ゲーミングPC一式と最低限のゲーム部屋作り、合わせていくらかかるの?費用解説
ゲーミングPC一式を揃えるためには、自作なら最低でも15万円、BTOなら20万円くらいの費用がモニター込みで必要です。また、チェアやデスクなどゲーム部屋に最低限必要なものを揃えるには、5万~10万円ほどかかります。以上のことから、合わせて20万~25万円ほどの予算があれば安心できるでしょう。
そこで今回は、ゲーム部屋を作るために必要な予算と、おすすめデバイス・アイテムなどをご紹介します。
【ゲーミングPC一式】本体/モニター/周辺機器を揃えるための費用目安
ゲーム部屋を作る最大の魅力・メリットは、何よりも快適なゲーミング空間が作れること。デスクやチェアまで揃えれば、長時間プレイしても疲れにくくなるので、今まで以上にゲームに没頭できるようになります。
ゲーミングPC一式として、以下4つのデバイスやアイテムは最低限必要です。満たすべきスペックと合わせて確認しておきましょう。
スペック | |
---|---|
ゲーミングPC本体 | 現行タイトルをフルHD中~高画質・60fps以上でおおむねプレイできるスペック CPU:Intel Core i5-12400もしくはAMD Ryzen 5 4500以上 GPU:NVIDIA GeForce GTX 1660 Super以上 |
モニター | フルHD解像度以上のノングレア液晶 |
キーボード | 基本的には好みでOK ただしFPS・TPS・バトロワ系ゲームをプレイする場合、応答速度の速いものが良好 |
マウス | 長時間プレイしてもデザインのマウスが理想 FPS・TPS・バトロワ系には、応答速度も重要 |
上記のゲーミングPC本体のスペックは、「FF14」をフルHD高画質・60fps以上で余裕を持ってプレイできるくらいのものです。
FF14をフルHDで快適にプレイできるBTOゲーミングPCは、ドスパラの「GALLERIA RM5C-G60S」が154,980円、ツクモの「G-GEAR GA5J-B221/B2」が149,800円、パソコン工房の「LEVEL-M06M-124-RJX」が139,800円で手に入ります。
ちなみにこのスペックのゲーミングPCがあれば、「フォートナイト」や「Apex Legends」などのバトロワ系ゲームでも、フルHD・高画質設定で60fps以上が出ます。
ただし、自作PCとBTOのいずれも液晶モニターは別途購入する必要があるので、ゲーミングPC+プラス5万円くらいの費用を最低限見積もっておきましょう。
また、ここからご紹介する製品の価格は、いずれも2022年10月現在における税込価格です。時期によってパーツの価格が変動、あるいは廃盤になっている可能性があるので注意してください。
予算10万円前後の自作の場合 | CPU(Ryzen 5 4500)× GPU(GeForce GTX 1660 Super)他で10万円
引用元:Amazon
予算10万円前後で自作PCを作る場合は、CPU「Ryzen 5 4500」× GPU「GeForce GTX 1660 Super」の構成が現実的です。パーツ構成の一例と目安価格は以下のとおりです。
パーツ名 | 目安価格 | |
---|---|---|
OS | Windows 11 Home | 17,036円 |
CPU | AMD Ryzen 5 4500 | 17,374円 |
GPU | 玄人志向 NVIDIA GeForce GTX 1660 Super | 28,788円 |
マザーボード | ASRock B550M Phantom Gaming 4 | 12,992円 |
メモリ | Patriot DDR4 3200MHz 16GB | 6,485円 |
ストレージ | Crucial SSD 500GB | 6,880円 |
電源ユニット | Thermaltake Smart 600W | 5,533円 |
ケース | Thermaltake Versa H17 | 3,309円 |
合計 | 98,397円 |
ただし本構成は相当にコストカットしたモデルなので、2022年時点としては「ローエンドクラス」のゲーミングPC。それでも、「フォートナイト」「FF14」「Apex Legends」などの人気タイトルは、フルHD高画質で問題なくプレイできます。
しかし、最高画質設定やWQHD以上の解像度でプレイする場合は、画面がカクつくなどスペック不足が目立つことが増えます。
ちなみに「自作PCはハードルが高い」という場合、ドスパラ「GALLERIA RM5R-G60S」、ツクモ「G-GEAR GA5A-C221/B」、パソコン工房「LEVEL-M0P5-R45-RJX」などを選ぶと、同等スペックのゲーミングPCが13万円前後で手に入ります。
予算20万円前後の自作の場合 | CPU(Core i5-12600KF)× GPU(GeForce RTX 3070)他で20万円
引用元:Amazon
予算20万円前後で自作PCを作る場合は、CPU「Core i5-12600KF」× GPU「GeForce RTX 3070」の構成が良いでしょう。パーツ構成の一例と目安価格は以下のとおりです。
パーツ名 | 目安価格 | |
---|---|---|
OS | Windows 11 Home | 17,036円 |
CPU | Intel Core i5-12600KF | 44,980円 |
GPU | 玄人志向 NVIDIA GeForce RTX 3070 | 76,664円 |
マザーボード | ASUS TUF GAMING B660M-PLUS D4 | 20,417円 |
メモリ | CORSAIR DDR4-3600MHz Vengeance 32GB | 11,220円 |
ストレージ | Crucial SSD 1TB | 11,091円 |
電源ユニット | CORSAIR CV650 80PLUS Bronze 650W | 8,800円 |
ケース | MSI MAG VAMPIRIC 100R | 7,755円 |
合計 | 197,963円 |
20万円の予算があれば、ミドルハイクラスのグラボ「RTX 3070」が選べます。「FF14」などの人気タイトルを、フルHDはもちろんWQHD高画質でも快適にプレイ可能。フォートナイト」「Apex Legends」などのバトロワ系ゲームの場合、フルHDなら200~300fps以上も狙えるのでバトルにも有利です。
引用元:フォートナイト
ちなみに「自作PCはハードルが高い」という場合、ドスパラ「GALLERIA XA7C-R37」、ツクモ「G-GEAR GA7J-E221/B」、パソコン工房「LEVEL-R769-127-TAX」などを選ぶと、同等スペックのゲーミングPCが23万円前後で手に入ります。
【ゲーム部屋】快適なPCゲーム環境を作るために必要な予算の目安
快適なPCゲーム環境を作るためには、ゲーミングPCのほかに「ゲーム部屋」を整えることも必要です。ご自身の理想とするゲーム部屋に合わせて、以下のアイテムから必要なものを選んでみてください。
- 最低限必要なもの:チェアやデスク類
- ゲーム実況に必要なもの:マイクなど配信機材
- LED装飾や雑貨類:LEDテープライトやナノリーフがあるとお洒落
最低限必要なもの | チェア、デスク類
ゲーミングPCと合わせてゲーム部屋の環境を整えるなら、デスクとチェアは必須です。ゲーミングデスクは2~3万円、ゲーミングチェアは4~5万円前後の予算を用意しておくといいでしょう。
引用元:Amazon
Bauhütte(バウヒュッテ)の「BHD-1200M」は、27,000円で購入できるゲーミングデスク。120cm×奥行55cmの大型天板なので、デュアルモニターにも対応できるうえに、高さが59~80cmの間で自由に調整できます。なお、耐荷重100kgの強化版「BHD-1200HDM」は33,390円で買えるので、デスクにいろいろなものを置きたい人はこちらもおすすめ。
引用元:Amazon
同じくバウヒュッテの「G-530」は、37,535円で購入可能なゲーミングチェア。ヘッドレストとランバーサポート完備なので、長時間プレイ時の疲労を軽減できます。また、ポリエステル100%のファブリック素材なので、夏場でも蒸れずに快適にプレイできます!
ゲーム実況を行う場合に必要なもの | マイクなど配信機材類
YouTubeやTwitchなどでゲーム実況がしたい場合は、「マイク」が必要です。ただしマイクには、主に「USB接続」と「XLR接続」の2種類があることに要注意。XLR接続のマイクは、別途「オーディオインターフェイス」が必要になるので費用がかさみます。USB接続のマイクを選べば、PCに接続するだけで使えるので便利。
引用元:Amazon
「HyperX QuadCast」は、ゲーム配信者向けのUSB接続型のコンデンサーマイクで、16,500円で購入可能。ワンタッチでミュートできる機能や、4種類の指向性を選べる機能があるので、配信動画のノイズを最小限に減らせます。ちなみにHyperXは、PCデバイスで有名な「Kingston」社のサブブランドなので、品質や機能性に定評があります。
なおPCゲーム以外に、PlayStation・Nintendo Switch・XBOXなど家庭用ゲーム機のタイトルも配信したい場合は、「キャプチャーボード」も用意しておきましょう。
引用元:Amazon
「AVerMedia GC550 PLUS」は、19,900円で購入できる外付け型のキャプチャーボード。4Kパススルー機能搭載なので、4K解像度対応のゲーム機をそのままプレイできます。最大録画解像度は1080p(フルHD)、フレームレートは最大60fps。動画編集ソフトの「PowerDirector 15 for AVerMedia」が付属するので、配信・録画・編集がすべて行えます。
ちなみに、PCゲーム専門のゲーム配信者になる場合、キャプチャーボードは不要です。「ShadowPlay」や「OBS Studio」などのソフトをPCにインストールすれば、ゲーム実況動画を配信できます。
LED装飾や雑貨類 | LEDテープライトやナノリーフがあるとお洒落
ゲーム部屋はLEDや照明などのほか、雑貨やサブモニターなどで彩るのも醍醐味です。
たとえば「おいたん/Oitan」さんは、壁紙とライティング、さらに風景を映し出すデバイス「Atmoph Window 2」を組み合わせ、そのときの気分に応じて部屋の雰囲気を変えています。
FX投資のためにゲーミングPCを組んだ「あじしお」さんは、ご自身のテンションを上げるためにLEDで部屋全体をライティングしています。インテリアとして活用できるのも、ゲーミングPC・ゲーム部屋の魅力ですね。
「こたつ/炬燵」さんは、ゲーム用のメインモニターと、作業用のサブモニター2枚を配置。同時に得られる情報量が遥かに増えるので、作業効率とモチベーションが上がります。
こうした工夫を行うには、たとえば「LEDテープライト」なら4,000円くらいの予算で、6畳間の壁面全体をライティングできるでしょう。より魅力的に彩りたいのであれば、「ナノリーフ」のスターターパックを購入すれば、3万円ほどでゲーミングPC背面の壁をデザインできます。
まとめ
ゲーミングPC一式を揃えるためには、最低でも15万~20万円ほどの予算が必要です。内訳はゲーミングPC本体が10万~15万円、モニターなどの周辺機器が5万円前後です。さらにゲーム部屋も整える場合は、デスクやチェアで5万~10万円ほどかかるので、トータルとしては少なくとも20万~25万円ほどの予算を用意しておきましょう。
理想のゲーミングPCやゲーム部屋は、人によってさまざま。今回ご紹介した目安予算や構成例、おすすめ商品などを参考にして、ぜひ快適なゲーム部屋を作ってみましょう!なお「DIGITAL DIYer」では、ゲーム部屋やPCデスクの実例をたくさんご紹介しているので、そちらも合わせてご参考ください。