ノートパソコンはバッテリー無しで利用可能?外して使うとどうなるか解説
ノートパソコンのバッテリーを外して利用することは「内蔵バッテリー」ではない場合、可能です。
ただしバッテリー無しで使用中に停電などで外部からの電源の供給が途絶えたとき、代わりに内蔵のバッテリーから電源が供給できません。
その結果、保存できなかったデータが失われたり、端末が故障するリスクがあります。
かといって、ほとんど充電できなくなったノートパソコンの古いバッテリーを放置していると、バッテリー内部に可燃性のガスが溜まり膨らむことがあります。
今回はノートパソコンからバッテリーを外して使うとどうなるかや、バッテリーの劣化状況のチェック手順などを詳しく解説します。
ノートパソコンは「バッテリーを外した状態」でも使用可能?
バッテリーが内蔵か否かで異なります。バッテリーの交換や取り外しが可能な機種は、外した状態でも使用可能です。
一方、本体にバッテリ-が組み込まれている「内蔵バッテリー」の場合は、元から交換が前提ではなく、バッテリーを外した状態で起動できないことが多いです。たとえば富士通の「LIFEBOOK」は、「内蔵バッテリー」に相当します。
「FMV LIFEBOOK|富士通」公式Webサイト(引用元:https://www.fmworld.net/fmv/lifebook/)
ノートパソコンを「バッテリーを外した状態」で使うとどうなる?
バッテリーなしで起動できるノートパソコンは、取り外した状態でも、電源アダプターが接続されていれば利用できます。
しかし意図せず電源アダプターが抜けたり、停電などにより電源供給が絶たれた場合、ノートパソコンの電源が突然落ちてしまいます。書き込み中のデータが破損するなどのリスクがあり、基本的にはバッテリーを外した状態での利用はおすすめしません。
ノートパソコンはバッテリーを外すべき?外さないべき?
バッテリーの劣化が著しく進んでいる場合は外すべきです。一方、劣化がそれほど進んでいない場合は外す必要はありません。
ここで気になるのが、バッテリーの劣化状況の確認法。バッテリーの劣化状況は、下記の1~5の手順に従って、確認してください。
1. 「コマンド プロンプト」を起動
タスクバー上の検索ウインドウ①に「cmd」と入力します。すると、「コマンド プロンプト」②というアプリが表示されるのでクリックします。
2. 「コマンド プロンプト」に「powercfg/batteryreport」を入力
「コマンド プロンプト」の赤線の部分に「powercfg/batteryreport」と入力して「Enter(リターン)」キーを押します。
3. 「コマンド プロンプト」で「バッテリーレポート」へのパスを取得
表示された赤線の部分の「バッテリーレポート」へのファイルのパスを選択し、「Ctrl」+「C」を同時に押し、クリップボードにコピーします。
4. ブラウザーに「バッテリーレポート」へのファイルパスを入力する
ブラウザーの赤の囲みの部分で、「Ctrl」+「V」を同時に押し、先ほどコピペした「バッテリーレポート」へのパスをペーストし、「Enter(リターン)」キーを押します。
5. 「バッテリーレポート」を表示して内容を確認する
無事、「バッテリーレポート」が表示されました。
- 赤の囲み①がバッテリーが新品の時のキャパ
- 赤の囲み②はバッテリーの現在のキャパ
ちなみに筆者の現在のバッテリーの容量は新品の時の 31,860mWh ÷ 33,156mWh ×100 =96.1% です。まだ、あまり劣化していないことがわかります。
バッテリー無しでのノートパソコン使用についてよくある質問
最後にバッテリー無しでのノートパソコンの利用について、よくある質問を紹介します。
バッテリーが劣化しないようになるべくACアダプターのみで使用した方がよい?
バッテリーを外しておく必要はありません。最近のノートパソコンのバッテリーマネジメント機能は充実しています。電源アダプターを繋ぎっぱなしにしておいても、過充電による負荷を気にする必要はありません。
むしろ、バッテリーを外すことによる過放電のデメリットの方が大きいです。過充電より過放電の方がバッテリーへの不可が大きいためです。
心配なら、満充電せず、7割程度の充電にとどめておくとよいでしょう。
ノートパソコンのバッテリーは何年程度で寿命?
充放電回数はノートパソコンの機種によって異なりますが、だいたい300~1000回程度です。ノートパソコンの一般的な使用では、約2~3年で初期容量の50%程度までキャパが減ります。
そのため、トータルで4~5年程度使用すると、さらにバッテリーのキャパが激減して、通常の使用に支障をきたすように感じることもあるでしょう。
とはいえノートパソコンは一般的には購入してから2~3年程度経つと、CPUの性能やメモリなどの容量が最新の機種より格段に見劣りします。バッテリーよりも「CPU性能が厳しい」ことの方が実際には気になるのではないでしょうか。
総じて実際には3年未満程度で、バッテリーに多少余裕があったとしても買い替え時になるはずです。
まとめ
最近のノートパソコンのバッテリー管理はしっかりしているので、ACアダプターを繋ぎっぱなしにしても、過充電の心配はほとんどいらないでしょう。それよりも、過放電に注意してください。
著しく劣化したバッテリーは放置すると危険。ノートパソコンから取り外すか、交換するなどの対策が必要です。
また、バッテリーが著しく劣化するのは購入後4~5年程度の時期。最新のゲームなどをプレイされる方なら、スペック的に間違いなく買い替え時。新しいノートパソコンへの買い替えも検討しましょう。