【2023最新】ゲーム実況/動画配信での収益化を許可している主なゲーム会社一覧
最近では、ゲーム実況や動画配信の収益化が盛んに行われています。そのため、ゲームメーカー各社が、ガイドラインを表明しています。
ガイドラインでは、個人のゲーム実況者や配信者に対して、実況や配信が可能な動画投稿サービスや、収益可能なシステムなどが公表されています。
しかし、ガイドラインは、一般の方には分かりにくい内容になっています。そこで、この記事では、各ゲーム会社ごとに、ガイドラインを簡潔にわかりやすく解説します。
調べるのが面倒な方は、ゲーム実況の許諾を自動的に確認可能な「ブロードキャスト機能」が搭載されたPS4/PS5をおすすめします。
【ア行】ゲーム実況/動画配信での収益化を許可している主なゲーム会社一覧
【ア行】のゲーム会社は下記の2社です。
- Electronic Arts
- Epic Games
Electronic Arts
「Apex Legends」や「FIFA 21」などのタイトルで知られる「Electronic Arts」。あらゆるプラットフォーム向けにエンタテインメント・コンテンツを開発し、グローバル市場で販売する世界最大規模のゲームソフト会社の1つです。
<ゲーム実況の収益化ガイドラインの要点>
- 可能な投稿先:YouTubeなどの動画共有サイト
- 収益化:商業化されたYouTubeチャンネルに対して可能
- 個人:可
- 法人:ー
EA公式サイトで下記の記述があるので、YouTubeでは動画の投稿と収益化までは可能です。
“EAは動画共有サイトにおけるビデオ映像やスクリーンショットの公正な仕様について異議はございません。これには、公共にリリースされているゲームバージョンの映像であれば、商業化されたYouTubeチャンネルに対しても同様です。”(引用:EAコンテンツの利用許可の申請方法)
Epic Games
Epic Gamesは「フォートナイト」や「ロケットリーグ」などのゲームで知られるアメリカのゲーム会社です。またUnreal Engine を開発しており、世界をリードするゲーム制作や映画やTV、建築、自動車、製造、シミュレーションなど業界を横断して採用されています。
<ゲーム実況の収益化ガイドラインの要点>
- 可能な投稿先:ポリシーを満たせば、ウェブ動画(YouTubeなど)への投稿は可能
- 収益化:ポリシーを満たせば、ウェブ動画(YouTubeなど)での広告収益は可能
- 個人:可
- 法人:不可
ガイドラインには下記の記述があります。
“ファンコンテンツには営利的(つまり、金銭的)な目的があってはなりません。この規則の例外として、個々のファンは、本ポリシーのその他の要件を満たしていればウェブ動画(YouTubeなど)の広告収益を得ることができます。”(引用:ファンコンテンツに関するポリシー)
ポリシーや他の要件を満たしていれば、YouTube動画などでの広告収益は許可されているものの、あくまで「個人的で非営利な」ものに限定されています。そのため、法人の場合は、個別に許諾をとる必要があるでしょう。
【カ行】ゲーム実況/動画配信での収益化を許可している主なゲーム会社一覧
【カ行】のゲーム会社は下記の2社です。
- CAPCOM
- コーエーテクモゲームス
CAPCOM
CAPCOMは「ストリートファイター」「モンスターハンター」「バイオハザード」などのシリーズで知られる世界的なゲームソフトメーカーです。
<ゲーム実況の収益化ガイドラインの要点>
- 可能な投稿先:YouTube、Twitch、Twitter、Facebook、お客様ご自身のウェブサイト、またはその他の動画共有サイト
- 収益化:パートナープログラム、その他の動画共有サイトの広告と、第三者からの自発的な寄付的行為により金銭的利益を得ることは可能
- 個人:可
- 法人:法人での使用については、フォームより問い合わせてください。
幅広い動画配信サイトにおいて収益化までが可能です。広告や寄付行為などの収益化が可能なので、他のゲーム会社に比べると収益化に対して、かなり理解のある会社です。
コーエーテクモゲームス
コーエーテクモゲームスは「信長の野望」や「三國無双」などのシリーズで知られる老舗のゲームソフトメーカーです。
<ゲーム実況の収益化ガイドラインの要点>
- 可能な投稿先:「YouTube」「ニコニコ動画」等の動画配信サイトであって、株式会社NexTone及び一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)と楽曲に関する利用許諾契約を締結しているサイトに限る
- 収益化:YouTube、Twitchのパートナープログラム、その他の動画共有サイトの広告を通じての収益化は可。いわゆる投げ銭、スパチャ、スーパーサンクスなどの機能を使用した収益化は原則として不可
- 個人:可
- 法人:法人での使用については、フォームより問い合わせてください。
わかりやすく言うと、広告による収益の場合のみ条件付きでOKです。配信可能タイトルは「動画・画像投稿ガイドライン」を参照してください。
【サ行】ゲーム実況/動画配信での収益化を許可している主なゲーム会社一覧
【サ行】のゲーム会社は下記の3社です。
- Cygames
- スクウェア・エニックス
- SEGA
Cygames
Cygamesは「神撃のバハムート」や「アイドルマスター シンデレラガールズ」などのゲームで知られるサイバーエージェントグループの企業です。ゲームアプリおよび家庭用ゲームソフト開発事業などを手がけています。
<ゲーム実況の収益化ガイドラインの要点>
- 可能な投稿先:YouTubeやFacebookなど
- 収益化:ガイドラインより個々のサービスのシステムを確認してください
- 個人:可
- 法人:可
下記の引用のように、個人や法人を問わずガイドラインを守る限り、収益化が可能なようです。
ガイドラインをお守りいただく限り、個人・法人、営利・非営利を問わず著作権を行使しません。
対象のゲームは「グランブルーファンタジー」「シャドウバース」など9タイトル、可能な投稿サイトはYouTubeやFacebookなど10サイトです。詳しくはガイドラインを参照。
ただし、他社のキャラクターとコラボしているShadowverseには要注意。他社のキャラクターが登場している箇所はゲーム実況での収益化は不可です。詳しくはガイドラインを参照してください。
スクウェア・エニックス
スクウェア・エニックスは「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」などのシリーズで知られる世界的なゲームメーカーです。
<ゲーム実況の収益化ガイドラインの要点>
スクウェア・エニックスのゲームソフト全体にわたるガイドラインは発表されていません。しかし「ドラゴンクエスト」シリーズや「ファイナルファンタジー」シリーズなど、作品ごとにガイドラインが設定されています。
たとえば「ドラゴンクエスト」シリーズはYouTubeなどの動画共有サイトでの広告収益やSuper Chat機能による収益はOKとしています。
一方で、ファイナルファンタジーはナンバリングごとに異なるのでそれぞれ確認してください。たとえばFF14のガイドラインでは下記のように記載されています。
”YouTube、Twitch等の動画投稿サイトが正式に提供するパートナー機能等を使用する場合は「商用・営利目的」とは見なしません。”(引用:ファイナルファンタジーXIV 著作物利用条件)
そのため、FF14ではYouTubeなどでの収益化は可能です。
SEGA
SEGAは「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」や「龍が如く」などのゲームで知られるメーカー。近年はスマホゲームにも力を入れており、「プロジェクトセカイ」「ぷよぷよクエスト」などのタイトルも人気。
<ゲーム実況の収益化ガイドラインの要点>
- 可能な投稿先:非営利目的のブログ・ホームページ、SNS、動画投稿サイト
- 収益化:動画投稿サイトが正式に提供するパートナー機能等の利用は可能
- 個人:可
- 法人:不可
“お客様が投稿する動画を商用・営利目的に利用することは禁止します。但し、YouTube、Twitch等の動画投稿サイトが正式に提供するパートナー機能等を使用して収益化する場合に限りご利用いただけます”(引用:ゲームプレイ映像利用に関するガイドライン)
上記の引用のように、条件の範囲内で投稿や収益化が可能です。
【ナ行】ゲーム実況/動画配信での収益化を許可している主なゲーム会社一覧
【ナ行】のゲーム会社は下記の1社です。
- 任天堂
任天堂
言わずと知れた任天堂。「マリオカート8 デラックス」や「あつまれ どうぶつの森」などのゲームで知られる他、近年は「スプラトゥーン」シリーズが世界的に大ヒットしています。
<ゲーム実況の収益化ガイドラインの要点>
- 可能な投稿先:YouTube や Twitterなどの一般的な動画や静止画の共有サイトに投稿は可能
- 収益化:任天堂が指定するシステム上で収益化が可能
- 個人:可
- 法人:不可
YouTubeやニコニコ動画、Twitch、ツイキャスなど幅広く一般的な動画サイトへの投稿と、収益化も可能です。日本のゲームメーカーのなかでは動画配信や収益化に対して、とても理解があります。
【ハ行】ゲーム実況/動画配信での収益化を許可している主なゲーム会社一覧
【ハ行】のゲーム会社は下記の1社です。
バンダイナムコエンターテインメント
バンダイナムコエンターテインメント
バンダイナムコエンターテインメントは「エルデンリング」や「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」などのゲームで知られるゲームソフトの制作および開発を行う日本の企業です。
<ゲーム実況の収益化ガイドラインの要点>
- 可能な投稿先:あらゆるプラットフォームで自由にゲーム実況が可能
- 収益化:デジタルプラットフォームが公式に提供している機能は可能
- 個人:可
- 法人:個別に問い合わせが必要
下記の引用のように、個人がYouTubeなどで、実況動画の広告などから収益を受けるのはOKです。
“ゲーム実況を行うデジタルプラットフォームが公式に提供している機能(例えば、YouTubeにおける パートナープログラムやSuper Chat機能等)は当該機能から副次的に収益が発生したとしても営利を目的とした利用とはみなしませんので、これらの機能はご使用いただいて問題ございません。”(引用:バンダイナムコエンターテインメントゲーム実況ポリシー)
PS4/PS5のブロードキャスト機能はゲーム実況の許諾を自動的に確認可能
今回、紹介したゲーム実況の許可概要はあくまで一例に過ぎません。ゲーム実況タイトルごとに各社のわかりにくい文章をチェックするのは大変です。
そこでおすすめなのが、PS4/PS5の「ブロードキャスト機能」です。
この「ブロードキャスト機能」はゲームタイトル側が配信のコントロールを行います。また、PS4/PS5のシェアボタンを押すだけで利用可能なので便利です。
たとえば、PS4/PS5の「ブロードキャスト機能」は、自動で配信禁止エリアを検知し、配信画面を非表示にする優れものです。そのため、ゲーム会社がストーリーのネタバレしたくない場面や、ユーザーの個人情報など、配信されてしまうと不都合な場面を自動で非表示にしてくれます。
このように、PS4/PS5の「ブロードキャスト機能」で、ゲームタイトル側の配信制限の有無などをチェックしてみるのはおすすめです。
ゲーム実況に関して言えば、PS5は同等スペックのPCと比べて、とてもコスパに優れています。そのため、ゲームの実況目的なら、PCより、上述の便利な「ブロードキャスト機能」が搭載されたPS5の購入をおすすめします。詳しい情報は「PS5のスペックはゲーミングPCと比べてどのくらい?グラボ/CPUの性能を比較」を参考にしてください。
まとめ
一般の方にはわかりにくい、ゲーム会社のガイドラインを「あいうえお順」で簡潔に、わかりやすく解説しました。また、各社のガイドラインの引用を根拠として解説しているので、ご自身でガイドラインを確かめる際にも参考になります。
ゲーム配信や実況では、著作権の侵害や、ユーザー自身の個人情報が画面上に表示されたりするリスクが少なからずあります。そのようなリスクを自動で回避したい方は、便利な「ブロードキャスト機能」がついているPS5の使用をおすすめします。
この記事が、健全なゲーム実況や動画配信による収益化の手助けになれば幸いです。