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    グラフィックボードの性能を決めるのはGPUですが、GPUにはAMD製のRadeonシリーズとNVIDIA 製のGeForceシリーズの2種類が存在します。この2種類のどちらを選べばいいのか? GeForceとRadeonそれぞれの特徴を比較、解説していきます。
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AMD RadeonとNVIDIA GeForceの性能比較&おすすめグラボ

  • DATE
    2022.01.27
  • WRITTEN BY
    ApolloMetal

現在流通しているグラボ(GPU)には、AMD社製の「Radeon(レイディオン)」とNVIDIA社製の「GeForce(ジーフォース)」という2種類のブランドがあります。RadeonとGeForceには得意分野や価格帯に違いがあるため、目的に合ったグラボを選ぶことが重要です。

本記事ではRadeonとGeForceの違いや、ゲーミング用途と動画編集用途におすすめなグラボについて解説します。具体的なBTOパソコンも紹介するので、コスパの高いPCを選びたい人はぜひ参考にしてみてください。

AMD RadeonとNVIDIA GeForceの性能の違い

RadeonシリーズもGeForceシリーズも、エントリーモデル(低価格帯)からハイエンドモデル(高価格帯)までさまざまな製品があります。しかし、両者は下記のように多くの点で異なっています。

AMD Radeon NVIDIA GeForce
得意なグレード ローエンド~ミドルエンド ミドルエンド~ハイエンド
得意な映像出力 高画質な映像視聴 複雑な3D映像の描画
性能比の価格 比較的安価に押さえいる 高価で高品質
バリエーション ミドルエンドに集中 エントリーモデルからハイエンドまで多種多様
ワットパフォーマンス(性能比の消費電力) やや高め やや低め

Radeonシリーズは全体的にコスパ重視のモデルが多く、コストを抑えたい人に向いている印象があります。一方で、GeForceはスペック重視な傾向があるため、高画質なゲームをプレイしたい人におすすめです。

AMD Radeonのメリットと向いているシーン

引用元:AMD

3DCGはやや苦手ですが、搭載コア数の多いRadeonは計算速度が早いため、単純なデータ量が大きい画像処理に向いています。例えば動画編集後のエンコードにおいては、値段以上の実力を発揮してくれることでしょう。

また、Fluid Motionと呼ばれるAMD独自の映像補完技術をONにすれば、あらゆる映像を60フレームで視聴することができます。古いアニメなどをよりキレイに楽しみたい人は、ぜひ一度試してみてください。

NVIDIA GeForceのメリットと向いているシーン

引用元:NVIDIA

NVIDIA GeForceは、ハイクオリティな3Dゲームを60fpsで楽しみたい人に向いています。3DCGの柔軟な描画で力を発揮できる構成になっており、ドライバなどソフトウェア面での安定性もピカイチ。最新のAAAタイトルを高画質で楽しみたい人は、GeForceを選ぶのがおすすめです。

また、超ハイエンドグラボの世界ではGeForceシリーズに軍配が上がる状況なので、VRをグイグイ楽しめる最強ゲーミングPCを目指す場合もこちらを選ぶといいでしょう。

AMD Radeonのおすすめグラフィックボード

まずは、Radeonシリーズを搭載したグラフィックボードから、特におすすめの下記3製品を紹介します。価格の安い順に並んでいるため、予算や必要スペックに合わせて見ていきましょう。

  • AMD Radeon RX 6600 Challenger D 8GB
  • SAPPHIRE PULSE AMD Radeon RX 6600 XT
  • Radeon RX 6700 XT MECH 2X 12G
AMDの得意分野といえばミドルレンジのグラフィックスカードです。ライバルNVIDIAよりも消費電力が高めという欠点は持ちつつも、低価格かつ高性能なところが魅力的。…

AMD Radeon RX 6600 Challenger D 8GB

引用元:ASRock

搭載GPU Radeon RX 6600
最大クロック周波数 2491MHz
ビデオメモリ 8GB GDDR6
消費電力 132W
参考価格(税込) 56,000円

AMDのミドルエンドGPU「Radeon RX 6600」を搭載したグラボです。強力な冷却ファンを2基の強力な冷却ファンにより、安定した冷却性能を実現。「0dB サイレントクーリング」技術により、負荷が軽いときはファンが停止するためノイズレスでゲームを楽しめます。コスパが高いグラボを選びたい人はこのモデルがおすすめです。

SAPPHIRE PULSE AMD Radeon RX 6600 XT

引用元:SAPPHIRE

搭載GPU Radeon RX 6600 XT
最大クロック周波数 2593MHz
ビデオメモリ 8GB GDDR6
消費電力 170W
参考価格(税込) 66,800円

先ほどの「RX 6600」よりスペックが2割ほど高い「RX 6600 XT」を搭載した、ミドルエンドのグラボです。「Dual-X」冷却技術により、低騒音でグラボを低音に保つことができます。最新のレイトレーシングにも十分に対応できるスペックがあるため、高画質ゲーミングを楽しみたい人にもおすすめです。

Radeon RX 6700 XT MECH 2X 12G

引用元:MSI

搭載GPU Radeon RX 6700 XT
最大クロック周波数 2581MHz
ビデオメモリ 12GB GDDR6
消費電力 230W
参考価格(税込) 99,800円

AMDのハイクラスGPU「Radeon RX 6700 XT」を搭載したグラボです。「MSI TORX Fan 3.0」による強力な冷却性能と、低負荷時にファンを停止させる「Zero Frozr」で快適なゲーミング環境を実現。フルHDはもちろん1440pにも対応できる、十分な性能を備えています。価格だけではなくスペックも重視したい人におすすめです。

NVIDIA GeForceのおすすめグラフィックボード

次は、GeForceシリーズのGPUを搭載したグラフィックボードから、下記3種類のおすすめ製品を紹介します。価格が安い順に並んでいるため、予算や求めるスペックに応じて気になるグラボをチェックしてみましょう。

  • TUF-GTX1660TI-T6G-EVO-GAMING
  • GeForce RTX 3060 Ghost
  • GeForce RTX 3070 VENTUS 2X 8G OC LHR

TUF-GTX1660TI-T6G-EVO-GAMING

引用元:ASUS

搭載GPU GeForce GTX 1660 Ti
最大クロック周波数 1845MHz
ビデオメモリ 6GB GDDR6
消費電力 非公開
参考価格(税込) 54,980円

「GeForce GTX 1660 Ti」を搭載したグラボです。数世代前のモデルではありますが、フルHDゲーミングに十分な性能を備えているため今でも人気があります。グラボの大敵である埃を防ぐ防塵ファンの採用や、3DMarkベンチマークテストや144時間の安定性テストにより、安定した品質を実現。できるだけコストを抑えたい人に最適なグラボです。

GeForce RTX 3060 Ghost

引用元:Gainward

搭載GPU GeForce RTX 3060
基本クロック周波数 非公開
最大クロック周波数 1777MHz
ビデオメモリ 12GB GDDR6 (192bits)
消費電力 170W
参考価格(税込) 69,800円

NVIDIAのミドルエンドGPU「GeForce RTX 3060」を搭載したグラボです。2枚のハニカムブレードによる強力なエアフローと、低負荷時にファンを自動停止「ゼロRPM」技術により、冷却性能と静音性を両立。ビデオメモリが12GBと大容量で、VRゲームにも対応できるスペックがあります。7万円前後という価格設定はお得だと言えるでしょう。

GeForce RTX 3070 VENTUS 2X 8G OC LHR

引用元:MSI

搭載GPU GeForce RTX 3070
基本クロック周波数 非公開
最大クロック周波数 1755MHz
ビデオメモリ 8GB GDDR6 (256bits)
消費電力 220W
参考価格(税込) 112,800円

NVIDIAのミドルハイクラスGPU「GeForce RTX 3070」を搭載したグラボです。バックプレートやファンのデザイン、回路基板などが最適化されていて、グラボの性能を最大限に引き出せます。フルHDはもちろん、1440pにも十分に対応できるスペックがあるため、高画質なゲームを楽しみたい人におすすめです。

【用途別】AMD RadeonとNVIDIA GeForceのおすすめグラフィックボード

AMD RadeonとNVIDIA GeForceのおすすめグラボについて、「ゲーミング用途」と「動画編集用途」の2つのパターンから紹介します。

ゲーミング用途

現在販売されている主要なゲームタイトルの「推奨スペック」は下記のとおりです。

タイトル CPU メインメモリ グラフィックボード
FF14 Intel® Core™i7 3GHz 以上 8GB以上 NVIDIA® Geforce® GTX970 以上
AMD Radeon™ RX 480 以上
FF15 Intel Core i7-3770(3.4GHz以上)
AMD FX-8350(4.0GHz以上)
16GB以上 NVIDIA GeForce GTX1060 (VRAM 6GB)
AMD Radeon RX480
モンスターハンターワールド Intel® Core™ i7 3770 3.4GHz
Intel® Core™ i3 8350K 4GHz
AMD Ryzen™ 5 1500X
8GB以上 NVIDIA® GeForce® GTX 1060 (VRAM 3GB)
AMD Radeon™ RX 570 (VRAM 4GB)
エースコンバット7 Intel Core i5-7500 8GB以上 NVIDIA GeForce GTX 1060 (3GB)

AMD製グラボはRX 480~RX 570クラス以上、NVIDIA製グラボはGTX 970~GTX 1060クラス以上のスペックがあれば、ゲーミングPCとして最低限のスペックは満たしていると言えるでしょう。

ただし、近年のゲームは急速な高画質化が進んでいるため、ゲーミングPCの選定時はスペックにある程度の余裕を持たせておく必要があります。先ほど紹介したGPUの中で、ゲーミング用途で特におすすめなのが下記2つのモデルです。

グラボ SAPPHIRE PULSE AMD Radeon RX 6600 XT GeForce RTX 3060 Ghost
GPU Radeon RX 6600 XT GeForce RTX 3060
最大クロック周波数 2593MHz 1777MHz
ビデオメモリ 8GB GDDR6 12GB GDDR6 (192bits)
参考価格(税込) 66,800円 69,800円
Amazon商品ページ https://www.amazon.co.jp/dp/B09CPXHYCW https://www.amazon.co.jp/dp/B08X4Y9FQN

どちらのグラボを選んでも、高画質ゲーミングで十分なスペックを体感できるでしょう。なお、上記と同等以上のスペックがあるグラボを搭載したBTOパソコンについては、後ほど詳しく紹介します。

動画編集用途

主要な動画編集ソフトの「推奨スペック」は下記のとおりです。

CPU メインメモリ グラフィックボード
After Effects IntelのCore i7、Core i9、もしくはAMDの同等製品(少なくとも3.2GHzのクロック周波数が必要) 32GB以上(128GB以上が理想的) VRAM 4GB 以上のGPU
Premiere Pro IntelのCore i7、Core i9、もしくはAMDの同等製品(8コア以上のCPUが理想的) 32GB以上(128GB以上が理想的) VRAM 4GB 以上のGPU
AviUtl Intel Core i5、Core i7のCPU(Core i5 9400F以上を推奨) 8GB以上 なし
PowerDirector Intel Core™ i-series 以上
AMD Phenom® II 以上
AI機能の使用にはCore i7-4770、AMD A8-7670K、AMD Ryzen™ 3 1200以上を推奨
8GB以上 DirectX 11に対応したVRAM2GB以上のGPU

推奨スペックでは、GPUの具体的な型番は記載されていませんが、先ほどのゲーミング用途と同じく、AMD製グラボはRX 480~RX 570クラス以上、NVIDIA製グラボはGTX 970~GTX 1060クラス以上のスペックが必要だと考えられます。

動画編集が主な目的の場合は、ゲーミング用途よりは少し控えめなスペックでも構いません。先ほど紹介したGPUの中で、動画編集用途でおすすめなのが下記2つのモデルです。

グラボ AMD Radeon RX 6600 Challenger D 8GB TUF-GTX1660TI-T6G-EVO-GAMING
GPU Radeon RX 6600 GeForce GTX 1660 Ti
最大クロック周波数 2491MHz 1845MHz
ビデオメモリ 8GB GDDR6 6GB GDDR6
参考価格(税込) 56,000円 54,980円
Amazon商品ページ https://www.amazon.co.jp/dp/B09J8VCFWN https://www.amazon.co.jp/dp/B09G2C64ZK

どちらを選んでも、比較的安価で十分な性能が手に入ります。なお、上記と同等以上のスペックがあるグラボを搭載したBTOパソコンについては、後ほど詳しく紹介します。

おすすめBTOパソコン3選

先ほどの「Radeon RX 6600」「GTX 1660 Ti」「Radeon RX 6600 XT」「GeForce RTX 3060」と同等以上のグラボを搭載した、下記3点のBTOパソコンを紹介します。ゲーミング用途・動画編集用途いずれにも十分なスペックを備えているため、ぜひ参考にしてみてください。

  • ドスパラ「GALLERIA RM5C-G60T」
  • ツクモ「G-GEAR GA7J-F211/T」
  • パソコン工房「LEVEL-M05M-114-DSX」

ドスパラ「GALLERIA RM5C-G60T」

引用元:ドスパラ

OS Windows 10 Home 64ビット
CPU インテル Core i5-11400F (2.60GHz-4.40GHz/6コア/12スレッド)
メモリ 16GB DDR4 SDRAM(PC4-25600/8GBx2/2チャネル)
グラボ NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti 6GB GDDR6 (DVI x1,HDMI x1,DisplayPort x1)
ストレージ 500GB NVMe SSD
電源ユニット 550W 静音電源 (80PLUS BRONZE)
参考価格(税込) 129,980円

ミドルクラスCPUのCore i5-11400Fと、旧世代のGeForce GTX 1660 Tiを組み合わせた、非常にコストパフォーマンスが高いBTOパソコンです。グラボの世代が古いですがフルHD解像度には十分なスペックがあり、CPUが6コア12スレッドなのでグラボの性能を十分に引き出してくれます。コストを抑えてPCを新調したい人は、このモデルがおすすめです。

ツクモ「G-GEAR GA7J-F211/T」

引用元:ツクモ

OS Windows 10 Home (64ビット版)
CPU インテル® Core™ i7-11700 プロセッサー (8コア | HT対応 | 2.5GHz、TB3.0時最大4.9GHz | 16MB キャッシュ)
メモリ 16GB (8GBx2枚) DDR4-3200
グラボ NVIDIA® GeForce RTX™ 3060 12GB (GDDR6)
ストレージ 500GB SSD (M.2規格 / NVMe接続)
電源ユニット CWT製 定格750W 80PLUS GOLD対応
参考価格(税込) 184,800円

CPUにハイクラスのCore i7-11700、グラボにミドルクラスのGeForce RTX 3060を搭載したモデルです。CPUのマルチスレッド性能が高く、グラボの性能を最大限に発揮できます。さらに、電源が750Wの高品質ユニットなので、将来的な拡張性にも余裕があります。高画質なゲームをプレイしたい人は、このモデルがおすすめです。

パソコン工房「LEVEL-M05M-114-DSX」

引用元:パソコン工房

OS Windows 10 Home 64ビット [DSP版]
CPU Core i5-11400 (6コア12スレッド、2.60GHz-4.40GHz)
メモリ DDR4-2933 DIMM (PC4-23400) 16GB(8GB×2)
グラボ Radeon RX 6600 XT 8GB GDDR6
ストレージ 500GB NVMe対応 M.2 SSD
電源ユニット 500W 80PLUS BRONZE認証 ATX電源
参考価格(税込) 146,980円

Core i5-11400とRX 6600 XTを組み合わせ、15万円以下という低価格を実現したモデルです。他機種と比べるとCPUやメモリのスペックが控えめですが、グラボがRX 6600 XTなのでゲーミングと動画編集双方で高いパフォーマンスを発揮できます。できるだけコストを抑えて、快適なPC環境を整えたい人におすすめです。

まとめ

RadeonシリーズとGeForceシリーズには、細かな面でさまざまな違いがあります。しかし、近年のモデルでは両者の性能や価格が近づいてきています。特定分野の処理に秀でていても、グラボのグレードがひとつ上がれば覆されるくらいの差なので、はっきりとした違いを体感するのは難しいかもしれません。

そのため、グラボを購入する際はまず予算と目的を明確にして、RadeonシリーズとGeForceシリーズの両方から候補を挙げてみることが大切です。互いの得意とする処理能力を使用目的と照らし合わせて、予算の範囲内で検討するとより良いグラボを選べるでしょう。


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