ゲーマーは腕だけでは勝てない?強者のメンタルを身につけろ
■なぜ勝てないのか?
プロゲーマーといえどスランプに陥ることはあります。それまでは問題なく勝てていたはずなのに、ある日突然勝てなくなってしまう。そして泥沼のようにそこから抜け出せなくなるのがスランプです。どうしてスランプに陥ってしまうのか。そこにはさまざまな要因が考えられますが、その大きな要因が「メンタル」だといわれています。超一流の腕を持つプロがしのぎを削る世界では、スキルはほぼ同レベルなのに毎回同じ選手が勝ってしまうということが起こります。そのわずかな差を生み出しているのものの1つがメンタルです。
世界のトップ選手は誰もが強いメンタルを持っています。彼らはストリーム配信で何万人の観客がいる世界大会の決勝であろうと、いつもと同じ実力を発揮して勝ってしまいます。本番で緊張せずに実力を発揮するには強靭なメンタルを手に入れる必要があるのです。では、どうすれば強靭なメンタルを手に入れられるのでしょうか。安心してください。ゲームの腕と同様に、メンタルは誰でも努力次第で鍛えることができます。
■メンタルを強化する習慣術
「強靭なメンタル」には2種類あります。1つは「どんなときもブレない強いメンタル」。もう1つは「悪影響を受けても元に戻れるしなやかなメンタル」です。単純に強いメンタルも重要ですが、何かがあったときにいつもの自分を取り戻せるメンタルコントロール術も重要になります。この2つがあって初めて常に勝ち続けることができるといえるでしょう。
とはいえ、メンタルは一朝一夕で変わるものではありません。日頃から取り組むことで強いメンタルはつくられていくのです。では、その「強靭なメンタル」を手に入れるための習慣術をご紹介していきます。
記録する
人は思っているほど自分のことを理解できていません。ゲームで勝てなくなってしまったのがなぜかわからずにズブズブとスランプに陥ってしまうのがその証拠です。では、どうすれば自分を理解できるのかというと「記録をつけること」です。記録をつけることで自分の状態を客観的に把握でき、なぜ自分が不調なのかを理解する助けになるのです。
そういう意味で、日記は自分を振り返って分析するのに最適なツールといえます。日記をつける以外にも、その日どのような行動をしたのか、食事はしっかり食べたのか、睡眠は十分に取れているのか、その日は一日幸せだったか、ゲームで何が上手く行かなかったのか、などをABC評価でも10段階評価でも良いのでつけておきましょう。
こうして記録をつけておくことで、「最近夜ふかしばかりしていて集中できていないんだな」「体調が悪いからしっかり食事を取るようにしてみよう」など、なぜ調子が悪いのかを分析できます。
漠然とした不安はさらに不安を呼びます。記録をつけて分析すると「それっぽい」理由が見つかるだけでも不安は解消でき、「じゃあ別の方法を試してみよう」という気持ちにさせてくれます。
体力づくりは侮れない
ゲーマーには体力は関係ないと考える人もいますが、それは間違いです。たとえば、プロゲーマーはトレーニングで10時間以上ゲームをしますが、それだけ長時間集中するには体力が必要不可欠です。また、とっさの判断で体を動かすためには体を鍛えておく必要があります。あの東大プロゲーマーときど選手が週3でジムに通っていることからも、その重要性はわかると思います。
また、筋トレはメンタルにも良い影響を与えます。体を鍛えると自己肯定感がアップして自信が持てるようになるのです。貧弱な体だった人が筋トレによって別人のような体になっている画像を見たことがある人もいると思います。ああいう写真を良く見てみると、顔つきも変わっているはずです。体の変化がメンタルに好影響を与え、その自信が顔つきにまで現れている良い例でしょう。
このように、自分に自信が持てるようになると自然と強い自己肯定感が養われるので、ちょっとしたことではブレない強いメンタルを手に入れることができます。
ジムには通いづらい人もいると思うので、自宅で手軽にできるトレーニングがおすすめです。自宅トレーニングをサポートしてくれるアプリがあるのでご紹介します。
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本番を意識した練習を
ゲームの腕に自信がついてくると、大会に出場してみたくなります。しかし、いざ大会に出るといつもと違う環境や対戦相手のレベルに緊張してしまい、普段の実力をぜんぜん出せずに敗退してしまうなんてことは多いです。対策としては、本番を意識した練習を取り入れてみるべきでしょう。
たとえば、本番では緊張によって心拍数が上昇します。その状況を擬似的に再現して練習すれば本番に近い状況で練習ができるでしょう。そのためには、わざと練習前に強度の高いトレーニングやランニングをしておく方法がおすすめです。ほかには、絶対に負けられない状況をわざとつくる方法もあります。「この試合で負けたら◯◯する」といった、自分にペナルティを課すような条件をつけて練習に挑むことで、本番さながらの緊張感を生み出すことができます。
一流のプロゲーマーが常に平然とした顔で大会に出場しているのは、彼らもこういったトレーニングを積んでいるからです。
自己肯定感を持つ
「体力づくりは侮れない」でも少し触れましたが、自己肯定感を持つことは強いメンタルづくりには欠かせません。筋トレで自己肯定感が育つのは、辛い筋トレを乗り越えた自分(過程)と、それによって鍛えられた自分の筋肉(結果)が結びつくためです。自己肯定感が足りないと、ちょっとした失敗でもすぐに「自分は駄目だ」と考えてしまいます。これが負のスパイラルを生んで長期間のスランプに陥ってしまうケースも少なくありません。
では、どうすれば良いのか。小さなことでも成長したことを認めると達成感と充実感によって自己肯定感は高まります。日本人はとくに自己肯定感が低い傾向にあります。謙遜は日本特有の文化ですが、必要以上に自分を下げてしまうとメンタルに悪影響を与えてしまいます。反対に、ちょっとしたことでも自分を褒めてあげる習慣をつけると自己肯定感はどんどん上がります。たとえば「今日はいつもより10分早起きできた!」「美味しくご飯が食べられた!」など本当に些細なことでもOKです。
ゲームなら「前はまったく歯が立たなかった格上のプレイヤーと勝負できるようになってきた!」みたいなことでも良いでしょう。重要なのは、頑張った自分、幸せな自分を認めて受け入れることです。こうすることで、大会に出ても「自分は大丈夫!自分は十分通用する!」といった前向きなメンタルを持つことが可能になるのです。
■大切なのは自分を見失わない自己肯定感
ゲームで勝つためのメンタルコントロールについて解説してきました。メンタルをコントロールできれば落ち着いていつもの実力を発揮できるようになります。そのためには記録、体力、自己肯定感が重要です。もちろん、メンタルだけで勝てるわけではありません。ゲームの実力はもちろんですが、一流のゲーマーは機材にもお金をかけていますので、彼らと対等に渡り合うためにPCも良いものを使うようにしましょう。とはいえ、ゲーミングPCはハイエンドモデルの場合相当な金額になりますので、安く揃えたいのであればPCを自作するのもおすすめですよ。