サビ塗装で市販のPCケースをDIY!自作PCがアンティークな雰囲気に【PR】
自分が選んだパーツで、自分好みのパソコンを組み立てる「自作PC」。ここ数年はあらためて注目を集めています。とくに2019年は、AMDが第3世代Ryzenを発売、それを追いかけるようにIntelが第10世代Core Xシリーズを発売するなどCPUの進化がめざましく、熱い1年でした。
Digital DIY編集部では今まさに盛り上がっている自作PCに関するさまざまなニュースをお届けしてまいりましたが、2019年を振り返ってみて自作PCの文化として定着したなと思うのが「PCの映え」です。
PCショップの店頭では、「光り物」といわれるきらびやかに光るPCケース、ファン、グラフィックボード、マウス、キーボードなどが人気を集め、この1年で選択できる幅が広がりました。また、SNSに光り物のPCパーツを組み合わせた自作PCをアップする方も増えています。
顕著なのがTwitterです。Twitterでは「 #お前らのpcデスク周り晒していけ 」というハッシュタグが注目を集めており、ハッシュタグを覗いてみると鮮やかに装飾された「映える」PCたちがたくさんアップされています。
例えば、こちら。
初めての自作pc完成しました!#Razer #Razerjp #RΛZΞR #RazerPhotography #お前らのpcデスク周り晒していけ #私のRAZERデスク pic.twitter.com/H2vWd4fRTC
— RyuI-_-I (@Ryupg_) June 18, 2019
光が綺麗にまとまっていてかっこいいですし、「映え」ますよね。
一度「 #お前らのpcデスク周り晒していけ 」のハッシュタグを覗いていただけるとお分かりいただけると思うのですが、どのパソコンもパソコン周りもとにかくかっこいい。それに、皆さんがこだわりを持ってPCパーツを選び、カスタマイズを楽しんでいるのが伝わってきます。
自作PCを応援しているDigital DIY編集部ではこの1年、パソコンデスク周りの写真をアップしている方を取材する連載企画をおこなうなど、このハッシュタグを追いかけてきました。
そして今回は、インテリアや雑貨のプロデュースをされている DIYerのMaiさん (Instagram)に市販のケースをDIYしてもらいました。
目次
新品ケースがアンティークな雰囲気に大変身!
こちらが、MaiさんとMaiさんがDIYした自作パソコン。まるでアンティークなミニチュアドールハウスのような雰囲気です。パソコンって知らなかったら、正面のドアを開あけて中に何があるのか覗いてみたくなりますよね。
PC左側はこんな感じ。お店の看板があるなど細かい作りこみがされていてリアルさを感じます。
右側はこんな感じ。両サイドで表情が違うのは面白いですね。
小物までサビの表現が統一されていてしっかり作り込まれていたり、壁やドアも経年劣化した感じが出ていたりとこだわりが凄いです。
ケース内部には電球が仕込まれていて、電球を付けるとより雰囲気が出ます。女性ならお気に入りの人形などを置いても映えるかもしれませんね。
ちなみに、ベースとなっているケースは、SilverStoneのmicroATXケース「RL08(SST-RL08BW-RGB)」。このケースがここまでアンティークな外観に変化するなんて改めてDIYの凄さを感じます。
製作をしたMaiさんに、今回のパソコンのDIYをしたポイントや、パソコンを題材にDIYをしてみてどうだったかなど聞いてみました。
PCケースをあえて汚す
正面に入り口があったりしてお店のように見えます。どんなコンセプトで製作されたのでしょうか?
「自分が理想とするアンティークなお花屋さん」を表現しました。私がアンティークな感じとかサビとか古いものが好きなのと、私のアトリエがこういう雰囲気なので「アトリエにマッチする」というのをコンセプトにして作っています。
サビの感じとか細かいところまで作りこまれていて驚きました。
ありがとうございます。細かいところまで作りこみは意識していて、例えば、窓際の苔むしているところとか、サビがたれているところとかもリアルに見せるために頑張りました。
そんなところまでこだわられていたんですね。PCをDIYしたのは初めてでしょうか。
初めてです。私は木工をメインでやっているので、最初は「パソコンをDIYできるの?」って感じで探り探りだったんですけど、やり始めたら意外にできるもんだなと。無機物をここまでストーリー性を持たせたものにしたこともなかったので、すごく楽しかったです。
Maiさんの制作工程はこちら
パソコンをこういうジャンルでDIYしている人はあまりいないと思いますし、こういう雰囲気のDIYであれば女性も挑戦しやすいのではないかと思います。
何日くらいで製作されたんですか。
材料集めもいれて3日間です。といっても、1日3時間くらいずつ進めた感じなのでトータルの製作時間は10時間かかっていないと思います。
そのくらいの時間でつくれちゃうんですね。ちなみに、DIYにかかった予算はどのくらいですか。
新規の材料費で6,000円くらいです。
え!? そんなに安いんですか。
ペンキは持っているものを使ったのもありますが、ペンキ代をいれても8千円くらいです。ほとんどの材料はホームセンターで揃えていて、小物も100円ショップや雑貨屋さんで買っています。特殊な材料を使わなければこれくらいの値段でDIYできますよ。
▲材料の一部
サビの感じとかは塗装で表現しているのでしょうか。
そうですね。エイジングペイントという塗装方法です。PCケースのようなスチールだと、塗料がすぐにくっつかないので、まずプライマーという下地材を塗っています。それからオレンジ色と赤茶色と焦げ茶色の3色のペンキを使ってサビを表現しています。毛先が真っ平らなステンシル用の筆で、とんとんとんとん、とひたすら塗っていく感じです。全部ホームセンターで揃いますし、思った以上に簡単ですよ。
なるほど。大がかりなDIYだと物怖じしてしまいますが、サビを表現してみるのはDIYの取っかかりとして良いかもしれませんね。
サビ塗装で「わざと汚してみる」というのはDIYのきっかけとして良いと思います。乾く時間をいれても1日あればできますしね。
サビを表現するのにコツはありますか。
まずはオレンジをところどころランダムに塗っていきます。そのあと、赤茶色を重ねていって、一番濃く錆びるであろうところに焦げ茶色をのせていくと良いです。あとは、バランスを見て、オレンジでサビだれをつくったりします。
外に出てガードレールを見たり、トタンを見たりすると参考になると思います。ポイントは「サビはどこにたれているんだろう?」みたいな疑問を持って、細かく見ることです。
なるほど。リアルさはそういうところからきているんですね。
そうかもしれないですね。葉っぱがたれている感じもこだわっていて、実際の植物を観察して再現しています。私は雑貨屋さんに行くと、雑貨より棚を見てしまうんです。陳列されている棚を見て、「何の材料を使っているんだろう?」とか「構造はどうなっているんだろう?」というのを考えています。そういう目で見てDIYに活かしています。
DIYするための具体的なアドバイスまで教えてくださりありがとうございました。
自作パソコンのプロに聞くおすすめのPCパーツ
MaiさんにPCをDIYするための具体的なアドバイスをもらったところで、DIYするのに適したPCパーツを専門店でプロの販売員さんに聞いていきたいと思います。
やってきたのは、ヤマダ電機「LABI新宿西口館」の7階、8階にあるPCパーツの専門店「ツクモ新宿西口店」。ツクモは、パソコンのさまざまなことに精通したプロの販売員さんが接客をしてくれる、日本でもっとも歴史のあるPCパーツのお店です。
お話を聞いたのは、亀岡 悦司さん。亀岡さんは、PCパーツの接客をして20年のプロ中のプロです。
パソコンをDIYしようと思ったときにおすすめのケースを教えてください。
SCYTHE(サイズ)のATXケース「静寂」がおすすめです。デコレーションがしやすい構造になっています。
おすすめのDIYパーツはありますか。
2019年は光り物が人気だったこともあり、やはり光り物でしょうか。その中でもとくにおすすめなのは、光るマザーボードと、光るCPUクーラーです。最近はマザーボードも光るモノが増えてきて、マザーボードの機能で光の制御ができるものあります。光るCPUクーラーと光るマザーボードを同じメーカーのものにしておけば、相性問題などもなく、設定も簡単ですよ。
例えば、マザーボードをASUSの「ROG Strix Z390-F Gaming」、CPUクーラーを「ROG Ryujin 360」の組み合わせがおすすめです(要確認)。相性の問題や組み合わせについては難しい部分も多いので、お気軽に店頭スタッフにご相談いただければと思います。
Twitterの「#お前らのpcデスク周り晒していけ」のハッシュタグを見て、その中にあったカッコイイPCと同じようなPCを作りたい、といった相談も大丈夫でしょうか。
はい。写真を拝見して近いしパーツのご提案などをできると思います。ツクモ新宿西口店の品揃えは新宿近辺では一番だと思いますので、安心してご来店ください。
店内も広いのでゆっくり吟味できますね。
新宿駅からも近いですし、秋葉原に足を運ぶにはちょっと遠い方や、お仕事帰りにちょっと時間ができた方などフラッと寄っていただけると嬉しいです。PCパーツに詳しいスタッフがご案内させていただきます。
ありがとうございました。
まとめ
自作PCで定着してきた「映えるPC」や「 #お前らのpcデスク周り晒していけ 」について、DIYer MaiさんがDIYした自作PCをご紹介しました。
MaiさんがDIYした自作PCを真似したいと思った方は、ベースとなった組み立てキットが「ツクモ ネットショップ」で販売中です。内部に光るパーツを追加したり、自分好みのDIYを試してみてはいかがでしょうか。
ホームセンターに行って、サビ塗装のための道具を揃えてみるのもおすすめです。この記事をきっかけに、無機質なパソコンに少しでも彩りがでたらと思います。
それでは皆さん、素敵な自作パソコン・DIYライフを
ツクモ新宿西口店
URL :https://tenpo.tsukumo.co.jp/stores/view/shinjuku
住所 :〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-18-8 ヤマダ電機LABI新宿西口館7階、8階
電話番号 :03-6279-4719
営業時間 :10:00~22:00