クリエイター系の仕事には何がある? 分野別の代表的な職種まとめ
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クリエイターとはイメージを具現化する仕事
「クリエイター」と聞くと、ひとりでモノづくりをするというイメージが強いかもしれませんね。実はクリエイターには2種類あり、自分で手を動かして創作をするクリエイタータイプと、クリエイターに指示を出すなどして全体を統括してひとつのものを仕上げるプロデューサータイプがあります。
それぞれのタイプについて、もう少し詳細に見ていきましょう。
- 自分でモノづくりをするタイプのクリエイタータイプ
何もないところから新しいモノを作り出す方向に才能を発揮する人は、クリエイタータイプと呼ばれます。画家や作家、プログラマーなどはクリエイタータイプです。
- 全体を見渡し進むべき方向へまとめるプロデューサータイプ
すでにあるものを組み合わせ、全体を見渡して進むべき方向を見い出し、統括する方面に才能を発揮する人はプロデューサータイプと呼ばれます。映画監督やテレビ番組のプロデューサー、出版社の編集者などはこちらのタイプです。
個人でモノを生み出すのではなく多くの人と協力し、コラボレーションしていくことで新たな価値を想像していく仕事は、広い意味でクリエイターと言えます。
芸術分野におけるクリエイティブ職
芸術分野における代表的なクリエイティブ職を、クリエイターとプロデューサーに分けていくつかピックアップして紹介します。
- 主なクリエイター職の紹介
【デザイナー】
あらゆる分野でのデザインを担当するクリエイター職です。プロダクト、グラフィック、テキスタイル、キャラクターなど、専門によって細かく分類されます。
【漫画家】
絵だけではなく、ストーリーやキャラクターデザインも考える総合的な芸術である漫画を描くという仕事です。編集担当と相談しながら、独自の世界観を構築します。
【アニメーター】
総監督の指示に従い、コマ割りされたアニメの原画を描くクリエイター職です。昔はすべて手描きでしたが、現在ではコンピューターを使っての描画が大半です。
【画家、イラストレーター】
絵を描いて生活の糧を得るクリエイター職。画家は自身の表現を極めていくのに対し、イラストレーターはクライアントがいて、その意向に合わせた絵を描くという点で大きく異なります。
【作曲家、サウンドクリエイター】
作曲家は、あらゆる曲を作り出す仕事で、サウンドクリエイターはその中でもゲーム音楽のサウンド全般を製作します。サウンドクリエイターは、作曲家の中の一部の仕事を専門的に受け持っている、というイメージです。
【カメラマン】
写真を撮影することで生活の糧を得ている人を総称してカメラマンと呼びます。芸術的な作品を作り個展を開く人、報道写真メインの人、商業写真メインの人など、活躍する分野はさまざまです。自分の表現を追求する人と、クライアントの意向を汲んだ写真を撮影する人の2種類がいる点は、画家とイラストレーターに似ています。
【建築士】
建造物一般を設計するクリエイター。安全性など高度な専門知識が必要なため、仕事とするには国家資格を取得しなければなりません。
【インテリアデザイナー、空間デザイナー】
主に室内のインテリアをデザインするのがインテリアデザイナー。それに対して、空間デザイナーは室内外を問わず空間全体をプロデュースします。
- 主なプロデューサー職の紹介
芸術分野におけるプロデューサー職は、映画監督、TVディレクター、CMプランナー、音楽プロデューサー、アートディレクターなどです。いずれも、素材を客観的に評価して、うまく組み合わせて使う力が求められます。
ゲーム分野におけるクリエイティブ職
ゲーム分野における代表的なクリエイティブ職を、クリエイターとプロデューサーに分けていくつかピックアップして紹介します。
- 主なクリエイター職の紹介
【ゲームシナリオライター】
ゲーム全体の脚本を書くクリエイター。全体の構成とストーリーを考える点は脚本家と同じですが、ゲームの特性に応じたシナリオを練っていく必要があります。
【キャラクターデザイナー】
ゲームの登場人物の性格を定義するとともに、その性格に合わせたデザインを考えるクリエイター。ゲーム業界に限らず、ゆるキャラやアニメキャラクターのデザインなど、活躍の幅は広がっています。
【3Dデザイナー】
3Dデザイナーは、ゲームの空間をデザインします。フィールドの形状によってゲームの難易度を調整するなど、ゲームのベースとなる部分を作り出す仕事です。
【ゲーム系エンジニア】
ゲームのデザインやシナリオなどさまざまなインプットを受け、実際にゲームとして動くようにプログラミングする仕事です。ゲームに使われている言語をマスターし、ゲームを完成形に持っていきます。
- 主なプロデューサー職の紹介
ゲーム業界のプロデューサー職としては、ゲームプランナー、ゲームプロデューサーなどが挙げられます。ゲームプランナーはゲームの企画を立て、どういうゲームなのか仕様書を作成、できあがってきたゲームが仕様に沿っているかのチェックをします。ゲームプロデューサーは現場の指揮を執る人で、進捗管理や人員、予算の確保などが主な仕事です。
文筆分野におけるクリエイティブ職
文筆分野における代表的なクリエイティブ職をクリエイターとプロデューサーに分け、いくつかピックアップして紹介します。
- 主なクリエイター職の紹介
【小説家・詩人】
短編から長編までさまざまな分野の小説・詩を書き、原稿料や印税で生活するクリエイターです。
【作詞家】
楽曲の詞を作る人。今日、多くの楽曲が製作されており、一定の需要があります。
【脚本家(シナリオライター)】
映画、舞台、ゲームなど、さまざまな演芸部門でストーリーを作る仕事です。全体の構成を考える力と細部の表現力、両方が求められます。
【放送作家】
番組の企画・構成を考えて台本を書くクリエイター。柔軟な発想、企画力が求められます。
【コピーライター】
広告におけるキャッチコピーを作る仕事です。短いセンテンスで大きなインパクトを与えるだけでなく、クライアントの求めるイメージを伝える必要があります。
【各種ライター】
雑誌の記事やWebコンテンツなど、さまざまな分野でクライアントの要望に応じて文章を書く仕事。クライアントの要件を満たす正確で読みやすい文章作成が求められます。
- 主なプロデューサー職の紹介
文筆分野における代表的なプロデューサー職には、編集者や演出家があります。いずれもクリエイターの作品を適切に構成して、よりよいものにしていく仕事です。
IT分野におけるクリエイティブ職
IT分野における代表的なクリエイティブ職を、クリエイターとプロデューサーに分けていくつかピックアップして紹介します。
- 主なクリエイター職の紹介
IT分野の主なクリエイター職には、プログラマー、Webデザイナー、フロントエンドエンジニア、組み込み系エンジニア、DTPエンジニアなど各種エンジニアが当てはまります。
それぞれ活躍する分野に違いはありますが、システムを作る、という意味では同じクリエイター職です。
- 主なプロデューサー職の紹介
IT分野でのプロデューサー職にはWebプロデューサー、Webディレクター、コンテンツディレクター、プロジェクトマネージャー等が当てはまります。WebプロデューサーはそのWebサイトを統括して企画、全体マネジメントを行い、WebディレクターはWebサイトを構築し、運用していくにあたっての実務的な部分(進捗管理や人員確保など)を行います。
コンテンツディレクターはWebサイトに掲載するコンテンツ・記事に関するディレクションを行います。WebディレクターはWebシステム全体を見るのに対し、コンテンツディレクターはWebコンテンツに特化したディレクションを行う点が両者の違いです。
プロジェクトマネージャーは、Webシステムを作るにあたり、進捗管理を行います。
その他クリエイティブ職
ここまで紹介してきたクリエイティブ職以外に、番外編として2つピックアップして紹介します。
【ファッションデザイナー、パタンナー】
ファッション分野のクリエイティブ職。パタンナーは、ファッションデザイナーのデザインを形にする仕事で、ファッションデザイナーと対になる仕事です。
【ディスプレイコーディネーター】
デパートのショーウィンドウなど、ディスプレイデザインをして広告効果を高める仕事です。
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さまざまな分野で活躍するクリエイター
ひと口に「クリエイター」と言っても、かなり広い分野の職種が該当します。自分の適性を知り、自分に向いているクリエイターをみつけてくださいね。現在、多くの分野で高スペックのパソコンが必要になるクリエイターが多いので、目指す分野によっては、高スペックな自作PCを作ってみてはいかがでしょうか。