【Warlander】PC版推奨スペックとおすすめゲーミングPC/グラボまとめ
「Warlander(ウォーランダー)」は株式会社トイロジックが開発した、魔法概念がある中世の攻城戦をモチーフにしたTPSスタイルの対戦ゲーム。2022年12月25日にSteam版リリースされ、2023年4月にはPS5版やXbox Series X/S版でもリリース予定となっています。
引用元:Steam:Warlander
4人で部隊=スクワッドを組み、5スクワッドの合計20人で1チームを構成。最大5チームが入り乱れる大規模戦闘を行います。各プレイヤーは戦士、僧侶、魔法使いを編成した5枠あるデッキ内から1名を選んで参戦します。
似たようなゲームとしては2022年にサービスを終了した「ガンダムオンライン」や「ファンタジーアースゼロ(FEZ)」に近いものがあり、これらをプレイしていたユーザーの受け皿となることも期待されます。
最大100人で戦闘エフェクトを出し合いながら戦うため「これはハイスペックなゲーミングPCが必要だろう…」と思っていましたが、今回執筆にあたり情報を集めてみると意外な結果になりましたので、その辺りも踏まえた上でお伝えしたいと思います。
【Warlander】を遊ぶための推奨スペック
通常マッチでも40人、最大100人がぶつかり合い、各所で派手な戦闘エフェクトが発生するPvPタイトルであるため動作はやや重め。家庭用ゲーム機ではPS5などが必要となることからも、やや高めのPCスペックが要求されるのがわかります。
引用元:Steam:Warlander
では具体的にPC版ではどの様なPCスペックが必要となるのか?Steamのストアページより確認してみましょう。
【Warlander】の必要動作環境・スペック
OS | Windows10 64-bit |
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CPU | Intel Core i5-7400 @3.00 GHz AMD FX-6300 Six-Core |
メインメモリ | 4GB RAM |
グラフィックカード | GeForce GTX960, 4GB Radeon RX560, 4GB |
HDD/SSD空き容量 | 10GB利用可能 |
引用元:Steam:Warlander
必要動作環境はゲームが起動する最低限度のスペックです。「技術的には動く」程度の意味合いが強く、PCゲーマーが求める快適動作とは程遠いスペックになります。実際にプレイするには「推奨動作環境」を参考にしてください。
【Warlander】の推奨動作環境・スペック
OS | Windows10 64-bit |
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CPU | Intel Core i7-8700 @3.20Ghz AMD Ryzen7 2700 |
メインメモリ | 12GB RAM |
グラフィックカード | GeForce RTX2060, 6GB Radeon RX5700 XT, 8GB |
HDD/SSD空き容量 | 10GB利用可能 |
引用元:Steam:Warlander
推奨スペックですが、これはほぼPS5の処理能力と同じくらい。2023年4月よりPS5でのリリースを予定しており、ゲーム内設定には既にクロスプレイに関する項目もあります。
おそらく60fps前後での動作が想定されていると思われますが、ゲーミングPCであればより高性能なCPUやGPUを使用することで一層高いフレームレートを出すことも可能です。
【筆者の場合】Ryzen7 5800X3D × RTX3090 で85~165fps
筆者は「Ryzen7 5800X3D × RTX3090」の環境で、同作をプレイしており85~165fpsの数値が出ています。設定はフルHD/低設定。ちなみに他のゲームですと、FF14ベンチマーク(フルHD/最高品質)でスコア33000、幻塔なら120fps上限張り付き、APEX Legendsなら演習場にてバンガロールのスモークやアルティメットを使っても165fps以上をキープできるPCスペックがあります。
WarlanderではフルHD/低設定の訓練場でもCPUとGPU使用率が上がらず、高くても165fps前後しか出ません。実際の対戦では90fpsを瞬間的に下回る場合もあります。PCスペックが足りているのか不足しているのか、イマイチゲーム側の挙動からは把握し辛いところです。
当初は「RTX3090とフルHD/低設定の組み合わせで、120fps安定しないのはTPSスタイルのゲームとしてはマズイのでは?」と筆者も思っていました。
ただしWarlanderでは3種の職業全てにおいて射撃武器が使えますが、AIMを重視しない戦闘スタイルを取ることも可能です。慣れてくればフレームレートに関しては60fps以上あれば十分戦闘をこなせますし、強いて言えば「魔法使いで射撃特化スタイルなら高フレームレートが欲しいかな?」という程度です。
Ryzen5 3600 × RTX3060Tiで60~80fps
追加でYouTubeから1本ベンチマーク動画を紹介します。注目して欲しいのは0:00〜2:55までの「LOW SETTING 1080P(フルHD/低設定)」と6:00〜8:55までの「LOW SETTING 144P(2K/低設定)」です。
どちらもCPUとGPUの使用率に余裕が見られ、60fpsを下回るシーンはほとんど見られません。ですが極端に高フレームレート値が出ることも無し。一定水準でキープするかのような挙動となっており、筆者の訓練場と同様のことが起きています。
むしろ大量に煙や炎のエフェクトを出し合う状況でも、極端なフレームレートの低下は見られず「高負荷時のフレームレートの低下が無いとすれば、むしろ動作は軽いのでは?」とも捉える事が出来ます。
これは筆者の推測ではありますが、PS5やXbox Series X/Sとのクロスプレイも考慮し、端末の違いによる影響を小さくするためだと思われます。つまりPCや家庭用ゲーム機に関わらず、推奨スペックを満たす端末であればフレームレートの差は小さく、限りなく平等に近い状態でプレイできるのです。
Warlanderが「重い」「カクつく」際のおすすめゲーム内設定は?
特にエントリークラスからミドルクラスのGPUを利用している場合、まずはグラフィック設定「低」で様子を見るのがおすすめです。グラフィック設定を「低」にすることでの画質への影響は小さく、それでいてある程度軽量な処理を実現できます。
一方でハイエンドのグラボでは、グラフィック設定を変えてもあまり恩恵は得られません。
そもそもWarlanderは、高性能グラボを使用しても高フレームレートとはなりにくいタイトル。エフェクト発生による高負荷時でのフレームレートの安定化と画質を意識したほうが良いでしょう。
【Warlander】を遊ぶためのおすすめグラボ
Warlanderを遊ぶのであれば推奨スペック以上の処理能力を持つグラボが必要となります。
ただし2023年2月時点では無制限に高フレームレートを出せる状態には無いため、フレームレートではなく画質を基準としたグラボ選びとなります。
RTX4090
2023年2月時点での最強グラボです。まずこれで動かないゲームは無いでしょう。レイトレーシング機能とDLSS機能がアップグレードされたことにより、4Kゲーミングにおいても120fps以上をキープできるだけの性能があります。4K以上の高画質でのプレイを目的とした場合に適しているグラボです。
ただし価格も30万円前後と非常に高価。価格に見合うだけの高フレームレートが、2023年2月時点でWarlanderのゲーム環境では得にくいというのもネックではあります。
RTX4070Ti
記事内で紹介した筆者のRTX3090と同等か少し上の性能であれば十分であれば、RTX4070Tiがベスト。
VRAM容量こそ12GBですが処理能力的にはRTX3090Tiを上回っており、ワットパフォーマンスも向上しています。価格も13万円前後から販売されており、RTX3090よりも安価です。RTX4070Tiはコストパフォーマンス、ワットパフォーマンス共に優れており、RTX4000シリーズの中では一番おすすめと言えます。
RTX3060 or RX6600XT
Power Color AMD Radeon RX6600XT 搭載 グラフィックボード GDDR6 8GB Hellhound [ AXRX 6600XT 8GBD6-3DHL/OC ] | POWERCOLOR
WarlanderをフルHD/低設定において60fps以上での動作が期待できるのは、RTX3060やRTX6600XTです。どちらもフルHDゲーミングを想定したグラボであり、性能に見合うだけのゲーム環境を提供してくれます。
強いて言えばDLSSやレイトレーシングを重視するのならRTX3060が有利なのですが、2023年2月時点でのWarlanderはどちらの機能も非対応。その点を考慮すればRX6600XTの方が販売価格において安価で、コストパフォーマンスが高くなります。
【Warlander】を遊ぶのにおすすめのゲーミングPC
【Warlander】を遊ぶのにおすすめのゲーミングPCを「4K以上」「WQHD~4K」「フルHD」の3種から、それぞれ1つずつ紹介します。
ドスパラ GALLERIA UA9C-R49
CPU | Core i9-13900KF |
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GPU | GeForce RTX4090 24GB |
メモリ | 32GBメモリ DDR5 |
ストレージ | 1TB Gen4 SSD/2TB HDD |
OS | Windows11 Home |
引用元:GALLERIA UA9C-R49 第13世代Core搭載
第13世代Core i9とRTX4090を組み合わせたハイエンドゲーミングPCです。2023年2月時点において最上級のゲーミングPCとなります。
モニター解像度としては8Kも視野に入るほど高い処理能力を持っており、4Kゲーミングをしながらゲーム配信も余裕で行える性能となっています。
パソコン工房 LEVEL-R7X5-LCR57X-ULX
CPU | Core i7-13700 |
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GPU | GeForce RTX4070Ti 12GB GDDR6X |
メモリ | DDR5-4800 DIMM (PC5-38400) 16GB(8GB×2) |
ストレージ | 1TB NVMe対応 M.2 SSD [PCIe 4.0×4] |
OS | Windows11 Home [DSP版] |
引用元:https://www.pc-koubou.jp/products/detail.php?product_id=954107&ref=geforce_rtx4070_ti_level_desk
13世代Core i7とRTX4070Tiを搭載したアッパーミドルクラスのゲーミングPCです。
従来のRTX3070Tiまででは軽いゲームタイトルの4Kまでが限界でしたが、RTX4070TIではRTX3090以上の性能を獲得したことで、幅広いゲームタイトルにおける4Kにも対応できる性能となっています。
組み合わせられているCPUも、Pコア8+Eコア8の計16コア24スレッドとなったCore i7-13700なので、ゲーム配信も余裕でこなせます。
ツクモ G-GEAR モンスターハンターライズ:サンブレイク 推奨PC | AMDモデル
CPU | Ryzen7 5700X |
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GPU | Radeon RX6650XT |
メモリ | 16GB (8GBx2枚) DDR4-3200 |
ストレージ | 1TB SSD (M.2規格 / NVMe接続) |
OS | Windows10 Home |
引用元:モンスターハンターライズ & サンブレイク 推奨PC-ゲームパソコンなら TSUKUMO eX.computer
Ryzen7 5700XとRX6650XTを組み合わせたミドルクラスゲーミングPCです。CPUとGPUがAMDで統一されており、相性も良い組み合わせです。
グラボはRX6600XTの改良版となっており、処理能力が向上しています。フルHDから軽いWQHDにかけて快適動作が期待できます。
【Warlander】向けグラフィックボード選びについてよくある質問
最後に【Warlander】向けグラフィックボード選びについてよくある質問にお答えします。
CPUの選び方は?
基本的には「可能な限り最新世代のもの、かつコア数が多いCPU」がおすすめです。
ただWarlanderに限って言えば、CPU依存度がそれほど高くありません。なので最新世代から1世代前ぐらいのCPUに関しては、入手性なども考慮した上で選択肢として入れても大丈夫です。
具体的にはCPUとしては、「インテル13世代のCore i5以上」「AMD Zen4世代のRyzen7以上」辺りが8つ以上のCPUコアを搭載しているのでおすすめです。
「インテル12世代のCore i7」もコア数が多くて良いのですが、13世代の方が1コア辺りの性能が上なので次点に。「Zen3世代のRyzen7」に関しては、今後AM4マザーボード向けの新しいCPUが出る予定は無く、将来的なアップグレードの余地が無いため次点扱いとなりました。
ただ次点扱いとなったCPUでも、その性能はゲームに対して十分すぎるほど高いのです。購入予算も考慮して第2候補に入れつつ選べば良いと思います。
【Warlander】と同等スペックで快適に遊べる他のおすすめゲームは?
「G-GEAR モンスターハンターライズ:サンブレイク 推奨PC | AMDモデル」の場合ですと、おおよそPS5と同等の性能になります。よってPS5でプレイ可能なゲームであれば、問題なくプレイ可能です。
具体的な数値ですと「FF15ベンチマーク フルHD/高品質で スコア9500以上」、
「Apex Legendsで165fps以上」が期待できます。もちろん推奨タイトルである「モンスターハンターライズ:サンブレイクも100fps以上」での動作が可能となっています。
まとめ|最新のミドルクラスゲーミングPCで十分プレイ可能
Warlanderの設定画面内にあるフレームレート無制限の項目を見つけたので、さぞかし軽いグラフィックで高フレームレートが出るのだろうと思っていました。しかし結果は既に述べた通りで、4K対応グラボを使ってフルHD/120fps安定できないという、一見すると超ヘビー級タイトルに見えます。
「RTX3090使ってコレでは、ミドルクラスのゲーミングPCユーザーは絶望的では?」と思っていたのですが、知人が「GTX1660でも楽しめてるよ〜」とメッセージをくれたので「これは何かあるな…?」と思い、YouTubeから今回紹介したベンチマーク動画を見つけた次第。ミドルクラスのゲーミングPCでも余裕をもって60fps以上をキープしていたので安心しました。
Warlanderというゲーム自体がPay to Winを否定するスタンスを取っているので、用意する端末に関しても「高価なゲーミングPCを用意したほうが、高フレームレートで有利」となるのは好ましいものではありません。そう考えれば今回の結果は妥当な物と言えます。