Youtube ”これはやってはいけない!” NG行為まとめ!
■運営からのペナルティを受けないために |
■こんなコンテンツはダメだ |
■効果的に運営するためにやってはいけない3つのポイント |
■YouTubeのルールを守って成長するチャンネル運用を |
■運営からのペナルティを受けないために
YouTuberにどんなイメージを持っているでしょうか? なんでも自由奔放にやりたい放題やっている、と思っているかもしれません。
ですが、実際にはYouTuberはYouTubeが定めるルールのもとで配信をしています。もし、ルール違反をしてしまうと、ペナルティを受けて処分されることも。最悪の場合、せっかく作り上げたチャンネルはもちろん、アカウントごと強制退場させられる可能性もあるのです。
ここではまず、YouTubeの利用規約とそのペナルティについて見ておきましょう。
コミュニティガイドライン
YouTubeをユーザーみんなが楽しく安心して利用するために運営事務局が定めた、基本的なルールのこと。ガイドラインには、YouTube内でやっていいこと、禁止されていることの2つが具体的に明記されています。なお、このガイドラインは動画の編集や配信だけではなくて、ユーザーが付けるコメントやリンク、動画のサムネイルなどYouTube内にアップされて視聴できるすべてのコンテンツが対象です。
主なガイドラインのポイントは、スパムや欺瞞行為、デリケートなコンテンツ、暴力的または危険なコンテンツ、規制品の4つのカテゴリに分かれて定められています。
収益化の基本
YouTubeのチャンネル収益のシステムを「YouTubeパートナープログラム」と呼びます。参加したYouTuberは、自分のチャンネルにアップロードした動画を他のユーザーが閲覧中に表示される広告によって、チャンネル収益を手にします。YouTubeで収益化を目指すには、YouTubeのコミュニティガイドラインをはじめ利用規約や著作権などのルールに則ったチャンネル運営をしていることが大前提です。
まず、収益化の第一歩は、YouTubeのチャンネルの審査をパスすること。チャンネルのメインテーマや再生回数の多い動画を中心に、YouTubeの審査担当者がルールに沿ったチャンネルづくりができているか、問題のある動画を投稿していないかなどをチェックします。
チャンネルの動画に広告を掲載するには、YouTubeのコミュニティガイドラインをクリアしていることが必要です。チャンネルの一部の動画だけではなくて、すべての動画がガイドラインに違反していないものでなければいけません。YouTubeではとくに冒涜的な表現や暴力行為、アダルトコンテンツや危険なコンテンツ、差別的なコンテンツ、ドラッグやタバコ・銃器などが登場する動画は広告掲載の対象外になります。
利用規約
YouTubeでは定期的に利用規約を更新しています。最近で話題になったのは、2019年12月10日から有効になった規約のうち「アカウントの停止と解除」と呼ばれる項目です。
詳しく見ていくと、「本サービスの変更に基づくYouTubeによる解除」という部分が目にとまります。新規約では、YouTubeの独自の判断で「採算に合わない」と判断されたアカウントやそのチャンネルは削除できると明記されました。この背景には、近年増え続ける差別的表現やヘイトスピーチ、暴力的なコンテンツを取り扱うチャンネルをYouTubeがコントロールしたいという意図があるようです。
もしアカウントが停止・削除されると、それまでアップデートした動画がすべて失われるだけではなく、チャンネルも消えてしまいます。さらに、収益化して得られていた広告料も手にできなくなるのです。
AdSenseプログラムポリシー
YouTubeの収益化ではGoogleのAdSenseプログラムを利用しています。そのため、AdSenseプログラムポリシーもYouTuberにとっては必読の内容です。AdSenseではチャンネルを運営する本人が広告を故意に何度もクリックしたり、リワード広告以外で視聴しているユーザーに広告をクリックするように宣伝したりすることを禁止しています。その他、Googleのサイト運営のルールに違反するチャンネルでは広告が掲載されません。
ペナルティが重なると最悪強制退場に
YouTubeの運営側にルール違反と判断されると、軽い処分の場合は動画単位で広告が表示されなくなります。しかし、悪質な場合、AdSenseのアカウントが無効にされる、YouTubeパートナー契約が停止される、YouTubeアカウント自体が停止または削除される、といった重いペナルティが待っています。
万一、アカウントに対するペナルティを受けると、チャンネルそのものがある日突然削除される、という最悪な事態になりかねません。アップロードする動画が、YouTubeのガイドラインにマッチしているか、著作権にきちんと配慮しているかなど、YouTuberは常に自分の編集・配信するコンテンツについてデリケートな注意を払っておく必要があります。
■こんなコンテンツはダメだ
YouTubeのガイドラインで明記されている、これだけは絶対にやってはいけないコンテンツのポイントをまとめてご紹介します。
性的、差別的、暴力的な表現はNG
「18禁」のイメージと同じように、YouTubeではアダルトコンテンツ、差別的表現や暴力行為、ヘイト系のものはすべてアウトです。
たとえば、成人であってもヌードはNG。子どもの安全に関わるものや、自殺・自傷行為もアップできません。最近、SNSで話題の誹謗中傷をはじめ、嫌がらせや攻撃的な表現、暴力的で生々しいコンテンツも禁止されています。
スパムや詐欺行為はアウト
スパムとは、ユーザーを欺いて他のサイトや不正ツールを拡散するサイトに誘導したり、しつこく投稿して視聴しているユーザーの気持ちを操り、クリック数や視聴回数、トラフィックを獲得したりといった行為を指します。
また、ダイレクトに現金プレゼントを謳って集客する、ネズミ講に勧誘するなどの行為は詐欺としてYouTubeのポリシーに反するため、注意しましょう。
ライセンスや著作権を守ろう
ライセンスや著作権のルールを遵守したチャンネル運営は非常に重要です。ライセンスとは商用利用可能であるというコンテンツに当てはまるもの。つまりライセンスがないコンテンツを利用するのはNGです。許諾を受けていないゲームを広告付きで生放送でプレイ、もしくは動画として投稿することなどが該当します。
なお、あくまで報道の自由の範囲内と認められれば、ではありますが、ニュース映像やバラエティ番組の動画から音声の一部を切り取ってコンテンツに使用することは許可されています。テレビやラジオのコンテンツはユーザーから人気が高いため、報道の自由の一部というかたちで動画を配信すると収益化しやすいのも事実。しかし、テレビ局やラジオ局から著作権違反の申し立てをされてしまうと、YouTubeの運営にコンテンツごと削除される可能性が高いので注意しなければなりません。
また、創作物の切り取りは報道の自由には当たらず、ダイレクトに著作権違反になります。アニメやマンガ、映画やドラマが対象で、チャンネルを含めてアカウント自体削除されるケースがほとんどです。
■効果的に運営するためにやってはいけない3つのポイント
最後にやったとしても規約違反やペナルティのおそれはないものの、登録数やPV数を稼ぐためにやってはいけないNGを2つ紹介します。
好きなジャンルの動画ならなんでも投稿する
自分が好きな趣味やテーマだからといって、雑多なジャンルを次々とアップロードすると、そのチャンネルのメインテーマがわからなくなります。チャンネルで旅行に興味があるユーザーをターゲットにしたいのに、料理やエンタメ、ビジネスや哲学など、あらゆるジャンルの動画を無造作に投稿していては、ユーザーが面食らってしまうからです。
まずはジャンルを絞って、アップロードする動画をワンテーマにするとそのジャンルの動画を探しているユーザーに届きやすくなります。
無計画に勢いでチャンネル運用を開始する
俳優や芸人、タレントなど芸能人などの参入も増えているYouTubeでは、ユーザーのニーズをキャッチしたチャンネル運営が必須です。たとえば、芸人のチャンネルが日々開設されていく中、素人がお笑いコンテンツをオリジナルで配信するチャンネルを作っても、よほど才能がない限りなかなか伸びづらいでしょう。一方で、まだまだ動画コンテンツが十分でないジャンルを見つけて、集中的に投稿していけば、そのジャンルのトップに躍り出る可能性は高いです。
まずは自分が扱おうと考えているコンテンツのニーズを調べるところからはじめましょう。
■YouTubeのルールを守って成長するチャンネル運用を
今回の記事では、
・運営からのペナルティを受けないために最低限守るべきルール
・YouTubeのルールはガイドラインや利用規約、AdSenseポリシーなど複数ある
・初心者がやってしまいやすいNGな運用のしかた
といったテーマに絞って、解説しました。
ここでご紹介した内容に注意して、YouTubeの運営側からペナルティをもらったり、チャンネルの成長が伸び悩んだりしないように、ガイドラインを意識した運用をしていきましょう。