PC版『FF7リメイク インターグレード』の推奨スペック&ベンチマークとおすすめグラボまとめ
不朽の名作として名高いFF7のリメイク版「FF7リメイク インターグレード」。これまでPSシリーズ独占で発売されていましたが、2021年12月からPC版も公開され大きな注目を集めています。
また本作はオリジナル版より格段に美しくなったグラフィックが魅力の一つですが、その分要求スペックも高くなります。そこで今回は、FF7リメイク インターグレードの推奨スペックとベンチマーク結果、おすすめグラボ・ゲーミングPCを紹介します。
PC版『FF7リメイク インターグレード』を遊ぶための推奨スペック
引用元:FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE
『FF7リメイク インターグレード』は映像美を追求したタイトルなので、PCスペックを高めるとよりいっそう快適に遊べます。本章では、FF7リメイク インターグレードをプレイするために必要な、PCの「必要動作環境」と「推奨動作環境」を確認していきましょう。
PC版『FF7リメイク インターグレード』の必要動作環境・スペック
OS | Windows 10 64ビット(バージョン2004以降) |
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CPU | Intel Core i5 3330 AMD FX-8350 |
メインメモリ | 8GB |
グラフィックカード | GeForce GTX 780(3GB VRAM) Radeon RX 480(3GB VRAM) |
ハードディスク/SSD空き容量 | 100GB以上 |
画面解像度 | 指定なし |
DirectX® | バージョン12以降 |
引用元:FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE
5年以上前のエントリーモデルのゲーミングPCでも、十分に満たせる範囲のスペックです。しかし、これはあくまで「起動するために最低限必要なスペック」で、「満たせば快適にプレイできる」ものではありません。今後のアップデートでさらに動作が重くなる可能性も。
画質設定や解像度を下げればなんとかプレイできるかもしれませんが、それではせっかくの映像美を堪能できないでしょう。FF7リメイクを快適に楽しむためには、少なくとも後述する推奨動作環境を満たせるような、それなりにハイスペックなPCでのプレイがおすすめ。
PC版『FF7リメイク インターグレード』の推奨動作環境・スペック
OS | Windows 10 64ビット(バージョン2004以降) |
---|---|
CPU | Intel Core i7-3770 AMD Ryzen 3 3100 |
メインメモリ | 12GB |
グラフィックカード | GeForce GTX 1080(8GB VRAM) Radeon RX 5700 (8GB VRAM) |
ハードディスク/SSD空き容量 | 100GB以上 |
画面解像度 | WQHD解像度(2560×1440)を想定したもの(最大3840×2160) |
DirectX® | バージョン12以降 |
引用元:FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE
上記の推奨動作環境は、フルHD解像度の中画質~高画質設定で60FPSが出る可能性が高いスペックです。とくにGPUスペックに注意してください。GTX 1080は2016年のハイエンドクラス・RX 5700は2019年のハイクラスモデルなので、現在でも高水準なスペックが要求されます。
なお画面解像度が「WQHD(2560×1440)を想定したもの」となっていますが、GTX 1080やRX 5700クラスでは低画質設定でないとプレイできない可能性が高いです。WQHD以上の解像度で快適にプレイしたい場合は、RTX 3000シリーズやRX 6000シリーズが必要になるでしょう。この機会にPCを新調する場合は、ドスパラ・パソコン工房・ツクモのBTOパソコンを検討してみましょう。具体的なおすすめPCは記事の後半で紹介します。
PC版『FF7リメイク インターグレード』をプレイしているユーザーのグラボ・構成と平均フレームレート
引用元:FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE
FF7リメイク インターグレードを実際にプレイしているユーザーの構成と、平均フレームレートを下記6パターン紹介します。FF7リメイクでは公式ベンチマークは用意されていないため、実際のプレイ動画がフレームレートなど各種スコアの参考になります。なお一般的にゲームプレイにはGPUが重要なので、本章でもGPUスペックに焦点を当てて解説します。
- 【100FPS】NVIDIA GeForce GTX 1060(6GB)×AMD Ryzen 9 5950X
- 【120FPS】NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti(8GB)×AMD Ryzen 5 2600X
- 【60FPS】AMD Radeon RX 570(4GB)×Intel Core i3-10100F
- 【120FPS以上】NVIDIA GeForce RTX 3090(24GB)×Intel Core i9-10900K
- 【120FPS】NVIDIA GeForce RTX 2060(6GB)×Intel Core i5-9600K
- 【90FPS】NVIDIA GeForce GTX 1660(6GB)×AMD Ryzen 5 3600
【100FPS】NVIDIA GeForce GTX 1060(6GB)×AMD Ryzen 9 5950X
GeForce GTX 1060(VRAM6GB)と第4世代Ryzen 9 5950Xの組み合わせでは、フルHD最高画質の設定で平均フレームレートが100前後でした。
CPUは第4世代のフラッグシップ機なので何の問題もありません。GPUは旧世代のGTX 1060ですがフルHDでは60FPSを大きく上回るので快適。推奨動作環境は下回りますが、CPUの性能が高いためグラボのパフォーマンスが引き出されている印象です。
しかし1440p以上の解像度では、VRAM容量が6GBと少ないことが原因で「カクつき」が出ます。フレームレート自体は60を超えていますが、VRAMの容量不足でCPUのメインメモリが使用されることになり、読み込みのタイミングで一瞬画面が止まるのです。
GTX 1060はフルHDでは実用範囲内ですが、WQHD以上でプレイしたい場合はスペック不足だと考えておくほうがいいでしょう。
【120FPS】NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti(8GB)×AMD Ryzen 5 2600X
GeForce RTX 3060 Ti(VRAM8GB)と第2世代Ryzen 5 2600Xの構成では、フルHD最高画質で平均フレームレートが100前後でした。
CPUは現行世代と比較するとやや古めですが、推奨動作環境は十分に満たしています。GPUはレイトレーシング対応世代のRTX 3060 Tiで、フルHDとWQHDの高画質設定で安定して120FPS近く出ています。
4K解像度の高画質でも90FPS以上は安定して出るようです。しかしVRAM使用量が7GBを超えているため、VRAM8GBのRTX 3060 Tiではギリギリな印象。屋外のフィールドでは、メモリ不足によるカクつきが気になるかもしれません。
4Kでは不安がありますが、フルHDやWQHDを高画質でプレイしたい場合は、RTX 3060 Tiなら十分なパフォーマンスを発揮できるでしょう。
【60FPS】AMD Radeon RX 570(4GB)×Intel Core i3-10100F
Radeon RX 570(VRAM4GB)と第10世代Core i3-10100Fの組み合わせでは、フルHDの高画質設定で60FPS前後となります。
上記の動画では1時間32分46秒から、RX 570でのプレイが始まります。スペック的にはギリギリな印象で、60FPSはなんとか出ているもののVRAM不足によるカクつきが頻発。画質設定を落とさなければ、フルHDでも快適なプレイは難しいでしょう。
FF7リメイクはVRAM使用量が大きいため、現在使用中のグラボのVRAMが4GB以下の場合は、最新世代のモデルにアップグレードすることをおすすめします。
【120FPS以上】NVIDIA GeForce RTX 3090(24GB)×Intel Core i9-10900K
GeForce RTX 3090(VRAM24GB)と第10世代Intel Core i9-10900Kの構成では、4K最高画質で120FPS以上が出ました。
どのような場面でもフレームレートの数値が120に張り付いています。リミッターがあるため数値上は120となっていますが、パフォーマンス的にはさらに余裕があると考えられます。さすがにフラッグシップ構成ということもあり、完璧なスペックだといえるでしょう。
【120FPS】NVIDIA GeForce RTX 2060(6GB)×Intel Core i5-9600K
GeForce RTX 2060(VRAM6GB)と第9世代Core i5-9600Kの組み合わせでは、フルHD最高画質でのフレームレートは120です。
RTX 2060は先ほどのRTX 3060 Tiの前世代機ですが、フルHDの場合は同等のパフォーマンスを発揮できるようです。WQHDでも、多くの場面で80FPS以上を維持できています。しかし、4Kだと40FPSを下回る場面が目立ち、VRAM不足が原因のカクつきも気になります。
RTX 2060はフルHDやWQHDであれば問題ありませんが、4K解像度でのプレイは難しいと考えておくほうがいいでしょう。
【90FPS】NVIDIA GeForce GTX 1660(6GB)×AMD Ryzen 5 3600
GeForce GTX 1660(VRAM6GB)と第3世代Ryzen 5 3600の構成では、フルHD最高画質で平均90FPSとなりました。
GTX 1660でのプレイは6分42秒から始まります。全体的に90FPS前後を維持できており、カクつきが気になる場面はほぼありません。しかしフルHDでもVRAMがギリギリなので、WQHD以上の解像度でのプレイは厳しそうな印象があります。
PC版『FF7リメイク インターグレード』を遊ぶためのおすすめグラボ
FF7リメイク インターグレードを快適にプレイするためには、先ほど紹介したベンチマークで60FPS以上を安定して出せるグラボが必要です。本章では下記3点のおすすめグラボを紹介します。
- NVIDIA GeForce RTX 3080
- NVIDIA GeForce RTX 3060
- NVIDIA GeForce GTX 1660シリーズ
NVIDIA GeForce RTX 3080
引用元:NVIDIA
RTX3000シリーズのハイクラスモデルで、4Kゲーミングにも対応しています。フラッグシップはRTX 3090ですが、非常に高価なことやRTX 3080でも4K最高画質でプレイ可能なことから、こちらを選択しました。フレームレートを追求したい場合や、妥協しないゲーミング環境を手に入れたい場合におすすめです。
NVIDIA GeForce RTX 3060
引用元:NVIDIA
フルHDやWQHDで高画質な映像を楽しみたい場合は、RTX 3060がおすすめです。コストパフォーマンスが非常に高く、フルHDでは120FPS近いパフォーマンスを発揮可能。RTX 3060以外にも、3060 Tiや3070も選択肢として有効です。このあたりのモデルを選んでおけば、FF7リメイクをフルHD~WQHD解像度で快適にプレイできるでしょう。
NVIDIA GeForce GTX 1660シリーズ
引用元:NVIDIA
できるだけ低コストでFF7リメイクをフルHDでプレイしたい場合は、GTX 1660シリーズがおすすめです。このシリーズには無印・Ti・SUPERの3種類がありますが、SUPERは現在でもBTOゲーミングPCに採用されていて、コスパが優れています。ただしWQHD以上でのプレイは厳しいので、あくまでフルHD用の選択肢となります。
PC版『FF7リメイク インターグレード』を遊ぶのにおすすめのゲーミングPC
FF7リメイク インターグレードのプレイには、下記3機種のようなハイスペックなBTOゲーミングPCがおすすめです。なおFF7リメイクはFF14と同等以上のスペックが要求されるので、基本的にはFF14推奨モデルを選んでおくと無難です。
- ドスパラ GALLERIA ZA9C-R38
- パソコン工房 LEVEL-R769-127-RBX-XIV
- ツクモ G-GEAR ファイナルファンタジーXIV 推奨パソコン | エントリーモデル
ドスパラ GALLERIA ZA9C-R38
引用元:ドスパラ
OS | Windows 10 Home 64ビット (ディスク付属) |
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CPU | インテル Core i9-12900K (3.20GHz-5.30GHz/16コア/24スレッド) |
メモリ | 16GB DDR4 SDRAM(PC4-25600/8GBx2/2チャネル) |
グラボ | NVIDIA GeForce RTX 3080 12GB GDDR6X (HDMI x1,DisplayPort x3) |
ストレージ | 1TB Gen4 NVMe SSD (M.2 PCIe Gen4x4) |
電源ユニット | 850W 静音電源 (80PLUS GOLD) |
参考価格(税込) | 354,979円 |
販売サイト | https://www.dospara.co.jp/5shopping/detail_prime.php?tg=13&tc=850&ft=&mc=11200&sn=4120&st=1&vr=10&tb=2 |
引用元:ドスパラ
「GALLERIA ZA9C-R38」はハイエンドモデルのゲーミングPCです。CPUは第12世代のフラッグシップCore i9-12900K、グラボは4Kゲーミングにも十分対応できるRTX 3080を搭載。FF7リメイクを最高画質で快適にプレイできるスペックがあるので、映像美を追求したい人におすすめです。なおカスタマイズでメインメモリやストレージの増設もできます。
パソコン工房 LEVEL-R769-127-RBX-XIV
引用元:パソコン工房
OS | Windows 10 Home 64ビット [DSP版] |
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CPU | Intel Core i7-12700 |
メモリ | DDR4-3200 DIMM (PC4-25600) 16GB(8GB×2) |
グラボ | GeForce RTX 3060 12GB GDDR6 |
ストレージ | 1TB NVMe対応 M.2 SSD |
電源ユニット | 700W 80PLUS BRONZE認証 ATX電源 |
参考価格(税込) | 219,980円 |
販売サイト | https://www.pc-koubou.jp/products/detail.php?product_id=894469&pre=ff14_gyogetsu_h03 |
引用元:パソコン工房
「LEVEL-R769-127-RBX-XIV」は、第12世代Intel CPUと高コスパのRTX 3060を搭載したゲーミングPC。先ほど解説したように、RTX 3060はフルHDはもちろん、WQHDでもFF7リメイクを快適にプレイできます。さらにRTX 3060はVRAMが12GBあるため、WQHDでもメモリ不足になる心配がありません。WQHDまで視野に入れている人におすすめです。
ツクモ G-GEAR ファイナルファンタジーXIV 推奨パソコン | エントリーモデル
引用元:ツクモ
OS | Windows 10 Home |
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CPU | インテル® Core™ i5-11400 プロセッサー |
メモリ | 16GB (8GBx2枚) DDR4-3200 |
グラボ | NVIDIA® GeForce GTX™ 1660 SUPER |
ストレージ | 500GB SSD (M.2規格 / NVMe接続) |
電源ユニット | 【80PLUS GOLD認証】 CWT製 GPS750S-T (定格750W) |
参考価格(税込) | 144,800円 |
販売サイト | https://www.tsukumo.co.jp/bto/pc/game/suisyo/ff14.html |
引用元:ツクモ
「G-GEAR ファイナルファンタジーXIV 推奨パソコン | エントリーモデル」は、フルHDでFF7を快適にプレイしたい人や、初めてゲーミングPCを購入する人におすすめです。エントリーモデルではありますが、CPUやグラボはいずれもフルHDを60FPS以上でプレイできるスペックを満たしています。もちろんオプションでメモリやストレージも増設できます。
PC版『FF7リメイク インターグレード』向けグラフィックボード選びについてよくある質問
FF7リメイクのGPU・グラボ選びでよくある2つの質問をまとめました。ゲーミングPC新調時の参考にしてみてください。
- CPUの選び方は?
- FF7リメイクと同等スペックで快適に遊べるおすすめゲームは?
CPUの選び方は?
CPUは「推奨動作環境」を満たしていれば基本的に問題ありません。 FF7リメイクに限らず、近年のゲームはCPUよりグラボのスペックが重要です。先ほど紹介したベンチマークでは、AMD Ryzen 5 2600Xのような旧世代機でも問題ありませんでした。今からゲーミングPCを新調する場合は、Core i5-11400やRyzen 5 3600以上を選ぶといいでしょう。
PC版『FF7リメイク インターグレード』と同等スペックで快適に遊べる他のおすすめゲームは?
FF7リメイク インターグレードを快適にプレイできるゲーミングPCなら、FF14やApex Legendsなども高画質設定でスムーズに動作します。FF14は現在でも更新が続いているロングセラーMMORPGで、Apex Legendsは大人気のバトルロイヤルゲームです。
とくに、FF14の推奨動作環境はFF7リメイクより条件が緩いため、FF7リメイク向きPCなら快適にプレイ可能。先ほど紹介したドスパラ・パソコン工房・ツクモのゲーミングPCなら、FF7リメイクとFF14双方に対応できるゲーミング環境が手に入るでしょう。
まとめ
映像美を追求した「FF7リメイク」は要求されるPCスペックが高く、購入して数年経過したPCでは、快適にプレイするのが難しい可能性があるので注意しましょう。
フルHD解像度でプレイする場合はGTX 1660SUPER、WQHDならRTX 3060以上のグラボが必要になります。4K最高画質を目指すのであれば、RTX 3080を搭載したゲーミングPCがおすすめです。
今回紹介したドスパラ・パソコン工房・ツクモのゲーミングPCは、それぞれのニーズにぴったりな製品ばかりです。ぜひこの機会にFF7リメイク向けの環境を整えて、美しい世界を堪能してみてください。