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    ゲーミングPCの購入や、高性能PCの自作を検討されている方であれば、「水冷式PC」という言葉を目にしたこともあるのではないでしょうか? この記事では水冷式PCの仕組み、メリットとデメリットについて詳しく解説していきます。
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水冷式PCのメリット・デメリット~こだわるなら自作PCがおすすめ!

  • DATE
    2021.02.19
  • WRITTEN BY
    DIGITAL DIY編集部

水冷式PCのメリット・デメリット

水冷式PCとは

水冷式PCは、PCの頭脳ともいえるCPUを水冷式のCPUクーラーで冷やす機構を備えたPCのことです。

3DCGを使った最新ゲームのプレイや、複数のアプリを同時に立ち上げて作業をしていると、どうしてもCPUに大きな負荷がかかるため、CPUの表面温度が100℃近くに達してしまうこともあります。こうなると、PCの動作が不安定になり、場合によっては故障して動かなくなってしまうこともあります。

こうした事態を回避するため、CPUにはCPUクーラーが取り付けられています。一般的な空冷式PCの場合、CPUクーラーのファンが回転することで、CPUの熱を逃がしています。一方水冷式PCは、CPUファンの代わりに冷却液を用いてCPUを冷却するシステムを採用しており、一般的な空冷式よりも、効率的に排熱できるとされています。

自作PC初心者が一通り組めるようになると、次に気になるのは「水冷」。水で冷やすってどういうこと? どんなメリットがある?…

 

 

水冷式PCの仕組み

水冷式のCPUクーラーは、CPUに密着させた水冷ユニットと冷却ファンが接続されたラジエーターで構成されています。

水冷ユニットは、熱を伝えやすい金属で作られており、内部には冷却液が充填されています。CPUから発せられる熱を、金属を通して冷却液が熱交換の原理で吸収し、冷却液の温度が上がる代わりにCPUの温度は下がります。温度の上がった冷却液は、ポンプで吸い上げられ、冷却ユニットに接続されているホースを通って、ラジエーターに送られます。

ラジエーターには冷却ファンが取り付けられており、ファンの回転により、ラジエーター内部の冷却液が冷やされ、ポンプを通って再び、冷却ユニットへと送られます。

冷却液が、冷却ユニットとラジエーターを循環することで、CPUが発する熱を逃がす仕組みになっているのです。

 

 

 

水冷式PCのメリット

水冷式PCのメリット

一般的な空冷式PCと比べて、水冷式PCは冷却性が高く、静音化も図れるなど大きなメリットがあります。

  • 冷却性能の高さ
  • 静音化

 

 

冷却性能の高さ

ファンの回転でCPUの熱を拡散させて放熱する空冷式PCに対し、熱交換の原理を応用した水冷式のクーラーはより効率的に排熱を行うことができます。

空冷式のファンは、CPUの熱をPCの内部に拡散させ、さらにケースに搭載されたファンでケース外に排出する機構をとっているためPC内部にこもる熱も問題になりがちです。

一方、水冷式PCの場合、熱を持った冷却液はホースを介して冷却ユニットとラジエーターを循環しており、PC内部に熱が拡散される心配がないため、総合的な冷却能力で空冷式を大きく上回ります。

 

 

静音化

空冷式PCの場合、発熱量の多い高性能CPUを冷却するには、大きなファンを高速回転させる必要があります。ファンが大きく、高速になるほどに、それだけ回転音も大きくなるので、PCの動作音はどうしても大きくなってしまいます。

一方、水冷式PCの場合、ラジエーターに冷却ファンは接続されていますが、熱交換の原理で温度が上昇した冷却液を冷やすだけなら、大きなファンを高速回転させる必要はありません。事実、水冷式PCの冷却ファンは小型で静かなものばかりです。

高性能なCPUを搭載したハイエンドモデルであればあるほど、水冷式PCがもたらす静音化のメリットを享受できるので、ハイエンドモデルを購入する際は、水冷式の採用を検討してみて下さい。

 

 

 

水冷式PCのデメリット

水冷式PCのデメリット

メリットの多い水冷式PCですが、デメリットもあります。メンテナンスや価格のほか、そもそもお使いのPCに取り付けられない場合もあるので注意してください。

  • こまめな掃除が必要
  • 空冷式よりも高価
  • 取り付けできない場合もある

 

 

こまめな掃除が必要

水冷式PCの冷却ファンに限ったことではありませんが、ケース外の空気とケース内の空気を循環させるファンには、ほこりが溜まりがちです。定期的にファンを掃除しないと、ファンの回転が遅くなったり、ファンがラジエーターに送る風が少なくなったりと、冷却液の温度が下がりづらくなってしまいます。

また、水冷式PCならではのデメリットには、ラジエーターと冷却ユニットを繋ぐホースの劣化が挙げられます。ホースが劣化して、ひび割れを起こし、冷却液が漏れでてしまった場合は、CPUやマザーボードがショートして、修理不可能な状態になってしまうこともあります。

水冷式PCを使う場合、少なくとも半年に一度はホースの点検を行い、ホースが劣化しているようなら、冷却ユニットとラジエーターを取り外して、ホース交換を行うなどのメンテナンスが必要です。

 

 

空冷式よりも高価

水冷式PCは、ファンの回転だけで排熱を行う空冷式PCと比べて複雑な機構を有するため、高価になりがちです。

空冷式PCのパーツが冷却ファンのみなのに対し、水冷式PCはポンプが接続された冷却ユニット、冷却ファンが接続されたラジエーター、それらをつなぐホース、特殊な冷却液と、多くのパーツで構成されています。さらに高性能な水冷式PCになると、特殊なヒートシンクを搭載したモデルや、ラジエーターを二つ搭載して冷却液をより早く確実に冷却する機構を備えたものなどもあり、いずれも高価格なモデルとなっています。

 

 

取り付けできない場合も

空冷式PCの場合は、単純に冷却ファンを取り付けるだけなので、コンパクトなケースにも搭載できますが、水冷式PCの場合、ケースの内部に余裕がないと、そもそも取り付けることができない可能性があります。

特に市販されているPCの場合、CPUクーラーの交換を想定していないモデルがほとんどなので、お使いのPCが市販のモデルなら、新たに市販の水冷式PCを購入するか、自作を検討してください。

 

 

 

水冷式PCなら自作がおすすめの理由

水冷式PCなら自作がおすすめの理由

市販の水冷式PCと比較して、自作にはさまざまなメリットがあります。

  • 市販の水冷式PCよりも安く構築できる
  • より冷却性能の高いマシンを構築できる
  • 細かいカスタマイズ・こだわりの反映が可能

 

自作の場合、最安値のパーツを集めて構築できるので、市販の水冷式PCと比べて安く構築できます。予算に余裕があるなら、市販のPCにはまだ組み込まれていない最新の水冷用パーツも搭載できるので、市販のモデルよりも高い冷却性能を実現することも可能です。

また、市販の水冷式PCはラインナップが限られているので、構成の幅もある程度限定されます。一方、自作の場合は、最新ゲームにも対応する高性能グラフィックボードを搭載や、デザイン性に優れたケースを使うなど、こだわりのカスタマイズを行うこともできます。

 

 

 

まとめ

高い冷却性能や静音性など、水冷式PCにはさまざまなメリットがある一方で、空冷式と比べて高価になりがちだったり、こまめなメンテナンスが必要だったりといったデメリットもあります。

水冷式PCの導入を検討されている方は、メリットとデメリットをよく理解したうえで、市販のモデルを購入するだけでなく、自作へのチャレンジもぜひご検討下さい。

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