フォートナイト「オープン化」で1人で億を稼げる世界に?
フォートナイトでは自分でマップを作るクリエイティブモードがあり、人気のマップを作ることで収益が発生する仕組みがあります。
しかし、その収益が大きく変わる「オープン化」が話題となっています。一方で「フォートナイトにおけるオープン化」というのはどういう意味なのか?という疑問も。
一体何がオープンとなりフォートナイトはどう変わるのかを、この記事で解説していきます。
目次
Epic Gamesは「Unreal Engine」の開発会社
フォートナイトを開発・運営しているしているのは、Epic Games(エピック ゲームズ)というアメリカ合衆国に本部を置く会社です。
また同社はゲーム開発エンジンである「Unreal Engine」の開発元でもあります。現在多くのゲーム開発で使われており、フォートナイトもこのUnreal Engineを使って作られたゲームの一つです。
開発ツール「Unreal Editor for Fortnite (UEFN)」の公開
そして今回、フォートナイトのオープン化に伴って登場したのが「Unreal Editor for Fortnite (UEFN)」です。これは従来のフォートナイトにおけるクリエイティブモードの発展版となります。
Unreal EditorはUnreal Engineの主要機能であり、UEFNはフォートナイト上でゲーム開発を行うツールとなります。この機能が一般公開されたので「オープン化」と言われるわけです。
例えるなら「マインクラフト」や「スーパーマリオメーカーシリーズ」のように、既に完成されたゲームシステムを、ユーザー好みにカスタムできるように公開しているのです。
クリエイティブ2.0よりオープン化済み
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000111821.html
一応クリエイティブモードが以前より存在しており、ユーザーは好きなマップなどを作成することが可能でした。ですが作られるのは、あくまでフォートナイトの世界観の範囲。しかしUEFNが追加されたクリエイティブ2.0では、見た目も大きく変える事が出来ます。
上記の画像はフォートナイトワールドクリエイターのヤノス氏が手掛けた「すずめの戸締り」を再現したマップです。非常に高い映像体験ができ、自身のキャラを参加させるメタバース空間として活用されています。
オープン化そのものは、2023年3月23日のクリエイティブ2.0の登場と同時にスタート。既にメタバースの1種として認知され始め、様々なワールドマップが作成されています。
マップの制作・公開によって収益が発生する仕組み
では、なぜワールドマップなどを作成すると収益化につながるのか?実はオープン化と同時に以下のようなアナウンスがされています。
『フォートナイトの構築と同ゲームの全体的な成功を支えるクリエイターをサポートするため、本日、クリエイターおよびEpic両方の有資格の島のパブリッシャーに対して、エンゲージメント配当付きのクリエイターエコノミー2.0 も開始しました。
エンゲージメント配当では、フォートナイトのアイテムショップからの純収入とフォートナイトでのほとんどの現金での購入の40%が、毎月全ての島のパブリッシャーに相対的に分配されます。配当は、プレイヤーがフォートナイトでどんなことを楽しんでいるのかに基づいて算出されます。島の人気度、エンゲージメント、新規プレイヤーの獲得度などが考慮されます。』
従来のシステムでもクリエイターには売り上げ5%の収益が発生していたのですが、これが大幅に上がります。もちろん売り上げの貢献度によって差は生じますが、40%の配当になるというのは非常に大きいです。
Epic Gamesとしてはフォートナイトというプラットフォームをクリエイターに貸し出し、そこで生じた売り上げから場所代と手数料を貰うことになります。UEFNはより高機能なゲーム開発拠点とするためのツールなのです。
フォートナイトは世界で3~4億人のプレイ人口と言われています。全体の0.01%を顧客にしたとしても3万人以上ですから、そこから売り上げを出して40%がクリエイター収益となれば、非常に大きな収益モデルとして期待できるわけです。
まとめ|クリエイターに与えられたチャンス
ゲームクリエイターであれば、法人もしくは個人でゲームを制作・販売することで収益を得ることができます。既にSteamのようなゲーム配信プラットフォームでは、個人製作のゲームが無数に存在します。
ただゼロからゲームを作るのは難しいでしょう。Epic Gamesではゲーム開発を支援するためのUnreal Engineなども用意していますが、それでも開発にはハイスペックPCが要求されるのでハードルは高いです。
今回公開されたUEFNは、フォートナイトをベースにして手軽にゲーム制作が出来ます。なによりフォートナイト内でマーケティングをすることになるので、客層としても非常に分かり易く、需要の有無も判断しやすいです。
もちろん制作したワールドマップの宣伝などは必要ですが、これまで以上に制作者への還元が期待できます。クリエイターにとっては、一攫千金を得るチャンスとなるかもしれません。