【最新】おすすめの人気マザーボードランキング10選~失敗しない選び方
目次
失敗しないマザーボードの選び方
失敗しないマザーボード選びのポイントは以下の6つです。
- チップセットを選ぶ
マザーボードを選ぶときは、上から順にチェックしていくのがおすすめです。各項目についての解説は後述しますが、最後の用途で選ぶは、マザーボードがいろいろありすぎて選べないという人向けの判断材料になります。
チップセットを選ぶ
チップセットとは、マザーボードに取り付けられているパーツで、CPUで処理したデータをほかの機器に送ったり、ほかの機器の管理を行ったりします。
PC用のCPUは、IntelとAMDの製品が主流となっており、両社ともに性能の異なる各種チップセットをリリースしています。チップセットによって搭載できるCPUが異なるので、以下を参考に、使いたいCPUと必ず互換性のあるマザーボードを選ぶようにしてください。自身でチェックするのはもちろん、ショップのスタッフにも確認しておくと確実です。
CPU | チップセット |
Inte第8/9世代 CoffeeLake(Refresh)-S Core i9 9900K Core i7 9700K Core i5 9400F Core i3 9100F Core i7 8700 など |
Z390 Z370 H370 B360 H310 など |
AMD 第3世代Ryzen Ryzen 9 3900X BOX Ryzen 7 3800X BOX Ryzen 7 3700X BOX Ryzen 5 3600 BOX Ryzen 5 3600X BOX など |
X570 X470 B450 X370 B350 など |
CPUソケットを選ぶ
CPUソケットはその名の通り、マザーボードにCPUを装着するパーツになります。チップセットと同じく、IntelとAMDの製品では形状が異なりますし、同じメーカーのCPUでも開発された世代によっては取り付けられないことがあるので、事前の確認は不可欠となります。ショップのスタッフにチップセットの互換性を確認するときは、CPUソケットの互換性も合わせて確認しておくと安心です。
CPU | CPUソケット |
Intel | LGA1151、LGA1150、LGA2011-v3、LGA1155、LGA2011など |
AMD | Socket AM4、Socket AM3+、Socket AM2+、Socket AM2+、Socket AM2など |
大きさを選ぶ
マザーボードの大きさもパーツ選びの重要なポイントになります。大きさは規格によって決められており、以下の3つのサイズが主流です。
- ATX: 305×244㎜
- MicroATX: 244×244㎜
- Mini-ITX: 170×170㎜
最も大きいATXは、拡張性に優れた高性能なタイプで、フルタワーなどスペースに余裕があるPCケースに取り付けるのが一般的です。次にMicroATXは、ベーシッククラスやミドルクラスのマザーボードに採用されており、ミドルタワーケースに取り付けられることが多いです。最も小さなMini-ITXは、ほかのサイズと比べて拡張性は劣りますが、コンパクトなのでスリムタワーにおすすめです。
メモリスロットをチェック
メモリスロットは、マザーボードにメモリを取り付ける場所です。メモリの規格には、DDR4、DDR3などいくつか素類がありますが、現在主流のチップセットが対応しているのは、DDR4規格のメモリが多いです。
また、メモリスロットの数はマザーボードによって異なりますが、ATXは4~8つ、MicroATXは2~4つ、Mini-ITXは1~2ずつ搭載されています。メモリの増設を予定している方は、8スロットを選んでおくといいでしょう。
I/Oポートをチェック
マザーボードは、CPUやメモリを装着するパーツのほかに、モニタやUSB、LANなどを接続するI/Oポート(端子)が搭載されています。I/Oポートもマザーボードによって異なるので、USBの数や規格を確認したり、自分が使用しているモニタに接続できるHDMIなどの使用したい端子が搭載されていたりするか、事前にチェックをしておきましょう。
- USBの数と規格(3.1、3.0、2.0など)を確認
- 使用したい端子(HDMIやDisplayPortなど)が搭載されているかを確認
これから主流になる可能性の高い「TypeC」に対応した商品を選ぶのもおすすめです。
用途で選ぶ
マザーボードの種類が多すぎて選べないという人は、原点に戻って「このPCで何をしたいのか」を考えてみましょう。つまり、用途に合わせて別のパーツを選び、それに合わせてマザーボードを選ぶのです。
ここで選ぶ”別のパーツ”としては、必要なチップセットを定義してくれるCPUに目を向けてみましょう。動画編集用PCやゲーミングPCを作る場合は高品質なCPUが必要になるため、ハイエンドモデルの「Z390」(intel)や「X570」(AMD)などのチップセットを搭載したものを選ぶのが適切です。対して、ネットサーフィンや動画視聴などが目的の場合は「H370」(Intel)や「B450」(AMD)等を搭載した、ミドル~ローエンドモデルを選ぶのが良いでしょう。
人気CPU(Intel/AMD)別マザーボードランキング
これからマザーボードを選ぶ人のために、価格コムなどのサイトをもとにして、独自のランキングを作ってみました。Intel/AMDのチップセット別に紹介していますので、使ってみたいと考えているCPUに合わせて参照してください。
※価格は常に変動しています。掲載されている価格は2020年1月時点でのものとなります。
現在もこの価格で販売されていることを保証するものではありませんのでご注意下さい。
Intel 第8/9世代 CoffeeLake(Refresh)-S対応マザーボード
こちらでは、Intel 第8/9世代 CoffeeLake(Refresh)-Sに対応したマザーボードの中から、人気の上位5選を紹介します。対抗馬となるAMD製のCPUと比較すると、Intel製のCPUはゲーミング性能が高いといわれています。第8/9世代でもその方向性は変わらず、マザーボードもミドル~ハイエンドモデルが人気です。
1位 ASUS「ROG STRIX Z390-F GAMING」
出典元:ASUS URL:https://www.asus.com/jp/Motherboards/ROG-STRIX-Z390-F-GAMING/
耐久性能が極めて高く、排熱能力にも優れたゲーミングPC向けマザーボードです。また、マザーボード側が動作可能と判断した設定で強制的にメモリを動作させるスイッチ「MemOK!II」を搭載し、よくある「BIOSとの相性が悪くてメモリが動作しない」という不具合を回避できる仕様になっているため、自作初心者にこそおすすめできる製品となっています。
値段 | 23292円 |
規格(大きさ) | ATX |
チップセット | Z390 |
CPUソケット | LGA1151 |
メモリソケット | 4 x DIMM DDR4 |
拡張スロット | 2 x PCIe 3.0 x 16 (CPU) 1 x PCIe 3.0 x 16 (PCH, at x4 mode) 3 x PCIe 3.0 x 1 (PCH) |
USBポート | 4 x USB 3.1 |
インターフェイス | 6 x SATA |
2位 GIGABYTE「H370 HD3 [Rev.1.0]」
出典元:GIGABYTE URL:https://www.gigabyte.com/jp/Motherboard/H370-HD3-rev-10#kf
比較的安価ながら、基本がきっちりそろった安定感のあるマザーボードです。片側のBIOSが破損してもサブのBIOSが動作してくれる「Dual BIOS」も搭載しているため、ふとした事故に強い点も魅力のひとつでしょう。拡張スロットが極めて多く、安価なパーツを中心に組み上げた後にアップグレードするスタイルに向いています。
値段 | 9934円 |
規格(大きさ) | ATX |
チップセット | H370 |
CPUソケット | LGA1151 |
メモリソケット | 4 x DIMM DDR4 |
拡張スロット | 2 x PCIe 3.0 x 16 4 x PCIe 3.0 x 1 |
USBポート | 2 x USB 3.1 4 x USB |
インターフェイス | 6 x SATA |
3位 ASRock「H370M-ITX/ac」
出典元:ASRock URL:https://www.asrock.com/MB/Intel/H370M-ITXac/index.jp.asp
MicroATXよりもさらに小さなMini-ITX規格の小型マザーボードで、小型PCを組む際に重宝するでしょう。しかしながらマザーボードに必要な基本は十分にそろっており、小型PCに求められやすい無線LAN機能やBluetoothも標準で搭載しているなど、かゆい所に手が届く気配りも魅力です。注意点として、ATX規格とは対応するPCケースが異なる場合があるので間違えないように気をつけてください。
値段 | 12046円 |
規格(大きさ) | Mini-ITX |
チップセット | H370 |
CPUソケット | LGA1151 |
メモリソケット | 2 x DIMM DDR4 |
拡張スロット | 1 x PCIe 3.0 x 16 |
USBポート | 4 x USB 3.1 4 x USB 3.1 |
インターフェイス | 6 x SATA |
4位 ASUS「PRIME H310M-E R2.0」
出典元:ASUS URL:https://www.asus.com/Motherboards/PRIME-H310M-E-R2-0/
安価に必要最低限の機能を詰め込んだ、美しい仕様のMicroATX規格マザーボードです。無駄を省きに省いているため不要なものが一切存在しない、極めてシンプルな作りが特徴といえるでしょう。PCケース自体をDIYするタイプのコアな省スペース自作ユーザーだけでなく、自作初心者にとってもノイズとなる情報が少なくなるため、初めての自作PCにもおすすめできる製品です。
値段 | 6721円 |
規格(大きさ) | MicroATX |
チップセット | H370 |
CPUソケット | LGA1151 |
メモリソケット | 4 x DIMM DDR4 |
拡張スロット | 1 x PCIe 3.0 x 16 2 x PCIe 3.0 x 1 |
USBポート | 2 x USB 3.1 2 x USB 2.0 |
インターフェイス | 6 x SATA |
5位 MSI「MPG Z390 GAMING PRO CARBON」
出典元:MSI URL:https://www.msi.com/Motherboard/MPG-Z390-GAMING-PRO-CARBON
Z390を搭載しているマザーボードの中では比較的安く入手できる「ハイエンド入門編」ともいうべきマザーボードです。M.2 SSD専用の冷却機構を装備しているなど、全体的に排熱に力が入っているおかげで、ユーザー側で用意するものが少なくて済むのも魅力のひとつ。組み込み済みI/Oパネルを採用することで、ケースに組み込む作業自体が簡単になっているなど、自作初心者がとっつきやすい仕様にも注目です。
値段 | 22974円 |
規格(大きさ) | ATX |
チップセット | Z390 |
CPUソケット | LGA1151 |
メモリソケット | 4 x DIMM DDR4 |
拡張スロット | 3 x PCIe 3.0 x 16
3 x PCIe 3.0 x 1 |
USBポート | 2 x USB 3.1
2 x USB 2.0 |
インターフェイス | 6 x SATA |
AMD第3世代ryzen対応マザーボード
続いては、AMD第3世代ryzenに対応したマザーボードの中から、人気の上位5位をご紹介していきます。AMD第3世代ryzenはコストパフォーマンスに優れ、ロー~ミドルエンドでも高い処理能力を発揮することで知られています。
1位 ASUS「TUF B450M-PLUS GAMING」
出典元:ASUS URL:https://www.asus.com/us/Motherboards/TUF-B450M-PLUS-GAMING/
安価なmicroATXのゲーミングPC向けマザーボードです。省スペースながら各種PCI Expressスロットに加えて、多数のUSBポートを備えるなど、拡張性を十分確保しつつ、8000円台で購入できるのは破格といえます。独自の高耐久PCI Expressスロット「SAFESLOT」を採用しており、重量のあるグラフィックボードを安定してセットできるなど、目的にしっかりと特化した仕様にも注目です。
値段 | 7977円 |
規格(大きさ) | microATX |
チップセット | B450 |
CPUソケット | SocketAM4 |
メモリソケット | 4 x DIMM DDR4 |
拡張スロット | 2 x PCIe 3.0 x 16 1 x PCIe 3.0 x 1 |
USBポート | 8 x USB 3.1 6 x USB 2.0 |
インターフェイス | 6 x SATA |
2位 ASRock「B450 Steel Legend」
出典元:ASRock URL:https://www.asrock.com/mb/AMD/B450%20Steel%20Legend/index.asp
ATX規格らしい十分な拡張性と機能性、耐久性を誇る「Steel Legend」シリーズの製品です。発熱しやすいM.2 SSD用のフルカバー型ヒートシンクも搭載していて、ハイエンドな用途もこなせる万能選手といえるでしょう。搭載されている各種スロット数に対するコストパフォーマンスが極めて高く、とりあえずこのマザーボードを採用して後から拡張していくスタイルもおすすめです。
値段 | 13160円 |
規格(大きさ) | ATX |
チップセット | B450 |
CPUソケット | SocketAM4 |
メモリソケット | 4 x DIMM DDR4 |
拡張スロット | 2 x PCIe 3.0 x 16
4 x PCIe 3.0 x 1 |
USBポート | 8 x USB 3.1 |
インターフェイス | 6 x SATA |
3位 ASRock「X570 AQUA」
出典元:ASRock URL:https://www.asrock.com/mb/AMD/X570%20AQUA/Specification.asp
特徴的な外観を持つ「X570 AQUA」は、水冷の「AQUA クーリングアーマー」を標準で採用したATX規格のマザーボードです。チップセットはもちろんハイエンド向けのX570。PCI Expressスロットも多めなので、サーバー運用をするPCなどにも使用できそうです。当然ながら価格は10万円超えとお高めですが、全世界999枚限定なのでプレミアムな自作PCを求めている人はぜひ挑戦してみてください。
値段 | 108483円 |
規格(大きさ) | ATX |
チップセット | X570 |
CPUソケット | SocketAM4 |
メモリソケット | 4 x DIMM DDR4 |
拡張スロット | 3 x PCIe 3.0 x 16 8 x PCIe 3.0 x 1 |
USBポート | 6 x USB 3.1 |
インターフェイス | 8 x SATA |
4位 BIOSTAR「X470GTA」
出典元:BIOSTAR URL:https://www.biostar.com.tw/app/en/mb/introduction.php?S_ID=955
X570を搭載したマザーボードとしては非常に安価なATX規格のマザーボードです。それだけに構造は非常にシンプルではありますが、拡張スロットやメモリスロットなど、ミドル~ハイエンドの自作PCを組み上げるために必要な要素はすべてそろいます。10万円前後で価格を抑えつつ、X570でPCを組みたい人にはぜひおすすめしたい製品です。
値段 | 12559円 |
規格(大きさ) | ATX |
チップセット | X570 |
CPUソケット | SocketAM4 |
メモリソケット | 4 x DIMM DDR4 |
拡張スロット | 2 x PCIe 3.0 x 16 2 x PCIe 3.0 x 1 |
USBポート | 6 x USB 3.1 |
インターフェイス | 6 x SATA |
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5位 MSI「B450 GAMING PLUS MAX」
出典元:MSI URL:https://www.msi.com/Motherboard/support/B450-GAMING-PLUS-MAX
ゲーミングPC向けのATX規格マザーボードです。PCI Express x16を2本と、x1を4本備える拡張性の高さが特徴で、その上で実売1万円以内というお手軽さが最大の魅力です。最初に紹介したASUSの「TUF B450M-PLUS GAMING」 よりも拡張性を重視する人には、こちらをおすすめします。
値段 | 9770円 |
規格(大きさ) | ATX |
チップセット | B450 |
CPUソケット | SocketAM4 |
メモリソケット | 4 x DIMM DDR4 |
拡張スロット | 2 x PCIe 3.0 x 16 4 x PCIe 3.0 x 1 |
USBポート | 6 x USB 3.1 |
インターフェイス | 6 x SATA |
まとめ
各CPUでのマザーボードランキング、考える用途に最適な製品はありましたか? 文字通り自作PCにおける”基盤”となるマザーボードは、一度決めたらなかなか交換が難しいパーツのひとつです。それだけに、自分が目指すPCの姿をよく考えて選ばなければいけません。このランキングが、そんな皆さんの助けになれば幸いです。