中古パソコンの購入時の危険性とは?メリット/デメリットや危険性を軽減する対策法
限られた予算でパソコンを購入する場合、中古のパソコンの購入を検討されることもあるのでは。
- 価格が安い
- 不要なアプリがインストールされていない
といったメリットがあり、特に店頭で状態を確認し、各種機能に問題が無ければ購入を検討する価値があります。
一方で中古パソコンにはセキュリティ上の危険性や故障リスクなどがあります。メリット・デメリット、それらの危険性を少しでも軽減する対策を詳しく解説します。
中古パソコンのメリットとデメリット
中古パソコンは上記のようなメリットがありますが、一方で、下記の図のようなデメリットもあります。
これらのデメリットがすべてカバーされているのが「新品PC」なので、中古PCのデメリットを改善したいなら、新品のPCを購入するのがベストです。
中古パソコンの危険性の種類とリスク
中古パソコンには大まかに下記の3つの危険性とリスクが存在します。
- ウイルス感染の危険性とリスク
- パーツの劣化や故障の危険性とリスク
- サポートや保証の不備の危険性とリスク
中古PCのパーツは劣化のリスクがあり、メーカー保証を使えないため購入後、早々に壊れてしまった場合に保証が受けられません。
また中古パソコンは、前の所有者が「ウイルスに感染した」可能性もあります。中古PCの専門店であればクリーンインストールを行った上で販売していることが多いですが、フリマアプリやオークションでの個人間の取引では「その端末が安全か」の保証はあまり無いです。
中古パソコンの外観やスペック、状態の確認方法
中古PCを購入前に、基本的には下記の3つを確認しましょう。
- 外観:へこみやキズ、端子の状態
- スペック:搭載されているSSDやメモリ、CPU
- 状態:パソコンの機能そのものが動作しているか
全てをくまなくチェックするには、やはり店頭で確認するのが良いでしょう。店頭で外観を確認したうえで、まずスペックをチェックしましょう。
Windowsの場合「システム」を選択し、最下方にある「バージョン情報」をクリックすると「バージョン情報」が表示されます。「プロセッサ」の項目でCPUの型番を確かめます。あまりにCPUが古すぎる場合は購入を見送る方が良いでしょう。同様にメモリなども確認し、最低限のスペックの端末かを要チェック。
スペックに問題が無ければ、起動やシャットダウン、インターネット接続、音声や映像の再生、キーボードやタッチパッドの入力などの基本的な操作に問題がないかを確認してください。
中古パソコンの危険性を軽減するためのセキュリティ対策
前述の通り中古パソコンは、前の所有者がウイルス感染していた可能性があることを否定できません。
Windowsなら「Windows Defender」で、端末がウイルスに感染していないかチェックしましょう。
Windows DefenderはWindowsに標準で搭載されている高性能なアンチウイルスソフト。リアルタイムでウイルスを検出してくれる他、手動でウイルスのスキャンを実行可能。
なお中古パソコンの場合、Windowsがインストールされているとは限りません。Linux向けだと「ClamAV」を利用するのが定番。店頭の中古パソコンがLinuxの場合は、「ClamAVがインストールされているか」「ウイルスを検知していないか」チェックしてみるといいでしょう。
中古パソコンの危険性を知らないと起こりうるトラブル事例
中古パソコンの危険性を知らないと起こりうるトラブル事例は以下の通りです。
Windowsが正規品ではない
中古パソコンをヤフオクなどで購入すると、Windowsが正規品ではなく、ライセンス認証ができず「Windowsの更新」「サポート」が受けられなくなることがあります。結局、正規品のWindowsを購入することになり、追加の費用がかかるなどのトラブルが起こります。
ハードディスクの故障
中古品のため「ハードディスクの寿命が近く、起動や動作が遅くなった」「ハードディスクが突然壊れて、データが消えてしまった」「データの復旧やハードディスクの交換のために、修理費用がかかった」というトラブルは付き物です。修理に追加費用がかかって、トータルのコストが高額になる可能性があります。
中古パソコンの危険性を減らすための信頼できる販売店の選び方
パソコン専門店の中古品には保証が付いていることが多いです。一方でヤフオクやメルカリは販売者が個人のことが多く、保証が無いので要注意。
基本的に中古パソコンは「パソコン専門店」以外での購入はおすすめしません。店頭で中古パソコンの状態を確認しつつ、故障の危険性を防ぐための保証やアフターサービスが充実しているかを店員に確認したうえで購入するのがおすすめです。
まとめ | 手元のパソコンを下取りに出して安価に「新品」を買うという手もある
中古パソコン購入の大きなメリットはやはり「安さ」です。一方で安い代わりに様々なデメリットがあることは事実。コストパフォーマンスを重視してパソコンを選ぶなら、手元のパソコンを下取りに出して安価に新品を買う手があります。
たとえば「パソコン工房」などBTOメーカーでは、新品PCを購入の際にPCの下取りも実施。新しいPCの購入金額から一定金額が値引きされるなどのサービスを行っています。
古いPCを処分するにも処分代金が発生することが多いので、お得な下取り制度を利用しない手はありません。
この記事を読んで「中古パソコンの購入にはリスクが多い」と感じた方は、今持ってるパソコンを下取りに出して、安く新品を買うのも良いでしょう。新品には中古のようなリスクが無いですし、動作もサクサク軽快なのでおすすめです。