いま自作er(ジサカー)がモテるってホント?自作PC のメリットと自作erあるある
目次
自作erとは~自作PCが注目される背景
自作erとは、PCの自作を趣味にしている人たちの総称です。2000年代前半にはすでに、インターネット掲示板の「2ちゃんねる」(現「5ちゃんねる」)などで使われるようになり、現在は広く一般にも普及しつつあります。
自作erが注目されるようになった背景にはYouTubeをはじめとする動画配信サイトにて、彼らが自作動画をアップしはじめたことが挙げられます。同時に、人気YouTuberの活躍を見て、新たに動画配信をはじめようと考える層も増えてきたため、動画の配信や編集に使える高性能なPCの需要が高まってきたことも自作erが注目されるようになった理由のひとつと考えられるでしょう。
また、動画編集やマルチタスク作業をこなせる高性能PCはどうしても高価になりがちですが、最安値のパーツを探して上手に構成し自作すれば、市販品の半額~2/3程度の価格でマシンを組み上げられるのも人気の理由です。
さらに、最近では著名人の自作erも増えてきています。将棋の藤井聡太二冠は自作erとしても名高く、二冠自ら組み上げた自作PCのCPUには、実売価格が約50万円の「Ryzen Threadripper 3990X」を採用。天才の相棒に恥じないモンスターマシンとしてメディアを賑わせました。
自作erのメリット
自作erのメリットとは、パソコンを自作することによるさまざまなメリットを受けられることにあります。低価格で高性能なPCを構築できることはもちろん、市販のPCには搭載されていないこだわりのパーツの搭載も可能です。
高性能なパーツはもちろん、個性的なデザインのケースを採用したり、色とりどりに発行するLEDファンを搭載したり、静音化のために水冷式のCPUクーラーを搭載するなど、自分のこだわりを反映したオリジナルのPCを手に入れられることは、自作PCならではの醍醐味です。
また、市販のPCは最新のパーツがリリースされてから、それらのパーツを搭載したモデルがリリースされるまで間隔が開きがちですが、自作PCなら最新のパーツを組み込んだPCをすぐに組めるといったメリットもあります。
自作erのデメリット
自作のデメリットは、組み上げたPCが「必ず動く」という保証がないところです。
各パーツにはそれぞれメーカーの保証がありますが、パーツとパーツには、いわゆる「相性問題」というものがあり、ちゃんと組み上げても、パーツの相性が悪いとPCが動かないといったトラブルが発生することもあります。組み上げた後、PCが正常に動かない場合、どのパーツ同士の相性が悪いのか検証するのは時間がかかりますし、原因が判明した場合もショップに返品や交換を依頼する手間がかかります。
また、自作にはある程度、繊細な作業も求められます。例えば静電気によってパーツを壊してしまった場合など、返品や交換の対象にならないこともあり、安価でPCを組み上げようとしていたのに、パーツを再度購入することで、逆に高くついてしまうなどというデメリットもあります。
これらのデメリットを回避するためには、パーツを購入する際、他の自作erの動画やブログなどを参考に、相性問題の発生しないパーツの購や、組み上げる際は静電気防止の手袋をするなど、慎重に作業を行わなければいけません。
自作erあるある
PCの自作を趣味にすると、いつの間にか、以下のようなあるあるに共感できるようになっているはずです。
- PC関係に詳しくなる
- パーツにこだわりだす
- 機械に強いと思われる
- 特に用途のないPCを作る
PCやパーツに詳しくなったり、機械に強いと思われ周囲から頼りにされたりと、良いこともたくさんありますが、パーツにこだわりすぎたり、特に用途のないPCを組んでしまい出費がかさんでしまうといった「あるある」に陥ることも少なくありません。
PC関係に詳しくなる
自作を行うことで、PCを構成するパーツそれぞれがどんな役割を担っているのかわかるようになることはもちろん、パーツの性能を判断するための用語や指標となる数値にも詳しくなれます。
それぞれのパーツに詳しくなることで、市販のPCについても、スペック表を見ただけでどの程度の性能かすぐにわかるようになり、PCを購入しようとしている家族や友人にアドバイスをしてあげることも可能に。周囲から頼りになる存在として認知されるようにもなります。
パーツにこだわりだす
最初のうちは予算をかけずに高性能なPCを自作しようと考えていても、気がつくと過剰なほどにパーツにこだわるようになっている自作erがほとんどです。
3DCGをふんだんに使った最新のゲームをプレイする予定もないのに、新しいグラフィックボードが登場すると、つい購入してしまったり、マルチタスクで作業することもないのに最新のマルチコアCPUを購入してしまったりなど、新しいパーツが登場すると理由もなく欲しくなってしまうことは、自作erの性ともいえるでしょう。
機械全般に強いと勘違いされる
「PCの自作をしている」と周囲に話すと、PCに関する相談を受けることも多くなります。パーツの故障やOSやアプリの不具合に関する相談、市販のPCを購入する際にアドバイスを求められるなど、周囲から頼りにされると嬉しいものです。
一方で「PCに詳しいなら機械全般に詳しいはず」と勘違いされ、おすすめの家電製品を聞かれたり、「食洗器が壊れたから修理して」などと無茶な相談をされたりするのも、自作erならではの「あるある」といえるでしょう。
特に用途のないPCを作る
「高性能なPCが必要だから」と言う理由で自作をはじめたはずが、いつしか自作そのものが目的となってしまうのも、自作erにありがちな現象です。
新しいパーツを自作PCにいくつか組み込んだ後、外したパーツを使って、必要もないのにもう一台自作PCを組み始めてしまう自作erは数多く、気づくと使っていない自作PCで部屋が埋め尽くされているということも……。
賢い自作erの中には、自作欲求を満たしつつ、自作のための予算を捻出するために作ったPCをオークションサイトやフリマアプリを使って販売している人もいます。部屋が自作PCだらけになる前に、オークションサイトやフリマアプリの活用も考えてみましょう。
自作erへの印象
PCが広く一般的なものになる前の90年代後半や2000年代初期は、自作そのものがマニアックな趣味とされ、日の目を見ることはありませんでした。いわば陰の趣味と認識し、その素性を隠していた自作erもいたほどです。
しかし、昨今では、自作PCを紹介するYouTuberが人気を獲得し、さらに著名人が自作PCを紹介するようになってきたことで情勢は一変。「頭がよさそう」「頼りがいがありそう」と、自作erへの印象は好意的なものへと変わってきています。
PCのことで頼りにされる
自作erはPCのことで頼りにされがちです。実際は、ちょっとネットで調べるだけで解決するようなことでも、PC初心者からすると難しく感じてしまうことも多いので、トラブルを解決してあげると非常に喜ばれます。
自作erなら誰でも知っていて当たり前の対応でも、PC初心者が多い職場や学校では、頼りになる存在として、活躍できる機会はさまざまあるので、「出しゃばりすぎかも」などと遠慮せずに自作で得た知識を活用していきましょう。
モテることもある?
一般的な傾向として自作erには男性が多く、女性のPC初心者から頼られる場面が多々あることから、自作erのモテエピソードが世に出るようになってきました。また、YouTubeなどの影響で女性自作erも増加傾向にあり、共通の趣味を持つ男女としての出会いの機会も広がっていると考えられます。
実際に、自作erに対して好印象を持つ層は、男女ともに6割を超えています。
- データおよび画像引用元:ドスパラ
また、自作erへのイメージとして、女性たちは「頼りになる」「頭脳明晰」さらには「かっこいい」という極めてポジティブな印象を抱いています。
- データおよび画像引用元:ドスパラ
ただし、「自作er=モテる」と、短絡的に考えることは禁物です。
男性の自作erは、ついついパーツやアプリについて専門用語を交えたマニアックなトークを展開してしまうものです。その熱意が空回りし早口になっていることに自分では気づかず、相談者の女性に引かれてしまうことも…。PCについて相談に乗る際は、できるだけ専門用語を交えず、端的にわかりやすい説明をするよう心がけましょう。多くの初心者は、PCに関するトラブルを解決したり、自分の目的にあったPCを購入したいだけで、いきなり自作erになりたいわけではありません。
そのうえで、相手が自作に興味を示すようでしたら、少しずつ自作に関する話題を増やしていくとよいでしょう。YouTubeやブログで自作PCを紹介する女性自作erも増えてきている昨今、おしゃれなケースやファンを使ったPCの自作は女性の趣味としても認知されつつあるので、相談に乗っているうちに、自作に興味を持ってくれることもあるかもしれません。
まとめ
自分でパーツを選んでPCを組み上げる自作を趣味にすると、周囲から頼りにされたり、場合によっては女性にモテたりすることもある、それが現在の自作erの実態です。
自作erへの印象は好意的なものへと変わってきています。初心者を対象にした、PCを組むために必要なパーツがセットになった自作キットなども販売されていますので、自作に興味を持たれた方はぜひチャレンジしてみてください。