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    ゲーミングマウスの多くは、光学センサーの感度を変動させることができます。その中でも高感度の「ハイセンシ」設定は、現在では使い手が少なくなる傾向にあります。ではどういった人たちがハイセンシを使うようになっていくのか?ハイセンシプレイヤーに見られる環境の特徴などを解説していきます。
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FPS・TPSでハイセンシ設定は不利になる?ハイセンシになる人の特徴

  • DATE
    2023.07.17
  • WRITTEN BY
    amarunba

「APEX Legends」や「VALORANT」などのFPS、「PUBG」や「フォートナイト」などのTPSゲームが日本でもブームとなりました。特にPCゲームで遊べるタイトルに関しては、使用デバイスも豊富に選べるため、プレイヤー同士の情報交換も盛んです。

そんな中で使用するマウスについて議論が交わされることも多いのですが、実はゲーミングマウスの多くは、光学センサーの感度を変動させることができます。またゲーム内設定からも感度調節と組み合わせると、非常に多くのセッティングが可能なのです。

その中でも高感度の「ハイセンシ」設定は、現在では使い手が少なくなる傾向にあります。その理由としては「撃ち合いで不利になる」「プレイヤーセンスが問われる」などと低評価。しかし、プロの世界ではとんでもないスーパーショットを放つハイセンシプレイヤーもいることから、ハイセンシである事の強みも存在します。

ではどういった人たちがハイセンシを使うようになっていくのか?ハイセンシプレイヤーに見られる環境の特徴などを解説していきます。

「ハイセンシ」とはどのような設定なのか?

ハイセンシというのは、言い換えれば高感度という意味になります。つまり光学式マウスのセンサーが敏感に反応するようになっており、少し触れただけでもマウスカーソルが大きく動く状態です。

キャラクターが180度振り向くのに必要なマウスの移動量が少ない

ゲームにおけるマウス感度というのは、キャラクターの視点移動や振り向きを左右する要素です。ハイセンシだと少しの動きを増幅させてキャラクター動作に反映するため、非常に速い振り返りが可能となります。

言い換えればキャラクターが180度振り向きする際に、必要となるマウスの移動量が少ないのがハイセンシの特徴となります。
h3あくまで「傾向」の話で明確な基準はない
ハイセンシの対極としてローセンシと言う物もあり、こちらは低感度という意味です。またその中間を指すミドルセンシという言葉もあります。

ただ明確にどこを基準にハイ・ローなのかという決まりはありません。あくまで複数のプレイヤーのセッティング例を比較した場合において、相対的にハイ・ローの傾向が見えてくるもの。なので、収集したサンプルデータに極端な例が1つ存在するだけで、ハイ・ローの水準が変わってしまいます。

ただ強いて言えば、手首の動きのみでキャラクターを制御するようなプレイスタイルの人は、おおよそハイセンシに該当するかと思います。

マウスのDPI × ゲーム内設定での倍率=eDPIが一つの指標

マウス感度はDPIという単位で表されます。これは1インチの動きに対して、マウスカーソルがモニター上のドットをどれだけ移動するかという意味です。更にこのDPIにゲーム内設定での感度の倍率をかけたものが、eDPIということになります。

このeDPIは違うマウス環境であっても、ゲーム内では同じ感度に揃える目的で使われる指標です。これによってゲーム以外での作業ではハイセンシ、ゲーム内ではローセンシという感じで使い分けも可能ですし、ゲームによって感度を変える事も可能です。

ハイセンシになってしまう人の特徴

現在のFPS・TPS界隈ではローセンシが好まれる傾向にありますが、そもそもハイ・ローという概念が薄かった時代においては、ハイセンシプレイヤーが数多くいました。

というのも、実はハイセンシになってしまうPC環境と言う物が存在するためで、ローセンシでプレイするにはそれに合った環境が必要なのです。

PCデスクが狭い

感度のハイ・ローで変わるのはマウスの移動量です。ローセンシであれば必要とされる移動量が多くなり、ハイセンシなら僅かな移動量で済みます。

これは言い換えればマウスを動かす広い面積を有したPCデスクがないと、ローセンシの設定にすることができないのです。

ストリーマーとして活躍しているStylishNoobこと「関優太」氏は、当初使っていたデスクが学習机で狭かったので、振り向きに必要なマウス移動量が2cm前後だった~と配信で語っています。その影響で現在でもハイセンシ傾向で、自らを「過去のPC環境の犠牲者」とも語っています。

大きなフルサイズキーボードを使っている

マウスの可動領域を確保する為には広い天板のデスクも必要ですが、キーボードが大きいと物理干渉しやすいため、これによってマウスの移動が制限されます。また、キーボードが大きいと取り回しも難しく、角度を付けられないことでマウスの可動領域を作りにくくなります。

こちらに関しては過去の記事で写真などを交えて解説しているので、参考にしてみてください。

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マウスパッドが小さい

マウスの光学センサーの読み取りや、滑りの良さを決めるマウスパッドの面積が狭いと、その範囲内で動作を完結させないといけないため、ハイセンシ設定になっていきます。

例えば現在ストリーマーとして活躍している「SHAKA(釈迦)」氏のハイセンシプレイ時代は、スマートフォンほどの大きさしかない手鏡をマウスパッド代わりにしていた~と配信で語られています。

固定式リストレストを使っている

広いデスクとマウスパッドがあったとしても、手首を支えにする固定型リストレストを使っていては手首だけの動作になるので、これもハイセンシ化する要因となります。

ローセンシでのマウス操作は肘と肩を使う必要があるので、手首でポジションが固定されてしまう固定型リストレストは不向き。どうしても手首に支えが必要というのであれば、底面に低摩擦素材やローラーなどを取り付けた「追従式リストレスト」があります。

ハイセンシであることは不利?

ローセンシが良いか?ハイセンシが良いか?…この問題は最終的には実際にプレイする個人に合う合わないの問題になると思います。実際にハイセンシでも高い成績を収めるプレイヤーは多数いますし、戦術的にもハイセンシ傾向にした方がやり易い場合もあります。

ローセンシ、ハイセンシ 双方にメリット・デメリットがある

では、具体的にローセンシとハイセンシでどのようなメリットとデメリットがあるのか?

まずハイセンシは振り向きがものすごく早く、人の反応速度が追い付けないことが多いのがデメリット。逆に必要とされる反応速度を持っていて使いこなせば、理論上は最強のプレイスタイルです。

ハイセンシは振り向きの速さを利用した戦術が取れ、高速でAIMを合わせる接近戦などで強さを発揮します。敵陣に素早く突入して、奇襲や素早いクリアリングを行うのにも適しています。いわば立てこもり現場突入する特殊部隊員です。

逆にローセンシでは振り向きに必要なマウス移動量が多いため、高速でAIMを合わせなければならない奇襲や接近戦では不利です。クリアリングにかかる時間も多くなります。一方で中遠距離にかけての銃撃戦では、追いAIMが重要視されるので、安定して敵を追尾するのには有利。こちらは平地での機関銃手といえるでしょう。

またローセンシにできる環境を持っているということは、幅広い感度設定が可能な環境でもあるので、自分に合った設定が見つけやすいというのもメリットになります。スキルや戦術によるハイ・ローの違いについては、以下の記事でも取り上げているので参考にしてみてください。

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極端なセッティングでなければある程度慣れてしまう

SHAKA(釈迦)氏や、関優太氏のお二人の過去の話を聞いて共通する事は、「人間はある程度の環境であれば、それに慣れてしまう」ということです。

問題なのは「ハイセンシしか選べない環境」に居ることであり、ハイ・ローのどちらかを自由に選択できる環境で、やり易い感度を探すことが重要なのです。

ハイセンシは僅かな変化を拾い易い

ハイセンシ=高感度ということは、僅かな変化に対しても敏感に反応するということです。

よってその時の自分の体調、手汗の有無、湿度によるマウスパッドの摩擦係数の変化…こういった微細な変化を拾ってしまいます。これがハイセンシが「理論上は最強」と言われる所以であり、あくまでも理論値を叩き出せれば最強で、安定したパフォーマンス維持には不向きなのです。

特に集中力の持続時間は一般的に1時間にも満たないとされ、その1時間の中でも集中力の波があり、この変動すらもハイセンシでは拾ってしまう可能性があります。

まとめ|使いこなせれば最強の猛獣

普通の人にとっては飼い慣らすこともできるローセンシのマウスがネズミなら、ハイセンシはパワーと気難しさを持った猛獣のような物。

使い手である人間の命令が正確でなければ、意図した動きをしてくれず、僅かな変化すら見逃しません。その分ハイセンシの破壊力は、正しく発揮されれば絶大な物となります。

とはいえ、ハイセンシを強いられるPC環境にいてもメリットはありません。大抵の人はハイセンシを扱いこなせずゲーム内で敗北し、やがてゲームそのものをやめてしまうのです。

マウスはあくまで道具、広いデスクは作業台であり、使い手が使い易いようにあるべきものだと思います。ローセンシを選択できる環境でもハイセンシでプレイは可能ですが、その逆はできませんので、プレイスタイルを探せる広くて快適なPC環境を構築することをおすすめします。


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