ワンコイン(500円)で買える!できる!オススメDIY術
■パソコンを簡単にイメチェン
素人でも買って来てちょっとした作業をするだけですぐに雰囲気を変えられるDIY方法を3つ紹介します。
カラースプレーで自作PC本体の色を変えよう
PCケース全体をカラーリングする、いたってシンプルかつ雰囲気を変えるのに効果的な方法です。自分の好みの色にできるので、部屋の雰囲気とのマッチングを考えてカラー選びができるのがポイント。
黒のPCケースは部屋によって重たく感じることも。自分で色を選べるなら、ホワイトやブルー、ピンク、グリーンなど、部屋のインテリアと合わせることもできますね。
手っ取り早いのは、缶タイプのカラースプレーを使うこと。市販のカラースプレーなら、数百円から1000円未満で買えます。ケースのファンの通気口や端子接続部など、スプレーがかかるといけない箇所は新聞紙やテープで養生しましょう。スプレーをするときは、屋外で新聞紙などを敷いてその上に置くなど、風通しの良い場所で行うのが大切です。一度全体的にざっとスプレーして、少し乾いてからもう一度二度塗りするときれいに仕上がります。
もっとしっかりしたカラーリングをしたい人であれば、塗料缶とハケで丁寧に塗るのもおすすめです。カラースプレーよりも作業の時間はかかりますが、丁寧に塗っていけば塗りムラもなく、より印象が変えられます。
ハケで塗るときのコツは、まず一方向を決めてハケの幅で一列ずつ塗っていきます。そのとき、ハケの幅の半分ずつ重ねていくのがポイント。塗るスピードや力の入れ具合は一定に。急いだり、力の入り方にムラがあったりすると仕上がりに影響するからです。一方向をすべて塗り終えたら、しばらく乾かします。表面を触って塗料が指先に付かなくなったら、つづいて垂直方向に塗っていきましょう。タテ、ヨコの方向で塗っていくことで、均一な塗りに仕上がります。
ジャンク中古PCのケースを利用する
デスクトップならPCケースを交換するだけで見た目が大きく変わります。そこで、デスクトップパソコンを使っているなら、思い切ってPCケースを交換してみるのはいかがでしょうか。黒やシルバーが一般的なPCケースですが、ジャンク品の中で状態の良いもの、カラーの好みのものを選んでケース交換をしましょう。自作PCの組み立て経験のある人でないとハードルが高い、と思うかもしれません。しかし、最初から組み立てるのではなくて、組み上がったものを別のPCケースに移す流れなので、自作PCに慣れるのにもおすすめです。
注意点として、PCケースにはミニタワーやスリムと呼ばれる小型サイズ、ミドルタワーと呼ばれる中型サイズ、そしてフルタワーの大型サイズの3つがあります。内部のマザーボードをはじめサイズもPCケースによって異なることが多いので、自分の入れ替えようとしているPCケースがいま手元のタイプとマッチするかどうか確認してから作業をしましょう。
「光り物」であやしく輝くPCに
ゲーマーの間で最近人気の、USB端子のLEDライト付きの周辺機器も、簡単にパソコンの雰囲気を変えられるアイテム。「光り物」とよく呼ばれています。一番人気なのはファンをレインボーカラーのライトが光るタイプに交換すること。また、ゲーミングキーボードやゲーミングマウスにも光るタイプがあります。ただ、数千円から1万円を超す価格帯なのがネック。ワンコインでとなるとパソコンショップの平台コーナーにあるLEDライトをUSBに挿してみる、といったあたりからトライしてみるといいでしょう。とくにレインボー系の光が部屋全体に照らされる光景は、あやしさ満点です。
■モバイルルータースタンド
外出先で気軽に高速通信が利用できるモバイルルーター。ビジネスパーソンの出先のちょっとした作業や、カフェや旅行先で動画やゲームを楽しみたい。そんなニーズにもこたえてくれます。
しかし、光回線などの固定回線に比べると回線速度や安定性が住宅の構造や周辺の住環境、天候などに左右されやすいのも事実です。
少しでも高速で、より安定したモバイル回線を使いたい。そんなとき、自作で手軽に作れるモバイルルータースタンドをご紹介します。
高速化・安定化その①できるだけ高い位置に置く
モバイルルーターは、基地局からやって来る電波を受けて、それをインターネット回線としてパソコンやタブレット、スマートフォンが受信します。このとき、電波の特性として覚えておきたいのは、高い位置から低い位置へと流れる傾向があるということ。
つまり、せっかく手元にあるモバイルルーターを床やテーブルの上など、部屋の低い場所に置いて使うよりは、できるだけ高い位置に固定したほうがスピードが早くなるというわけです。
ホームセンターや100均などに行くと、プラスティック製のペントレイや長方形のミニボックスが並んでいます。ワイヤーや紐を取り付けて、部屋の壁のできるだけ高い位置にフックを2箇所設けて、トレイやボックスを設置します。そこにモバイルルーターを置けば、とても小さなホーム基地局のできあがりです。
モバイルルーターを置くときも、寝かせた状態よりできるだけ立てかけるスタイルにするのがコツ。スマホスタンドでもお菓子の空箱でもかまいません。モバイルルーターをうまく立てかけられるように工夫すると、さらなるスピードがアップが期待できますよ。
高速化・安定化その②パラボラアンテナもどきのスタンドを作る
電波の特性を生かして、高い位置に置くことが大切だとわかりました。さらに、基地局から届く電波を小さなモバイルルーターにできるだけ集めて、取り入れやすくするためには、ボウル状のものの中央にモバイルルーターを置いて、パラボラアンテナのような働きをさせるのがおすすめです。
おすすめなのは、100均でステンレス製の調理用ボウルを買ってきて、ワイヤータイプのスマホスタンドを中央に置きます。そこにモバイルルーターを置けば、BSやCSのパラボラアンテナと同じような働きで電波を効率よく集約することができますよ。使わないプラスティック製のボウル全体にアルミホイルを張っても、ステンレス製ボウルの代用になります。ぜひ試してみてくださいね。
■PC空冷対策グッズ
PCにとって怖い熱暴走。猛暑の夏の部屋でパソコンを酷使し続けるのはもちろん、重い処理をすると室温が低くても、熱でマザーボードなど大切な部品が傷んでしまうリスクがあります。熱暴走を防ぐため、自作DIYでできる対策を紹介しましょう。
ワイヤーラックで原始的に冷やす方法
100均のワイヤーラックのスタンドにパソコン本体を直接載せるやり方です。デスクに直接置いておくよりも底部の風通しがよくなるので、原始的に空冷効果を高めることができます。
PCケースが大きな場合はワイヤーラックスタンドを複数組み合わせるといいでしょう。その際、ぐらつかないように結束バンドなどでスタンドを結びつけておくと安心です。
ワイヤーラックスタンドのほかにも、プラスティック製のバスケットかごを上下逆さまにして底面にパソコン本体を置く、底部の四隅にコースターを敷いてすき間を空ける、といったやり方も効果が期待できます。
すのこ板も効果的
押し入れの湿気取りやお風呂のマット代わりに使われるすのこ板。サイズの小さいものなら、デスクトップのパソコンスタンド代わりになります。すのこ板は木製なので、アルミほどではありませんが熱を逃がしやすく、周囲の湿気吸収効果も期待。
PCケースに合わせたサイズのすのこ板を買って来て設置するだけでOKなのでお手軽です。
すのこ板のほかにも木製の格子タイプの鍋敷きや、割り箸をボンドで組み合わせてみるなど、工夫しだいで安く作れますよ。
USB扇風機は熱暴走対策の必須アイテム?
冷やすといえば風。USB扇風機なら、安価かつ取り付けだけで風を送る立派な空冷対策になります。ただ、USB扇風機でも風力の小さいものは余り役立たず、気休め程度でしょう。パソコンショップの平台コーナーに行くと、数百円でプラスティック製のしっかりしたミニ扇風機が転がっています。その中から羽根が硬くて、風をしっかり送れるものを選ぶといいでしょう。
最近は、家電の扇風機でも2,000円程度で安く販売されているものを見かけるようになりました。USBにこだわらず、電源コードを使う一般的な扇風機をパソコン用に買ってきて、PCケースに直接風を当てるのもおすすめです。
一枚のアルミ板で冷え冷え
熱伝導率の高いアルミ板をホームセンターなどで買って敷いてみましょう。アルミは熱を吸収しやすいので、ノートパソコンの空冷対策に良く使われる素材です。デスクトップパソコンよりもノートパソコンをデスクで使い続ける、そんな使い方をしている人には向いているでしょう。
市販のノートパソコンの空冷スタンドには値段が張るものも多く、中には5千円から1万円程度するものも。しかし、ホームセンターなら安くアルミ板が手に入ります。
パソコンのサイズに合わせて板のサイズを選びましょう。アルミ板を何枚かまとめて買って敷いておけば、さらに冷え効果が期待できます。
■ワンコインでもPCを快適かつ安心して使えるようになる
ちょっとした暇つぶし、高いグッズを買うのはちょっと・・・・・・。
という初心者に、ネタ的な遊びもかねて、パソコングッズのDIYをご紹介しました。100均のグッズでもちょっとした工夫で、パーツを組み合わせればしっかり役に立つパソコングッズができあがります。たとえばパソコンスタンドひとつとっても、市販の専用グッズは2千円、3千円、もっとするものも多く、いきなり購入するのには少し高いイメージです。節約と日曜DIYをセットで楽しめるワンコインDIY。あなたもぜひチャレンジしてみませんか。