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    パソコンをスリープ状態にせず「電源を常時つけっぱなしにしておく」方が便利なことも多いでしょう。しかし、パソコンを常時つけっぱなしにしておいても大丈夫なのでしょうか。「電気代」以外にもデメリットやメリットがあります。1つ1つ解説します。
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パソコンの電源をつけっぱなしにするとどうなる?メリットとデメリットを徹底解説

  • DATE
    2023.03.24
  • WRITTEN BY
    Ynow


パソコンをWebスクレイピングや仮想通貨のマイニング、「ゲームの中断後すぐに復帰したい」といった用途に用いる場合、パソコンをスリープ状態にせず「電源を常時つけっぱなしにしておく」方が便利なことも多いでしょう。

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Windowsは省電力機能の1つとして、一定時間何も操作しないと自動的にスリープ状態になるよう設定されています。よって自動スリープを「無効化」することで、電源をつけっぱなしにすることが可能。

しかし、パソコンを常時つけっぱなしにしておいても大丈夫なのでしょうか。たとえば常時つけっぱなしにするデメリットとしては「電気代」が挙げられますが、それ以外にもデメリットやメリットがあります。1つ1つ解説します。

パソコンの電源をつけっぱなしにするメリット

まず、パソコンをつけっぱなしにしておくことで得られるメリットは「起動時間が短縮できる」や「リモートデスクトップ接続できる」ことです。

起動時間が短縮される

当然ですが、電源が常時ONになっていればすぐに作業を再開することが可能です。最新のSSDでもOSの起動に数十秒は必要とします。その点、電源をつけっぱなしにすればすぐに作業に戻ることができます。

リモートデスクトップ接続が可能となる


パソコンの電源を常時ONにしておけば「Chrome リモートデスクトップ」などのサービスが利用可能。たとえば「会社のパソコンへ外出先からリモート接続をする」「実家に帰った際、自宅のPCへと実家からアクセスする」といったことができるため、便利です。

バックグラウンドでの更新や同期が可能になる

たとえばパソコンをシャットダウンしていると、Windowsのアップデートが行われず、次回起動時にまとめて更新しないといけません。しかし、常時電源がONであれば自動アップデートが行われます。

パソコンの電源をつけっぱなしにするデメリット

パソコンをつけっぱなしにしておくことは、「パソコンの寿命が短くなる」「電気代が高くなる」など様々なデメリットが存在します。以下で詳しくご説明していきます。

電気代が高くなる

パソコンの電気代は、消費電力 (kWh) × 電気料金 (円) × 使用時間 = 電気代 (円)という計算式で求められます。


ハイスペックなパソコンは約800W程度の消費電力。1kWhあたり27円で計算すると、1時間あたり21円ほどかかることになります。
1日あたり24時間つけっぱなしにした場合、1か月あたり電気代は¥15,120円かかります。

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パソコンの寿命が短くなる

パソコン稼働中は内部に熱を持ち、各パーツに負荷がかかった状態が続きます。そのため、電源オフやスリープ状態に比べると、パーツの寿命が短くなる可能性があります。

ウイルスの危険性が高まる

パソコンの電源をつけっぱなしにして、Webスクレイピングやデータのダウンロードなどを行う場合は、常時外部サイトへアクセスを行うことになるため、セキュリティ面での危険性が高くなります。

健康に悪影響を与える可能性がある

夜寝てる間もパソコンをつけっぱなしにしてデータ処理などを行う場合、冷却用ファンの回転やHDDの音などが気になり、多少眠りが浅くなってしまうかもしれません。大きな音ではありませんが、回転音や電子ノイズは気になりがちな人も多いものです。

【省エネ編】電源をつけっぱなしにするかシャットダウンするかの比較

「省エネ」の観点で、電源をつけっぱなしにすべきか、シャットダウンすべきか比較してみましょう。

デスクトップパソコンはシャットダウンする方が省エネになる

標準時 最大時 スリープ時
ノート型 約6.7W 約74W 約0.9W
デスクトップ型 約26W 約89W 約5.7W

結論から言えば、デスクトップ/ノートパソコンに関わらず「パソコンを使用する時間の長さ」によっておすすめの選択肢は違います。パソコンが最も電力を消費するのは、起動とシャットダウン時。
そもそも再起動をすることが少ないデスクトップパソコンは、シャットダウンの方が省エネになります。

ノートパソコンはスリープモードにする方が省エネになる

ノートパソコンの場合、外出先やちょっとした作業に使用することが多いため、頻繁にパソコンを再度立ち上げることが多いです。よって毎回シャットダウンするよりは、スリープモードが省エネに向きます。目安としては「90分以内の離席」であればスリープモードがおすすめです。

【パソコンの寿命編】電源をつけっぱなしにするかシャットダウンするかの比較

前述したようにパソコンの電源をつけっぱなしにすると、パーツの寿命は短くなりやすいです。一方、起動/シャットダウンも同様にパソコン寿命を短くする要因。では「どういった条件ではつけっぱなしが向き、どのような条件ではシャットダウンが向く」のでしょうか。1つ1つ解説します。

「つけっぱなし」にする場合はエアフローを管理しよう

つけっぱなしにするとパソコン自体が熱を持つため、パーツの寿命が短くなってしまうことがあります。
特に小型ノートパソコンなど内部のエアフローが良くないパソコンは、長時間稼働させると熱を持ちす。パソコンをつけっぱなしにする際は、外付けの冷却ファンを取り付けるなど冷却対策を行いましょう。

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頻繁に「シャットダウンと起動」を繰り返さない

90分以内に再度パソコンを立ち上げる可能性があるなら、シャットダウンよりもスリープ、もしくはつけっぱなしの方が適しています。パソコンのシャットダウンは「寝る前」などに行うのがおすすめです。

【セキュリティ編】つけっぱなしよりシャットダウンの方が「ウイルス」には強い

パソコンのシャットダウンは「ウイルス」には強いです。万が一、端末がウイルスに感染していてもパソコンそのものが起動していなければ、感染したウイルスは動作しません。

一方で、スリープ状態ではスリープ中のメモリの情報を不正に所得する「コールドブート攻撃」にあう可能性があり「スリープはセキュリティ上問題がある」という意見もあります。セキュリティ面により配慮するならば、こまめにシャットダウンすることは選択肢の1つにはなり得ます。

パソコンの電源をつけっぱなしにする場合の注意点と対策

パソコンの電源をつけっぱなしにする場合、用途としては「大量のファイルのダウンロード」「Webスクレイピング」「起動中のゲームへの素早い復帰」などが挙げられるでしょう。特にファイルのダウンロードやスクレイピングをする際は、つけっぱなしにしている間、延々と大量の外部サイトにアクセスし続けることになります。セキュリティ対策には特に注意しましょう。

また、電源をつけっぱなしにすることでパソコン内部が熱を持ちます。冷却用PCスタンドを活用することや、定期的に埃などをエアダスターで除去するなど熱対策が必要になります。

まとめ

パソコンの電源をつけっぱなしにする際は、記事の中で解説した通り「熱対策」「セキュリティ対策」が特に重要です。

筆者の場合は、Webスクレイピングなど長時間処理を行う場合などは電源をつけっぱなしで稼働させています。しかし、3ヶ月に1回程度はパソコンケース内のホコリをエアダスターで飛ばし内部の冷却効率を維持しています。

また従来は、起動時間の節約のために電源をつけっぱなしにしておくことにも大いに意味がありました。一方で昨今は、OSの起動時間が大きく短縮されるようにもなりました。Webスクレイピングや大容量のデータダウンロードを行わない限り電源をつけっぱなしにするメリットは少ないでしょう。


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