PC版『キングダムハーツ3』推奨スペックとおすすめゲーミングPC/グラボまとめ
スクウェア・エニックスとディズニーのコラボレーションで生まれた、大人気RPG作品「キングダムハーツ」。「キングダムハーツ3」は第3作目のナンバリングタイトルで、2019年にPlayStation 4版とXbox One版が発売されましたが、2021年にPC版が登場したことで大きな注目を集めました。
本作の魅力は、前作より格段に向上したグラフィックと練り込まれた世界観で、リアルな映像美を堪能するためには、推奨スペックを十分に上回るゲーミングPCが必要です。そこで今回は、本作の推奨スペックと快適にプレイできるおすすめグラボ・ゲーミングPCを紹介します。
PC版『キングダムハーツ3』を遊ぶための推奨スペック
「キングダムハーツ3」はグラフィックを追求したタイトルなので、要求されるPCスペックは比較的高め。快適にプレイするためには、十分なスペックがあるPCが必要です。まずは、キングダムハーツ3の「必要動作環境」と「推奨動作環境」を確認しておきましょう。
PC版『キングダムハーツ3』の必要動作環境・スペック
OS | Windows 10 64ビット(バージョン1909以降) |
---|---|
CPU | Intel Core i5-3330(3.0GHz) AMD Ryzen 3 1200(3.1GHz) |
メインメモリ | 8GB以上 |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 760(2GB VRAM) AMD Radeon R7 260X(2GB VRAM) |
ハードディスク/SSD空き容量 | 75GB以上 |
DirectX® | バージョン11以降 |
キングダムハーツ3の「必要動作環境」は、5年ほど前のゲーミングPCでも十分満たせる水準です。ただし、必要動作環境は「最低限プレイできる」という水準なので、上記の条件を大幅に上回るPCでプレイしたいところ。後述する「推奨動作環境」を満たすスペックが必要だと考える方がいいでしょう。
PC版『キングダムハーツ3』の推奨動作環境・スペック
OS | Windows 10 64ビット(バージョン1909以降) |
---|---|
CPU | Intel Core i5-7500(3.4GHz) AMD Ryzen 3 3100(3.1GHz) |
メインメモリ | 8GB以上 |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce GTX 1070(8GB VRAM) AMD Radeon RX Vega 56(8GB VRAM) |
ハードディスク/SSD空き容量 | 75GB以上 |
DirectX® | バージョン11以降 |
上記のスペックを満たしていると、フルHDの高画質設定で60FPS以上が出る可能性が高いです。こちらも現行のゲーミングPCの多くが満たせる水準ですが、グラボ(GPU)のスペックには注意が必要です。
GTX 1070やRadeon RX Vega 56は、2016~2017年前後に発売されたハイクラスモデルです。5年以上前に購入したゲーミングPCでは、VRAM(ビデオメモリ)が足りないことも。新しいゲーミングPCでも、WQHDや4Kでプレイする場合はよりハイスペックなグラボが必要になるので、後述するベンチマーク結果も参考にしてください。
PC版『キングダムハーツ3』をプレイしているユーザーのグラボ・構成とFPS値
キングダムハーツ3を実際にプレイしているユーザーの構成と、平均フレームレートを下記7パターン紹介します。キングダムハーツ3には公式ベンチマークソフトがないため、PC選びの際はプレイ動画のフレームレートが参考になります。
- 【平均45FPS】NVIDIA GeForce GTX 960 × Intel Core-i5 3570
- 【平均50FPS】NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti × AMD Ryzen 3 3100
- 【平均100FPS】NVIDIA GeForce GTX 1660 Super × Intel Core-i5 9400F
- 【平均100FPS】NVIDIA GeForce RTX 2060 × AMD Ryzen 3 3100
- 【平均150FPS】NVIDIA GeForce RTX 3060 × AMD Ryzen 7 5800X
- 【平均180FPS】NVIDIA GeForce RTX 3070 × AMD Ryzen 7 5800X
- 【平均200FPS】NVIDIA GeForce RTX 3090 × AMD Ryzen 7 5800X
【平均45FPS】NVIDIA GeForce GTX 960 × Intel Core-i5 3570
GeForce GTX 960とCore-i5 3570の構成では、フルHD高画質設定で平均45前後のフレームレートとなりました。
動画では6分30秒から検証が始まりますが、最初から最後まで60FPSを上回ることはありませんでした。GTX 960は推奨動作環境のGTX 1070よりスペックが低いため、全体的にカクついて快適なプレイは難しい印象です。
10分25秒からは高画質設定でプレイしていますが、VRAM不足が顕著になるためさらにカクつきが増えます。一方で、3分44秒からのように中画質設定にすると、ほとんどのシーンで60FPSを上回るのでプレイ可能な水準だといえます。
【平均50FPS】NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti × AMD Ryzen 3 3100
GeForce GTX 1050 TiとRyzen 3 3100の構成では、フルHD高画質設定で平均50前後のフレームレートとなりました。
動画では2分0秒から検証スタート。やはり推奨動作環境を満たしていないため、フレームレートが60を下回りカクつきが気になります。画質設定や解像度を下げれば、60FPS以上で安定するので快適にプレイしやすくなります。
【平均100FPS】NVIDIA GeForce GTX 1660 Super × Intel Core-i5 9400F
GeForce GTX 1660 SuperとCore-i5 9400Fの構成では、フルHD高画質設定で平均100前後のフレームレートとなりました。
GTX 1660 SuperのスペックはGTX 1070を大幅に上回るので、すべてのシーンで60FPS以上が安定して出ました。オブジェクトが少ないシーンでは130を上回ることも。GTX 1660 Superなら、キングダムハーツ3をフルHDで快適に楽しめることが分かります。
ちなみに、5分30秒からはWQHDでプレイしていますが、こちらもほとんどのシーンで60FPSを上回っているので快適そうです。一方で4K画質では40FPSを下回るシーンが目立ち、VRAM不足によるカクつきも気になります。
【平均100FPS】NVIDIA GeForce RTX 2060 × AMD Ryzen 3 3100
GeForce RTX 2060とRyzen 3 3100の構成では、フルHD最高画質設定で平均100前後のフレームレートとなりました。
フルHD解像度であれば、多くのシーンで100FPS以上出るので非常に快適です。2分0秒から始まるWQHDでも多くのシーンで100FPS以上、エフェクトが多いシーンでも80FPS以上が安定して出ます。一方で4Kでは60FPSを大幅に下回り、戦闘シーンでは30FPS近くまで下がることもありました。
【平均150FPS】NVIDIA GeForce RTX 3060 × AMD Ryzen 7 5800X
GeForce RTX 3060とAMD Ryzen 7 5800Xの構成では、フルHD最高画質設定で平均150前後のフレームレートとなりました。
5分15秒から検証が始まり、ほとんどのシーンで150FPSが出ているため、144Hzモニターでも快適そうです。7分5秒前後などエフェクトが多いシーンでは、一時的に120FPS以下になることもあります。
2分45秒からWQHDが始まりますが、こちらも安定して100FPS近く出ています。一方で4Kでは、50FPSを下回るシーンが増えます。キングダムハーツ3をWQHD解像度で快適にプレイしたいなら、GeForce RTX 3060クラスが必要になりそうです。
【平均180FPS】NVIDIA GeForce RTX 3070 × AMD Ryzen 7 5800X
GeForce RTX 3070とAMD Ryzen 7 5800Xの構成では、フルHD最高画質設定で平均180前後のフレームレートとなりました。
先ほどの動画からグラボをアップデートした内容となっています。フルHDでのパフォーマンスは圧巻で、WQHDでもフルHD同様に安定。さらに4K解像度でも、すべてのシーンで60FPSを余裕で上回り、100FPS以上も出るなど安定しています。キングダムハーツを4Kでプレイしたいなら、GeForce RTX 3070クラスを選ぶと安心できるでしょう。
【平均200FPS】NVIDIA GeForce RTX 3090 × AMD Ryzen 7 5800X
GeForce RTX 3090とAMD Ryzen 7 5800Xの構成では、フルHD最高画質設定で平均200前後のフレームレートとなりました。
現状のフラッグシップに近い構成のため、フルHDはもちろん4Kでも圧倒的なパフォーマンスです。なお、3分25秒や3分55秒付近のムービーシーンで一時的にカクつくシーンがありますが、特に処理が重いわけではないためGPUスペックが原因ではなさそうです。RTX 3090でプレイすれば、4Kの映像美を高フレームレートで堪能できそうです。
PC版『キングダムハーツ3』を遊ぶためのおすすめグラボ
キングダムハーツ3を快適にプレイするためには、先ほど紹介したベンチマークで高画質設定以上で60FPSを安定して出せるグラボが必要です。本章では下記3点のおすすめグラボを紹介します。
- NVIDIA GeForce RTX 3070
- NVIDIA GeForce RTX 3060
- NVIDIA GeForce GTX 1660 Super
NVIDIA GeForce RTX 3070
引用元:NVIDIA
RTX 3000シリーズのハイクラスモデル。先ほど紹介したベンチマーク動画では、RTX 3070のスペックがあれば4K解像度でも快適にプレイできることが分かりました。WQHDや4Kの最高画質設定で圧倒的な映像美を堪能したいなら、RTX 3070がおすすめです。
ただしCPUスペックが低いとフレームレートが低下するため、Core i7-12700やRyzen 7 5800Xなど、ハイスペックなCPUと組み合わせたいところ。さらに余裕があるグラボを選択したい場合は、ワンランク上のRTX 3080も検討してみましょう。
NVIDIA GeForce RTX 3060
引用元:NVIDIA
RTX 3000シリーズのミドルエンドモデル。さすがに4Kには対応できませんが、このモデルならWQHD解像度を最高画質で楽しめます。フルHDでプレイする場合は高フレームレートを狙えます。RTX 3060は他の大型タイトルにも十分対応できるスペックがあるので、コスパの良いゲーミングPCを構成したいなら、このグラボが第一候補になるでしょう。
NVIDIA GeForce GTX 1660 Super
引用元:NVIDIA
旧世代機ではありますが、未だに根強い人気を誇るロングセラーモデル。WQHD以上の解像度だと厳しいですが、フルHDなら高画質設定でも余裕のパフォーマンスを発揮できます。できるだけ低コストでキングダムハーツ3を楽しみたいなら、GTX 1660 Superがおすすめです。キングダムハーツ3だけではなく、FF7リメイクやFF14などもプレイできます。
PC版『キングダムハーツ3』を遊ぶのにおすすめのゲーミングPC
キングダムハーツ3を快適にプレイするためのゲーミングPCとして、下記3機種が特におすすめです。本章では各モデルのスペックや特徴を紹介します。
- ドスパラ GALLERIA XA7C-R37
- ツクモ G-GEAR GA5J-F220/ZB
- パソコン工房 LEVEL-M066-124-RJX
ドスパラ GALLERIA XA7C-R37
引用元:ドスパラ
OS | Windows 11 Home 64ビット |
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CPU | インテル Core i7-12700 (2.10GHz-4.80GHz/12コア/20スレッド) |
メモリ | 16GB DDR4 SDRAM(PC4-25600/8GBx2/2チャネル) |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce RTX 3070 8GB GDDR6 (HDMI x1,DisplayPort x3) |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
電源ユニット | 650W 静音電源 (80PLUS BRONZE) |
参考価格(税込) | 259,980円 |
販売サイト | https://www.dospara.co.jp/5shopping/detail_prime.php?tg=13&tc=30&ft=&mc=10880&sn=0 |
引用元:ドスパラ
「GALLERIA XA7C-R37」はハイスペックなゲーミングPCです。CPUはマルチスレッド性能が優れているCore i7-12700、グラボは4Kにも対応できるGeForce RTX 3070を搭載。このスペックがあれば、キングダムハーツ3を4K最高画質でプレイすることはもちろん、他の大型タイトルの多くも快適に楽しめるでしょう。
ツクモ G-GEAR GA5J-F220/ZB
引用元:ツクモ
OS | Windows 11 Home 64bit版(ディスク付属) |
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CPU | Intel Core i5-12400 (P6コア / 12スレッド / P2.5GHz、Boost時最大4.4GHz) |
メモリ | 16GB(8GB x2枚)DDR4-3200 メジャーチップ採用 |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce RTX 3060 / 12GB / LHR (HDMI 、DisplayPort x3) |
ストレージ | [高速M.2 Gen3] 1TB WD BLUE SN570 (読込最大 3500MB/s, 書込最大 3000MB/s, NVMe) |
電源ユニット | 【80PLUS GOLD認証】 CWT製 GPS750S-T (定格750W) |
参考価格(税込) | 199,800円 |
販売サイト | https://www.tsukumo.co.jp/bto/pc/game/2022/GA5J-F220ZB.html |
引用元:ツクモ
「G-GEAR GA5J-F220/ZB」は、ミドルエンドのゲーミングPCです。CPUにCore i5-12400、グラボにGeForce RTX 3060を搭載しており、キングダムハーツ3をWQHDで快適にプレイできる性能があります。本モデルはマザーボードに「ASUS製 TUF GAMING シリーズ」を採用するなど、各パーツの品質やカスタマイズ性が高いことも魅力です。
パソコン工房 LEVEL-M066-124-RJX
引用元:パソコン工房
OS | Windows 11 Home [DSP版] |
---|---|
CPU | Core i5-12400 6コア/12スレッド (最大クロック数4.40GHz) |
メモリ | 16GB (8GB×2) DDR4-3200 DIMM (PC4-25600) |
グラフィックボード | GeForce GTX 1660 SUPER 6GB GDDR6 |
ストレージ | 500GB NVMe対応 M.2 SSD |
電源ユニット | 500W 80PLUS BRONZE認証 ATX電源 |
参考価格(税込) | 139,980円 |
販売サイト | https://www.pc-koubou.jp/products/detail.php?product_id=878415 |
引用元:パソコン工房
「LEVEL-M066-124-RJX」は、コストパフォーマンスが非常に高いゲーミングPCです。CPUにCore i5-12400、グラボにGeForce GTX 1660 SUPERを採用し、キングダムハーツ3をフルHDで快適にプレイできる性能を備えています。フルHD以上の解像度ではプレイしない場合や、初めてゲーミングPCを購入する人におすすめです。
PC版『キングダムハーツ3』向けグラフィックボード選びについてよくある質問
キングダムハーツ3のGPU・グラボ選びでよくある2つの質問をまとめました。ゲーミングPCを選ぶときの参考にしてみてください。
- CPUの選び方は?
- キングダムハーツ3と同等スペックで快適に遊べる他のおすすめゲームは?
CPUの選び方は?
CPUは「推奨動作環境」を満たしていれば問題ありません。近年のゲームはCPUよりグラボのスペックが重要なので、まずはグラボ重視でゲーミングPCを選びましょう。ただし、CPUの性能が低すぎるとボトルネックになるので、フルHDならi5-12400、より高画質でプレイしたいならCore i7-12700やRyzen 7 5800Xなどを選ぶといいでしょう。
PC版『キングダムハーツ3』と同等スペックで快適に遊べる他のおすすめゲームは?
キングダムハーツ3を快適にプレイできるゲーミングPCなら、「FF14」や「FF7リメイク インターグレード」なども高画質設定でスムーズに動作します。FF14は現在でも更新が続いているロングセラーMMORPG、FF7リメイク インターグレードは不朽の名作FF7のリメイク版。これら3タイトルのプレイには、RTX 3060以上のグラボがおすすめです。
まとめ
「キングダムハーツ3」は映像美を追求したタイトルなので、PCの要求スペックは比較的高いです。5年以上前のゲーミングPCを使用している場合は、快適なプレイが難しいことがあるのでゲーミングPCの新調を検討してみましょう。
フルHD解像度でプレイする場合はGTX 1660 SUPER、WQHDならRTX 3060、4KならRTX 3070以上のグラボを選ぶのがおすすめ。今回紹介したドスパラ・ツクモ・パソコン工房のゲーミングPCは、どれもコスパが優れているのでPC選びの参考にしてみてください。