2019年 ライター的 グラフィックスカード比較のススメ(AMD/Radeon編) AMDのエントリー向けグラフィックスカードは予算が限られている人におすすめ
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RX 560(4/2GB):1万円ちょっと購入できるAMDのエントリーモデル
・RX 560のスペック
クロック(定格):1175MHz
クロック(ブースト):1275MHz
メモリ容量:4GB(GDDR5)/2GB(GDDR5)
消費電力:75W
補助電源:6pin、あるいは無し
- ゲームもしたい人向けのエントリーモデル
「予算は限られているけれど、ゲームしたい!」というあなたにぴったりなのが、AMDのエントリー向けグラフィックスカード「RX 560」です。1万円ちょっとの予算で、それなりに最新3Dゲームが動かせるハイコスパなグラフィックスカードです。
- 最高画質でなければフルHDでも3Dゲームが動かせる
3Dゲームの滑らかさを表すFPS(フレームレート)は一般に60を超えるとヌルヌル、30前後だと普通、20を下回ると不満を覚えると言われています。
RX 560はフルHDであれば30FPS程度をぎりぎり維持できるレベルのグラフィックスカードです。最新のビッグタイトルであるバトルフィールド5のようなものは厳しいですが、2017年以前のゲームであれば30FPSを維持できます。ただしフルHDを超える解像度になると一気に厳しくなります。
- 補助電源ありの製品もあるので自作PC初心者は電源に注意
RX560はエントリーモデルに位置づけられるとはいえ、6pinの補助電源が必要なものもあります。補助電源とはマザーボード経由ではなく電源から直接ケーブルを通して電力を供給するものなので、使っている電源によってはRX560を接続できない可能性も0ではありません。とはいえハイエンドやミドルレンジモデルに比べると補助電源ケーブルの数は少なくて済むため、よほどのことがない限りは問題ないでしょう。
- 現在のエントリーモデルはRX560一択の状態
下位モデルのRX550は中古市場でしか手に入らなくなりつつあることから、2019年2月現在ではAMDのエントリーモデルは、事実上RX560のみが新品流通しています。また、RX560はメモリ容量4GBと2GBの2モデルが用意されています。ゲームをするしないにかかわらず、おすすめは4GBの方でしょう。価格差はほとんどありませんから、できるだけ4GBモデルを選んでください。
RX 550(4/2GB):新品が出まわらなくなりつつある
・RX 550のスペック
クロック(定格):1100MHz
クロック(ブースト):1183MHz
メモリ容量:4GB(GDDR5)/2GB(GDDR5)
消費電力:50W
補助電源:なし
- ゲームは一切しない!という人向けのエントリーモデル
3Dゲームは一切興味がない!という人にはRX550という選択肢もあります。フルHDで動画を見るよう程度の用途であれば、RX550でも十分すぎるほどのスペックでしょう。
- 消費電力50Wと省電力&補助電源なしで自作PC初心者でも組みやすい
消費電力が低いのもエントリーモデルの嬉しいところ。RX550は50Wの低消費電力で、なおかつ補助電源が必要ありません。マザーボードから直接電源が供給されるので、自作PC初心者にはうってつけのモデルです。
- 中古市場では豊富だが新品をあまり見かけなくなってきた
RX550は発売から2年近くが経ち、新品はほとんど流通しなくなっています。2019年の後半にはAMDから新しいエントリーグラフィックスカードが発売されることが噂されているので、それまでのつなぎとして使うのも十分ありでしょう。
NVIDIAのエントリーグラフィックスカードとの比較
- RX 560はGTX1050と同等レベル
グラフィックスカードを選ぶ上で気になるのが、NVIDIAとAMDどちらがよいのか?という点ですよね。エントリーモデルで比較してみましょう。AMDのRX550と同等のNVIDIAのモデルは「GeForce GTX1050」となります。性能的にはほぼ同じで差がありません。ただしゲームプレイ時の消費電力では、NVIDIAのGTX1050の方が若干優れていると言えるでしょう。
- RX 550はGT1030と同等レベル
AMDのRX550はNVIDIAのGT1030と同等の性能です。もともとRX550が先に発売されており、NVIDIAが対抗するように1ヶ月後にGT1030を発売したという経緯があります。こちらも消費電力ではNVIDIAのGT1030(30W)に軍配が上がりますが、どちらも低消費電力のために実際の使用時にあまり差はつかないでしょう。
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CPU内蔵グラフィックスに不満があればAMDのエントリーグラフィックスカードに乗り換えよう
CPUに内蔵されたグラフィックス機能の性能は、動画を見る程度であればほとんど不満を感じることのないレベルには達しています。以前と比べるとエントリーモデルのグラフィックスカードを購入する人が年々減っているのは、そういった事情からです。とはいえ古いCPUを使っていて、グラフィックス機能が低いという不満がある人も多いでしょう。1万円前後で手軽にグラフィックス機能をアップグレードしたいなら、AMDのエントリー向けグラフィックスカードがおすすめです!