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    PCには大きく分けるとメーカー製PC、BTO、自作PCの3つがあります。この中で最も安いのが自作PCですが、メーカー製PCやBTOと何が違うのでしょうか。メーカー製PCやBTOの特徴を比較することによって、自作PCが安い理由について説明いたしましょう。
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自作PCが安い理由!BTOやメーカー製PCとの違いとは?

  • DATE
    2019.08.22
  • WRITTEN BY
    Tmax

>> 関連記事 :【2019年版】はじめての自作PC大全集 -必要なもの/パーツの選び方/手順- 

メーカー製PCはなぜ高いのか

  • 人によっては使わないソフトが入っている

市場に最も多く出回っているのがメーカー製PCですが、値段は最も高い傾向にあります。

メーカーは不特定多数のユーザーをターゲットに販売するため、プリインストールソフトをたくさん導入しているのですが、当然その分コストがかかるため値段が高くなるわけです。

 

  • 多機能が売りになっている

不特定多数の消費者をターゲットにしているので、プリインストールソフトと同じく機能も多機能になっています。インターネットや電子メールなどの基本機能以外にも文書編集、動画編集、PCゲームで遊べたりなどなど。メーカー製PCは万人向けに開発されているので、人によっては不要なソフトや機能まで搭載する必要があり、それに伴って値段が高くならざるを得ないのです。

 

  • マニュアルが充実している

値段が高い理由の1つにサポート面の充実ぶりがあります。メーカー製PCには必ずマニュアル(説明書)が付属、初心者でもわかるよう懇切丁寧に解説されています。初心者にとってはメリットですが、コストアップの一因でもあるのです。

 

  • メーカー保証(ブランド力)が付いている

メーカー保証の充実もメーカー製PCならでは。購入後1年の保証書が付帯、電話やメールでのトラブル相談、出張修理などのサービスがあります。

保証がしっかりしていることがブランド力につながるので、各メーカーは力をいれているのですが、これもコストアップの一因なのです。高いシェアを維持するためにソフトや機能を増やし、ブランドという保証を付けることで値段が高くなっているのが、メーカー製PCなのです。

 

 

 

BTOはなぜ自作PCより高いのか

  • 組み立てのリスクが少ない(プロが組み立てる)

BTOはパソコン専門ショップが独自に組み立てて販売しているPCです。プロのスタッフがパーツを選んで組み立てるので、せっかく組み立てたのに起動しないなどのリスクがありません。

各メーカーがパーツを作っているため、パーツ同士には相性があります。相性が悪いパーツを組み合わせると起動しないなどの不都合が生じることも。BTOにはそのリスクがないため、その安心料が値段に含まれています。

 

  • 組み立ての時間コストがかからない

BTOは専門ショップのプロが必要なパーツを組み立てて、完成品として販売します。組み立てにかかる手間をコストとして計上している分、値段は若干高めです。ただしメーカー製PCのように万人向けではなく、購入者の目的に特化したパーツだけで組み立ててくれます。必要なソフトと機能だけを搭載しているので、メーカー製PCよりは値段が安いです。

 

  • ショップブランドの保証が付いている

メーカー製PCと同じく、BTOにもパソコン専門ショップの保証がついています。例えば、購入後1年間は持ち込み修理が無料になるサービスなど。保証の点ではメーカー製PCと同様、安心料が値段に含まれています。PCの使用目的が明確で、メーカー製PCよりも安く、しかも保証付きがほしい人にとってBTOはおすすめです。

 

 

自作PCはなぜ一番安いのか

 

  • 安いパーツを自由に選べる

自作PCはメーカー製PCやBTOと比較して、最も安い料金で作ることができます。最大の要因は自分で安いパーツを自由に選べることです。PCパーツは色々なメーカーが売り出しており、それぞれのメーカーによって値段が異なります。安く仕上げようと思えば、安いパーツを集めて組み立てればいいのです。

 

また、パーツにはリテール品(正規品)とバルク品があります。リテール品は化粧箱などで包装されているマニュアルや保証書付きの製品。一方、バルク品は簡易包装でメーカーの保証がない製品ですが、その分値段が安いのです。保証がないのでリスクは存在しますが、バルク品のパーツで組み立てればより安く仕上がります。

 

  • 使用目的に合わせたスペックにできる

自作PCはBTOと同様に自分の使用目的に合わせたPCを作れるので、余計なソフトや機能を省くことができます。

PCの性能はCPUに左右されますが、ゲームや動画編集などを行わないのなら低スペックのCPUでも充分です。またグラフィックカードもマザーボードに付属している機能で足りるので、省けます。これだけでもかなりコストを抑えられます。

ただしBTOとは違い、自分で組み立てる作業(時間)が必要になります。また組み立てたのに動かないなどというリスクも覚悟する必要があります。

 

  • 中古のパーツを使うことができる

バルク品のパーツで安く作れるのが自作PCですが、さらに安く仕上げる方法として中古品のパーツを選ぶという手段があります。ただし中古のパーツにも選び方があり、中古でもなるべく安全なパーツを選ぶのが重要です。

例えばメモリは、かなり古いメモリでも故障なく使えることが多いです。値段の張るCPUも通常使用している中古品なら、わりと安心して使えます。一方、HDDなどのストレージ(記憶装置)は使用時間によって劣化するので、新品の方が安全です。

 >> 関連記事 :PCが遅い原因を探れ!ボトルネックを見つけ出す3つの方法

 

 

メーカー製PCやBTOより安い自作PCには作る楽しみもある!

 自作PCがメーカー製PCやBTOより安い理由がおわかりいただけたと思います。ただし、安いには安いなりのリスクがあります。それでも自作PCをおすすめするのは、作る楽しみがあるからです。自分でパーツを集めれば安くできるのはもちろんですが、組み立てる楽しさは自作PC最大の喜びです。事前にパーツ情報を丹念に調べておけば、リスクは軽減できますので、ぜひ自作にトライしてみてください。


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