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    ゲーミングPCは「高品質なPCゲーム」のプレイに最適化され、特にグラフィックボードを搭載していることが通常のPCとの大きな違いになるため、処理に負荷がかかり消費電力も大きく、月々の電気代も高くなる傾向にあります。本記事ではゲーミングPCの消費電力について詳しく解説します。さらに構成パーツごとの電気代や消費電力の節約方法なども合わせて紹介します。
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ゲーミングPCの電気代と消費電力はどれくらい?目安料金と節約方法を解説

  • DATE
    2023.01.27
  • WRITTEN BY
    Ynow

ゲーミングPCは「高品質なPCゲーム」のプレイに最適化され、特にグラフィックボードを搭載していることが通常のPCとの大きな違いになります。そのため、処理に負荷がかかるため消費電力も大きく、月々の電気代も高くなる傾向にあります。
そこで今回は気になるゲーミングPCの消費電力について詳しく解説していきます。さらに構成パーツごとの電気代や消費電力の節約方法なども合わせて解説していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

ゲーミングPCの電気代と消費電力はどれくらい?目安

ゲーミングPCの電気代は、消費電力 (kWh) × 電気料金 (円) × 使用時間 = 電気代 (円)という計算式で求められます。そのためゲーミングPCの消費電力が分かれば、あとは電気料金と使用時間をかければ「ゲーミングPCに月々にかかる電気代」を計算できます。

ハイスペックゲーミングPCとなると、パソコン全体で約800W程度の消費電力となるため、1kWhあたり27円で計算すると、1時間あたり21円ほどかかることになります。

1日あたり5時間ゲームをした場合、1か月あたり電気代は¥3,150円かかる計算になります。ちなみにゲーミングPCの場合、消費電力が高いのが「グラフィックボード」と「CPU」。ハイスペックゲーミングPCを構成する主要パーツごとの消費電力と1時間あたりの電気代の目安は以下の通りです。

パーツ 型番/詳細 消費電力 1時間あたり電気代
モニター BenQ EX2510S 47W 1.269円
CPU Core i7-12700KF 190W 5.13円
GPU MSI GeForceRTX 3090 Ti GAMING 24GB 450W 12.15円
マザーボード MSI MAG Z790 TOMAHAWKWIFI
(Z690 1700 ATX)
50W 1.35円
メモリ DDR5 16GB *2枚 12W 0.324円
ストレージ M.2 SSD 25W 0.675円
合計 774W 20.898円/1時間

※電気代の目安は、公益社団法人 全国家電電気製品公正取引協議会 新電力料金目安単価(=税込27円/kWh)を使用し計算しています。1wを1時間使った場合の電気代は、1kWh(1000Wh)/27 =0.027Wh/1時間 =0.027円」になります。

ゲーミングPCを構成するパーツで、「GPU:グラフィックボード」「CPU」で8割以上もの消費電力を占めているため、ゲーミングPCの消費電力はグラフィックボードの性能がどの程度の物にするかによって月々の電気代は大きく変わります。

上記の構成に使用されているCPUは、第12世代のCore i7を使用しておりPassMarkのベンチマークは34059ととても高い値となっています。この程度あればApecxやFortniteなどのバトロワ系ゲームでも、約250fpsでフルHDプレイできるほどの性能を誇ります。しかし、それと引き換えにCPUとGPUの消費電力はとても高くなっています。

ミドルクラスゲーミングPCの場合は?

ミドルクラスのPC構成になると、CPUやGPUの性能は少し低くなるため、その分消費電力が少なくなります。

下記に示すミドルクラスのPC構成ではCPUに、第12世代のCore i5が搭載され、PassMarkのベンチマークはCore i7に比べて約4割ほど低い19694になります。この程度なら、3Dゲームなどの高い負荷には耐えられませんが、4K動画の編集などの大容量のデータも安定して扱う事ができる性能です。

パーツ 型番/詳細 消費電力 電気代の目安
モニター BenQ EX2410S 47W 1.269円
CPU Core i5-12400F 117W 3.159円
GPU MSI GeForce
RTX 1660 Super
260W 7.02円
マザーボード GIGABYTE Z690
UD DDR4
(Z690 1700 ATX)
50W 1.35円
メモリ DDR4 16GB *2枚 12W 0.324円
ストレージ M.2 SSD 25W 0.675円
合計 511W 13.797円/1時間

上記の表に示すようにハイスペックからミドルクラスまでのゲーミングPCでは500W〜800Wぐらいに収まるため、ゲーミングPCの月々の電気代は、¥2069.55円〜¥3,150円かかることになります。1年間の電気代では¥24.834円〜¥37,800円となることがわかります。

ゲーミングPCと「普通のパソコン」の電気代/消費電力の比較

ゲーミングPCと、事務用途などで使われる普通のパソコンの最大の違いは「CPU/GPUの性能」にあります。事務用途などの普通のパソコンで採用されるCPUはCore i5やi3と言った演算処理能力が低いものです、またGPUはそもそも搭載されていないことが多いです。

普通のパソコンの消費電力は、200W程度となり、こちらの構成のパソコンで1日5時間×30日使用した場合、月々の電気代は¥838.35円となります。
ハイスペックゲーミングPCの場合、¥3,150円だったのに対して、普通のパソコンであれば¥838円となり、月々の電気代の差額は¥2,312円となります。年間にすると、¥27,744円もの差が出てしまいます。

普通のパソコンの場合

パーツ 型番/詳細 消費電力 電気代の目安
モニター HP 27inchディスプレイ
型番:2H1B1AA-AAAA
30W 0.81円
CPU Core i3-12100 100W 2.7円
GPU 非搭載
マザーボード GIGABYTE Z690
UD DDR4
(Z690 1700 ATX)
50W 1.35円
メモリ DDR4 16GB *2枚 12W 0.324円
ストレージ SSD 25W 0.675円
合計 217W 5.859円/1時間

ゲーミングPCの電気代が高いのは何故?

では、なぜゲーミングPCの電気代が高いのでしょうか?
それは、ゲーミングPCを構成するパーツに、高性能なCPUやグラフィックボードが搭載されており、それらのパーツの消費電力が高いことが要因です。

パーツ 型番/詳細 消費電力 電気代の目安
GPU MSI GeForceRTX 3090 Ti GAMING 24GB 450W 12.15円

実際にハイスペックゲーミングPCに搭載されるGPUでは、450wと全体の消費電力の約6割もが使用されています。
GPUは、画像を描写するために必要な演算処理を行うもので、ゲームを快適にプレイする上では必須のパーツであると言えます。ゲーミングPCは、GPUを必須で搭載する必要があるため、全体を通して電気代が高くなってしまうということです。

ゲーミングPCの消費電力を抑えて電気代を節約する方法

ではPCの性能は落とさずに消費電力を抑える方法無いの?と気になる方もいるのではないでしょうか?
以下では、PC性能を落とさずとも、消費電力を抑えることのできる方法をご紹介していきます。具体的には、PCで消費している余分な電力を効率化することで取り除く手法になります。

モニターの輝度を抑える

ディスプレイ(液晶モニター)の画面輝度を暗くすることで、消費電力を抑えることができます。
画面の明るさは、バックライトの明るさを変更することで調整しているため、画面を暗くするだけでも消費電力を抑えることができます。

通気性の良い場所に置いて冷却効率を高める

パソコンは、CPU/GPUが熱を持ちますが、それを適切に排熱し冷却しなければ「電気効率が低下」や、「冷却ファンの回転数が上昇」などパソコン冷ますために余計な電力を消費してしまいます。

通気性の良い場所に設置するだけで冷却効率を高めることができ、余計な電力の消費を抑えることができます。 例えば、パソコン本体を「机の下」や「壁」にくっつけて設置するなど、空気の流れが悪い場所は避けるようにしましょう。

80PLUSの電源を使う

80PLUSとは、電源ユニットの変換効率を示すものであり、80%以上の変換効率を満たした製品にのみ認証されているものです。

パソコンは、家庭用コンセントに流れている100V電源を、パソコンに適した電圧へ変換しています。しかし、100%すべての電力を変換することはできず、損失が発生しています。
電源ユニットの変換効率は、製品ごとに異なりますが低効率の電源を選ぶことで余計な電力消費を抑えることができます。

まとめ

今回、ゲーミングPCの消費電力について構成パーツごとに詳しく解説してきましたが、構成パーツのうち「GPU:グラフィックボード」と「CPU」が消費電力の大半を占めていることがわかりました。
快適にゲームを楽しむには「高性能なCPU」や「グラフィックボード」は必須のパーツとなるため、ハイスペックゲーミングPCにとなると月々¥3,150円もの電気代がかかってしまうことは避けることができないものです。

しかし、PCのスペックを落とさなくとも「ディスプレイの輝度を落とす」「冷却効率を高める」「電源の変換効率を高める」など余計な電力を消費しないように工夫することで月々の電気代を節約することもできます。ゲームを快適に楽しみながら、電気代を抑えたいと考えられている方は、ぜひ一度参考にしてみて下さい。


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