PHPとは? プログラミング言語としての特徴まとめ【初心者向け入門】
PHPとはWebサービス制作に適したプログラミング言語
PHPはWebサービス制作に適したプログラミング言語です。
世界中のWebサイトやWebアプリの一部・もしくはすべてがPHPで構成されています。PHPは動的なWebページを簡単に制作できるので、Webサービスと相性がいいのです。
- 動的なWebページ
見る人や見るタイミングによって、同じURLでも表示される内容が変わるページのこと
動的なWebページの一例はTwitterです。同じタイムライン画面のURLでも、アカウントによって、また見る時間によって表示される内容は大きく変わります。
記述が簡単
PHPがプログラミング初心者におすすめできる理由に、「記述が簡単」な事が挙げられます。
- 変数の型が柔軟
- ライブラリも豊富
こうした特徴をもつPHPは、他の言語よりは初心者に優しい言語です。
また使っている人が多い人気の言語なので、困ったときの解決方法をネットで簡単に探せることも初心者には嬉しいポイント。
つまりPHPは初心者でも挫折しにくい言語といえるでしょう。
使われている範囲が広く、求人数が多い
PHPはCMSやショッピングサイト、SNSサービスなど幅広い範囲で使用されています。そのため求人数も多い特徴があります。
実際に、2019年6月にレバテックキャリアが発表した求人数ランキングでは1位のJavaに続き2位にランクインしました。
また2020年1月現在でのプログラミング言語の人気ランキングにおいてもPHPは8位と、去年に引き続き安定した人気を誇っています。
引用:TIOBE
PHPは一度マスターしてしまえば、食べていくに困る可能性が少ない言語といえるでしょう。
比較的フリーランスにもなりやすい
また、PHPはフリーランスにもなりやすいプログラミング言語です。PHPはWeb系サービスに最適化された言語であり、実機という概念がないのでリモートでの仕事が多いのです。
実際に、クラウドソーシングサイトでもPHPを使ったサイト関連の案件は絶えず見られます。
将来的にフリーランスとして働きたい方は、C言語など実機での検証が必要になることが多いプログラミング言語よりPHPが適しているといえるでしょう。
PHPにできること・できないこと
ここではPHPが得意としていること、苦手としていることを紹介します。
PHPはWeb系サービスが得意
これまでも述べてきたとおり、PHPはWeb系サービスが得意です。
- お問い合わせフォーム→メール送信の流れ
- ショッピングサイトのカート機能
- アクセス解析
- RSSリーダー
データベースから送受信されるデータの受け渡しが簡単なため、WebアプリやWebサイトに必要な機能を簡単に盛り込むことができます。
PHPは速度を求められるのが苦手
PHPは速度を求められるのが苦手という弱点があります。
PHPは、アクセスが来ると以下の流れをたどるインタプリタ型のプログラミング言語です。
- ソースコードを全部読み取り
- 「opcode」という中間コードに変換して
- 先頭から順次実行して
- 実行が終了したらすべてのコードを破棄する
処理速度はあまり早くないため、PHPを導入しているFacebookは、自社にて高速化を目的としたHHVM(HipHop Virtual Machine)を開発しているくらいです。
なおPHP 8にはJIT方式が取り入れられることが採択されていますので、今後は改善されていく見込みです。
PHPの使われ方
ここからはPHPが実際にどのように使われているのかを紹介します。
CMSサービス
PHPはWordPressに使用されています。PHPをマスターすることによりWordPressのカスタマイズも可能になるのです。
WordPressはインターネット上の17億ともいわれるWebサイトの35%で使用されているという、驚異的な人気を誇るCMSサービスです。企業の公式WebサイトにもWordPressが使われていることが多く、PHPを使用した補修案件を受託できるのもPHPの強みといえます。
ECサイト
- お問い合わせフォーム→メール送信の流れ
- ショッピングサイトのカート機能
- アクセス解析
これらのPHPの特徴はECサイトとも抜群に相性がよく、ECサイトの一部機能にPHPはよく使用されています。
またECサイトなどのWebサイトから商品の情報を取得するAPI連携機能も、PHPにより「Amazon」や「ぐるなび」などで実装されています。
SNS
PHPでログイン機能や検索機能を簡単に実装できるため、SNSサービスでもよく利用されています。
- ココナラ
- Slack
こうした有名なサービスにもPHPが採用されています。
社内管理システム
データベースとのやり取りが簡単にできる特徴から、社内管理システムをPHPで制作することも可能です。
セキュリティの観点もあり、初心者がいきなり顧客管理システムなどを作成することはおすすめしませんが、社内SEの募集なども多く出回っているので、転職・就職にもPHPは強力な武器となり得ます。
PHPを独学する!学習サイト5つ
ここからはPHPを独学するための学習サイト5つ紹介します。
学習サイトでプログラミングを勉強するメリットは以下の3つです。
- 自分のペースで学習をすすめることができる
- 時間・場所に制限がない
- オンライン、もしくはオフライン(通学型)のスクールと比べ安価
一方、学習サイトでプログラミングを勉強するデメリットは以下の3つです。
- つまずいたときに解決できない場面がある
- 内容が基礎基本になりやすく、能動的に学んでいく必要がある
- 就職活動はほぼ自力で行うことになる
良くも悪くも「独学をサポートしてくれるツール」と覚えておきましょう。
Progate
引用元:Progate
- 月980円(税抜)
- イラストがかわいい
- スライドで理解→Web上で実践という2段構成
- 基礎重視だが、その分わかりやすい印象
- スマホアプリもあるので通勤通学でも勉強可能
Paiza
引用元:Paiza
- 1年契約で月600円(税込み)
- 動画形式で学習→Web上で実践
- 声優が講師をしていることもあり、音声が聞き取りやすい
- 基礎→実践まで講義が揃っている
- スキルチェックコーナーがあり、成績によっては企業からオファーも来る
Codecademy
- 基礎的な内容は無料
- 実用的なこともできるが月$1.99
- Web上で書いたコードが同画面で即時プレビューされてわかりやすい
- 利用者によるフォーラムがある
- フォーラム含めサービスは基本的に英語(日本語非対応)
ドットインストール
引用元:ドットインストール
- 基礎的な内容は無料
- 発展的な動画は有料視聴:1,080円(税込み)
- すべての動画が3分以内で作成されていて、スキマ時間にピッタリ
- 動画の文字起こしも見られる
- プログラムの実行環境は自分で整える必要あり
Udemy
引用元:Udemy
- 登録自体は無料
- 動画教材を購入、月額はなく買い切り
- 動画教材が格安になるセールを頻繁に行っているのでまとめ買い推奨
- 講師によってクオリティがまちまち
- 実行環境は自分で整える必要あり
PHPを最短で習得したい!オンラインプログラミングスクール5つ
ここからはPHPを独学するためのオンラインプログラミングスクールを5つ紹介します。
プログラミングスクールでプログラミングを勉強するメリットは以下の3つです。
- つまずいたときに質問できる環境にある
- 個人に合わせたカリキュラムを組める場合がある
- 就職活動を支援して貰える場合も多い
一方、プログラミングスクールでプログラミングを勉強するデメリットは以下の3つです。
- 入学料や月額料が高額
- 講師に当たり外れがある
- 自分のペースで進められず勉強期間中は忙しくなる可能性がある。
料金の高さが目立つプログラミングのオンラインスクールですが、それだけのサービスが受けられる場合が多いです。
「絶対にエンジニア就職するぞ!」という気概がある方におすすめです。
CodeCamp
引用元:CodeCamp
- 14,8000円~
- 毎日7時〜24時まで質問可能なので、仕事や学業との両立も可能
- 料理レシピ検索サイト、インターネット掲示板、カート付きショッピングサイト、その他ログイン、パスワード認証、検索機能など実務に使えるスキルを学べる
- WebマスターコースでHTMLやCSS、JavaScript(J-Query)とPHPを使う上でセットになる言語もセットで学べる
TechAcademy
引用元:TechAcademy
- 社会人:129,000円~
- 学生:89,000円~
- スクールからの課題以外も対応してもらえる
- HTMLからGithub、データベースまで学べる「PHP/Laravelコース」がおすすめ
- 毎日15~23時までの質問可能、午前に時間を取りたい人は不向き
侍エンジニア塾
引用元:侍エンジニア塾
- 社会人:168,000円~
- 学生:151,200円~
- 8時~22時の間で専属講師が対応
- オーダーメイドで個人にあったカリキュラムを作ってもらえる
- 卒業時にはオリジナルのWebサービスをリリースできることも
TechBoost
引用元:TechBoost
- 社会人:入学金184,800円~、月額29,800円
- 学生:入学金147,800円~、月額29,800円
- 6週間のベーシックコースでHTML,CSSに加えてRubyやGitも学べる
- 質問は10~22時の間で
- 渋谷に近い人は通学型も選択可能
- グループレッスンが人気
INTERNET ACADEMY
引用元:INTERNET ACADEMY
- 216,000円~
- PHPのみのコースがある(受講料は上記)
- 授業は「ライブ授業」「マンツーマン授業」「オンデマンド授業」の3タイプ
- はじめに決めるのではなく、毎回好きな受講形式を選んで学習することができる
- Webデザインの授業もあるので、スクールをまとめることも可能
PHPの学習は自己投資
- 記述が簡単
- 使われている範囲が広く、求人数が多い
- 比較的フリーランスにもなりやすい
このように、PHPはプログラミング初心者にもおすすめのプログラミング言語です。
数ある学習サイトでは、以下がおすすめできます。
- プログラミング初心者→Progate もしくは Paiza
- 英語が得意な初心者→CodeAcademy
- 他の言語は経験があるPHP初心者→ドットインストール もしくはUdemy
また、なるべく早く実力をつけたいという方には、オンラインスクールがおすすめです。
- 東京に住んでいて、通いたい。グループレッスンに興味あり→TechBoost
- 作ってみたいオリジナルWebサービスがある→侍エンジニア塾
- オリジナルとは言わないけど、カリキュラム以外のこともしたい→TechAcademy
- Webデザインやマーケティングなど他のスキルも合わせて学びたい→INTERNET ACADEMY
- 午前しか勉強時間が取れない→CodeCamp
オンラインスクールは値段の高さが気になりますが、分割払いも対応してもらえる場合がほとんどですし、就職してしまえばスクール代はすぐに取り返せます。
本気の方はぜひ一度、コレだと思ったスクールに無料申込みをしてみましょう。