした。子どもだったのでそんなにお金も持ってないからあまり遊べなかったんですが、とても楽しかったことを覚えています。次にハマったのは『スペースインベーダー』で、高校生の頃でしたね。学校の帰りに喫茶店に行って、小遣いが果てるまでやっていました(笑)。
――ご自身がゲーム開発に携わるようになられてからはいかがですか?
麻野:プレイステーションが世に出るまでは、発売されたゲームはほぼ全部と言っていいほど遊んでいました。当時は発売するタイトル数も今ほど多くなく、会社で研究用として新作ゲームを必ず購入していたので、どのゲームも1回は触ってましたね。面白かったらそのままエンディングまで遊ぶという。そのころはゲームをプレイすることが、とにかく楽しくてしょうがなかったです。
自作PCの道を歩み始めたきっかけ
――麻野さんは30代頃から、ずっとご自身で組んだPCを使っていらっしゃるんですよね。自作に取り組み始めたきっかけを教えてください。
麻野:日本ではNECの「PC-9800」シリーズや富士通などのマシンが一般的な時期が長かったんですが、あるときからアメリカでは「DOS/V機」というIBMが開放したPCの規格で個人で制作している人が多い、という話を聞くようになって。つまりPC、パーソナル・コンピューターが登場し始めたわけです。
当時、ファミコンやスーパーファミコン用のソフトを開発する場合、任天堂が指定する専用のマシンを購入する必要があったんですよね。その中にOSが入っていて、ゲームを作るためのエミュレーターもセットで購入して……ということをやっていたんですが、プレイステーションが流通し始めたころから、ゲーム開発もPCで行うというふうに流れが変わってきました。
麻野:任天堂が指定したツールを使用しなければゲームを作れなかったのが、プレイステーションではその縛りがなく、どんなツールを使ってもOKに変わりました。そういうオープンな環境になってから、研究にもなるし費用も安くできるので、会社のみんなが自分でPCを組むようになったんですよね。技術者がメインの会社だったので、それぞれが秋葉原に行ってパーツを買ってきて組み立てていました。なので、自作PCを使うのが当たり前という感じでした。
麻野さんのPC環境のこだわりは?
――ご自宅のPCはどのように使用しているのでしょうか?
麻野:実は、そんなにハードには使ってないんですよ。『テクテクライフ』のユーザーから寄せられるメッセージをチェックしたり、どれくらいの人が遊んでいるのか、いわゆるKPIをチェックしたり。あとはメールを見たり、原稿を書いたり……普通の会社員と変わらないですね(笑)。プライベートではネットサーフィンとか、たまにですけどゲームもやったりしています。
――PCを取り巻く環境的なところで、何かこだわりなどは?
麻野:モニターを2台置いていて、比較するファイルをそれぞれに表示し、見比べるような使い方が多いです。エクセルとエディターとブラウザを同時に立ち上げているので、シングルモニターではもう仕事はできないですね。あとはマウスの操作感が好きなので、タッチパッドは使わずマウスで作業しています。
――麻野さんは、PCのスペックではどの部分を重視しますか?
麻野:今はレスポンスですね。昔は立ち上がりの速さをすごく意識していて、スイッチを入れてからあまりに立ち上がるのが遅いと、そのたびに新しく組み直すほどでした(笑)。ある時期からスリープ機能を利用するようになったり、SSDが普及してスピード自体もアップしたので、あまり立ち上がりに不満を持つことはなくなりました。今使っているマシンは組んでからだいぶ経つので、反応が悪くなってきているんですよ。そろそろ組み直すか、買い替えないといけないなと思っているところです。
サイコムのBTOパソコン「G-Master Hydro X570A II」を体験!
――ここまではハードについてお話をうかがったので、ソフトについても触れてみたいと思います。リリースされたばかりの「Windows 11」では、Androidアプリも使用できるようになりました。ゲーム業界にはどのような影響があると思われますか?
麻野:私はiPhoneユーザーなんですが、Androidに限らず一般的な話として、スマホでしか遊べなかったアプリがPCでも遊べるようになったら、たとえばアドベンチャーゲームみたいにじっくり腰を落ち着けて遊びたいゲームとは相性が良さそうですよね。
――そもそも、ゲーム開発に使用するPCは、どういったスペックが必要になるものなんでしょうか。
麻野:一言にゲーム開発と言っても職種によって違っていて、ディレクターやプランナーなら、そこまで高いスペックが必要になることは少ないですよね。一番マシンスペックが要求されるのは、やはりグラフィックデザイナーです。絵を描いたり、CGをレンダリングしたりするときにパワーを使いますので、CPUやメモリ、あとはGPU(グラフィックボード)の性能もしっかりないと厳しいですね。
――本日用意したサイコムの「G-Master Hydro X570A II」は、最新世代のGPUをデュアル水冷化している点が大きな特徴となっているモデルなので、グラフィックデザイナーさんにもオススメできる製品です。まずは筐体をご覧になった感想から教えていただけますか?
麻野:内側がすごくスッキリしてますよね。ウチのPCを同じように透明のサイドパネルにしたら、中身はぐちゃぐちゃです(笑)。あとは、ケーブル類がスッキリときれいにまとめられていますね。PCを自作し始めた頃は、ケーブルがファンに干渉して「ガガガッ!」と音が鳴ることもよくありました(笑)。
――ずっと自作PCを使用している麻野さんから見て、これだけスペースに余裕があるとカスタマイズもしやすそうですか?
麻野:中にフィギュアとかを置いてみたら、かわいいかもですね。なんかもう、熱帯魚とか泳がせたいですよ(笑)。
――普通のPCの筐体内部にフィギュアを置くと熱で溶けてしまうかもしれませんが、「G-Master Hydro X570A II」は冷却性能に優れているので、フィギュアなら置けそうです。熱帯魚は難しい気がしますが……(笑)。
「G-Master Hydro X570A II」でゲームをプレイ!麻野さんも思わず夢中になる快適さ
――それでは、実際にスペックを感じていただくために、麻野さんに『フォートナイト』をプレイしていただきます。こういったアクション性の高いシューティングゲームは遊ばれますか?
麻野:ほぼないですね。プレイステーションで『ファークライ』シリーズをやったことがあるくらいで、PCでこの手のゲームをやったことはないです。多分全然(操作が)ダメだと思いますが、勘弁してください(笑)。
――と言いつつ、サクサク動かしていますね! 最高画質に設定していますが、操作にラグなどは感じませんか?
麻野:ないですね!スムーズに動いて楽しいです。自宅のPCだと、こうはいかないでしょうね。これだけ画質がきれいなのに、ファンの音も全然しないですし、ゲームに集中して遊ぶことができます。ものすごく快適です。
その後もしばらく対戦を続けた麻野さん。「もう1回やっていいですか?」と何度かプレイを楽しんでいました。
さらに違いを感じていただくために、4K動画を再生しながらオンラインミーティングをつなぎ、ドキュメント編集ソフトを操作してもらいました。「これはすごいなぁ。早いです。メモリはどれくらい積んでいるんですか?」と、麻野さんも興味津々。
ハイスペックPCのポテンシャルを引き出すゲームを作るなら?
――今回、ハイスペックな「G-Master Hydro X570A II」を体験していただきましたが、たとえば「このスペックのPCがあのときあれば……!」みたいな、麻野さんがやりたいことに対して当時のマシンが追いついていなかった思い出などはありますか?
麻野:『街〜運命の交差点〜』というゲームを作ったときですね。登場人物が8人いて、それぞれが渋谷で5日間生活するという物語を描いた作品なんですけど、すべての登場人物が「いつ、どこへ行って何をしてる」という5日間の行動をデータベース化しようと思ってソフトに打ち込んでいったら、データが膨大になってしまい、まともに動かなかったことがありまして。検索をかけても、反応が返ってくるのに半日とか2日かかるんですよ。PCのスペックが貧弱でなければ諦めなかったのですが……。
――こういったハイスペックなPCでゲームを遊んでいるユーザーに対して、麻野さんが作ってみたいゲームなどはありますか?
麻野:できるかどうかはわからないんですが、「グラフィック能力がすごくハイスペックになったら、作ってみたい」と以前から言っているゲームのアイデアがあって。小学生のころ、雨が降ると外で遊べるところがなくて、部屋にこもっているのにも飽きてくると、よく学校に「ダム」を作りに行ってたんですよね。グラウンドの隅の、水が流れているところで、でかいダムを作るのが好きでした。
そういった童心に帰れるような、もう少しカッコよく言うと「治水ゲーム」と言うか。流体を表現するには、マシンスペックが必要になりますから。ああいう遊びの楽しさは触覚にも依存する部分があるので、デジタルではたしてどのくらい再現できるかはわかりませんけど、作ってみたいですね。
――いつかそうしたゲームが発売されるのを楽しみにしています。本日はありがとうございました!
「G-Master Hydro X570A II」を改めてご紹介!
20年以上の自作歴を誇る麻野さんも絶賛する「G-Master Hydro X570AII」。高い性能やデザイン性はもちろん、株式会社サイコムこだわりの職人技によって丁寧に仕上げられた内部の配線は、ベテラン自作erの麻野さんも納得の出来映えです。
最後にあらためて今回、麻野さんに触っていただいた、こちらのPCの詳細をご紹介させていただきます。
製品名:
G-Master Hydro X570AII
製品ページ:
https://www.sycom.co.jp/custom/model?no=000785
税込価格: 363,840円(※金額は予告なく変更する場合があります。最新価格はWebにてご確認ください。)
OS | Windows10 Home 64bit |
CPU | AMD Ryzen 7 5800X |
GPU | サイコムオリジナル水冷静音仕様 GeForce RTX3070 |
メモリ | DDR4 16GB(8GBx2) |
ストレージ | M.2 PCI-E SSD 512GB |
その他パーツ詳細 | マザーボード: ASUS ROG STRIX X570-F GAMING [AMD X570chipset] ケース: Fractal Design Define 7 Black/White TG Clear Tint [ガラスパネル] CPUクーラー: サイコムオリジナルAsetek 650LS RGBポンプ仕様 + Enermax UCTB12P [水冷ユニット] 電源: 750W 80Plus GOLD 電源 |
「G-Master Hydro X570AII」をリリースする株式会社サイコムは、埼玉県八潮市緑町に本店を置く、BTOパソコンの製造、組み立て、販売を行う会社です。
サイコムのBTOパソコンは、高性能で静かな水冷式クーラー、デザイン性の高いルックスなど、独自の哲学とクラフトマンシップが特徴です。
今回、麻野さんに使っていただいた「G-Master Hydro X570AII」は、世界初のデュアル水冷PC「Hydroシリーズ」の一台でCPUとGPUの双方に水冷ユニットを採用することで高い性能と静音性を両立したモデルです。
サイコムが厳選したパーツを組み合わせることで従来の空冷ファンと比較して格段の冷却性能と静音性を実現。
性能面でも、8コア、16スレッドのCPU「AMD Ryzen7 5800X」をはじめとする「Ryzen」シリーズから、用途や予算に合わせたカスタマイズができるほか、GPUも最高クラスの「RTX3090」へのアップグレードにも対応するなど申し分ありません。
GPUを搭載したビデオカードの下には脱落防止用のスティを標準装備しているので、輸送時にビデオカードが外れて破損する心配もありません。
職人としてのこだわりをモットーに購入前の相談から、組立製作、検証、梱包、そして購入後のサポートまで、すべてのプロセスにおいて、長年の経験によって培われた豊富な知識とノウハウを注ぎ込み、ユーザーの信頼に応えてくれる株式会社サイコム。
PCの買い替えを考えている方は、BTOのゲーミングPCをはじめて購入する初心者から、麻野さんのようなベテラン自作erまで幅広い層におすすめできる「G-Master Hydro X570AII」をぜひ検討してみては。
PHOTO_BY 藤井 洋平
※本記事で紹介した製品の価格は記事掲載時のものです。価格や在庫は常に変動しています。ご注文・ご購入の前には各ブランドのウェブサイトで最新情報をご確認下さい。