ゲーミングPC本体の置き場所はどこが最適?机の上/下など置き場所例を解説
デスクトップ型ゲーミングPCは排熱のために大型ファンを数多く搭載するため、ファン取り付けスペースを確保するためケースが大型化する傾向にあります。また初めてゲーミングPCを買う人は、このサイズ感がつかめず「届いたPCが大きくて、デスクの上に置けなかった…」ということも少なくありません。
そこで今回は、大きなデスクトップPCはどこに設置するのがベストかなど、おすすめの場所やセットアップの実例を紹介します。
ゲーミングPCの置き場所に必要なスペースの目安
例えば筆者が使っているキューブ型PCケース「Thermaltake Core V21」は高さ336㎜、幅320㎜、奥行424㎜あり、前面に200㎜の大型ファンが付いています。
ちなみにPlayStation 5(通常版)を横置きにした時の大きさは、高さ104㎜、幅390㎜、奥行260㎜なので、筆者のパソコンはPlayStation 5 3台分以上の容積があることになります。
まずデスクトップパソコンを設置するデスクの天板の大きさですが、これはモニターの枚数に左右されます。
引用元:https://digitaldiy.jp/article/firstdiy/16562/
こちらのセットアップ例のようなシングルモニター環境の場合、どんなに大きなモニターを使ってもスタンドで安定していればOK。なので90cm天板でも34インチウルトラワイドモニターを乗せることは可能です。
これにプラスして天板の上にタワー型デスクトップPCを置く場合、20×35cm程の面積がパソコンの設置スペースとなりますので、90cm+30cm=120cm天板ぐらいは必要となります。
モニターと干渉する場合はパソコン本体をデスク下に、あるいはPCワゴン等を用いて専用スペースを用意すると良いでしょう。
マルチディスプレイの場合は150センチ以上の横幅が目安
引用元:https://digitaldiy.jp/article/firstdiy/16307/
こちらの写真のようにモニターを複数枚使用するマルチモニター環境の場合、更に広い天板が必要。3枚のモニターを付属のスタンドを使って設置するとした場合、天板の大きさは150cm以上がおすすめとなります。
モニターアームを使う場合、支柱とモニターの位置を大きくオフセットにすることができます。これにより支柱はデスク中央付近に配置しつつ、アームを左右に展開してモニターを天板の外まで伸ばすことも可能なので、もう少しコンパクトな140cm天板での対応も可能になってきます。
モニターの位置を調節する自由度が広がることで、モニター付属のスタンドでは難しい配置も可能となり、結果的にデスクトップPCの置き場所も確保しやすくなります。
ゲーミングPCは「机の上」「机の下」どちらに置くべき?
モニターだけでなく、ゲーミングPC本体の置き場所も必要です。PC本体の置き場所は「机の上」「机の下」の2通りに大きく分かれます。
筆者としては「上に配置するのがおすすめ」です。
引用元:https://digitaldiy.jp/article/firstdiy/16984/
上に設置する場合、足元が狭くならず、不用意にPC本体を蹴り飛ばす心配もありません。またサイドパネルが透明なアクリル製である場合、PC内部の様子が確認しやすく、ホコリの堆積具合も分かります。清掃やメンテナンスも容易になるので、パソコンのコンディションを良好に保ちやすくなります。
ゲーミングPCを「机の下」に置く場合はキャスターを取り付けよう
デスクの広さの関係上、どうしてもゲーミングPCを「机の下」に置かざるを得ないこともあるでしょう。この場合、PCワゴンや台車に本体を載せる形で「キャスター」を取り付けると、メンテナンスを行う際に移動がし易くて便利です。
特にPCワゴンは複数の天板があることで、パソコンが占有してしまうスペースに他の物を置けるようになり、PC周辺機器の置き場所としても使えます。
筆者おすすめのPC本体の置き場所とセットアップの実例
ちなみに筆者は「PCデスク晒しちゃってる方に突撃インタビュー!」の取材も担当しています。そこで今回はおすすめのPC本体の置き場所が分かる実例として、過去の取材も踏まえて2つのデスク環境を紹介します。
こたつ/炬燵さんの場合
引用元:https://digitaldiy.jp/article/firstdiy/16573/
デスク下に配置する例として参考になるのが、こたつ/炬燵さんのデスク。
デスク自体はL字デスクになっており、右手側にPC本体を格納。対してメインモニター左側としていることで、着席した状態で足がPC本体と干渉しない位置になっています。
デスク左側が窓に面しており、外の景色を楽しむことができるのもポイント。カーテンを開ければ開放感が出ます。
一方で右側のモニターの背後には壁が無いため、落下防止のためモニターアームが採用されています。
JYさんの場合
引用元:https://digitaldiy.jp/article/firstdiy/16964/
PCワゴンなどを使用した例として分かりやすいのが、JYさんのデスク。
デスクトップPCを2台保有していますが、それらをPCワゴンの上下に格納しており、モニターを置くスペースとは隔離されています。
そのためデスクはモニターサイズに合わせたコンパクトな物に。またデスク上部に棚付のものを採用し、周辺機器の置き場所として活用されているなど、垂直方向への物の設置が上手くなされています。
まとめ
デスクトップパソコンは据え置きを前提にして高性能化がしやすくなった反面、可搬性や省スペース化には難があります。
本体を机の上に置くなど、可能な限り高い位置に置くのが理想的ではありますが、現実的には机の下に置かざるを得ないこともあるでしょう。
そこでおすすめなのが、可搬性を高めるPCワゴン。PC本体を収納すると同時に、物を垂直に重ねることが可能です。パソコンで占有されてしまうスペースを有効活用できるので、接地場所の上下に関わらず、デスクトップパソコンとの同時導入をおすすめします。