【最新版】ケースファンおすすめ8選~ケースファンの選び方と取り替えのタイミング
ケースファンの選び方
他のPCパーツと同様、ケースファンにもさまざまな規格が存在します。まずはそれぞれの役割と、製品に付けられた数字の意味を理解し、適切に選べるようになりましょう。
- サイズ:大きいほど送風能力が高いが、取り付け可能な機器や場所が限られる
- 機能:内部温度に応じた回転数の制御が可能か
- 形状・取り付け場所:接続するのはケース内か外か
- ノイズ:小さくて回転数が多いほど音が生じる傾向にある
まず、使用中のPCに接続可能な端子があるかを確認し、設置できる規格やサイズを調べましょう。その範囲内で、回転数や静音性能に優れた製品を探すのが一般的な流れです。
大きさ
ケースファンは基本的に四角形で、1辺の長さで規格が決まります。120mmや80mmが主流で、140mm角などもあります。大きいほど1回転で得られる風量が多くなるので、取り付けのためのネジ穴などでサイズを確認し、最大限の効果が発揮できる製品を設置しましょう。
機能
大きさが同じファンでも、回転数によって送風性能に差が出ます。ケースファンは基本的に最大回転数で駆動するので、状況に応じて変更したい場合は調整が必要になります。主に付属のスイッチで切り替える製品か、マザーボードのコントローラーを介して電圧を変える方法を選ぶことになります。
マザーボードを介して自動調整する場合、電源コネクタが4pinでなければなりません。使用しているPCのマザーボードがファン制御対応なら、この規格の製品を購入すると良いでしょう。
形状・取り付け場所
ケースファンは、PCケースに配置された専用のネジ穴に取り付けるのが一般的です。重要なのは方向で、内向きであればPC内に風を送り込み、外向きでは排気することになります。そのため、新しい空気を取り込むファンはPCの前面(ホコリが溜まりにくい側)に、排気用は背面(溜まりやすい側)に置くのが基本です。
また、吸気と排気のファンは、吸気が少し多くなるように設置するのがおすすめです。このバランスを正圧(ケース外よりも気圧が高い状態)と呼び、常にケース外に向けて風が吹くためホコリが入りにくくなります。
ノイズ
ファンの回転音は、スペック表ではdB(デシベル)で表示され、数値が大きいほど稼働時にノイズを感じます。通常は20~40dBですが、25dB前後の製品をそろえていけば静かなPCを組むことができるでしょう。
ケースファンを取り替えるタイミング
ファンの寿命は長く、他パーツのほうが早く交換のタイミングを迎えます。しかし、長期的に使用して内部にホコリが入ったり、一部パーツの破損によって機能が損なわれたりすることもあります。
騒音が明らかに大きくなったり、「カラカラ」「ブーン」といった異音が聞こえたりするときは、まず回転数が落ちていないかをチェックしてください。PC内部の掃除や干渉している配線を調整し、それでも問題が解決しなければ交換を検討しましょう。
おすすめケースファン8選
- サイズ「KAZE FLEX 120 PWM SU1225FD12M-RHP」
- noctua「NF-A12x25 PWM」
- Corsair「ML120 PRO CO-9050040-WW」
- IN WIN「Sirius Loop ASL120 ASL120FAN-3PK」
- DEEPCOOL「WIND BLADE 120 B DP-FLED-WB120」
- サイズ「KAZE-FLEX 140mm PWM KF1425FD18-P」
- CRYORIG「XT140」
- GELID Solutions「Silent 8PWM」
最も汎用性の高い120mm角のケースファンを中心に、コストパフォーマンスが高い製品と、性能が特徴的なものを合計8つ選びました。必要なケースファン、目指しているエアフローを考えつつ、現行の人気製品をチェックしていきましょう。
サイズ「KAZE FLEX 120 PWM SU1225FD12M-RHP」
- 画像引用元:Amazon
- 参考価格:917円(税込)
スペック | スペック値 |
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ファンサイズ | 120mm角 |
幅x高さx厚さ | 120x120x27mm |
回転数 | 800/1200/2000rpmの3モデル展開 |
ノイズ | 24.9dB |
コネクタ | 4pin |
耐久性 | 12万時間 |
備考 | PWM対応 |
<商品の特徴>
非常に低価格ながら、4pinで回転数制御(PWM)に対応。特筆すべき機能はありませんが、回転数やノイズも必要最低限の水準に達しているため、ためらわずに採用できる高コストパフォーマンスなケースファンです。
<こんな人におすすめ>
- 120mm角のケースファン設置穴に空きがある
- ケースファンを使ったエアフロー構築を体験してみたい
- ファンとして機能し、音が大きくなければ満足
<購入サイト>
noctua「NF-A12x25 PWM」
- 画像引用元:価格.com
- 参考価格:4,048円(税込)
スペック | スペック値 |
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ファンサイズ | 120mm角 |
幅x高さx厚さ | 120×120×25mm |
最大回転数 | 2000rpm |
ノイズ | 22.6dB |
コネクタ | 4pin |
耐久性 | 15万時間 |
備考 | PWM対応 |
<商品の特徴>
高価ですが、120mm角としては最高品質を誇るケースファンです。軽量な新素材を採用することでファンブレードの振動を減らし、低騒音と優れた性能を実現しています。
<こんな人におすすめ>
- 高い冷却性能を求めている
- 出費は気にせず、PC内のエアフローを完璧に整備したい
- 低ノイズにこだわりたい
<購入サイト>
Corsair「ML120 PRO CO-9050040-WW」
- 画像引用元:価格.com
- 参考価格:2,180円(税込)
スペック | スペック値 |
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ファンサイズ | 120mm角 |
幅x高さx厚さ | 120×120×25mm |
最大回転数 | 2000rpm |
ノイズ | 37dB |
コネクタ | 4pin |
耐久性 | メーカー5年保証 |
備考 | PWM対応、最大風量75CFM |
<商品の特徴>
最大2000rpmという一般的なファンの2倍に達する回転数を持ち、1基で大量の風を送り込むことができます。採用されている素材の剛性も高く、長期的な運用が見込めるのも特徴です。静音性能は低いのでフィルターを併用したり、配置を工夫したりして対策しましょう。
<こんな人におすすめ>
- PCケースでファンを設置できるネジ穴が少ない
- 静音性より効果を重視したい
- 壊れにくい長寿命な製品がほしい
<購入サイト>
IN WIN「Sirius Loop ASL120 ASL120FAN-3PK」
- 画像引用元:価格.com
- 参考価格:2,732円(税込)
スペック | スペック値 |
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ファンサイズ | 120mm角 |
幅x高さx厚さ | 120×120×25mm |
回転数 | 500〜1800rpm |
ノイズ | 27dB |
コネクタ | 4pin |
耐久性 | 30000時間 |
備考 | 3個入り |
<商品の特徴>
こちらは少し変わり種。3個で2,732円とかなりお得ですが、十分な回転数・1800rpmを備えています。同系の製品と比較するとややノイズは大きめではあるものの、気にならないようであれば選択肢に加えてください。
<こんな人におすすめ>
- 120mm角のケースファン設置穴が3つ以上空いている
- 今後のファン交換も考えてコスパの良い製品が欲しい
- 設置するパーツに統一感を求める
<購入サイト>
DEEPCOOL「WIND BLADE 120 B DP-FLED-WB120」
- 画像引用元:価格.com
- 参考価格:396円(税込)
スペック | スペック値 |
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ファンサイズ | 120mm角 |
幅x高さx厚さ | 120×120×25mm |
最大回転数 | 1300rpm |
ノイズ | 26dB |
コネクタ | 3pin |
備考 | 青色LED付き |
<商品の特徴>
圧倒的な安さを誇るケースファン。3pinのためマザーボードから回転速度を制御できませんが、この価格はデメリットを十分に補います。PC背面の排気用ファンとして、あるいはサブマシンで運用するなら満足なスペックといえるでしょう。
<こんな人におすすめ>
- とにかく安い120mm角ケースファンを探している
- サブPCにも最低限の排熱機能を求めたい
- エアフロー構築のテスト用として
<購入サイト>
サイズ「KAZE-FLEX 140mm PWM KF1425FD18-P」
- 画像引用元:Amazon
- 参考価格:1,470円(税込)
スペック | スペック値 |
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ファンサイズ | 140mm角(取り付け位置は120mm角と同じ) |
幅x高さx厚さ | 140x140x27mm |
回転数 | 300〜1800rpm |
ノイズ | 26.45dB |
コネクタ | 4pin |
耐久性 | 12万時間 |
備考 | PWM対応、最大風量100.8CFM |
<商品の特徴>
140mm角ですが、設置用の穴が120mm角と同等のため、規格の大きい強力なファンを取り付けることが可能です(140mm角のネジ穴には接続不可)。衝撃を吸収するラバーパッドを採用して安定性を上げるなど、十分な性能がそろっています。
<こんな人におすすめ>
- 120mm角規格のPCケースに強力なファンを取り付けたい
- 風量が多くて静かな製品が欲しい
<購入サイト>
CRYORIG「XT140」
- 画像引用元:価格.com
- 参考価格:2,306円(税込)
スペック | スペック値 |
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ファンサイズ | 140mm角(120mm角にも取り付け可能) |
幅x高さx厚さ | 140x140x13mm |
回転数 | 700〜1300rpm |
ノイズ | 20〜24dB |
コネクタ | 4pin |
備考 | PWM対応 |
<商品の特徴>
120mm角と140mm角のどちらにも設置可能な柔軟性のあるケースファン。取り付け位置の自由度が高いため、いろいろな箇所に取り付けられるのが魅力です。また、わずか13mmと薄く、スペースを取らないのでPCケース内を圧迫しません。
<こんな人におすすめ>
- いろいろなケースを使って自作PCを楽しみたい
- ケース内部のスペースを広く取りたい
- 自分でノイズ対策ができる
<購入サイト>
GELID Solutions「Silent 8PWM」
- 画像引用元:Amazon
- 参考価格:928円(税込)
スペック | スペック値 |
---|---|
ファンサイズ | 80mm角 |
幅x高さx厚さ | 80x80x25mm |
回転数 | 900〜2000rpm |
ノイズ | 21.5dB |
コネクタ | 4pin |
耐久性 | MTTF:5万時間 |
備考 | PWM対応 |
<商品の特徴>
ミニタワー以下のPCでは、よく80mm角のファンが採用されます。小さくて回転が速いため音が気になりがちですが、この製品は回転数を確保しながらも静音性に優れています。小サイズPCを組む場合や、現在使っているマシンの騒音が気になる際に活躍するでしょう。
<こんな人におすすめ>
- 静音性の高い80mm角ケースファンが必要
- 性能と価格のバランスが取れた製品を選びたい
- ミニタワー以下のPCを組みたい
<購入サイト>
まとめ
ケースファンを選ぶ際は、まずは手元のPCケースに設置できるファンのサイズを確認し、その後にどんな性能が必要なのかを順番にチェックしていきましょう。内部にホコリが溜まりにくいエアフローを構築できれば、PCの寿命は大幅に伸びるはずです。
ケースファン選びは、パソコンの自作・組み立てにおいても重要です。あなたのこだわりを反映させたアイテムを選んでください!