PCだけでなくスマホでも必要、今一度理解しようインターネットって? 今一度インターネットってどんな仕組みでできているの?
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普段意識しないインターネットの裏側。いったい誰が運営しているの?
インターネットの発祥はアメリカ
インターネットはアメリカで産声を上げました。 元々は軍事用に構築されたネットワークで、それを各大学機関などが少しずつ機能を拡張、規模を拡大していきました。今やほぼ全ての国や地域で利用できるまでに成長した、まさに人類史上における最大のネットワークです。発祥の地ということもあり、インターネットにおいてアメリカは重要な役割を担っています。しかし、だからといってインターネットはアメリカが運営・管理しているわけではありません。
インターネットはみんなで協力しながら作り上げているネットワーク
インターネットを運営・管理している企業、組織、国家というものは存在しません。例えば日本の電話網は日本の政府が管理しています。もし日本政府が「明日から電話はやめます。廃止。」という決断を下せば、日本の電話網は使えなくなります。もちろんこれは日本だけに当てはまる話ではなくて、アメリカやヨーロッパ諸国など海外でも同様のことが言えます。
しかしインターネットではこうはいきません。先ほどの電話網の例のように「インターネットを廃止」する権限を持った組織は存在しないからです。
インターネット界の4巨人「AGFA」もただの民間業者に過ぎない
AGFA(Apple、Google、Facebook、Amazon)と呼ばれるインターネット界の4巨人は、インターネット上において非常に大きな影響力を持っています。しかし4巨人といえどもあくまでアメリカの一民間企業にすぎません。もしGoogleが明日倒産したとしても、インターネットそのものが利用できなくなるわけではないのです。インターネットは世界中のさまざまな国や組織、民間企業が共同で作り上げている民主的なネットワークであり、どこか一ヶ所に権限が集中しているものはありません。
インターネット接続を支えるモノ・組織
ネットワーク物理回線業者
2018年現在のインターネット回線は固定回線であれば光ファイバーを使った「光回線」が主流となっています。過去には電話線を使ったADSLやISDNという仕組みが一般的でしたが、光ファイバーの方が高速で安定しているために現在は主流となっています。
ただ、一部の地域では光ファイバーがまだ未開通のためADSLが使われていたり、ケーブルテレビ(CATV)の光ハイブリッドが主流となっていたりするところもあります。
ー 固定回線系インターネット接続業者
- NTTフレッツ光
- auひかり
- ケーブルテレビ
また、インターネット回線は有線だけではありません。NTTドコモなどの大手キャリア系や、WiMAXに代表される無線ルーター系といったものもあります。10年ほど前までは有線と無線には大きな速度差がありましたが、現在は動画を視聴するのにも支障がないレベルまで無線の速度が上がっており、その差は縮まっています。
ー無線系インターネット接続業者
- 大手通信キャリア系(NTTドコモ、au、Softbankなど)
- 無線ルーター系(WiMAXなど)
プロバイダー
プロバイダーもインターネット接続には欠かせません。ネットワーク物理回線業はあくまで物理的な回線を使用するための権利を貸し出してくれるもので、実際にインターネットに接続してデータをやり取りするにはプロバイダーと契約しなければいけません。有名なプロバイダーにはOCN、BIGLOBE、niftyなどがあげられます。
インターネット接続を支える技術
全ての機器に割り当てられた「IPアドレス」
インターネットに接続して利用するには「データ」のやり取りをしなければいけません。どこかのサイトにアクセスすると、サイトが運営されているサーバーからデータを受け取り、そのデータをPCやスマホが解釈して、モニターに表示してくれます。このデータやり取りの際に必要なのが「IPアドレス」です。IPアドレスとは「123.45.67.89」といった、最大12桁の数字のことです。インターネットに接続している全ての端末にはIPアドレスが自動的に設定されます。
もちろん、この記事を読んでいるあなたのPCやスマホにもIPアドレスは割り振られています。IPアドレスが設定されているからこそ、データのやり取りが簡単に行えるのです。
ネット上の住所「URLアドレス」
URLアドレスとは「http://google.co.jp/」のような形式の文字列です。URLはインターネットにおいて「住所」のような役割を担います。住所があるからこそ、どこかのサイトを訪問することが簡単なのです。
誰だって作れる?「サーバー」
サイトにアクセスすると「サーバー」に保存されているデータが取り出され、インターネット回線を通してあなたの端末に届けられます。全てのサイトはどこかのサーバーにデータが保存されています。
実はこのサーバー、特殊な機械ではありません。もしあなたがPCを持っているのなら、そのPCも立派なサーバーにすることができます。いくつかのソフトをインストールする必要はありますが、PCさえあればサイトを作って全世界に公開することだって可能です。自作PCで強力なものを組めば、24時間365日世界中からアクセスが集まるサーバーを構築することも夢ではありません。
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まとめ
以上、インターネットの仕組みについて解説してきました。IPアドレスやURLアドレス、サーバーなどは初心者にとっては、少々わかりづらいものかもしれません。 この手の知識を習得するのは時間がかかりがちなのも事実です。知識を付ける、一番手っ取り早い方法は実際にサーバーを構築することです。 知識がない人がサーバーを運営してしまうとセキュリティのリスクはでてくるものの、試行錯誤を繰り返せばさまざまな知識が身につきます。ぜひ自作PCを構築してサーバーをインターネットに公開してみましょう!