YouTube ”これはやってはいけない!” NG行為まとめ!
比較的自由なテーマで動画を作成している印象が強いYouTubeですが、実際にはYouTubeが定めるルールのもとで配信をしています。もしルール違反をした場合ペナルティを受けて処分され、最悪の場合、せっかく作り上げたチャンネルはもちろん、アカウントごと強制退場させられる可能性もあります。そこで今回はYouTubeの「NG行為」について解説します。
YouTubeペナルティを受けないために順守すべきガイドライン
まず、YouTubeの利用規約とそのペナルティについて見ておきましょう。特に暴力的な表現やアダルトコンテンツが含まれるチャンネルはペナルティ対象になりやすい他、子ども向けの「過度に商業的な内容」のコンテンツも制限の対象。また運営者本人による広告クリックも禁止されています。
コミュニティガイドライン
ガイドラインには、YouTube内でやっていいこと、禁止されていることの2つが具体的に明記されています。なおガイドラインは「動画の編集」や「配信」だけではなく、ユーザーが付けるコメントやリンク、動画のサムネイルなどYouTubeで視聴できるすべてのコンテンツが対象です。
主なガイドラインのポイントは、後ほど詳しく解説します。
利用規約
YouTubeでは定期的に利用規約を更新しています。最近で話題になったのは、2019年12月10日から有効になった「アカウントの停止と解除」の規約です。新規約では、YouTubeの独自の判断で「採算に合わない」と判断されたアカウントやそのチャンネルは削除できると明記されました。背景には、近年増え続ける差別的表現やヘイトスピーチ、暴力的なコンテンツを取り扱うチャンネルをYouTubeがコントロールしたいという意図があると見られます。
もしアカウントが停止・削除されると、それまでアップデートした動画がすべて失われるだけではなく、チャンネルも消えてしまいます。さらに、収益化して得られていた広告料も手にできなくなるのです。
収益化ポリシー
まず、収益化の第一歩は、YouTubeのチャンネルの審査をパスすること。チャンネルのメインテーマや再生回数の多い動画を中心に、YouTubeの審査担当者がルールに沿ったチャンネルづくりができているか、問題のある動画を投稿していないかなどをチェックします。コミュニティガイドラインをはじめ利用規約や著作権などのルールに則ったチャンネル運営をしていることが大前提です。
特に冒涜的な表現や暴力行為、アダルトコンテンツや危険なコンテンツ、差別的なコンテンツ、ドラッグやタバコ・銃器などが登場する動画は広告掲載の対象外になります。
また、「子どもや家族向けコンテンツ」を中心に扱うチャンネルを運営する場合は、過度に商業的な内容やいじめ、不誠実な行いが行われている内容の場合は「質が低い」と判断され、収益化できなかったり、広告表示なしになったり、あるいは制限がかかる可能性があるので注意が必要です。
Google AdSenseプログラムポリシー
YouTubeの収益化ではGoogleのAdSenseプログラムを利用しています。そのため、AdSenseプログラムポリシーもYouTuberにとっては必読の内容です。
AdSenseではチャンネルを運営する本人が広告を故意に何度もクリックしたり、リワード広告以外で視聴しているユーザーに広告をクリックするように宣伝したりすることを禁止しています。その他、Googleのサイト運営のルールに違反するチャンネルでは広告が掲載されません。
YouTubeでNG行為を続けるとどうなる?
YouTubeでNG行為を続けた場合のペナルティは「軽い処分」か「重い処分」かで異なります。
軽い処分の場合
この場合、動画単位で広告が表示されなくなってしまいます。
重い処分の場合
悪質な場合「AdSenseのアカウントが無効にされる」「YouTubeパートナー契約が停止される」「YouTubeアカウント自体が停止または削除される」といった重いペナルティが待っています。
万一、アカウントに対するペナルティを受けると、チャンネルそのものがある日突然削除される、という最悪な事態になりかねません。
アップロードする動画が、YouTubeのガイドラインにマッチしているか、著作権にきちんと配慮しているかなど、YouTuberは常に自分の編集・配信するコンテンツについてデリケートな注意を払っておく必要があります。
YouTubeガイドラインで定められている「コンテンツ」の規定
YouTubeでは危険性の高いコンテンツや性的コンテンツが規制の対象になります。しかし、具体的にどのようなものがペナルティ対象になるか「いまいち分からない」方も多いでしょう。
各コンテンツの規定と概要を表にまとめました。ぜひ参考にしてください。
規定 | 概要 |
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ヌードや性的なコンテンツ | ポルノや性的なコンテンツ。男性の上半身裸などもNG |
有害で危険なコンテンツ | 他者、特に子どもに対して大けがにつながる危険性のある行為 |
不快なコンテンツ | 差別や、それを扇動することを目的とした行為 |
暴力的で生々しいコンテンツ | 視聴者に衝撃を与えること、世間を騒がせること、暴力的、残虐的な行為 |
嫌がらせやネットいじめ | 個人や企業に対しての嫌がらせを有した行為 |
スパム、誤解を招くメタデータ、詐欺 | 誤解を招く説明、タグ、タイトル、及びサムネイルの作成 |
脅迫 | ストーカー行為、プライバシーの侵害、他ユーザーの個人情報の漏洩など |
著作権センター | 使用権が認められていないコンテンツの利用など |
どこからどこまでが「性的」「差別的」「暴力的」?
ではどこまでが、NG規定に含まれるのか、それぞれ詳しく見ていきます。
性的 | 男性の上半身裸もNG。お笑いや罰ゲームでも性的な内容はNG。 |
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差別的 | 一例ですが人の容姿をネタにするような動画は、差別的で「不快なコンテンツ」に抵触する可能性があります。 |
暴力的 | 注目されたくて事件になるような度を過ぎた行為を行うケースなどが該当します。有名な例には、過去に海外のYouTuberが日本にきて、富士の樹海で死体を写したものが該当します。 |
どこからどこまでが「スパム」「詐欺」と見なされる?
今度は「スパム」「詐欺」の範囲について見ていきます。
スパム | 視聴者を誘惑して、別のサイトに誘導する、YouTubeのクリック数、視聴回数、トラフィックを獲得する行為はNG。また、有害なソフトウェアを拡散させるサイトや、個人情報を収集しようとするサイトなど、悪影響を及ぼすサイトに誘導する行為もNG。 |
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詐欺 | 現金プレゼントのコンテンツはNGとなります。また、ネズミ講など、金銭をやり取りするピラミッド商法に勧誘することもNGです。 |
どこからどこまでが「著作権違反」に該当する?
使用許可されていないものはすべて権利侵害に当たります。とはいえ中には権利失効している著作物もあるので、取り扱う場合は都度確認しましょう。
YouTubeのコメント欄で「差別的」「性的」な書き込みがあった場合の対処法
先にも解説した通り、YouTubeのガイドラインは「動画そのもの」だけでなくコメントやリンク、サムネイルも対象です。つまり自分自身の動画そのものに問題が無くとも、コメント内容に問題があった場合、ペナルティのリスクがあります。
よってYouTubeコメント欄で差別的な書き込みや性的な書き込みがあった場合は、早急に対処が必要です。
まずは該当するコメントを削除しましょう。そして再発防止のために、NGワードを登録しておくことをおすすめします。
NGワードを設定する方法
- YouTube Studio にログイン
- 「設定」をクリック
- 「コミュニティ」をクリック
- ウィンドウ右側を下にスクロールしていくと「ブロックする単語」という欄が表示されます。
- ブロックしたい単語を入力します。複数ある場合は、カンマ「,」で区切って入力しましょう。画像の場合は「死ね」という単語をブロックしています。
- URLを含んだスパムを投稿してくる場合は、「リンクをブロックする」にチェックを入れておきます。完了したら「保存」をクリックして終了です。
効果的に運営するためにやってはいけない2つのポイント
最後にやったとしても規約違反やペナルティのおそれはないものの、登録数やPV数を稼ぐためにやってはいけないNGを2つ紹介します。
好きなジャンルの動画ならなんでも投稿する
自分が好きな趣味やテーマだからといって、雑多なジャンルを次々とアップロードすると、そのチャンネルのメインテーマがわからなくなります。
チャンネルで旅行に興味があるユーザーをターゲットにしたいのに、料理やエンタメ、ビジネスや哲学など、あらゆるジャンルの動画を無造作に投稿していては、ユーザーが面食らってしまうからです。
まずはジャンルを絞って、アップロードする動画をワンテーマにするとそのジャンルの動画を探しているユーザーに届きやすくなります。
無計画に勢いでチャンネル運用を開始する
俳優や芸人、タレントなど芸能人などの参入も増えているYouTubeでは、ユーザーのニーズをキャッチしたチャンネル運営が必須です。
たとえば、芸人のチャンネルが日々開設されていく中、素人がお笑いコンテンツをオリジナルで配信するチャンネルを作っても、よほど才能がない限りなかなか伸びづらいでしょう。
一方で、まだまだ動画コンテンツが十分でないジャンルを見つけて、集中的に投稿していけば、そのジャンルのトップに躍り出る可能性は高いです。まずは自分が扱おうと考えているコンテンツのニーズを調べるところからはじめましょう。
まとめ
YouTubeチャンネルを運営するに辺り、NG行為とされる内容を解説してきました。これらの内容をよく把握した上で、健全なチャンネルを運用していき、ペナルティを受けないようにしていきましょう。
また、無意識にペナルティ違反をしてしまっていることもあるかもしれません。定期的に更新される利用規約と合わせて、チャンネルを見直してみるようにしましょう。