【2023最新】「原神」の動作が重い/カクつく際の原因・対処法 | PC/スマホ/PS4
2020年にリリースされて以降、様々なプラットフォームにおいて人気となっている原神。家ではPCやゲーム機、外出先ではタブレットやスマホなど、場所を選ぶことなく同じゲームとして楽しめる点も魅力。
一般的にスマホでも遊べるゲームは動作が軽いのですが、幅広いプラットフォームに対応している原神では、様々な原因で動作が重たくなることもあるようです。
今回は原神の動作が重い/カクつく際の対処法を、端末別に解説していきます。
ゲーム内のグラフィック設定を変更する | PC/スマホ/PS4共通
カクつきを感じるのであれば、まずゲーム内設定=原神内での設定を見直します。
オプション設定の「画面」からゲーム内のグラフィックに関する設定が変更可能です。大まかに設定を変更したい場合は、「画質」の項目から変更をすると良いでしょう。
画質以外の各項目は「高」などプルダウンメニューの下方の項目を選ぶほどGPU負荷が高くなる設定となっており、映像としての品質が上がる一方で、滑らかさが失われていく傾向にあります。
その中で気を付けておきたいのが「フレームレート」の項目。こちらは1秒間当たりの描画枚数=映像の滑らかさを決める項目なので、逆に可能な限り高い方がカクつき感が少なくなります。ただしここで設定されるのはあくまで上限であり、実際に出力されるフレームレートはGPU性能に依存します。
GPUの処理能力不足でフレームレートが不安定だと、逆にカクつきとして感じやすくなりますので、安定して出力できるフレームレートに近い方が良いでしょう。
アプリごとに利用するGPUを設定する | PC
PC版の原神をプレイしている場合、Windowsの設定で「アプリごとに利用するGPUを設定する」ことも可能です。特定のゲームにGPUの処理能力を中心的に割り当てたい際に有効な設定です。
アプリごとに利用するGPUの設定を変更するには「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「グラフィックの設定」を選択します。
参照よりPC内のゲームランチャーなどを指定して、GPUを割り当てるアプリ=ゲームを選択します。今回であれば原神がターゲットになるので、「Genshin Inpact」を指定します。
最後にリストに表示されたゲームタイトルのオプションより、グラフィックスの基本設定を呼び出します。特定のゲームにGPUの処理能力を集中させたい場合は、高パフォーマンスを選択すると良いでしょう。
視覚効果を「パフォーマンス優先」に変更する | PC
Windows上での視覚効果にはGPUを利用しているので、その処理を省くことでGPUの処理能力を節約する方法もあります。
設定→システム→下部の「詳細情報」→下部の「システムの詳細設定」を選択します。
システムのプロパティが開きますので、パフォーマンスの設定をクリックし、パフォーマンスオプションの視覚効果より「パフォーマンスを優先する」を選択することで、余計な視覚効果を止めることができます。
端末の冷却性能を見直す | PC/スマホ
パソコン、スマホ、ゲーム機にはそれぞれCPUやGPUなどの半導体パーツが搭載されており、これらのパーツは発熱を伴います。そこで半導体製品はパーツが過熱した場合、サーマルスロットリングによって処理能力を落とし、発熱を抑制します。
ゲーム中にカクつくのはこのサーマルスロットリングによる処理能力低下の影響かもしれません。基本的に半導体製品は外気温や風量によって冷却効率が変わってくるので、風を当てるためのファンを取り付けたり、プレイする部屋の室温を下げるのが有効です。
またファンを備えたパソコンやゲーム機は内部にホコリが貯まり、それが放熱の妨げとなることがあります。スマホの場合は保護のためのカバーなどが、放熱の妨げとなることも多いです。ゲーム機やスマホの場合はユーザーで分解する事は難しいのですが、デスクトップパソコンであれば比較的容易に分解清掃ができます。
モニタのリフレッシュレートを見直す | PC
仮に原神のフレームレートを60fpsにしているのであれば、モニターのリフレッシュレートも60Hzに合わせたほうが映像の乱れは少なくなります。
また映像の乱れには大きく分けて「ティアリング」「スタッタリング」の2種類があります。
ティアリングはモニターのリフレッシュレートよりも、GPUが早く描画処理した場合に描画が上下でズレる=同期がズレている時に見られる現象。ただしPC版原神においてはゲーム内で60fps上限で、一般的なPCモニターのリフレッシュレートも60Hz~なので同期ズレが発生することは稀。
問題なのはスタッタリングで、こちらはGPUの描画処理が間に合わなかった時に起きる描画更新の一時停止=カクつきとなります。要求されているフレームレートに対して、GPUの処理能力不足となったときに起きやすくなります。
スタンバイモードの多用 | PS4
PS4のスタンバイモードは、パソコンで言うところのスリープモードとほぼ同じ省電力での待機状態です。
スタンバイモードを多用し続けると、その間本体のリセットが行われず、不要なデータが残り続けるなどの理由で動作が重たくなっていく傾向にあります。
どうしても原神の動作が重い/カクつく際の対処法
回線を切り替える
原神はオンラインゲームですがソロプレイが中心であり、求められる通信容量や頻度もそれほど高くありません。
とはいえ使用している回線に障害が発生した場合にはゲームができなくなりますので、その場合にはポケットWi-FIなどのサブ回線へ切り替えて様子を見ると良いでしょう。
端末を再起動する
PS4のスタンバイモードと同様に、PCやスマホにおいても長時間稼働することで不具合が発生することがあります。
端末の不調を感じた場合は一度電源を落としてリセットしましょう。ルーターや終端装置なども回線速度の低下が見られる場合にもリセットをするのが効果的です。
端末のスペックが足りていない可能性も高い
OS | Windows 7 SP1 64-bit、あるいはWindows 8.1 64-bit、またはWindows 10 64-bit |
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CPU | Intel Core i7(第4世代以上)及びより優れた性能をもつもの |
RAM | 16GB |
ビデオカード | NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB及びより優れた性能をもつもの |
DirectXバージョン | 11 |
ストレージ | 30GB以上の空き容量を要する |
PC版原神の推奨スペックはリリース当初と変わっていません。
しかしながら原神もアップデートを重ねたことで、実際にはリリース当初より要求スペックが高くなっている可能性があります。
不足している箇所に関してはパーツの買い替えによるアップグレード、あるいはPC本体の買い替えも検討したほうが良いでしょう。
ただ原神がリリースされた頃よりもCPUやGPUの性能が上がっていますので、15万円前後のミドルクラスゲーミングPC相当であれば、十分快適な動作が見込めます。
まとめ
様々な端末からプレイ可能な原神ですが、それによってプレイ環境も多種多様。そのため不具合の発生状況も複雑化しています。
しかしながらどの端末もCPUやGPUを搭載しているという点では同じ。ゲーム内設定、端末の冷却、システム再起動など見直しすべきところには共通点も多いです。
これらの手を尽くしてもなお満足のいく動作とならない場合は、使用している端末のスペック不足が考えられます。