Amazonの「整備済み品」って何?整備済みデスクトップパソコンは購入しても大丈夫?
Amazonの「整備済み品」とは、Amazon上で販売される「新品同様の再生品や中古品」。大手メーカーの製品も「認定の整備済製品」として特別価格で販売されており、「新品同様の品質ながら中古相当の価格設定です。
とはいえ「Amazonの整備済み品を販売している出品者は誰なのか」「整備済み品の実際の品質はどうなのか」など、不安に思う方も多いはず。今回は、Amazon整備済み品について詳しく解説していきます。
Amazonの整備済み品とは「新品同様」の再生品、中古品
画像引用元:Amazon公式サイト
Amazonの整備済み品は「新品同様の商品状態の中古」。検査やクリーニング、製品のパフォーマンス検査を経たうえで販売されています。ちなみに中古品だけでなく、再生品や展示品、一度開封した商品なども取り扱いがあります。
整備済み品には最低180日間の動作保証
Amazonでは整備済み品の購入後、最低180日間の動作保証がされています。よって不良品だった場合、返品・返金を比較的簡単に行ってもらえます。
不良品だった場合の返品の流れは以下の通りです。
購入した整備済み品が「不良品」だった場合 | |
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初日 | 製品が到着 (購入日ではなく到着日から計算) |
商品到着から 初日~30日目まで |
「注文履歴→商品の返品」にて通常返品が可能 |
商品到着から 31日目~180日目まで |
「注文履歴→注文に関する問題」から適切な返品理由を選択し、「出品者に問い合わせる」をクリック。 メッセージ送信から48時間以上経過しても連絡がない場合はAmazonマーケットプレイス保証を申請→返品。 |
前述したように「整備済み品」は元をただせば、中古品や展示品。手厚い動作保証がされているというのは、購入の大きな安心材料でしょう。
出品者は「Amazon認定出品者」
画像引用元:Amazon公式サイト
整備済み品は「Amazon公式が販売しているわけではない」点は要注意。いずれもアマゾンマーケットプレイスで、Amazonより認定を受けた出品者が販売しています。実際に、Amazon整備済み品の公式サイトでは「新品同様の機能と外観を保証するテストを受けた高品質の商品を提供できる出品者様のみ参加できます」との記載もあります。
よってマーケットプレイスでの購入に対して、抵抗感や不安がある人にはあまりおすすめできない商品であることも事実です。
整備済み品であることは商品ページに明記済み
Amazonの整備済み品は、「新品」と「整備済み品」と差別化できるよう明確に記載されています。以下に見極めポイントを記載します。
①商品タイトルの最後に「(整備済み品)」の表記がある
②出品者が「Amazon Renewalストア」となっている
③製品の管理説明欄に
「この商品はAmazon整備済み品です。~」との説明が記載してある。
④ページ下部の関連商品欄に「Amazon整備済み品とはなんですか?」という説明欄が記載してある。
Amazon整備済み品の「デスクトップパソコン」の商品例と評価
画像引用元:Amazon公式
富士通 ESPRIMO D586 価格:¥29,200円
OS | Windows 10pro |
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CPU | Intel Core i5-6500 |
GPU | CPU内蔵グラフィックス |
RAM | 16GB-DDR4 |
SSD/HDD | SSD 512GB |
付属ソフト類 | ・MS-Office 2016 ・光学ドライブ搭載 |
Amazonの整備済みデスクトップパソコンは、出品されている製品ののほぼ全てが「企業で使用される事務用途のPC」。最新のゲームや高い処理能力を必要とする場合はCPUもGPUも換装の必要があり、交換コストも高く、現実的にはあまりおすすめの製品ではありません。
Amazon整備済み品の「ノートパソコン」の商品例と評価
画像引用元:Amazon公式
東芝ノートPC B35 15.6型 価格:¥25,800円
OS | Windows 11 |
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CPU | Intel Core i3-5005U |
GPU | CPU内蔵グラフィックス |
RAM | 4GB-DDR3 |
SSD/HDD | SSD 128GB |
付属ソフト類 | ・MS-office 2019 ・Bluetooth搭載 |
ノートパソコンも同様に、元々事務用途に使用されていたPCが多く出品されています。
性能に対して比較的安い価格設定で、デザイン性や高機能を求めない方にはおすすめです。ただし、やはりゲームなどに使用する場合はスペック不足ではあります。
Amazonの整備済み品のパソコンを購入する際の注意点
Amazon整備済み品を購入する際の注意点は、以下の通りです。
「新品同様」のため中古品としては価格設定は高め
価格設定は「新品同様」を基準に決められているため、メルカリやヤフオクなどで中古品を購入するよりは高めに設定されています。また購入後の動作保証も含んでいます。動作保証不要で「中古品を購入したい」場合は、メルカリなどで購入する方がおすすめです。
ベースは中古品:商品ページの「新品価格」の値段は参考にならない
Amazon整備済み品の商品ページでは、「新品の価格」に対する割引率が表示されていることがあります。割引率は「80%」などと表記されるため、非常にお買い得に見えるでしょう。しかし実際のところ、整備済み品はあくまで「中古品」「展示品」かつ「型落ち品」です。新品価格と比較することは、本来は望ましくないでしょう。
割引率だけをみて「安いから」という理由で購入するのは控えましょう。しっかりとスペックと価格を確認し自分が納得できるものを購入するのがおすすめです。
MS Officeを目当てに購入する場合は要注意
整備済み品の中には「MS-Officeが付属した状態で販売されているもの」もあります。筆者が確認した中では、最安値でMS-Office付属の本体が2万円前後で販売されているケースもあります。
Microsoft純正のOfficeソフトは、正規で購入すれば3万円前後するものが多く、MS-Officeだけをとっても十分メリットがあるように感じるでしょう。
しかし、整備済み品は元々企業で使用されている端末が多いことに要注意。実際に搭載されているソフトは「法人契約のライセンス」で、契約元の企業が契約を終了すると使えなくなってしまうケースが多いです。
MS-Officeを目当てに購入する場合、法人契約されていたMS-Officeを自分も継続利用できるとは限らない点に注意しましょう。
「最新のCPU・GPUの搭載」もあまり期待できない
整備済み品は中古品や展示品のPCが多く、PCのスペックも型落ち品の場合がほとんどです。最新ゲームなどへ対応させるにはGPUなどを追加したり、メモリを増強するなど結果的に新品購入と同等の価格となってしまう場合もあります。
Amazonの整備済み品の購入をおすすめする人・おすすめしない人
Amazon整備済み品は、事務用途やネットサーフィンなどサブPCとして使用する方におすすめの商品となります。
逆に、ゲーム用などハイスペックなメインPCを型落ちでも良いから安く購入したい人には不向き。出品されている商品のほとんどが企業向けの事務PCであり、高機能なスペックを想定されていません。あくまでも事務などサブPCとして捉えておくほうが良いでしょう。
まとめ
「Amazon整備済み品」は中古品や展示品などを新品同様の状態で安く購入できる商品ラインですが、実際のところは企業向けPCなどの型落ち品が多く、メインPCとして購入を検討されている方にはあまりおすすめできません。
ただ、サブPCとしてであれば十分な性能を有しておりコストパフォーマンスにも優れています。手厚い動作保証も付帯されているので安心して購入することができます。自分自身が欲しいPCの用途に合わせて購入を検討されると良いでしょう。