自作PCで無線LAN(Wi-Fi)やBluetoothを使う方法まとめ
自作PC向けのマザーボードには、Wi-Fiアダプターなどが搭載されているモデルがあります。ところが、まだまだ種類が少ないので現状で、自作PCでWi-FiやBluetoothを使用するには、専用アダプターなどを使って機能を拡張することが必要なケースがあります。
そこで今回は自作PCで、Wi-FiやBluetoothを使用するための方法についてご紹介します。
自作PCに無線LAN(Wi-Fi)/Bluetoothをつける方法【3通り】
自作PCに無線LANやBluetoothを付ける方法について、代表的な手法を3つご紹介します。
無線LAN(Wi-Fi)/Bluetooth搭載マザーボードを搭載する
冒頭でもご紹介した通り、マザーボードに最初から無線LANやBluetoothが搭載されているものがあります。
マザーボードに無線LANなどが最初からついているタイプの場合、自作PCで心配のタネになる「相性問題」を気にする必要がありません。また、PCIeスロットなどを消費しないため、マザーボードのスロット数も無駄にすることはありません。
その反面、通常のものよりも若干価格が高い傾向。また万が一故障などが発生した場合、無線機器だけを交換することはできません。柔軟性や修理の観点から見るとデメリットになるでしょう。
無線LAN(Wi-Fi)のアダプターを使う
初心者の方にとっては、無線LAN(Wi-FI)のアダプターを別途購入するのがj自作PCでWi-FiやBluetoothを使用する一番簡単な方法です。
アダプターはUSBポートに挿してセットアップするだけで、無線LANやBluetoothが利用できます。ただし、注意点は「Bluetoothも無線LANも使用できるアダプター」はあまり多くないこと。「無線LANのみ対応」のアダプターを購入した場合、別途Bluetoothも搭載するにはもう1つUSBポートを埋める必要が出てきます。
ちなみに、上に紹介した商品は「無線LAN」「Bluetooth」がどちらも使用可能です。
Wi-Fi拡張カードを増設する
中堅自作erの方であれば、PCIeスロットを使用し、WI-Fiカードを増設する方法もおすすめです。
先に紹介した無線LANアダプターに比べると、PCIeスロットに直接接続するため、通信速度が早くなる傾向にあります。自作PCの組み立てに慣れている方には、おすすめです。
注意点は、商品の品質。各種ECモールやフリマアプリなどでは輸入品や異様に安い商品が出品されているケースも。PCIeスロットに直接接続する商品だからこそ、うまく動作しない際や故障時には手間がかかります。信頼できる店舗から購入することを心がけてください。
【組み立て前/組み立て後別】どの「無線LAN(Wi-Fi)をつける方法」がおすすめ?
自作PCに無線LANなどを取り付ける場合、端末を「組み立てる前」か「組み立てた後」なのかによって、おすすめの取り付け方法が変わります。ここからは、自作PCの工程ごとに、おすすめの取付方法を紹介します。
【組み立て前】無線LAN(Wi-Fi)・Bluetooth搭載マザーボードを搭載する
組み立て前であれば、無線LAN・Bluetooth搭載済みのマザーボードの購入がおすすめです。
最大のメリットは、簡単なセットアップですぐに利用できること。後付けの場合、どうしても相性問題などで無線LANに繋がらないなどの問題が多々発生します。ただしマザーボードの価格は高くなり、コストが余計にかかります。
メリット | 簡単なセットアップですぐに利用できる 相性問題などを気にする必要がない |
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デメリット | 若干マザーボードの価格が高め 故障した場合、修理が難しい |
無線LAN(Wi-Fi)・Bluetooth非搭載マザーボードを購入した場合はどうすればいい?
もし既に非搭載型のマザーボードを購入してしまった場合は、マザーボードを交換するか、無線LANアダプターなどで後付けしてみてください。
せっかく購入したマザーボードを再度買いなおすのはもったいないので、まずはアダプターなどで接続し、どうしても性能に満足できない場合はマザーボードの換装を検討しましょう。
【組み立て後】無線LANのアダプターやWi-Fi拡張カード増設がおすすめ
組み立て後の場合、無線LANアダプターやWi-Fi拡張カードを取り付ける方法がおすすめです。特に無線LANアダプターであれば、簡単に取り付けることができることができ、製品コストも比較的安価です。
その反面、USBポートやPCIeスロットを消費してしまうことがデメリット。また特にアダプターの場合、通信速度がそこまで早くないケースもあります。
メリット | 費用を抑えて無線LAN・Bluetoothを導入できる 無線LANアダプターは簡単に取り付けできる |
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デメリット | 相性問題などにより認識しない場合がある 拡張カードの場合、取り付けが難しいと感じる場合がある 取り付けにあたってUSBポートやPCIeスロットを消費してしまう |
自作PCに無線LANやBluetoothをつける方法についてよくある質問
無線LANやBluetoothを取り付ける際によくある質問について、以下にまとめました。
BTOパソコンに後から無線LANやBluetoothを増設することは可能?
USBポートやPCIeスロットに空きがある場合は、増設することが可能です。
しかしBTOパソコンに外部パーツなどを増設した場合、メーカー保証の対象外になる場合も。購入したメーカーの保証について、事前に確認しておきましょう。
無線LANアダプターなどを取り付けた場合でも、有線LANも使える?
有線LANと無線LANの同時使用はできません。有線接続が優先的に使用されます。有線LANを使わなくては通信が不安定で、端末が使い物にならない事象が発生した場合、有線LANを使うことを積極的に検討しても良いでしょう。
自作PCの無線LAN(Wi-Fi)で作業もデスク周りもスッキリと
自作PCでこれまで有線LANを使用していた方は無線LANに変更することで、配線がすっきりし、日々のお掃除なども幾分楽になるでしょう。また無線LANだけでなく、Bluetoothにも対応していれば、プリンターなどはもちろん、マウスやキーボードなどもBluetooth対応機種を購入すれば更にデスク周りがすっきりするでしょう。
特にアダプターを利用する場合、無線LANの機能追加は非常に簡単です。ぜひこの記事を参考に、自作PCで無線LANやBluetoothを楽しんでみてください。