2019年 ライター的 グラフィックスカード比較のススメ(NVIDIA/GeForce編)ハイエンドはNVIDIAが強い!おすすめモンスター級グラボを紹介
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高性能の代名詞!NVIDIAのハイエンドグラボなら不可能はなし
- 4Kゲームでも60FPSでヌルヌル動く超高性能
5年前と比べると4Kモニターの価格は半額以下に低下し、ようやく一般ユーザーも4Kゲームを楽しめる環境が整ってきました。4K対応のゲームも当たり前になってきて、いよいよ4K時代の幕開けも近いでしょう。バトルフィールド5など最新のFPSゲームを4Kでヌルヌル動かすなら、NVIDIAのハイエンドグラフィックスカードを選びたいところです。
- 性能のわりに消費電力は低め
NVIDIAのグラフィックスカードは、性能のわりに全体的に消費電力が控えめな点も高評価の一因です。
消費電力があまりにも高すぎると、電気代が高くなってしまうのはもちろんのこと、電源に負荷がかかり壊れやすくなったり、マザーボードなどが高温になりすぎて寿命が縮んでしまったりなど、さまざまな悪影響が出ます。また高温のせいでグラフィックスカードが自動的にスペックを落とすようなことになれば、せっかくのハイエンドモデルも台無しです。
NVIDIAのグラフィックスカードは、ライバルのAMDに比べて同じ性能でも消費電力が低めに設計されています。ハイエンドモデル特有の使いづらさが軽減されているので、自作PCに不慣れな人でも安心して導入できるでしょう。
- ほとんど実写!?RTX20シリーズの「リアルタイムレイトレーシング」でCGが大幅進歩
「リアルタイムレイトレーシング」は、NVIDIAの最新グラフィックスカードであるRTX20シリーズに搭載された機能です。これは光の反射を物理的にシミュレーションする技術で、手法自体は以前からあったものです。ただしあまりにもシミュレーション時の負荷が高すぎたため、グラフィックスカードでは利用されてきませんでした。
RTX20シリーズにはリアルタイムレイトレーシングの計算専用「RTコア」が搭載されています。これにより負荷を軽減、高速なレイトレーシングが可能となりました。レイトレーシングのおかげでガラスに反射する光や、海の波間に反射する太陽の光などが、現実と見間違えるレベルで再現されています。2019年現在はバトルフィールド5など一部のゲームしかレイトレーシングに対応していませんが、今後はレイトレーシングが主流となることは確実です。
- ゲームの画質にこだわるならNVIDIAのハイエンドグラボが最もおすすめ
リアルタイムレイトレーシングの他にも、機械学習(ディープラーニング)という技術を使ってギザギザの画像を滑らかにする「DLSS」という技術も、NVIDIAのハイエンドグラフィックスカードでは利用できるようになりました。高画質でゲームを楽しむなら、NVIDIAのハイエンドモデルを真っ先に選択肢として検討するべきでしょう!
おすすめのNVIDIAハイエンドグラフィックスカードはこちら
それでは現行のNVIDIAハイエンドグラフィックスカード3機種をご紹介しましょう。
- GeForce RTX 2080Ti:超ハイエンドなNVIDIAのフラッグシップ
クロック(定格):1350MHz
クロック(ブースト):1545MHz
メモリ容量:11GB(GDDR6)
消費電力:250W
補助電源:8pin + 8pin
「GeForce RTX 2080Ti」は2019年現在で最高クラスのグラフィックスカードです。前世代の1080Tiと比べて性能の進化は加速しており、GeForce RTX 2080Tiを購入するだけで画質面では何の心配もいらなくなるでしょう。RTX20シリーズの売りであるリアルタイムレイトレーシングを使っても、ゲーム動画がヌルヌル動く基準とされる「60FPS」以上を叩き出せる、まさにモンスターグラボです。
ただし1つだけ欠点があり、とにかく高すぎます。2019年2月時点では18万円前後となっており、一般のゲーマーでRTX 2080Tiを選ぶ人は限られてしまうでしょう。性能の高さは折り紙つきですが、大半の人にとってはしばらく高嶺の花となりそうです。
- GeForce RTX 2080:4Kゲームでも60FPSで動かせる
クロック(定格):1515MHz
クロック(ブースト):1710MHz
メモリ容量:8GB(GDDR6)
消費電力:215W
補助電源:8pin + 6pin
2080Tiが高すぎるという人にはGeForce RTX 2080がおすすめです。性能的には2080Tiの80%程度ですが、4Kゲームを60FPSで動かせるハイスペックを誇っています。フルHDであれば120FPSというヌルヌルを通り越したフレームレートも可能です。価格的には10万円を切り始めたので、2080Tiよりはずいぶんと購入しやすく成りました。なお前世代のGTX1080Tiとほぼ同等のスペックですが、メモリが11GBから8GBに減少している点には注意が必要です。
- GeForce RTX 2070:財布にも優しいハイエンド入門的なグラボ
クロック(定格):1410MHz
クロック(ブースト):1620MHz
メモリ容量:8GB(GDDR6)
消費電力:175W
補助電源:8pin
個人的に一番おすすめしたいのはこのGeForce RTX 2070。6万円台で購入できる財布に優しいハイエンドの入門的なグラボです。上位機種の2080Tiや2080と比べると価格はだいぶ控えめながら、リアルタイムレイトレーシングやDLSSなどの新機能はすべて搭載されています。バトルフィールド5のような最新FPSゲームを、実際にどのぐらいの画質でプレイできるのか見てみましょう。レイトレーシングをON/OFFにした場合でフレームレートを比較してみます。
・フルHD
レイトレーシングON 60
レイトレーシングOFF 120
・2560×1440
レイトレーシングON 45
レイトレーシングOFF 85
・4K
レイトレーシングON 20
レイトレーシングOFF 40
レイトレーシングは負荷がかかるために、FPSはどうしても下がってしまいます。それでもフルHD解像度であれば、ONにした状態で60FPSを出しています。OFFにすると驚異の120FPSです。ただ、さすがに4Kでは60FPSを大きく下回っています。4Kプレイが前提であれば若干の力不足は否めないので、上位機種を選ぶようにしましょう。4Kはさすがに厳しいとはいえ、消費電力175Wで補助電源も6pin1つだけという構成で、ここまでのスペックを実現しているのはさすがNVIDIAです。
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4Kゲームに8KVRと何でもこなせるNVIDIAのハイエンドグラフィックスカードはおすすめ
NVIDIAが誇るハイエンドグラフィックスカード3モデルを紹介しました。どのモデルも魅力的でしたね。特に6万円台から購入できるRTX2070のコストパフォーマンスは秀逸です。次世代ゲームCGの標準技術となりそうなリアルタイムレイトレーシングをいち早くお手頃価格で体験してみたいなら、RTX2070で決まりでしょう!