私が見かけた驚きのPCを紹介します!こだわりのPC4選! ハイスペック編
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GPU積み過ぎ注意! マルチディスプレイ用途から人工知能用途まで
GPUを複数積んでマルチディスプレイや人工知能開発に使う
PCパーツの中でも高価なのが「GPU」。ハイスペックが要求されるゲームPCでは10万円以上するGPUが使われますし、業務用途では50万円以上するものもあります。そんなGPUを2台も3台も積んでしまう猛者が世の中には少なからず存在するのです。
超マルチディスプレイ化で没入感満点のゲーム環境
適当にネットサーフィンして海外のマルチディスプレイのPC周り眺めてたら壁紙BABYMETALで感激した pic.twitter.com/Cqk6U1yBQz
— お知らせ (@OC_Russell) 2014年9月26日
ディスプレイは1つという常識を簡単に覆せるのが自作PCのいいところです。2つ、3つとディスプレイを増やすのは簡単に可能です。そんなに増やして何に使うの? と思うかもしれませんが、仕事の効率化アップはもちろんのこと、ゲームだってディスプレイが多ければ多いほど大迫力で楽しめます!
例えばレースゲーム。1画面でプレイするよりも3画面でプレイしたほうが本当の視界に限りなく近い環境でプレイすることができます。左右の視界がぐーんと広がりますからね。マルチディスプレイを運用するにはGPUを2枚、3枚と増やすのが一般的です。とことんリアルなゲーム環境にこだわる人は数十万の投資もなんのそのです!
GPU4つ!? 人工知能(AI)開発に欠かせないマルチGPU
ここ数年で、人工知能(AI)の開発が着々と進んでいます。実は人工知能の開発にはゲームなどで使われるGPU(グラフィックボード)が欠かせません。GPUの性能が高ければ高いほど、多くの物事を人工知能が学習することができ、より高性能な知性を持つことができるからです。
人工知能に学習させるために使われるGPUは、非常に高価なものだと1つで数十万円近くします。それを1つのPCに4つも積み、総額数百万円もするPCで人工知能開発が行われているのです。ちょっと一般人には考えられない領域ですね。でも、それだけ凄いPCだからこそ、超高性能な人工知能を開発できるんでしょう。
CPUの限界に挑む男たち
オーバークロックに魅入られた自作PCマニア
自作PCの華といえば「CPUのオーバークロック」です。オーバークロックとは簡単に解説すると、本来の性能を超えたパワーを引き出す行為です。人間に例えるなら、50m6秒でしか走れない人に頑張って5秒で走らせるようなものです。当然そんなことをしたら人間の体には負担がかかって壊れてしまいますよね。それはCPUも同じ。あまり無理をしすぎると壊れてしまうので、壊れるかどうかのギリギリのラインを狙う必要があります。
「液体窒素追加して」パワーワードが飛び交うCPUオーバークロック業界
オーバークロックの鍵を握るのは「冷却」です。無理をさせたCPUは信じがたいような熱を発するので、そのままでは壊れてしまいます。何らかの方法で冷やさないといけません。通常のPCは「空冷」といって、小さい扇風機のようなものでCPUを冷やしています。しかしオーバークロックを運用するのであれば「空冷」では冷却性能が足りません。オーバークロック界では水で冷やす「水冷」がよく使われますが、本物のオーバークロッカーはさらにその上をいきます。
それが液体窒素での冷却。
ゲームショーで見た液体窒素冷却のゲームPC 私が思うにメインボードGPU CPU全てフロンのような液体に沈めて液体を冷却しながら液体を噴流した方が効率が良いと思った。(タイゲームショウで) pic.twitter.com/0kXGAffTqH
— akira@BANGKOK (@BangkokAkira) 2017年11月4日
液体窒素は、空気中の80%を占める窒素をマイナス210度にまで冷やして液体にしちゃったもの。マイナス210度。意味がわかりません。皆さんもオーバークロック界のてっぺんを目指す気になったら、どうぞ液体窒素に手を出してみてください。くれぐれも取り扱いには注意!なお、もしオーバークロックに興味をもったら「87clockers」という漫画をぜひ。オーバークロックをコミカルに描いた人気漫画で、自作PC初心者にもおすすめです。
その他のハイスペックモンスター自作PC
仰天!メモリーの大群!家庭用のPCとは明らかに異なることがお分かり頂けるだろうか?
エラーコレクション機能付の4GBメモリー32枚、合計128GB分が備え付けられています。 pic.twitter.com/I35AcbjqeD— 〄 エンジニア(電工)⚡︎ (@raedmax) 2013年9月24日
そんなに積んで何に使う? メモリー128GBのモンスター自作PCマシン
32GBもメモリーを積めば、使いみちがないぐらいの高スペックPCといえるでしょう。業務用途の動画編集でもしなければ、とてもじゃないですが32GBものメモリーは使い切れません。しかし世の中には「無駄こそ俺の美学」ともいうべき猛者がゾロゾロいます。なんと驚異のメモリー128GB積み! 「それ何に使うの?」などという野暮な質問は不要です。
積むことにこそ意味がある。積めばわかるさ、迷わず積めよといわんばかりの暴力的なマシンが世の中には存在するのです。
電気は停められても俺のPCは止まらない! UPSで電源確保
記憶にも新しい2018年9月の北海道胆振東部地震。北海道のほぼ全世帯に当たる295万戸が停電するという前代未聞の大惨事でした。いくら強力なPCでも電気がなければただの箱、無用の長物となってしまいます。しかし、そんな常識を覆すのもプロの自作PCマニアです。地震、台風、落雷などによる停電に備えてUPS(無停電電源装置)を自宅に備えている人は少なくありません。UPSは通常のコンセントから電力を取り、大型の電池に貯めて置ける機器です。スマホのモバイルバッテリーの超強力版だと考えてください。
本格的なUPSなら24時間の停電にも耐えうるほど電力を貯めておけます。もし停電になってしまってもゲームを続けることができますね!たとえ大災害が起きても、自宅PCの火は絶やさない。そんな気概のある人にはおすすめです。なお、USPは決してPC専用ではなく、普通の家電やスマホの充電にも利用できます。一家に一台あると何かあったときにとても役に立つ実用的なアイテムです。
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まとめ
「自分もやってみよう!」と思えるものから「液体窒素って…」とドン引きするものまで、ハイスペックモンスター自作PCを紹介してきました。人の数だけ自作PC道はあるのです。みなさんも自分だけの自作PC道を見つけてみてくださいね!