Among Us(アモングアス)の推奨スペック&ベンチマークとおすすめグラボまとめ
「Among Us(アマングアス)」はいわゆる人狼ゲームの一種。村人役の「クルー」と人狼役「インポスター」に分かれ、陣営の勝利を目指します。スマートフォンで配信された後、 PCにもリリースされています。
Among Usの人気の要因には、ボイスチャットや動画配信サイトでの生配信との相性の良さがあります。読者の方の中にも「Discordで会話しながらプレイすると、Among Usが重くなった」経験がある方は多いのでは。今回はAmong Usを遊ぶのに適したパソコンの選び方や、構成別のベンチマーク例をご紹介します。
Among Us(アモングアス)を遊ぶための推奨スペック
Among Usはスマートフォンでもプレイ可能な軽量なゲームタイトル。基本的には対応プラットフォームごとのスペックを満たしていれば問題なく遊べます。
Among Us(アモングアス)の必要動作環境・スペック
必要スペック | |
---|---|
OS | Windows 7 SP1+ |
プロセッサー(CPU) | SSE2 instruction set support |
メモリー | 1 GB RAM |
ストレージ | 250 MB 利用可能 |
上記はSteam版での必要スペックです。OSはWindows7となっていますが、サポート終了OSなのでWindows10やWindows11で問題ありません。
CPUはSSE2の命令セットに対応していることが条件。ただこれも2022年時点に流通しているほとんどのCPUがその上位互換の命令セットに対応しているので、気にする必要はなし。メモリやストレージもWindows10を導入する時点で、ほぼクリアできる内容です。
Among Us(アモングアス)の推奨動作環境・スペック
公式では「必要スペック」以外には言及されていないため、一応は必要スペック=推奨スペックと言える状態です。ただしAmong Usの魅力は「Discordのボイスチャット」や「動画配信サイトでの生放送」との親和性の高さ。つまり「Among Usだけ動けばいい」のではなく、他サービスとの併用がほぼ前提といえます。
つまりAmong Usのベンチマークではオーバースペックなグラボ・構成が現実には「ちょうど良い」でしょう。後述する、実際にAmong Usをプレイしているユーザーの構成例でオーバースペック気味の構成を参考にすることをおすすめします。
Among Us(アモングアス)をプレイしているユーザーのグラボ・構成とベンチマークスコア
Among Usに対してどの程度のスペックのパソコンなら、どのような挙動になるのか?実際の動画配信サイトにアップロードされたプレイ動画をベンチマークとして参考にすると分かりやすいです。
構成例を、フレームレートの数値と併せて紹介します。
【250fps以上】RTX3090 × i7-9700 ×4K
2022年4月時点のハイエンドGPUであるRTX3090とi9-9700との組み合わせ。画質は4Kです。フレームレートは時折300を超えることもある状態。4K動作で300越えなので、文句なしにオーバースペックとなっています。
【144fps固定】RTX2060 × Ryzen 7 2700X
ミドルクラスGPUのRTX2060とRyzen 7 2700Xの組み合わせで、2019年以降に組まれた構成のようです。
こちらは終始144fps固定になっているので、モニターとの垂直同期によるものと思われます。GPUの使用率も低く、余裕をもって動作しています。
【500fps以上】GTX1660super × Ryzen 7 1700
GTX1660SuperとRyzen 7 1700の組み合わせ。初代Ryzenはゲーム性能がやや低めですが、それでも快適に動作しています。500fpsを平均として出しており、Among Usの軽量さが目立ちます。
Among Us(アモングアス)を遊ぶためのおすすめグラボ
ベンチマークスコアを参考に、Among Usにおすすめなハイ、ミドル、エントリーの3種類のグラボについて解説します。
RTX3090
2022年2月時点で最強であったハイエンドGPU。同年3月末にかけて上位モデルのRTX3090 Tiが登場したことで、ワンランク下がりました。
とはいえRTX3090の時点で4Kゲーミング対応となっており、価格もハイエンドであることには変わらず。RTX3090Tiは性能向上のために消費電力と発熱が特に大きいこともあり、実用性ではRTX3090に軍配が上がります。
RTX3060
2022年4月時点でのミドルクラスGPU。
RTX2060の後継モデルであり、ミドルクラスながら12GBのVRAMを持つのが特徴。そのため大容量VRAMを必要とするタイトルでは強みを発揮します。
GTX1660シリーズ
2019年より発売されているエントリークラスGPU。
リアルタイムレイトレーリングやDLSSなどの機能に非対応となっています。同価格帯ではRTX3050の登場もあり、やや設計の古さが目立ってきています。
Among Us(アモングアス)を遊ぶのにおすすめのゲーミングPC
おすすめのグラボとして3つのGPUを紹介しましたが、ゲームにおいてはCPUとのバランスも大事。いくらハイスペックなGPUを搭載しても、CPUの性能が低ければ足を引っ張られ、性能をうまく発揮できず結果としてコストパフォーマンスは悪くなってしまいます。
そこで参考にしたいのがPCショップが扱うゲーミングPC=BTO(受注生産)パソコンになります。
ドスパラ GALLERIA ZA9R-R39
引用元:ドスパラ
ドスパラのゲーミングPCブランド「GALLERIA(ガレリア)」のハイエンドゲーミングPC。CPUにZEN3世代のAMD Ryzen 9 5900Xを搭載、GPUはRTX3090となっています。
Among Usをプレイするには間違いなくオーバースペック。なのでAmong Usをプレイしつつ、GPUの余力で動画配信のエンコードを行い、CPUコアを使ってDiscordも~といったマルチタスクをこなすのに向いています。
映像出力もRTX3090なら4画面同時出力も可能なので、作業ごとにモニターを使い分けるマルチモニター環境構築にも最適です。
パソコン工房 LEVEL-R969-127-RBX
引用元:パソコン工房
パソコン工房のゲーミングPCブランド「LEVEL ∞(レベル インフィニティ)」のミドルクラスゲーミングPC。標準としてはCPUに第12世代インテル Core i7-12700、GPUはRTX3060となっています。
CPUは大小異なるコアを搭載したハイブリッド仕様となっており、処理能力の高いPコアを8コア16スレッド、省電力高効率のEコアを4コア4スレッドの合計12コア20スレッド搭載しています。
これによりゲームなどの重たいアプリはPコアに、Discordなどの軽いアプリはEコアにと使い分けされます。これほどのマルチコアでありながら、比較的発熱も低め。CPUによるフレームレートの低下も改善されています。
ツクモ G-GEAR ファイナルファンタジーXIV 推奨パソコン | エントリーモデル
引用元: ツクモ
ツクモのゲーミングPCブランド「G-GEAR(ジーギア)」のエントリークラスのゲーミングPC。こちらのモデルはFF14推奨モデルとなっています。CPUは第11世代インテル Core i5-11400搭載、GPUはGTX1660Superです。
コストパフォーマンス重視のカジュアルなゲーミングPCですが、プレイするゲームがAmong Usであればマルチタスクでも問題ありません。
Among Us(アモングアス)向けグラフィックボード選びについてよくある質問
最後にAmong Us向けのグラボ選びで、よくある質問を紹介します。
DiscordとAmong Us(アモングアス)を同時に開くと重くなる時の対処法は?
Among UsはDiscordなどのボイスチャットを使うことで、パーティゲームとしての要素が強くなるゲームです。しかしAmong UsとDiscordを併用すると、「Among Us単体」では快適に動作しても、マルチタスクを始めた瞬間に重くなってしまうことがあります。
原因としてはDiscordのオーバーレイ表示機能が考えられます。ゲームアプリの上からかぶせて発言しているユーザーを表示する機能ですが、「パソコンの動作が重くなる」デメリットも。
オーバーレイの無効化の設定は、次のの手順で行う事が出来ます。
- 画面左下にある歯車マークの「ユーザー設定」をクリック
- アクティビティ設定の「ゲームオーバーレイ」をクリック
- 画面上部の「ゲーム中のオーバーレイ有効化」のチェックを外す
CPUの選び方は?
「6コア12スレッド以上のCPU」であればマルチタスクも楽に行えるのでおすすめ。具体的には「10世代以降のインテル Core i5シリーズ」や「AMD Ryzen 5 3600」「 AMD Ryzen 5 5600X」などがあります。
Among Us(アモングアス)と同等スペックで快適に遊べる他のおすすめゲームは?
ではAmong Us以外のゲームはどの程度動くのか?先に紹介した「G-GEAR ファイナルファンタジーXIV 推奨パソコン | エントリーモデル」を例にして見てみましょう。
まず推奨ゲームタイトルとなっているFF14に関しては、商品紹介ページにて「最高品質/1920×1080/ウィンドウモード」の条件でのベンチマークにてスコア15452の非常に快適判定と記載されています。これは平均フレームレートであれば65~70fps程度は出ている物と思われます。
Fortnite(フォートナイト)ですと、競技向け設定なら240~300fps程度は楽に出せそうです。高リフレッシュレートモニターが活きてくるゲームになります。
同じくシューター系ゲームタイトルであるApex Legendsでは低設定でおおむね100~120fps、高設定で85fps程度になる印象。こちらも低設定でプレイされるのであれ高リフレッシュレートモニター必須といった感じです。
まとめ
Among Usはスマートフォンなどでもプレイ可能な軽量級ゲームタイトルです。パソコンであればほぼ間違いなくプレイ可能です。ただそのゲーム性故に他のアプリとの同時起動できるマルチタスク環境が欲しくなります。
そんなマルチタスクに強いのが、マルチコアCPUと高性能なGPUを持つゲーミングPCとなります。特に動画配信も行う場合には、大きな余力を残した状態でプレイできます。
もちろんAmong Us以外のゲームタイトルをプレイすることも可能ですし、動画や写真の編集でも力を発揮できるのはGPUを搭載したゲーミングPCの強みなので、仕事道具としてゲーミングPCを使うのもおすすめです。