自作PCユーザーなら”あるある話”!知ってる!?PCネタ豆知識
CPUを「石」って呼ぶのはなぜ?
CPUを「石」と呼ぶことあります。かなり昔からネットでよく使われてきた呼び方なのですが、いくつか説を集めてみました。CPUの役割や使い方についてもおさらいしておきましょう。
石を替えたら早くなった説
パソコン=オタクだった頃、IntelのCPUに大きな変革が起こりました。
当時、3桁止まりだったクロック周波数をどうやって性能アップしていくか、業界でも悩みのタネでした。それが、回路はそのままでベースに石を使うという開発者の努力によって、クロック周波数が大幅に速くなったのです。
これが
「石をかえただけでPCが速くなった!」
「CPUって石が大きな役割を持っていたんだ!?」
など、当時の自作PCマニアの間で大いに話題となりました。
半導体に鉱石を使っていた説
初期の半導体には鉱石がそのままパーツに使われていました。トランジスタやダイオードといったかつて花形だった電子部品です。現在は、鉱石がそのまま使われることはなくなりました。一度、鉱石を溶かして棒状に成形、スライスした板状のパーツが利用されています。
ケイ素で出来ている説
CPUやトランジスタなど半導体には高純度のケイ素 Si が使われています。ケイ素は石英など鉱物の主要な構成要素。そのため、石と呼ばれるようになりました。
CPUの基礎知識をチェック
CPUは、ソフトウェアやハードウェアから送られてくるデータを処理するPCの頭脳と呼べる存在です。
使いたいソフトを起動する、画面で入力した情報を表示する、ハードディスクに保存するなど、パソコンを使用する一連の流れすべてを陰で支えています。そのため、CPUが高性能であるほど、高度な処理をスピーディーに実行できるのです。
「石」なんて軽く呼んでいたら、罰が当たるかもしれませんね。
パソコンなのに石という言葉が出てくると、びっくりするかもしれません。でも、ネットや自作PCマニアの間ではよく使われています。CPUを石なんて呼ぶと、パソコンショップではちょっとカッコ良く見えるかも知れませんね。
Intel Core i9はサッカーボール?
”サッカーボール”と呼ばれるCPUがあるのを知っていますか? PCの世界とはまったく関係がないように思えるサッカーとのつながりは、いったい何なのでしょうか?
サッカーボール型のユニークなパッケージだったから
自作PCで”サッカーボール”と呼ばれているのは、Intel Core i9。パッケージがサッカーボール型だったことからそのネーミングが誕生しました。
正十二面体の奇抜さにネット騒然
パッケージを見ると、まさしくサッカーボールのように正十二面体! カラーリングはブルーを基調としていて、凜とした雰囲気です。ついついサッカーボールと呼びたくなるのもよくわかります。
サッカーリーグとの関係は?
イタリアのプロサッカーリーグの強豪・インテル。Intel Core i9の発売とは直接の関係はないのですが、CPUメーカーと同じ名前ということで、余計に”サッカーボール”という呼び名がネットで人気になりました。
”本物”も売られているので買うときは要注意
ちなみに、「インテル サッカーボール」で通販サイトを検索してみると、サッカーチームのインテルにちなんだ本物のサッカーボールも販売されています。
ちゃんとチェックしないと、CPUを買ったつもりなのに自宅にサッカーボールが届いちゃった、なんてことになりますよ。サッカーボールという用語は、CPUのメーカーとプロサッカーチームのインテルという2つのジャンルがうまく組み合わさった面白い呼び方だとわかりました。今度からインテルのサッカーの試合を見るたびに、自作PCのCPUのことを思い出してしまいますね。
Intel Core i9の特徴
ユニークな呼び名がついてしまったIntel Core i9ですが、実はとんでもなく高性能なCPU。ハイエンドクラスで、マルチスレッド性能にすぐれていて、シングルスレッド性能も他のCPUの追随を許さないほど圧倒しています。
ゲーミングに使うならこれ以上は望めないくらいの素晴らしさです。
高性能だけにCPUの中でも高額の6万円前後。消費電力も大きいので、載せる自作PCもしっかり組む必要があります。
インテルはPCメーカーの中でも世界を代表するくらいの有名な企業です。高性能なパソコンにはインテルがよく使われています。できるだけ性能を求めるなら、インテルのパーツはまずファーストチョイスといえますね。
マザーボード=母板
マザーボードのスラングは「母板」。由来もストレートで自作PC界隈ではよく使われます。
英語をそのままにしたシンプルな由来
英語の”Mother-board”を直訳すると「母なる」「板」。あまりにそのまますぎる呼び名です。
中国では『母板』で通じる?
中国語では、正式なIT用語で「母板」という言葉が定着しています。基本的に中国では外来語をすべて漢字に直して使うので、マザーボードもそのまま翻訳されたというわけです。
マザボ、ママンなど変化形も
ネットではマザーボードを母板のほかにも「マザボ」と略したり、フランス語の母=ママンと呼んだり。さまざまな呼び方が広がっています。
自作PCで重要パーツのひとつ
マザーボードは、CPUやメモリをはめ込んだり、ハードディスクやスピーカー、電源などPCを動かすために必要な重要パーツを接続したりなど、さまざまなパーツの基板になる部品です。生命の源、すべてを包み込む「母なる海」のようなイメージといえるでしょう。
ネットで耳にする小ネタも紹介
ラストに、自作PC周辺ジャンルで聞かれるPCスラングも紹介します。
開封の儀(Unboxing)
YouTubeやIT系のブログによく登場する用語。新しく購入したガジェットやパーツを新品の状態からパッケージを開封していく時に使います。とくにユーザーへの情報発信で使われるようになりました。
セカンドスクリーン
インターネットの動画配信などでメインの画面を表示させながら、2番目の画面に別の情報を出して楽しむこと。最近では、テレビを見ながらスマホをイジることもセカンドスクリーンと呼ぶ場合があります。
鯖
サーバーのこと。使うシーンによって自宅のサーバーやレンタルサーバーなど、さまざまなサーバーの話で登場します。
パソコン周りの豆知識を覚えてもっと自作PCを楽しもう
ネットのスラングがベースの自作PC周りの呼び方。とてもユニークなものばかりでした。石やサッカーボールなど、ネーミングがユニークなところも、自作PCの世界ならではといえるでしょう。
豆知識として知っておけば、自作PCの世界がもっと楽しくなると思います。自然に覚えていく”あるある”も多いですが、なんとなく知っておくとネットで自作PCマニアと絡むときに、もっと会話が弾むかもしれませんね。