ブルーライトカットメガネがブーム!目に優しいPC用メガネを使ってみよう
■ブルーライトカットメガネがブーム
メディアなどでブルーライトカットメガネというアイテムを聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。PCを使うとき、目の健康によいといわれてブームになっています。
PC用メガネでブルーライトカット機能を選ぶ人が増加中
テレビや雑誌でもブルーライトカットメガネを紹介する回数が増えています。テレビやPC、そしてスマートフォンの普及で、日常的に目の疲れやかすみ目を訴える人が少なくありません。スマホ老眼と呼ばれるように、若者でも目のピント調節機能が衰えるケースも見られるようになりました。
OA従事者を中心に、昔からPC用メガネを使う大切さは知られていましたが、一般に普及し始めたのはここ数年のこと。その火付け役となったのは大手の格安メガネチェーン店の宣伝です。紫外線対策でUVカット機能のレンズを選ぶのはすっかりスタンダードになりましたが、さらにプラスして目の健康に悪影響を及ぼすことがわかってきたブルーライトをカットする機能をプラスしたメガネが人気となっています。
PCやスマートフォン画面が常に発し続けているブルーライト。その対策に、PC用メガネとしてブルーライトカット機能の付いたタイプが注目されているのです。
メガネ量販店でリーズナブルに買える
ブルーライトカットメガネは、低価格で定額のチェーン店を中心にPC用メガネ、スマホメガネといったネーミングで広まりました。
使用用途に合わせてつくりやすいのもポイントです。とくに近視や遠視のない人やコンタクトを常用している人でも、度なしのレンズを入れたブルーライトカットメガネをPC用メガネにすれば、有害なブルーライトを目元でカットできます。
度なしのブルーライトカットメガネなら、フレーム付きで数千円から。度付きのものでも1万円前後から購入できるので、手軽に揃えられるのが魅力です。
もちろん、手持ちのフレームやサングラスを、レンズだけブルーライトカット機能のものに交換することもできます。
■ブルーライトってなに?
そもそもブルーライトとはどういった光なのでしょうか。また、太陽の光がなぜ目の健康に有害といわれているのか、そのあたりをまとめてご紹介しましょう。
ブルーライトはディスプレイから発する有害な光
ブルーライトとは、太陽光をはじめ蛍光灯などからも出ている青色の可視光線、一部紫外線のこと。波長が短くて強いエネルギーを持つのが特徴です。可視光線の大半は角膜や水晶体で吸収されますが、ブルーライトはそのまま網膜まで届きます。とくにLEDを使ったPCやスマートフォンの画面やLEDライトから出る光はブルーライトの割合が高くなっています。
ブルーライトを浴び続けるとさまざまな健康障害が
目の網膜や水晶体がブルーライトにさらされ続けると、眼精疲労をはじめ心身にさまざまな影響が出るといわれています。ここ20年ほどでLEDを使ったテレビや照明、OA機器が飛躍的に普及しました。厚生労働省によるVDT作業のガイドラインによると、ブルーライトである青色光の影響を抑えるため、OA作業の際は1時間に15分程度の休憩を取るのが望ましいと定められています。
現在、LEDを中心にブルーライトに囲まれた生活をしている私たち。ブルーライトは、網膜や眼球全体の疲れ・痛みを生み出すだけではなく、サーカディアンリズムと呼ばれる生体リズムにも影響を及ぼすことがわかっています。睡眠障害をはじめ肥満やメンタルにも悪影響をもたらすため、世界的にブルーライトをカットして健康な生活にしていこうという動きが高まっているのです。
ブルーライトと紫外線(UV)はどうちがう?
サングラスなどでUVカットにこだわる人は増えましたが、ブルーライトは社会的にはまだ発展途上です。
メガネやサングラス、コンタクトをつくるとき、紫外線対策を考える人は増えてきました。UVカット機能の付いたメガネレンズはスタンダードになっていて、わざわざ購入のときにチェックしなくてもよいほど当たり前となっています。
紫外線は、日焼けの原因として知られています。紫外線に皮膚がさらされ続けるとシミやそばかすの原因に。もちろん目にも悪影響を及ぼし、時には目の充血や白内障など眼科的な病気の引き金にもなります。
帽子による紫外線カット率は20%程度。一方サングラスをかけると90%以上となり、大半の紫外線をカットできるため、UVカット機能レンズは紫外線対策として非常に有効です。
しかし、ブルーライトについてはまだまだスタンダードなレベルにはいたっていません。
そもそも紫外線とちがって、ブルーライトカットの研究はまだ発展途上です。医学的にもブルーライトの影響があるという説と、そうでもないという説に分かれています。
しかし、実際にブルーライトカットメガネをかけた人の声としては、目の疲れが軽減されたり、肩こりや体調が改善されたりと、なにかしらの効果があったと答える人が少なくありません。そのため、個人差はあるかもしれませんが、一定の効果は期待できる、といったところが現状でしょう。
■ブルーライトカットメガネの選び方
ここからは、具体的にブルーライトカットメガネを選ぶポイントをまとめていきます。メリットやデメリット、購入場所にもふれているので、ぜひチェックしてみてください。
ブルーライトカットメガネの特徴
ブルーライトカットメガネで得られる機能は、目の健康に有害といわれるブルーライトをカットできること。レンズの種類にもよりますが、6割程度カットできるものもあるので、ある程度の効果は期待できます。
ブルーライトカットメガネをかければ、ブルーライトによる目や身体への影響を抑制可能です。また、成長期の子どもがかけると目の成長へのダメージも軽減されます。
メリット
ブルーライトカットメガネはかけるだけで、ブルーライトをカットしてくれます。メガネやコンタクトを使わない人でも度なしのタイプを選んで、PCやスマートフォンを長時間使用するときだけかければ効果を得られます。
人によって個人差はあるものの、ブルーライトカットメガネを使い続けると眼精疲労や目の充血、痛みなどが軽減されたり、睡眠のリズムが整うようになったりと、健康全体にプラスになるといわれています。
デメリット
メガネをかける手間があるので、普段メガネをかけない人は慣れるまで時間がかかるかもしれません。
また、ブルーライトカットメガネのレンズには吸収タイプと反射タイプがあります。このうち反射タイプはブルーライトをレンズ表面で反射してカット効果を出しているため、周囲からレンズが青色に光っているように見えます。なお、レンズは透明ですので、かけている本人の見え方に影響はありません。
また、ブルーライトカット率の高いものほど値段も割高に。カット率は20%程度のものから60%台のものまで、レンズの種類によって異なります。ブルーライトカットをどこまで求めるのか、コストパフォーマンスも考えながら自分のニーズにマッチするものを選ぶと良いでしょう。
Q&A
初めてブルーライトカットメガネを買う人が気になること、わかりづらいポイントをQ&Aでまとめてみました。
Q1.ブルーライトをどこまでカットできるの?
A1. 2020年現在最高6割程度といわれています。
2013年6月から8ヶ月をかけて実施された香川県のブルーライトカットメガネの透過率調査によると、カット率の高いものは66.5%、低いものは13.3%でした。選ぶときは、ただブルーライトカットレンズだからというだけでなくて、カット率の数値にも着目してみましょう。
Q2.ブルーライトカットメガネはいつかけるの?
A2.一日中かけていても問題ありません。
最低でもPCのディスプレイやスマートフォンを使う時間はブルーライトカットメガネをかけましょう。人によっては外出時やドライブ中に、太陽光による景色のギラつきが軽減したという感想もあります。朝起きてからずっとかけ続けてもかまいませんし、人工光が気になるなというシーンだけ使い分けるといったやり方でもかまいません。
どこで買えるの?
町のメガネ店なら多くのお店でブルーライトカットレンズを取り扱っています。メガネ量販店なら「PC用メガネをください」といえば、商品ラインナップからおすすめしてくれるでしょう。
また、最近はメガネを通販で購入する人も増えてきました。度数がわかる人なら、通販ショップでデータを入力してブルーライトカットレンズを選択し、フレームを選ぶか手持ちのフレームを送れば、ブルーライトカットメガネが家まで届きます。
■ブルーライトカットメガネで目に健康なPC生活を
PCやスマートフォンなしでは生きられない現代。目の健康を守って快適なスマホやPC生活を送るために、ブルーライトカットメガネはぜひ持っておきたいアイテムです。格安で手に入るお店も増えているので、ぜひ一度チェックしてみてください。