ごちゃつかずにきれい!自宅のPC周りの配線隠し&収納方法を解説
■配線を整理、収納するまえに注意すべき3つのポイント
配線を整理、収納する方法は複数あります。ただし、配線は正しい取り扱いをしないと思わぬ事故が発生することがあるのです。配線の整理や収納をするまえに覚えておきたい、注意すべき3つのポイントを解説します。
配線やプラグにほこりをためない
配線は電気が通っています。そのため、配線の接触部分やコンセントとプラグの接触面にほこりがたまると、トラッキングが起きる危険性があるのを覚えておきましょう。トラッキングとはたまったほこりに水分が加わって、漏電し発火する現象を指します。
配線を整理、収納すると部屋のなかの配線が目につかなくなります。見た目的にとてもすっきりとしますが、配線にほこりがたまっているかも目に入りにくくなってしまうのです。整理や収納した後も、こまめに配線にほこりがたまっていないかをチェックするようにしましょう。
タコ足配線を過剰に使わない
限られたコンセントの口を、延長コードやタップで増設できるタコ足配線はとても便利です。けれども、使いすぎるとコンセントによるショートや発火の危険性が高くなります。
タコ足配線による事故を防ぐためには、過剰にタコ足配線を使わないことが重要です。コンセントを使用する電化製品やPC、機材などの消費電力を調べて、消費電力がコンセントの容量以上にならないようにしましょう。ただし、パソコンなどは一般的に消費電力が小さいためタコ足配線でも問題にならないことが多いです。そのため、消費電力が大きいものと一緒に使わない、などの工夫を忘れないようにしましょう。
配線の隠し方、まとめ方は適切に
複数本ある配線をまとめるのは、整理にも収納にも有効な手段です。ただし、流れる電流の量が大きい配線同士を束ねてしまうと、熱がこもってしまって発火する危険性があります。配線を束ねるのは、電流の量が少ない
もののみにするなどして、注意しましょう。
見た目的にごちゃごちゃする配線を隠したい人も多いです。けれども、タンスなど重い家具で配線をはさんで隠すのは避けましょう。配線が損傷して発火する可能性があるためです。ほかにもドアの間に配置する、配線をくぎで打ち付けるなども配線が損傷する原因になるため、やめましょう。
配線を隠す収納をする場合は、配線に異常がないかもかならず確認しましょう。漏電や加熱などが原因で発火することがあるため、隠した後も汚れとともに配線に異常がないかチェックするのも重要です。
■配線がごちゃつかずにすっきり整頓できる4つのテクニック
配線が増えてごちゃごちゃした見た目が嫌、どれがどの配線かわからない、絡まるのを何とかしたいという人のために、かんたんな配線の整理方法を4つ解説します。手軽に配線を整理するときにも有効です。
配線を分別してまとめる
コードホルダーや結束バンドなど、配線をまとめられるアイテムを活用すると、配線を分別してすっきりまとめられます。
・Wisdompro ケーブル結束バンド
50本組になっている結束バンドです。穴に差し込むだけでかんたんに留められる形となっており、複数の配線をまとめるときにも便利に使えます。10cmと20cmがあり、まとめる配線の本数や太さに応じて選べます。複数カラーのバンドがセットになっているので、機材や用途に応じて配線を仕分けしてまとめたいときにも使いやすいです。
配線をまとめた後はマスキングテープなどを貼り、ホルダーや結束バンドに何の配線かをメモしておくとより便利です。どの配線が何の機材や電化製品なのかを一目で把握できます。
配線を壁に固定する
配線が床にあるとひっかかって抜ける、歩くのに邪魔ということもあるでしょう。コードホルダーを使えば、壁にコードを配置できるので邪魔になりません。
・ROLYTA ケーブルクリップ
ケーブルをはさんで固定できるコードホルダーです。粘着テープ式のため、床や壁に穴を開ける必要がありません。かんたんに床のすみや壁に配線を固定できます。
物理的に配線を一か所にまとめる
かごなどを使って、配線をなかに入れてまとめる方法もあります。インテリアにマッチするのもメリットです。
また、配線をまとめるためのアイテムとして、市販のコードボックスを使う方法もあります。配線のほか、延長コードやタップごと入れられるアイテムもあるので、まとめたい配線の種類や状態で選んでみましょう。
・サンワダイレクト ケーブルボックス
OA用品を幅広く展開しているサンワ製のケーブルボックスです。タップやケーブル、ACアダプタもまとめて収納できるので、PC周りのほか家庭用ゲーム機のあるテレビ周りにも使えます。インテリアにマッチする木目調のデザインも魅力です。
ワイヤーネットを使う
壁などに配置するワイヤーネットに、フックを使って配線をひっかけるとまとめられます。壁のスペースを有効活用できるのもメリットです。
・m-stone 吊り下げ収納フック ネットメッシュパネル
ワイヤーラックとメタルフックのセットです。ワイヤーラックを壁にセットし、フックをひっかけて配線を横に通すと、配線をまとめられます。フックを増設すれば、配線と一緒にほかのアイテムをまとめる、といった使い方も可能です。
■配線を隠す!3つのテクニックを解説
配線をまとめると、すっきりしたPC周りが完成します。ところが、今度はまとめた配線が自室のインテリアの邪魔をして気になってしまうことも少なくありません。そこでここでは上級者向けの、配線を隠すテクニックを解説します。
カーテンを活用する
まとめた配線の目隠しとして、カーテンを設置する方法があります。ワイヤーネットとフックにひっかけた配線スペースに、つっぱり棒とカーテンを設置するのがかんたんにできる方法です。
ほかにも、物理的にまとめた配線をボックスのなかに入れて、つっぱり棒とカーテンで目隠しする方法もあります。
塩ビパイプをDIYして見せる収納に
壁にはわせた配線をおしゃれに隠す方法として、ホームセンターなどで売っている塩ビパイプを配線ケースにしてDIYする方法があります。コードカバーなどでは物足りない、上級者向けのテクニックです。
塩ビパイプをラッカースプレーなどで好みの風合いにします。紙やすりを使って経年劣化風にするのもよいでしょう。塩ビパイプが仕上がったら、収納する配線の長さに合わせてカットします。塩ビパイプのなかに配線を通し、金具を使って壁に固定すれば完成です。
インテリアアイテムを使って隠す
グリーンや絵画のパネルなど、インテリアとして飾っているアイテムも配線隠しに有効です。まとめた配線の前側にグリーンやパネルを置けば、インテリアと配線隠しを両立できます。
■配線の見直しはメリットもたくさん
PCや機材のほか、電化製品の配線をすっきりきれいにすると見栄えがよくなります。見栄えだけでなく、どれがどの配線かすぐわかる、絡まない、発火やショートを防げるなどのメリットも得られるでしょう。自作PCを作ったり、機材をそろえたりしたら、配線も見直してみるのもおすすめです。