VALORANTの推奨スペックとおすすめゲーミングPC&グラボまとめ
2020年に基本無料タイトルとして登場した、軽量級FPS「VALORANT」。本作はPC用FPSタイトルとしては異例といえるほど負荷が軽く、何世代も前のCPU・グラボでも動作します。そこで本記事では、VALORANTは本当に軽く動作するのか、実機検証を交えてご紹介します。
VALORANTを遊ぶための推奨スペック
引用元:VALORANT公式サイト
VALORANTはFPSなので、敵を正確にエイムするために「フレームレート」が重要になります。まずは、VALORANTの必要動作環境と推奨動作環境を確認し、快適に遊ぶために必要なPCスペックを検証していきましょう。
VALORANTの必要動作環境・スペック
必要動作環境
OS | Windows7/8/10 64-bit |
---|---|
CPU | Intel Core2 Duo E8400 |
RAM(メモリ) | RAM 4GB |
GPU(グラボ) | Intel HD 4000 |
GPU RAM(VRAM) | VRAM 1GB |
ストレージ | 指定なし |
上記は30fps以上でプレイするために最低限必要なスペックです。「Intel Core2 Duo E8400」は2008年に販売されたCPUなので、2022年現在ではどのゲーミングPCを購入しても、十分に満たすことができる水準です。
VALORANTの推奨動作環境・スペック
推奨動作環境
OS | Windows7/8/10 64-bit |
---|---|
CPU | Intel Core i3-4150 |
RAM(メモリ) | RAM 4GB |
GPU(グラボ) | GeForce GT730 |
GPU RAM(VRAM) | VRAM 1GB |
ストレージ | 指定なし |
上記は60fps以上でプレイするために必要なスペックです。CPUとして第4世代Core i3、グラボはゲームではないGT730です。現在販売されているゲーミングPCであれば、どれを選んでも余裕で満たせる水準です。これらの構成で60fpsが出せるほど、VALORANTの負荷は軽いということなのでしょう。
【筆者の場合・すべて「高」設定】CPU「Intel Core i7-6700K」 × グラボ「NVIDIA GeForce GTX 1080」で159fpsが目安
VALORANTには、グラフィック設定の「プリセット設定」がないため、自身でグラフィック設定をカスタマイズする必要があります。ただしカスタマイズ内容によって、フレームレートが大きく上下するため注意が必要です。
筆者の環境は、CPU「Intel Core i7-6700K」・グラボ「NVIDIA GeForce GTX 1080」の構成です。この構成でVALORANTをフルHD・画質設定すべて「高」でプレイしたところ、平均フレームレートは159fpsとなりました。
フレームレートを追求するときに重要なのが、「ディテール」の設定です。これは「オブジェクトの表限度」の違いで、木々の輪郭などに影響を与える項目。筆者の環境ではディテールの設定だけで、低と高で30fpsくらいの差が出ました。
【筆者の場合・すべて「低」設定】CPU「Intel Core i7-6700K」 × グラボ「NVIDIA GeForce GTX 1080」で203fpsが目安
グラフィック設定をすべて「低」にしてVALORANTをプレイすると、筆者の環境では平均203fpsとなりました。
正直なところグラフィックスに粗が目立ちますが、それでもこのフレームレートの高さは魅力的に感じました。これくらいのフレームレートがあれば、エイムが迅速に定まりやすいので有利に戦えます。筆者は「FPSはフレームレートが命」だと考えているので、VALORANTも基本的には「すべて低」でプレイしたいです!
【筆者の場合・ディテールだけ「高」設定】CPU「Intel Core i7-6700K」 × グラボ「NVIDIA GeForce GTX 1080」で172fpsが目安
グラフィック設定をディティールだけ「高」にしてVALORANTをプレイすると、筆者の環境では平均172fpsとなりました。
やはり「ディティール」はフレームレートへの影響が大きいようで、「すべて低」と比べると30fpsも低下しました。VALORANTのようなFPSタイトルは、画質設定を下げて高フレームレートを狙うのが一般的です。そのため、画質設定は気にならない範囲で下げて、フレームレートを追求してみましょう!
VALORANTをプレイしているユーザーのグラボ・構成とベンチマークスコア
VALORANTには公式ベンチマークソフトがないため、実際のプレイ動画のフレームレート値を参考にするのがおすすめです。今回は、以下4パターンの構成ごとにフレームレート値を検証していきます。
- 【WQHD:280fps以上】AMD Ryzen5 5600X × NVIDIA GeForce RTX 3070
- 【フルHD:250fps以上】AMD Ryzen 5 3600 × NVIDIA GeForce RTX 3060
- 【フルHD:120fps以上】AMD Ryzen 5 3600 × NVIDIA GeForce GTX 1660 SUPER
- 【フルHD:50fps前後】AMD Ryzen 5 3500U (内蔵グラフィックVega 8)
【WQHD:280fps】AMD Ryzen5 5600X × NVIDIA GeForce RTX 3070
Ryzen 5 5600XとRTX 3070の組み合わせでは、フルHDは余裕で300fps以上、WQHDでも安定して280fps以上を出しています。このクラスになると、240Hzのハイエンドモニターが欲しくなってきます。
【フルHD:250fps以上】AMD Ryzen 5 3600 × NVIDIA GeForce RTX 3060
Ryzen 5 3600とRTX 3060の組み合わせでは、フルHDで250以上を出しています。どのシーンでもカクつきはなく、240Hzのハイエンドモニターも十分に活用できるでしょう。上位機種のRTX 3070はさらにハイスペックですが、本作はRTX 3060でも十分だといえます。
【フルHD:120fps以上】AMD Ryzen 5 3600 × NVIDIA GeForce GTX 1660 SUPER
Ryzen 5 3600とGTX 1660 SUPERの組み合わせでは、フルHDで平均120fpsとなりました。これまで紹介したグラボと比較すると、フレームレートは控えめな数値ですが、画質設定を下げれば144Hzのモニターでも快適にプレイできるでしょう。
【フルHD:50fps前後】AMD Ryzen 5 3500U (内蔵グラフィックVega 8)
ノートPCに搭載されたAPUによるベンチマークでは、平均50fps前後となりました。シーンによっては40fpsを切る場面もありますが、低画質設定にすると60fpsを超えてスムーズになります。このことから、VALORANTはFPSタイトルとしては例外的に、オンボードグラフィックでも遊べるゲームだといえます。
VALORANTを遊ぶためのおすすめグラボ
VALORANTを快適に遊ぶためのおすすめグラボを3機種ご紹介します。
- NVIDIA GeForce RTX 3060 | 144fps以上で安定的にプレイしたい場合におすすめ
- NVIDIA GeForce RTX 3050 | RTX 3060に手が出ない場合はこちらでも十分
- NVIDIA GeForce GTX 1660 Super | カジュアルプレイなら十分!
NVIDIA GeForce RTX 3060 | 144fps以上で安定的にプレイしたい場合におすすめ
引用元:NVIDIA
VALORANTをフルHD高画質・高フレームレートでプレイしたいなら、 RTX 3060がおすすめです。上位機種のRTX 3070は、本作にはオーバースペックな印象。RTX 3060の平均フレームレートは250fpsを上回っており、240Hzのハイエンドモニターを十分に駆動できます。RTX 3060があれば、VALORANT以外のほとんどのゲームも快適に遊べます!
NVIDIA GeForce RTX 3050 | RTX 3060に手が出ない場合はこちらでも十分
引用元:MSI
現行のエントリークラスのグラボ。VALORANTは負荷が軽いので、こちらのグラボでもフルHDで平均120fps前後のフレームレートが出ます。スペック的には後述するGTX 1660 SUPERとほぼ同等ですが、こちらは最新技術「レイトレーシング」対応。低コストでレイトレが使える本モデルは、ゲーミングPC入門者に最適なグラボだといえるでしょう。
NVIDIA GeForce GTX 1660 Super | カジュアルプレイなら十分!
引用元:NVIDIA
VALORANTをカジュアルに楽しみたいなら、GTX 1660 SUPERがおすすめです。旧世代機ではありますが、圧倒的なコスパから未だに根強い人気があります。先ほど検証した筆者のGTX 1080に近いスペックがあり、フルHDで平均120fps以上を出せます。VALORANTだけではなく、フルHDなら最新タイトルも十分快適にプレイ可能です!
VALORANTを遊ぶのにおすすめのゲーミングPC
VALORANTを遊ぶためのゲーミングPCを新調する場合は、手軽にハイスペックPCが手に入る「BTOゲーミングPC」がおすすめです。ここでは、コスパと品質に定評がある以下3機種のゲーミングPCをご紹介します。
- ドスパラ GALLERIA RM5C-R36 | 144fps以上で安定的にプレイしたい場合におすすめ
- ツクモ G-GEAR GA5J-B221/B2 | 最大250fpsまで狙えるスペックでゲーム実況も可能
- パソコン工房 LEVEL-M066-124-RJX | 低コストで快適なゲーミング環境を構築できる
ドスパラ GALLERIA RM5C-R36 | 144fps以上で安定的にプレイしたい場合におすすめ
引用先:ドスパラ
OS | Windows 11 Home 64ビット |
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CPU | インテル Core i5-12400 (2.5GHz-4.4GHz/6コア/12スレッド) |
メモリ | 16GB DDR4 SDRAM(PC4-25600/8GBx2/2チャネル) |
グラボ | NVIDIA GeForce RTX 3060 12GB GDDR6 (HDMI x1,DisplayPort x3) |
ストレージ | 500GB NVMe SSD |
電源ユニット | 650W 静音電源 (80PLUS BRONZE) |
参考価格(税込) | 179,980円 |
引用先:ドスパラ
ミドルエンドのゲーミングPCです。CPUは「Core i5-12400」・グラボは「GeForce RTX 3060」を採用し、VALORANTをフルHD・144fps以上で安定的にプレイできるスペックがあります。最大250fpsも狙えるので、144Hz・240Hzモニターを使用する場合に最適。本モデルなら、最新の大型タイトルもフルHDで快適に遊べるでしょう。
ツクモ G-GEAR GA5J-B221/B2 | 最大250fpsまで狙えるスペックでゲーム実況も可能
引用先:ツクモ
OS | Windows 11 Home 64bit版(ディスク付属) |
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CPU | Intel Core i5-12400 (P6コア / 12スレッド / P2.5GHz、Boost時最大4.4GHz) |
メモリ | 16GB (8GB x2枚) DDR4-3200 メジャーチップ採用 |
グラボ | NVIDIA GeForce RTX 3060 / 12GB / LHR (HDMI 、DisplayPort x3) |
ストレージ | [高速M.2 Gen3] 1TB WD BLUE SN570 (読込最大 3500MB/s, 書込最大 3000MB/s, NVMe) |
電源ユニット | 【80PLUS BRONZE認証】 CWT製 500W (最大550W、定格500W) |
参考価格(税込) | 171,800円 |
引用先:ツクモ
VALORANTをフルHD・最大250fps以上で遊べる、ミドルエンドのゲーミングPCです。CPUは「Core i5-12400」、グラボは「GeForce RTX 3060」を搭載し、品質・コスパともに抜群。高負荷な状況下でも高いパフォーマンスを発揮できるので、ゲーム実況にも適しています。コストを抑えつつハイスペックなゲーミングPCが必要な場合におすすめです。
パソコン工房 LEVEL-M066-124-RJX | 低コストで快適なゲーミング環境を構築できる
引用先:パソコン工房
OS | Windows 11 Home [DSP版] |
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CPU | Core i5-12400(6コア/12スレッド、基本クロック数2.50GHz、最大クロック数4.40GHz) |
メモリ | 16GB(8GB×2) DDR4-3200 DIMM (PC4-25600) |
グラボ | GeForce GTX 1660 SUPER 6GB GDDR6 |
ストレージ | 500GB NVMe対応 M.2 SSD |
電源ユニット | 500W 80PLUS BRONZE認証 ATX電源 |
参考価格(税込) | 139,980円 |
引用先:パソコン工房
抜群のコストパフォーマンスを誇る、エントリークラスのゲーミングPCです。CPUは「Core i5-12400」・GPUは「GeForce GTX 1660 SUPER」を採用し、VALORANTをフルHD・平均120fps以上で遊べます。ほかのタイトルも快適に動くので、フルHD環境でカジュアルにプレイしたい人は、このモデルを選んでおけば間違いないでしょう。
VALORANT向けグラフィックボード選びについてよくある質問
VALORANT向けグラフィックボード選びに関する、よくある質問をまとめました。
CPUの選び方は?
VALORANTの推奨動作環境で指定されているCPUは、現行のゲーミングPCなら十分満たせる水準です。ただし高フレームレートを追求する場合、グラボのパフォーマンスを引き出せるハイスペックCPUが重要です。具体的には、「Intel Core i5-11400」や「AMD Ryzen 5 3600」以上のCPUを選んでおけば、ボトルネックになる可能性は低いでしょう。
VALORANTと同等スペックで快適に遊べる他のおすすめゲームは?
VALORANTを快適に遊べるゲーミングPCなら、「Maincraft(マインクラフト)」や「ドラゴンクエストX」などの人気タイトルも楽しめます。Maincraftは全世界で爆発的にヒットしたサンドボックス(箱庭型シミュレーション)タイトル、ドラゴンクエストXは国産の名作RPGです。ほかの多くのタイトルも快適にプレイできます。
まとめ
VALORANTの推奨スペックと、ベンチマーク動画を参照したフレームレートの目安、おすすめグラボを紹介しました。VALORANTはFPSゲームとしては異例といえるほど低負荷で、eSportsタイトルとしても今後の人気の拡大が予測されます。今回ご紹介したおすすめグラボ・ゲーミングPCをぜひ参考にして、快適なゲーミング環境を整えましょう!