自作PC派必見!クリエイターやゲームマニアにおすすめしたいユニークPCケース後編
>> 関連記事 :自作PC派必見!クリエイターやゲームマニアにおすすめしたいユニークPCケース前編
後編となる今回は変わり種といえる特殊な形状のケースを中心にお届け。特殊な形状とはいっても、PCケースとしての実力は優秀なものばかり。普通のデザインではつまらない、でもしっかり使えるPCを自作したいという方にはぴったりです。ぜひこの記事をPCケース選びの参考にしてみてください。
※在庫や価格は各サイトをご確認ください。あくまでもこういったケースがあるという事をご紹介しています!
電動で変形するカッコよさは反則的!
凝ったギミックが大好きという方はInWinの「H-Tower」をぜひチェックしてみてください。一般的なPCケースはパーツ交換などで内部アクセスするときにサイドドアを開くなどして行いますが、H-Towerは電動機構で開閉するギミックを搭載しています。
ケースオープン時は側面パネルが4方向へ分割して開き、内部のフレームがリフトアップ。フレームはさらに横へ90度回転してオープン動作は完了します。テーブル上の形態になるので、パーツへのアクセスは非常に容易です。
側面パネルのオープン時にはレーザーライトがパネル展開に必要なエリアをマーキングし、障害物でオープンが妨げにならないよう注意を促してくれます。
これだけのギミックを搭載しているので、価格もハイエンドPCが自作できてしまうくらいの高価格帯商品。気軽に手を出すのは難しいかもしれませんが、予算に余裕があるときに見かけたら買ってしまいたくなる魅力に触れたケースです。
H-Towerの基本スペック
メーカー | InWin |
サイズ | 幅322×高さ617×奥行502mm |
重量 | 23.03kg |
対応マザーボード | MINI-ITX、Micro-ATX、ATX、E-ATX |
5.25インチベイ数 | − |
2.5インチベイ数 | 4 |
3.5インチベイ数 | 1 |
対応電源 | ATX、EPS |
USB3.0 | 3 |
USB3.1 Type-C | 1 |
オーディオ端子 | ○ |
マイク端子 | ○ |
備考 | − |
巻き貝を思わせる生物的デザインのインパクト!
もしLian Liの「PC-U6 Cowry」を使っている人がいたら、周りの人は大きな巻き貝が机の上に乗っていると思うでしょう。それほど見た目のインパクトが強いPCケースです。
デザインは奇抜なものの、PCケースとしての実力はなかなかです。3.5インチベイは3つ、2.5インチベイは2つを装備。最近では省略されることの多い5.25インチドライブベイも装備されているのは、光学ドライブを使用したい人にとって嬉しいポイントではないでしょうか。付属の制震サムスクリューでストレージを固定できるので、メンテナンスの際もツールいらずなのが便利です。
内部の冷却性能も優秀。サイドの貝殻部分はメッシュになっており、2基備わっている12cmファンで外部の空気を取り込み、背面にある8cmファンで熱を外に逃がす構造になっています。電源は基板を取り付ける部分から遠ざけるようにケース下へ配置。独立した給排気で熱対策を行っています。
PC-U6 Cowryの基本スペック
メーカー | Lian Li |
サイズ | 幅219×高さ410×奥行500mm |
重量 | 2.84kg |
対応マザーボード | MINI-ITX、Micro-ATX |
5.25インチベイ数 | 1 |
2.5インチベイ数 | 2 |
3.5インチベイ数 | 3 |
USB3.0 | 2 |
USB2.0 | − |
オーディオ端子 | ○ |
マイク端子 | ○ |
備考 | 水冷対応。 |
知らない人が見たらヨットのミニチュアモデル!
Lian Liというメーカーは奇抜なデザインのPCケースが好きなのでしょうか。上で紹介した巻き貝型ケースだけでなく、ミニチュアヨットそのものをPCケースにしてしまった「pc-y6」という製品も作っています。
ケースそのものを自作してしまうモディファイユーザーがこのようなミニチュアモデル系のケースを作っているのはよく見かけますが、ケースメーカーが市販してしまうケースは珍しいです。
製品の性格上、拡張性はあまり高いとはいえませんが、最大300mmサイズに対応できる拡張カードスロットを2つ搭載しており、付属ライザーカードを使ってビデオカードのデュアルスロット運用をすることができます。
2016年に限定500台で作られたスペシャルモデルなので、現在手に入れるのはかなり困難だと思いますが、もし入手できるチャンスがあったら手に入れてみてはいかがでしょうか。
pc-y6の基本スペック
メーカー | Lian Li |
サイズ | 幅764×高さ293×奥行259mm |
重量 | 4.9kg |
対応マザーボード | MINI-ITX |
5.25インチベイ数 | − |
2.5インチベイ数 | 1 |
3.5インチベイ数 | 2 |
対応電源 | SFX |
USB3.0 | 不明 |
USB2.0 | 不明 |
オーディオ端子 | 不明 |
マイク端子 | 不明 |
備考 | − |
PCデスクなんてもう必要ない!机型巨大ケース
PCデスクを使っていて狭いと感じたことはありませんか。ディスプレイはますます大型化していく傾向にあり、さらにマルチディスプレイ環境が広まりつつあるなかで、机上にPC本体を置くスペースはもはやないといっても過言ではないと思います。
いっそのことデスクそのものがPCになってしまえばいいのに、という思いを形にしたケースがLian Liの「DK-04」です。横幅1200mmに奥行き750mmというサイズは一般的なPCデスクと同等。さらに電動で高さ調整も可能で、自分の体格に合わせたベストポジションで使える優れものです。
純粋なPCケースとして見ても超大型の製品となるだけに拡張性は抜群です。5.25から2.5インチまで全てのサイズが備わっているドライブベイの数は合計11基。拡張カードは最長320mmのものまで対応し、水冷システムを構築することも可能です。
DK-04の基本スペック
メーカー | Lian Li |
サイズ | 幅1200×高さ685〜1175×奥行750mm |
重量 | 不明 |
対応マザーボード | Micro-ATX、ATX、E-ATX |
5.25インチベイ数 | 1 |
2.5インチベイ数 | 2 |
3.5インチベイ数 | 8(2.5インチ利用可) |
対応電源 | ATX |
USB3.0 | 4 |
USB2.0 | − |
オーディオ端子 | ○ |
マイク端子 | ○ |
備考 | 水冷対応。 |
中身丸見え!オープンフレームデザインがカッコいい!
RAIDMAXの「X08」は、アルミ製オープンフレームデザインのPCケース。内部が丸見えのネイキッドスタイルながら、両サイドに強化ガラスがセットアップされているのでパーツ類をしっかり保護してくれます。
こういったPCケースはイルミネーションパーツを効果的に使うとカッコよさが一段とアップします。X08を手に入れたら個性的なドレスアップを楽しみたいものです。
拡張カードは最長400mmサイズのものを7枚まで装着可能。トップには120mmサイズのファンを3基取り付けられ、水冷システムの構築にも対応するなど、ハイエンドPCの環境を構築できる拡張性も魅力です。
X08の基本スペック
メーカー | RAIDMAX |
サイズ | 幅255×高さ525×奥行610mm |
重量 | 8kg |
対応マザーボード | Mini-ITX、Micro-ATX、ATX |
5.25インチベイ数 | − |
2.5インチベイ数 | − |
3.5インチベイ数 | 3(2.5インチ利用可) |
対応電源 | ATX |
USB3.0 | 2 |
USB2.0 | − |
オーディオ端子 | ○ |
マイク端子 | ○ |
備考 | 水冷対応。 |
ボード類むき出しの見た目が強烈!
AeroCoolの「StrikeX-Air EN56830」はオープンケースと呼ばれるタイプの製品。PCを構成するためのパーツを固定するフレームだけでできており、内部を保護するためのパネル類は一切付いていない特異なデザインが目を引きます。
また、デザインだけでなくサイズも特異といえる巨大さです。幅613mmに奥行535mmというサイズは21インチモニタの画面と同等か、それ以上の大きさ。いざ使うとなると置き場所に困ってしまう人も多いでしょう。
PCパーツがむき出しなので、メンテナンス性についてはこれ以上楽なものはないといっても過言ではないと思います。PCIスロットは10も備わっており、XL-ATXマザーボードにも対応するなど拡張性も抜群。とにかくいろいろなパーツを試してみたい人には気になる製品です。
StrikeX-Air EN56830の基本スペック
メーカー | AeroCool |
サイズ | 幅613×高さ340×奥行535mm |
重量 | 6.335kg |
対応マザーボード | Micro-ATX、ATX、E-ATX、XL-ATX |
5.25インチベイ数 | 3 |
2.5インチベイ数 | − |
3.5インチベイ数 | 3(2.5インチ利用可) |
対応電源 | ATX |
USB3.0 | − |
USB2.0 | 3 |
オーディオ端子 | 不明 |
マイク端子 | 不明 |
備考 | − |
初めて自作する人にもおすすめ!PCケースで個性を出そう
ユニークなPCケースを紹介する記事の後編となる今回は、ちょっと特殊な部類に入る製品を集めてみました。PCは自作であるかメーカーの既製品であるかに関わらず、使われているパーツは結局のところ同じようなものです。だからこそ、自作派にとってPCケースは個性的に見せるための大切な要素だといえるでしょう。この記事で紹介したユニークなケースはまだほんの一部です。他人と同じようなPCに飽きてしまった方は、これを機会にケースをいろいろ探して自作に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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