NVIDIA GeForce と AMD Radeon グラフィックスカード比較どちらがおすすめか
NVIDIA(GeForce)はグラフィックスカードの王道
- 常に最新技術を切り開いてきたNVIDIA
NVIDIA(エヌ・ヴィディア)はグラフィックボードで抜群のシェアを誇るメーカーです。ライバルのAMDから一歩も二歩も先んじて、最新技術を切り開いてきました。「迷ったらNVIDIAのグラフィックボードを買うべき」と自作PC界で言われ続けているのは、長年その先進性が評価されてきたからです。
- 特にハイエンドはAMDに比べてパフォーマンスが高い
NVIDIAはハイエンドモデルでしか利用できない機能も積極的に採用しており、高性能なハイエンドグラフィックボードの領域で強みを持っています。また、AMDと比べると消費電力も控えめで使いやすいのがポイント。そのぶん価格は高めですが、中古価格が値下がりしにくいので買い替えはしやすいでしょう。
- NVIDIAのグラフィックスカードが向いているのはこんな人
・とことん高画質でゲームを楽しみたい
ヘビーゲーマーにはNVIDIAのグラフィックスカードが向いています。4Kのような超高画質でも60FPSでヌルヌル動かせるのは、NVIDIAの最新ハイエンドグラフィックボードの特権です。また2019年時点で最新のモデルとなっているRTX20シリーズに搭載された「リアルタイム・レイトレーシング」は、前世代までのCG技術とは一線を画す技術。光の反射を物理的に再現しており、実物と見間違う実写級のCGを堪能できます。
・プログラマでディープラーニングもしてみたい
AMDでディープラーニングをするのは不可能ではありませんが、正直言って茨の道です。AI(人工知能)・ディープラーニング開発に従事するプログラマにとって、現状はNVIDIAといっても差し支えません。現在のディープラーニング開発の主流は、NVIDIAが開発したCUDAというプラットフォームです。CUDAはNVIDIAのグラフィックボード上でしか動作しないため、AI・ディープラーニング開発をするならNVIDIAを選びましょう。
・電気代を節約したい
NVIDIAのグラフィックボードは全体的に性能のわりに消費電力が低いため、電気代の節約にもつながります。
・買い替えを視野に入れている
使わなくなったグラフィックボードを売って、新しいモデルに買い換えたい人は、中古市場で値崩れしづらいNVIDIAのグラフィックボードがおすすめです。
AMDはミドルレンジの高コスパ&動画再生支援「Fluid Motion」が強み
- AMDは2万円〜4万円のミドルレンジが豊富
NVIDIAと比べてシェアで劣るAMDですが、2万円〜4万円の売れ筋ミドルレンジ帯には魅力的なモデルが揃っています。この価格帯を狙っている人はAMDのグラフィックボードを視野に入れましょう。
- 動画をヌルヌル再生してくれる独自技術「Fluid Motion」が搭載
AMDの独自技術といえば「Fluid Motion」です。動画を滑らかに再生してくれる支援技術で、特にアニメのようなタイプの映像には効果抜群です。ゲームだけでなく動画をよく視聴する人は、Fluid Motionが搭載されたAMDのグラフィックボードがおすすめです。価格の安いミドルレンジやエントリーモデルにもFluid Motionが搭載されている点には、AMDの良心を感じます。
- AMDのグラフィックスカードが向いているのはこんな人
・アニメをよく見る人
アニメのブルーレイをよく視聴する人は、Fluid Motionの恩恵を最大限得られるでしょう。
・2〜4万円前後のミドルレンジ価格帯のグラフィックスカードが欲しい
グラフィックボードの一番の売れ筋といえば2〜4万円台のミドルレンジです。AMDはこのミドルレンジに力を入れているメーカーで、モデルによっては同性能でNVIDIAより2割ほど安く購入できます。
・CPUもグラフィックスカードもAMDで揃えたい
CPUはIntel、グラフィックボードはNVIDIAという組み合わせが自作PCの鉄板。それに対してCPUもグラフィックボードもAMDで揃えたい!というAMDファンの人も一定数います。CPUとグラフィックボードを同じメーカーにしたからといって、性能がアップするわけではありません。でもAMDを応援するという意味で、AMDのグラフィックボードを選ぶのは悪くない考え方でしょう。
・仮想通貨のマイニングをしたい
ビットコインなどの仮想通貨をマイニングしたいなら、AMDの方がNVIDIAよりも効率がいいことで知られています。
2018年の年明けに記録的なバブルとなった仮想通貨ですが、現在は価格が低迷していることからグラフィックボードでのマイニングも下火になりつつあります。これからマイニングにチャレンジする人は電気代の関係で逆に損をしてしまう可能性が高いですが、それでもNVIDIAよりもAMDの方がマイニング効率が高いということは覚えておきましょう。
迷ったらNVIDAのグラフィックスカードがおすすめ!AMDもミドルレンジ&動画視聴は強い
以上、NVIDIAとAMDのグラフィックボードについて比較してみました。それぞれのメーカーに強みや特徴があることがおわかりいただけたでしょうか。最後にまとめておきましょう。
NVIDIA:
- 全体的にスキがなく、ハイエンドではさらに強い
- 消費電力が低い
- 迷ったらNVIDIAを選ぶ
AMD:
- ミドルレンジのコスパは高い
- 動画を滑らかに再生してくれる独自の機能がある
どちらにするか迷ったら、NVIDIAが無難です。特に初心者はNVIDIAを選んでおけば失敗することは少ないでしょう。もちろんAMDに気になるモデルがあればそれでも構いません。特にミドルレンジは魅力的なコスパ高めのモデルが揃っています!